どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章七十九節 皇女二人の決闘と漫画の様な戦いと突然の告白!…-

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〈さぁ!…遂にこの時間がやって来ましたメインイベント!!…

皇女二人による決闘!!…勝った方には後継者としての権利が与えられ!!…

その生涯を絶対的な物とし約束されますが!!…

逆に負けるとそれは悲しい人生が待って居ると我々には伝え聞かされています!…

…そしてこの過酷な王家の家訓に立ち向かうはまだ成人していない二人の子供!!…

とっても残酷な運命では有りますがこれも掟!!…

今から戦う二人の皇女を如何か!…如何か温かい声援を送ってください!!!…

……さて、その決闘レフェリーを勤めますは…

先程トーナメントで見事優勝いたしました時の闘士ことマサツグ殿!!…

今大会に限り本人たってのルールで!!…

この決闘は執り行われる事になっているようです!!…〉


シロの決意が固まった所でさも空気を読んだかの様に司会が進行!…

それは楽しみにして居た様子で話し出し!…

場の空気を盛り上げる為に意気揚々と煽る様な事も口にすると、

観客達もそれを受けて盛り上がり始める!…

それは今から戦う二人の気持ちなど当然御構い無しな訳で…

しかしだからと言って二人は腐らず!…ハティは自身の為に剣を握り!…

シロはそんなハティの為に立ち向かう事を心に決めると、

互いに向き合う様にして立って見せる!…

勿論それを見ている母親女王としても気が気でなく、表情には出さないものの!…

今すぐにでも飛び出してこの決闘を止めたい気持ちで一杯になると、

心が張り裂けそうになる!…


{……スコルティナ!…ハティビィエール!!…}


「……ハティちゃん!!…」


「…お姉様!!…」


__シュウウウゥゥ!!…フォンフォン!!……ジッ!…


この時二人の子狼の目にはまるで生き写しの様な姉妹の姿しか映って居らず!…

そして互いに覚悟を決めた良い表情が同時に見られ!…

そして双方それぞれ一言だけ名前を呼び合う様にして確認し合い!…

ハティは既にその手に氷の剣を!…

シロも同じくその手にスッと氷のダガーを両手に握って見せると、戦闘準備完了!…

後はマサツグの指示を待つ様に睨み合い始める!…

さてマサツグもそんな二人の様子を見てスッと二人の間に立つよう移動をすると、

最後に二人を確認し出し!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…チラッ…チラッ…


「ハティちゃん!……シロも本気で相手するのです!…

お姉ちゃんを倒す気で来ないと勝てないですよ!?…」


「ッ!!………行くのです!!…」


勿論安全を期すため入念に!…

双方共に精神の乱れから衣服の乱れ等にまで気を遣うと、

マサツグの目から見ても大丈夫!と…一方でシロはハティの事を挑発し出す!…

それは改めてハティの中に揺れが無いか!を確かめる様に…

言い慣れていない感じで言葉を零すと、ハティも突如それを言われて戸惑い!…

が、次にはさも決意を改める様にシロを見詰め!…

その返事とばかりに向かって行く事だけを口にすると、

マサツグもここでルールを説明!…二人に絶対守らせる様に話しをする!…


「……よし、いいか?…ルールは三つだけだ!!…


一つ!!…今まで通り相手を戦闘不能!…

もしくは降参させればその時点で戦闘終了!!…

相手を倒した者の勝利となる!!…


二つ!!…使用する武器が相手の攻撃によって弾かれたり砕かれたりした場合!…

再度作り直す事を硬く禁ずるものとする!!…

もし使用した場合は如何なる理由があろうとも!!…

その行為を反した者を失格と見なす!!!」


「え!?…」


