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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-
-第六章八十二節 言葉の意味とハティの重しと姉の覚悟!-
しおりを挟む大粒の涙が頬を伝い地面に零れる…
そして何方かが傷付き倒れるまでこの戦いが終わらないと言う事も理解をすると、
更に悲しさが辺りをズシッと満たして行く!…
それはシロだけでなくハティもやはり一緒の様で…
アレだけの事を言っておきながら何処か心の底からシロを憎む事が出来ない!…
葛藤する様子も露わにすると、シロと一緒に涙を流す!…
その際自身の胸を左手で抑えながら何か苦しそうにもして見せるのだが、
如何しても剣を降ろすと言う事だけはせず!…
とにかく辛そうにハティは息を切らす!…
本当ならもう止めに入ってもいいと思う所ではあるのだが、
マサツグはまだ何か悩む事が有るのか?…
一向に決闘を止める気配を見せないで居ると、
一方でシロが…更に本音をぶちまけ始める!…
「もう!…もうシロは嫌なのです!!…
如何すればハティちゃんを助けられるのですか!?…
如何すればハティちゃんを傷付けなくて良いのですか!?…
シロには!…シロにはもう!!…分かんないのです!!…」
「「「「「「「「……シロ(ちゃん・様)…」」」」」」」」
このシロの悲痛な叫びは闘技場全体に響くよう…
そしてそれを耳にした観客達も!…
当然自分達は何を見に来ているのだろう?と言った暗い気持ちになって行くと、
まるでムードはお葬式状態…
とても決闘とは呼べないレベルのモノへとなって行く!…
となるとモツ達の方でもそのシロの悲痛な叫びを聞いて!…
ただシロの事名前を呟く事しか出来ないで居ると、
ふとここで黙っていたマサツグが動きを!…
それはゆっくりとシロの居る方へと向かって歩いて行き!…
その様子にモツ達も遂に止めに入るのか?と言った具合に!…
注目の視線を向けて行くと、マサツグはシロに近付くなり…
__コッ…コッ…コッ…コッ……スッ…
「……シロ?…」
「ッ!……ごじゅじんざまぁ~…」
泣きじゃくるシロの近くまでマサツグが近付き…
そこから徐に目線を合わせる様にスッとシロの目の前でしゃがんで見せると、
まずはシロの事を呼び!…するとシロも呼ばれた事でピクッと反応をして見せ!…
その際泣き顔でボロボロの様子も露わに…
マサツグに助けを求めるよう返事の言葉を口にすると、
マサツグもそんなシロの表情を見て戸惑った様子!…
しかし更に心を鬼にして行くと、泣きじゃくるシロに対して喝を入れる!…
「…逃げるんじゃない!!……戦え!!…」
「ッ!?……」
それは真剣な表情でハティと向き合う様に声を掛けると、
そのマサツグからの言葉でシロはハッと目を見開き!…
勿論その様子はまるでショックを受ける様にも見える訳で!…
何ならその言葉は他の面々の耳にも届いた様子!…
更に混乱を呼んでマサツグに対して不信感を思わずと持ってしまうと、
別人ではないのか?と…
或いは操られているのではないのか?と疑いを掛けられる事となってしまう!…
しかしその双方共に違う!と言う事を証明するよう!…
そのショックを受けるシロを前にして、
マサツグは肩に手を掛けると更に言葉を続け!…
__ポンッ!…
「シロは間違っていない!!…
ハティを傷付けないように頑張って戦って来た!!…
でもまだ駄目なんだ!!…」
本当の事を言うシロを抱き締めてもう良い!と…
言ってやりたい気持ちで一杯なのだが、まだ許さない理由があり!…
と言うのもう一つはハティの異様な意固地についての疑問であり!…
シロに対しての対抗心!…
或いはその強さを求めるその異常なまでの向上心に如何にも疑問を持つと、
その理由が気になり!…そしてもう一つが理由がシロの成長についてで!…
今後こう言った難題はまだまだ出て来る!…そしてそれに対する対応力!…
心構えと言ったモノを今の内に少しでも身に付けて欲しい!と考えると、
マサツグはシロに頑張れ!と言って声を掛ける!…
その際シロは間違って居ない事を口にすると、
先程までシロのやって居た事を褒めるのだが!…
「ッ!!…じゃあ如何すれば!!…」
「……戦うんだ!…」
「ッ!!…ッ…」
勿論そんなマサツグの無責任に近い言葉にシロも反論を口に!…