「ッ!!……」


それは観客達にも聞こえるよう堂々と大声で話して行くと、簡単に三つと言い!…

と、その話をし出した事で二人の視線はマサツグに向けられ!…

観客達もそのルールに興味がある様子でジッと…

まるで指示待ちの猟犬の様にビタッと固まって見せていると、

マサツグも淡々と話を続ける!…まず始めに決着の付け方は今まで通り!…

ノックアウトかギブアップを取る事で成立すると話をすると、

続けてそのシロとハティが持っている武器についてルールを設け!…

と言うのもその手に持って居る物だけしか使えない!と…

その真意については全くの不明!…

だがこれは厳しく見る様子で再度生成した場合!…

即座に反則負け!と判断する事を口にすると、シロとハティは共に驚いた様子を!…

何なら観客達にもどよめきが走る!…


__どよ!?…ザワザワ!!…ザワザワ!!…


「ッ!?…おいおい…ちょっと待てよ!?…

スコルティナ様の方は2本でハティビィエール様は1本だけって!…

不公平じゃないのか!?…ハティビィエール様にももう1本持つ権利が!!…」


「はあぁ!?…馬鹿を言うんじゃネェよ!!…

ハティビィエール様が持っているのはクレイモアだろうが!!…

それに対してスコルティナ様は妙なダガーを両手に持っただけなんだぞ!?…

寧ろスコルティナ様の方にまともな武器を作らせる方が公平さが!!…」


「二人揃って何を言ってるんだい!?…

まずあんた達が何様なんだって話なんだよ!!…

ラグナス様のように武器を作り出す事が出来ない!!…

私達がとやかく言う権利は無いんだよ!!…」


ある者はマサツグの決め事に対してハティが不利!と、

またある者はそれに対してシロが不利!と…

何なら別に文句を言い出す者まで現れ始め!…

その二つ目のルールに賛否両論!…

観客達の方が何故か揉める事態にへと発展して行くと、

一方でその話を聞いた二人は戸惑いながらも…互いに顔を見合わせ軽く頷き!…

そしてマサツグの方にも振り向いて!…

さも同意をした様にもう一度頷いて見せて行くと、

マサツグは続けて三つ目のルールを!…

それは観客達の騒動を止める様に声を張る!…


「そして三つ!!!……これに関しては個人的で申し訳ないが!…

万が一両名のどちらか、或いは両名の命が危ないと判断した場合は!!…

即刻私が間に入って中断とさせて貰う!!!…

その場合の判定は引き分けとし!!…絶対の信頼を誇る薬を私自身が毒味し!!…

二人に飲んで貰っての仕切り直しとさせて貰う!!!…

…両名、ご理解頂けたかな!?…」


__ッ!…チラッ……クルッ…はいです!!!…×2


まるで若干怒鳴る様にしてマサツグが三つ目を切り出すと、

マサツグの声は良く通るのか闘技場内に響き!…

となるとそんな怒鳴る様な声に観客達もビクッ!と…

まるで無駄吠えする犬が飼い主に怒られたよう!…

思わず驚いた反応を見せると、またもや動かなくなってしまう!…

そして辺りが静まり返った所でマサツグも更に続けて行くと、

これも安全を期すため!と言い…

何でもマサツグの自己判断による仕切り直しを設ける!と…

そして治療の機会も同時に設ける事を続けて話すと、

更に観客達を驚かせる!…

と言うのも今まで自分達が見て来た人間とは違う!と言った様子で、

自らの命を盾にしようとして居る事に驚き!…

と、その一方でマサツグは最後に二人に対して同意を求め!…

シロとハティもまた互いに顔を見合わせる!…

そして再度マサツグの方へ振り向き!…

同意するよう返事をして見せると、遂に火蓋が斬られようとする!…


「……よし!…じゃあ、始めるとしようか!…」


__スッ……ッ!……ザッ!!…


「…両者!…構え!!…」


__スゥ…チャキ!!…


二人から同意を得られた事でマサツグは下がり!…

そして始める事を口にすると、シロとハティは軽く身構え!…