その際答えを求めるようマサツグを見詰め!…やはり分からない!…
もうやりたくない!と言った感情を思いっきり露わにするのだが、
マサツグはそれに対してただ一言だけ「戦え!」と…
一切表情を変える事無くシロに聞かせる!…
となるとそのマサツグの一言にシロも更に戸惑った反応を露わにすると、
再度驚いた表情も浮かべ!…
と、そんなシロに対してマサツグも更にヒントを出す様に!…
シロを引き寄せ抱き締め!…
その自身が言う「戦う」と言う言葉の意味について話し出すと、
シロは黙って耳を傾ける!…
__…グイッ!…ッ!!…ギュッ!!…ッ!?…
「今思っている気持ちをただ単純にハティにぶつけるだけで良いんだ!!…
何回も言ってるけど戦うって言うのは!!…
何も武器を持って相手を傷付けるだけじゃない!!…
勇気を持って相手にぶつかって行く事を戦うって言うんだ!!!…
それは誰とだって戦う機会はある!…ハティ!…モツ!…
オリハにアヤ!!…親父にくまさん!!…そして勿論俺でもだ!…
一歩も逃げずに対話する!!…心の中の恐怖心と戦う!!…
勇気を持つだけで良い!!…後もうちょっとなんだ!!…
シロ!!…お前ならこの戦い終わらせる事が出来る!!…
間違いなくシロの行動や言葉はハティに届いている!!…
相手にどれだけ誤解されようとも!!…
決して負けない心でもう一度ぶつかって行くんだ!!…」
__ッ!!……ッ…ッ~~~…
それは既に幾度となくやって来ている様に話しをすると、
シロなら絶対出来る!と言い聞かせ!…そしてシロの事をギュッと抱き締め!…
シロもまたマサツグから勇気を貰う!…
或いはマサツグに縋るようギュッと抱き付いて行くと、
耳をピコピコと動かして見せる!…
そしてマサツグの話を一通り聞いた所で徐々にシロが落ち着く様子を取り戻すと、
シロはマサツグにある事を尋ねる様に言葉を口に!…
「……ハティちゃんは…」
「ッ!…ん?…」
「ハティちゃんはシロのお話を聞いてくれるでしょうか?…
シロの事を嫌いになったんじゃ?…」
この時シロは落ち着くと同時に不安気な様子を露わに…
そして内容と言うのは勿論ハティの事で有り…
ハティの名前を口にしてマサツグもそれに反応をするよう返事をすると、
更にシロは言葉を口に!…その自身の思って居る事について質問をする!…
するとその質問を受けてマサツグもハッとした反応を見せると、
次には思わず何かを思い付いた様子で噴き出し!…
と言うのも身近に例題がある!と…
「ッ!…プッ!…ッ~~~!!!…
…大丈夫だ!!…どんなに喧嘩しても!!…
兄弟ってのは案外簡単なきっかけでスッと仲直り出来るモンなのさ!!…
その証拠に俺とオリハを良く見てみろ?…しょっちゅう喧嘩してるだろ?…」
「……はいです…」
マサツグはその身近にある例題を自分!と…
自分とオリハの喧嘩を交えて案外大丈夫!の言葉でまとめて行くと、
シロにニコッと笑って見せる!…
何ならその回数も一回や二回でない様に話しをすると、
シロもその様子を見て来ているのか若干戸惑いながらも返事を!…
が、シロを納得させるには充分であり!…
シロの様子から少し不安が消えた様な反応が見て取れると、
マサツグは更にシロへエールを!…もう一度大丈夫!と言って見せる!…
「大丈夫だ!!…その不安に打ち勝て!!…
シロになら出来る!!…だってシロは!!…お前は!!!…」
「…ッ?…」
「俺の自慢の娘なんだからな!!!!…」
マサツグには何か絶対の自信が有る様子でその言葉を!…
そしてシロに勝てる!と言って励まし!…
と言っても勝てると言うのはハティでは無く、
その恐怖心に不安と言ったモノであり!…敵は別に居る事を挙げ!…
その上でシロなら勝てる事を口にすると、そのマサツグの謎根拠にシロは戸惑う!…
何なら首を傾げる様子も露わにする!…
しかしそれでもマサツグは御構い無しに話しを続けると、
その理由にシロは自慢の娘!と語り…
__ッ!!!!……ッ…ッ~~~~!!!…
「ご主人様!!…ご主人様!!!…ご主人様!!!!…ご主人様!!!!!…」
と、それを聞いてシロも更に目をパァッ!と見開いて見せ!…
またその目に涙を溜める!…しかし今度は歓喜に震える様子で!…
プルプルとマサツグの腕の中で震えて見せると、次にはガバッと抱き付き!…
やはりそのまま甘えて行く!…その際何度もマサツグの匂いを擦り付けるよう!…