となるとそんな二人の様子にマサツグも思わず緊張を露わに!…

しかし右腕を振り上げ平常心を!…

そこからマサツグ自身でも二人に対して合図を出すよう口にすると、

次には二人揃って腰を落とす!…

それは初っ端からぶつかって行く様子を露わにすると、

その手に持つ武器も強く握り!…

と、この時シロはいつもの様に逆手持ちで構えて行き!…

ハティは持ち上げるのでは無く機動力を重視した様子で!…

剣自体を後ろに置き!…切っ先を地面に付けて柄を両手で確と握ると、

シロの事を睨んで見せる!…ただ合図をジッと待つ!…

するとそんな二人の様子に観客達もハッ!とし出すと、

いきなりの緊張の一瞬に面食らった様子で何も言えずに凝視をし!…

ここまで来るともはや何も言う事無く!…

闘技場全体がとても緊張感に包まれた状態になって行くと、

遂にマサツグの号令が響く!…


「……ッ!!…開始ぃぃ!!!…」


__ボワアアァァァァァァァァァンン!!!…


マサツグが奥歯を噛んで力を溜めるそんな素振りを露わにすると、

次には振り上げた右腕をスッと二人の間に落とすよう振り下ろし!…

と、それを合図にドラ係もドラを鳴らし!…

その開始の声に観客達も一気にワッ!と…

声を上げて遂に始まった事に歓喜をすると、次にはその歓喜の声も悲鳴に!…

いきなりの二人のぶつかり合いに驚愕する!…

と言うのもその合図をきっかけに二人が動き出したかと思えば!…

その姿は視界から消え!…


__…シュン!!!…


「ッ!…え?…」


__スンッ…ズギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!…ッ!?!?!?…


と、突如シロとハティの姿が消えた事でモツ達は戸惑い!…

勿論観客達もいきなり二人が消えた事に戸惑った反応を見せると、

次にはトンデモナイ音を耳に!…そして有り得ない光景も目にして行く!…

それはシロとハティが互いにぶつかり合っているのだろうか、

氷同士がぶつかっているとは思えない激しい剣戟音が辺りに響き!…

そして二人の姿は残像だけしか見えない様子で!…

恐らく壁や床を蹴り回っているのだろう!…

ただ一瞬だけスッと何か攻撃態勢に入る様子だったりとかが刹那的に見えると、

その光景に絶句する!…

それは子供だからと言って舐めて居たとかそう言うのではないのだが、

改めてフェンリルである事を思い知らされ!…


「ッ!?…予想はして居たけど普通の動体視力じゃ追い付かん!!…刹那!!…」


__ヴウゥンン!!…ズギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!…


「ッ!?…す、凄まじいな!?…ってか俺もよくこんなのを相手にしてたな…」


レフェリーを務めるマサツグもこれには思わず音を上げる始末で!…

すかさず自身も刹那を発動して行くと、

それでも付いて行くのがやっとと言った所か!…

とにかくマサツグの目には縦横無尽に駆け回る!…

シロとハティが互いに何度もぶつかって行く様子を目にして行くと、

その暴れ様に思わず戸惑う!…

そして今までこんなのを相手にして居たのか!?と考えてしまうと、

思わず自身でも引いてしまい!…

と、そんな事を考えて居る一方で観客席では!…

ふとモツがその残像だけからでもある事に気が付いた様子でハッ!とすると、

驚いた具合に言葉も零す!…


「……ッ!…あれ?…これって?…」


「ッ!…ほほぅ!…さすがはモツ!…気付いたようじゃな?…」


「え!?…な、何!?…如何言う事!?…」


モツが気が付いた様子で言葉を漏らすと、

そのモツの言葉にフィロもピクッと反応をして見せ!…

何ならモツよりも先に気が付いて居た様子でニヤッと笑い!…

モツを褒める様に更に言葉を続けて行くと、

オリハも気になった様子でその会話に参加!…

その戸惑い具合を露わにする!…

その際オリハはその会話からシロとハティの動きに!…

何か秘密がある事を察して行くと、ジッとその様子に目を向けて行くのだが!…

幾ら目を凝らして見ようが何も分からず!…

さも某・ベイゴマのオモチャの様に二人がぶつかっている様子を目にして行くと、

更に困惑もして見せる!…

するとモツはそんなオリハに対してネタバラシをする様に話し出すと、

特にマサツグを指差し!…


「いや…当然と言えば当然なんだけど…

マサツグの周り…大体5m範囲内かな?…

その付近では一回も交戦してないんだ!…

まるで二人ともマサツグを巻き込まない様に

戦っていると言うか?…」


「ッ!?…え!?…」


モツはマサツグが戦いに巻き込まれて居ない事を指摘!…

その際モツの目から見て分かる範囲で!…

とにかくシロとハティが巻き込まない様に戦って居るのが伺える事を口にすると、

モツは改めて驚きを露わに!…そしてオリハもそれを言われて確認をする!…

するとそこにはただ棒立ちして目まぐるしく、

頭を振り回すマサツグの姿がそこに在り!…

傍から見ているととても奇妙であるのだが!…

逆に言えばそれだけ激しいと言う事であり!…そんな中でも巻き込まない!…

シロとハティの気遣いがここでも感じられる事に気が付いて行くと、

オリハも驚きを露わにする!…


__ズギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!……ッ!?…


「……駄目だ!…刹那!!…」


__ヴウゥンン!!…ズギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!…


眼を真ん丸にしてはハッと驚き!…そしてそのまま言葉を失い!…

その一方でモツも遂に限界が来た様子で刹那を発動!…

するとそこにはマサツグと同じく!…やっと目で追える様になるのだが!…

目まぐるしい展開が広がっている光景を目にして行くと、更に戸惑う反応を!…

何ならその様子を実況し出す!…

それは刹那が使えない者達にとって有り難いモノとなるのだが、

モツ自身もその状況を説明するのに悩む始末で!…


「…ッ!?…こ、これがフェンリルの戦いなのか!?…

シロが物凄い勢いで斬り掛かって行っても!!…

ハティがまるでマサツグの様に全部攻撃を弾いてるし!!…

ハティが反撃しようモンならシロは足を使って!!…

ヒラリヒラリと避けては隙を伺う!!…

…こんな光景を見るのってドラゴン○ール位だって!!…

漫画の中だけだって思っていたのに!!…

まさか目の前でこんな戦いを見る事になるなんて!?…」


「ッ!?…ド、ドラゴン?…モ、モツ?…それは?…」


とにかくその光景と言うのは規格外で!…

モツ自身も戸惑いながらそれでも例えの話を口にすると、

某・竜玉集めのアニメの戦闘シーンの様と言うのだが!…

勿論それが伝わるのはプレイヤー達の間だけで!…

アヤがそのモツの言葉に戸惑った様子!…

そして首を傾げ一体何の話?とばかりに戸惑って見せると、

やはり理解に苦しむ反応を露わにする!…

しかしそれ以上他に美味い説明が無いのか!…

モツも更に戸惑った反応を露わにすると、

仕方なしに自身の感覚を説明し!…


「…って、言われてもなぁ~…

…因みに今の俺で何とか付いて行ける位だからぁ!…

これ以上速くなると捉えられなくなると思う!!…

そこそこ刹那のレベルを上げたつもりだったけど!!…

…正直これでもまだキツイって言うのか!?…」


モツは普通にしんどい!と…

自身でも付いて行くのがやっとである事を話して行くと、額に汗を流し始める!…

それは良く注視しないと本当に見失うレベルの様で!…

一瞬の気も抜けない!と言った反応を露わにしすると、

ただ闘技エリアをジッと見詰め!…

となるとそれを隣で見ているアヤもそこでハッ!と…