自身の頭や体をグリグリすると、何度もマサツグの事を呼び!…
と、それに対してマサツグも慣れた様子で微笑みを浮かべ!…
これでトドメ!とばかりに何度目となるか分からない!…
シロの闘志を呼び起こしに掛かると、優しく頭を撫でて行く!…
「シロ!!……大丈夫だ!!!…お前には俺達が付いている!!!…
例えこのままハティに嫌われても何度でも仲直りの手助けをしてやる!!!!…
だから!!!…今この時だけはどんなに辛い事が待っていようと!!…
勇敢に戦って見せるんだ!!!…シロ!!!…」
「ッ!!……はいです!!!…」
__……スッ…ッ!……クルッ!…ダッ!!!…
それこそ最後にシロには仲間が居る事を口にすると、何度でも協力する事を話し!…
そしてそれを成就させる為にも努力が不可欠!…
決して折れない心を持つ様に諭して続けて行くと、
シロもそれを聞いて涙を拭い!…そこからマサツグの顔を見上げて返事をする!…
その際もう大丈夫!とばかりに勇気を貰った表情を浮かべて見せると、
スッと自分から離れる様子を取り!…そして未だ苦しそうにするハティを見て…
これを最後にするつもりで向かって行くと、
ハティもハティで未だ回復出来ていない様子で息を切らす!…
異様な様子を露わにする!…
「はぁ!!…はぁ!!……ッ!!!…」
__ッ!?…ドヨドヨ!?…ドヨドヨ!?…
それは如何にもただの息切れではない様子!…
マサツグがシロを元気付けている間、
ハティもやはりシロとの喧嘩で罪悪感を感じていたのか?…
しかし同時に心成しか怒りを燃やしている様にもやはり見え!…
とにかくハティの感情は見るからに負のスパイラル!…
とても複雑な様子を表情から!…さもオーラを放つ様に露わにすると、
異様な雰囲気を放って見せる!…
そしてその様子と言うのは傍から見てももう止めた方が良いのでは!?と…
思える程にキツそうな様子に見えるのだが、
ハティ自身この決闘を止めるつもりは無い様で!…
__ッ!!!…チャキッ!!…タッタッタッタッタ!!…
「ハティちゃん!!!…」
自身に向かって来るシロの様子を見るなり剣を構え!…
そして更にその表情を辛く重いモノにして行くと、
何なら審判をするマサツグに対してもさも止めるな!とばかりに睨みを利かし!…
と、そんなハティの様子にマサツグも当然心配を露わに!…
しかしだからと言ってここで止めに入ると遺恨が残り!…
更にややこしい結果になってしまう等と考えて居ると、
一方でシロはハティの意を汲んだ様子で前に立つ!…
更に危ない状況にへと発展させる!…
そしてシロがハティに対してダガーを構える事無く堂々仁王立ちをして行くと、
ハティはそんなシロに対して剣を振り被り!…
「ッ!!!…やああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!…」
__ブン!!!…ヒラリ!…
「…ハティちゃん!!…」
もはや勝つ事しかない考えていない様子で斬り掛かり!…
掛け声を上げてその手に持つ剣を水平に振り切って行くのだが、
シロはそれをバク転で回避!…危な気無い立ち上がりを露わにする!…
この時シロは何事も無く着地をしてスッと姿勢を正して見せると、
次には話を聞いて欲しい!とばかりにそのハティの名前を呼ぶのだが!…
しかし当然の如く肝心のハティにその言葉は届かない様子で!…
ハティは息を切らしながらただ負けない!と…
その鬼気迫る様子を露わにすると、勝ちに拘る姿勢も見せる!…
「はぁ!!…はぁ!!…ま、負けないのです!!…
絶対に!!!…ハティは!!…ハティはお姉様に勝つのです!!!!…」
__ッ!!…ジリッ………カヒュ~!…カヒュ~!……ッ!…
{…これって?…シロが過呼吸になった時と同じ呼吸?…
…しかし様子を見る限り激しい動きから来ているモノじゃなさそう?…
…となると何かストレス性のモノが来てるって事か?…
…そうなって来ると…やっぱりこのハティの異様なまでの固執ってのは…
何か裏があるって事…だよな?…}
やはりまだ呼吸が整っていない様子で息を切らす!…
しかしそれでもやはり執拗なまでにシロに勝つ!と…
視点ももう定まっていない様子でそんな言葉を口にすると、
シロもやはり若干戸惑う!…思わず後退る反応を露わにする!…
そしてその一方ではマサツグもふとある事に気が付いて行くと、