モツの様子からとにかく凄い事が起きている!と理解を示し!…

二人が何をやって居るかは分からないが!…

状況的に凄まじい事が起きている!と言う事だけを理解すると、

驚き戸惑った様子で視線を戻す!…

しかし視線を闘技エリアに戻した所でやはり何が何だか分からず、

ただ戸惑うばかりで!…

一方でマサツグは未だに目まぐるしくシロとハティの姿を追い駆け!…

未だその場から動かず奇妙な様子だけを見せて居ると、

ふとここである事に気が付いて行く!…


__ズギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!……ッ!?…


「やああああぁぁぁぁぁぁ!!!…」


「てりゃああぁぁぁぁぁぁ!!!…」


{…二人とも技を打ち込んでいない!?……}


と言うのもその気が付いた事と言うのは、

互いに有効打を打って居ないと言う事で有り!…

依然としてマサツグの目の前で何度も!…

互いにぶつかる様子を見せては居るのだが、

互いにそこから更に追撃をすると言った事はあまり見られず!…

まるで互いに様子を見る様な…

もっと言うとやはり情が勝って本気で打ち込む事が出来ていない様に!…

そんな様子に見えてしまうと、マサツグとしてもこれは!?と…

勝負が長引く事を予想する!…因みに互いにそれだけ隙を見せて居ない!…

と言う訳では無く、幾度となく若干の隙が生まれているのだが!…

そして恐らく互いにそれに気が付いても居る様子!…しかし感情がやはり邪魔を!…

互いに徐々に体力だけを消耗して行き…

遂には一旦小休止を入れる様に脚を止めるとこれまた互いに息を切らす!…


__ザザァ!!……チャキ!!…


「はぁ!…はぁ!…」


「ふぅ!…ふぅ!…」


それは互いに牽制し合う様に距離を取ると、構えも一度身構え直し!…

その際目に見えて互いに息を切らす様子も露わにし!…

するとそんな様子に観客達も息を呑む反応を見せて!…

それだけ激しい激突が有ったであろう事を悟って行くと、

ただ何も言えずに固まってしまう!…

目を真ん丸にしてはただ二人の事を凝視し続け、

その表情を驚きの様子に!…と、その一方で二人は徐々に呼吸を整えて行き!…

ここでシロが動きを!…まるで何か呆れる様なそんな反応を見えて行くと、

次にはハティに言葉を!…それは驚くべき事を口にする!…


「……ふぅ……ハティちゃん…お姉ちゃんはこう言った筈ですよ?…

本気で来ないとシロは倒せない!…って!!…

…何で攻撃して来ないのですか?…シロ!…

!?…」


「「ッ!?…な!?…」」


この時一度構えを解くとマサツグの真似をする様に!…

腰に手を当て斜に構える様子を露わに!…

そして呆れた感じでハティの攻撃が生ぬるい事を口にすると、

倒せる筈が無い!と…ハティに煽りを入れて行く!…

何なら自らさも舐めプもして居た様子で更に話しを続けて行くと、

当然そのシロの言葉にマサツグとハティは戸惑い!…

と言ってもマサツグはシロがそんな事を言い出した事に驚き反応!…

ハティは馬鹿にされた様に感じて怒りを浮かべ!…

勿論シロに対して逆に文句を言い返すよう!…

ハティも感じていた事を口にすると、不満を爆発させて行く!…


「…そ、それはこっちのセリフです!!…

本気で来るって言ってたのに攻撃は軽い!…

本当に倒す気で来ているのなら剣を通してでもビリビリ来る筈です!!…

なのにお姉様の攻撃全部が軽過ぎる!!…

これってハティに対する侮辱ですか!?…」


「ッ!…侮辱も何もそっちが本気で来ない限りはシロは本気を出しません!!…

シロはただハティちゃんの気持ちを知りたいだけなのです!!…」


それはハティもシロの攻撃が如何にも軽い様に感じていた事を口にすると、

シロはまだ情に引っ張られて居る!と…逆にシロの事をヘタレ!とばかりに…

本気で来ない事に対してもこれは侮辱である!と、

シロに続けてムッとした表情を浮かべて見せるが!…

シロはこれに対して更に反論!…

ハティの方がさも情に引っ張られて居る事を口にする!…

その際その情を捨てて本気を出さない限り!…

自身が本気を出さない事を堂々言うと、

ハティもその言葉を受けて更に怒りを露わに!…


「ッ!?…何を意味の分からない事を言っているのですか!!!…

こっちもお姉様が本気を出さない限り本気は出さないのです!!!…

絶対に!!!……」


__ッ!?…ピクピクッ!!…ムッスゥ~~~!!!…


「…あのぉ~?…えぇ~っとぉ?…」


何ならシロのスタンスに理解不能!と…それはまるで子供の喧嘩の様に!…

ハティが地団太を踏みながらムスッと膨れて見せると、

先に本気を出せ!と文句を零す!…

するとその文句を受けてシロもカチン!と来た様子で耳をピクッとさせて見せると、

同じ様に膨れ始め!…となると先程までの凄まじい様子は何処へやら?…

ただそこに在るのは歳相応の微笑ましい喧嘩の様子しか見当たらず!…

観客達もこの変わり様にポカァ~ンと…

マサツグも戸惑った具合に如何したものか?と思わず判断に困ってしまうと、

次にはハティが何か思いついた様子を!…ムスッとした表情のままある事を話す!…


「ッ~~~!!!……ッ!……分かりました!…良いです!!…」


「ッ!…え?……」


それは突如一人勝手に理解した様子で言葉を口に!…

となるとそんなハティの言葉にシロも戸惑い!…

一体何の事か?とばかりにそのムスッくれた表情も若干緩む!…

そんな反応を見せていると、ハティは続けてシロに言葉を!…

シロの事を焚き付け始める!…

と言うのもチラッとマサツグの事を見る様子に視線を動かして見せると、

考えがある!と言っては次にはモジモジとしながら本気を出す!と…


「如何しても手を抜こうと考えているのなら!!…

こちらにも考えがあるのです!!…

…ハティはこれから正真正銘本気でお姉様と戦うのです!!…

そして!!…ハティが勝ったら!!…せ、先生を!!…

ッ~~~!!…お、お婿さんに貰うのです!!!…」


__ビタァッ!?………


と、その本気を出す理由と言うのが問題で有り!…

ハティはあろう事かマサツグをお婿さんに貰う!と…

頬を染めながら堂々とその闘技エリアの中央で口にすると、

まるで時空魔法を使った様に!…その場の空気を固まらせてしまう!…

それは当然そのターゲットであるマサツグだけを固めるだけに止まらない訳で!…

そう堂々宣言をして言ったシロの表情を固めてしまい!…

何なら観客達にモツ達も同然!…仕舞には女王さえも見事に固め!…

それはそれは世にも珍しいフェンリルの困惑の表情を作ってしまうと、

更にマサツグもここで一言言葉を…


「………え?…」


マサツグも突然の事で理解出来なかった様子で言葉を零し!…

表情をそのままに困惑し始め!…

何なら聞き間違えたか?とばかりにチラッとハティの事を確認するが!…

そこに居るのはモジモジとするハティの姿だけで!…

依然としてその様子は変わって居らず!…

マサツグもそんな頬を染めるハティの様子を目にして!…

聞き間違いでなかった事を理解すると、更に頭の中で困惑し出す!…

と言うのもこのニブチンは何故こうなったのかそのきっかけ等から全く分からず!…

如何してこうなった?と迷走し始め!…

と、その一方でハティの言葉にシロの中で何かに亀裂が!…

それは深く大きく亀裂が走り!…

あと少しで簡単に壊れそうなそんな様子が伺えると、

シロは静かに俯き始める!…と、同時に何か不気味な静けさも露わになる!…


__ピシッ!?……スッ……


「……初めて先生に頭を撫でられた時♥…

ハティは……とってもキュンとなってしまったのです♥…

こんな気持ち♥…ハティは初めてなのです♥…

ハティのお願いを聞いてくれた時も最後まで付き合ってくれましたし♥…

鬼ごっこの時の先生はちゃんとハティが怪我をしない様に気遣ってくれたのです♥」


「え?…え??…」


一方でハティは自身の思いを赤裸々にマサツグへ語り出すと、

剣を一度地面に突き刺しては自身の両頬に手を当て!…

それは両耳をピコピコと動かしながら!…

頬を染めて自身の目も細めるそんな表情を浮かべて見せると、

こんな気持ちは自身でも初めて!と…初恋である事を明かし始める!…

そして何に対して胸を打たれたのか?等を話して行くと、

チラチラとマサツグに視線を送り!…

と、そんなハティの様子にマサツグも気付き!…

更に戸惑った様子で如何反応したら良いのか?と更に悩んでしまうと、

一方でシロは小刻みに震えを!…それは嵐の予感を感じさせる!…


__プルプルプルプルプルプルプルプル!!…


「ハ、ハティ?…ちょ、ちょっと待ってくれ?…それぇ…本気?…」


「ッ!……はいです♥…」


そしてこの時シロの様子に気付いて居るのか気付いて居ないのか?…

マサツグもマサツグで思わず…戸惑いながらにハティへ確認の言葉を聞いて行くと、

ハティはやはりモジモジとしながらも肯定を!…頬を染めながら頷いて見せる!…

となるとこれによりもしハティが勝った場合!…

マサツグも直ぐにハティと結婚と言う事が何故か、

本人の同意が無いままに決まってしまい!…

そうなると勿論観客達もそんな展開に驚き戸惑い!…

しかし不思議と反対の意見は無く!…と言うよりも突然の事について行けず!…

誰もが唖然とした様子でその告白に動揺を隠せない表情を見せて居ると、

当然そのハティの告白に異議を申す者が出て来る訳で!…


__こおぉりゃああああああぁぁぁぁぁぁぁ~~!!!!!…ッ!?…チラッ?…


「わっちの許可無くわっちのマサツグに告白するなど笑止千万!!!!…

マサツグが許してもわっちが許さんからなぁぁぁぁぁぁ!!!!」


その異議を唱える者と言うのも当然フィロ!…

それは突如闘技場内に響く勢いで叫んで見せ!…

何なら先程まで協力して居たのが嘘の様に敵意をムンムンに発して見せると、

ハティに対して物申す!…

その際突然の叫び声に観客達もハッと我に返るそんな反応が見られて行くと、

その物申すフィロに視線を!…

と、フィロはそれでも構わずハティに対して文句を口に!…

今にも飛び出さん勢いでハティを睨み!…

そんなフィロをオリハが静止を促すよう!…

慌てて捕まえるそんな素振りも露わになると、勿論混乱を生む事に!…

次にはその視線はマサツグの方へと向けられて行く!…


__ッ!!……チラリ?…


「ッ!?…ちょッ!?…いつ俺がお前のモノになったんだ!!…

てか、誤解を招く事を言うんじゃねえぇ!!!」


その際観客達の視線はと言うと、まるでマサツグの事を軽蔑する様な!…

と言うのもハティを誑かしただけでなく、

この様な子狐少女にまで手を出して居るのか?と…

当然在らぬ誤解を持たれた様で!…

闘技場に居る観客達から如何にも白い視線を向けられる事となってしまうと、

マサツグも慌てて弁明を!…と言うよりフィロに対して文句を言う!…

そして今度はマサツグとフィロの間で!…

やんややんや!と言い合いが始まる事となるのだが、一方でシロは!…

やはり小刻みに震えては俯き続け!…

如何にもその身に不穏な空気を纏い出すと、まるで某・深淵歩きの様な!…

何か黒いモノを纏いそうになるのであった!…

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
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ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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