ふと疑問を持ち!…
と言うのもハティから聞こえて来る呼吸が如何にも可笑しく聞こえ!…
それはシロがハティに詰め寄られた時の様な…
そんな音が聞こえて来る事に疑問を持つと、頭の中で考え事を!…
そこから何か裏がやはりある事を察して行く!…
と、そうしてマサツグがそんな事を察している一方!…
ハティの攻撃はまだまだ続き!…
「はぁ!!…はぁ!!…ウゥ!!…
やああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
__チャキッ!!…ブオン!!!…
ハティは一直線にシロへ向かって走り出しては斬り掛かり!…
その攻撃をシロが紙一重に回避をすると、
体勢を立て直してハティの動向に目を向ける!…
となるとそこにはやはりかなり苦しそうな表情を見せる!…
ハティの様子がそこに在り、
シロもそれを目にしてやはり何か困惑する表情を露わにするのだが!…
しかしマサツグの言葉を思い出し絶対に逃げない!…
ハティを助けたい!と言う気持ちで堂々と前に立って見せると、
更に説得を続けて行く!…
「ハティちゃん!!…シロは!…シロはもう逃げません!!…
例えどんなにハティちゃんに攻撃されても!!…
絶対に!!…逃げないのです!!!…」
「ッ!!…何を訳の分からない事を!!!…
どちらかが勝たないと!!…この戦いは終わらないのです!!!!…
そんなに戦いたくないって言うのなら!!…
もう大人しく倒されて貰うのです!!!……ッ!!!…」
まるで本音を話して欲しい!とばかりにシロは果敢にハティへ言葉を!…
しかしハティはもはや錯乱状態になった様子で話を聞かず!…
この時剣を振り被ってシロに襲い掛かるを繰り返すと、
更に状態を悪化させる!…
それはもう苦しさと苛立ちのせいで正常な判断を失って居り、
我を忘れているに等しく!…
だがまだ話を聞くだけの返事は出来るようであり!…
シロの言葉に対して返事を!…
だがそれでも剣を振り被って襲い掛かる素振りを見せると、
まだTPが有るのか!…
シロに向かいあの氷柱を群生させる技を放って見せる!…
__ブオン!!!!…ズシャシャシャシャアアアアァァァァァ!!!…
「ッ!?…ハティの技の中で一番高威力の奴!!!…
それに広範囲だぞ!?…まだアレを撃てるだけの!!!…」
ハティが振り下ろした剣は一直線にシロへ向かって氷柱を伸ばす!…
そしてそんなハティの技にまだアレを打つだけの体力が有るのか!?と…
観客達とモツ達が共にどよめく様な感じで思わず驚いた反応を露わにすると、
そのハティのガッツにモツが言葉を!…
有り得ない!と言った具合に漏らしてしまう!…
そうしてハティの意地の攻撃に各々がとにかく驚いた反応を見せて居ると、
一方でシロにも異変が!…
「ッ!!!…シロちゃん!!!…」
「……ッ!?…逃げてない!?…シロ、逃げ!!…」
異変と言うのも何を思ったのかシロはその場から逃げる事無く!…
その伸びて来る氷柱に対してスッと両手のダガーを構えて見せると、
迎え撃つ体勢を整えて行き!…
そしてそれはその向かって来る氷柱を迎撃するに当たって心許無く、
くまさんが慌てた様子でシロを呼び!…
オリハも思わず素に戻った様子でシロに逃げるよう言葉を発して行くが、
そう声を掛けた所で間に合わず!…
シロはその向かって来る氷柱に対して真正面から受け止めに掛かる!…
__スゥ…バッ!!…ッ~~~…ガキイィィィン!!!!…
「なッ!?…そんな!!…」
シロは跳び出すとその氷柱に向かってダガーを突き出し、
まるで鍔迫り合いをする様に塞き止め!…
と、そんなシロの行動にハティも勿論戸惑ってしまい!…
あり得ない!と言った具合に思わず言葉を漏らし、
そしてその結末を見届ける様にジッとその様子を見詰め続けると、
周りの観客達もその光景に当然驚きを隠せない!…
とにかく全体が驚き戸惑った反応を露わにする!…
それは目を皿の様に丸くしてそのまま絶句するのだが!…
一方でやはり無理があった様子でシロはそこから押され始め!…
徐々に後ろへ圧されては跳び出して行った勢いが消されて行き!…
シロ自身もキツイ!と…
その表情をクッと曇らせて歯を食い縛る様に唸って見せると、次には!…
「ウウウウゥゥゥゥ!!…」
__ギギギギギ!!!…ビギッ!!…
「ッ!?…うわああぁぁぁ!!!」
__バギイィィン!!!……ドシャ!!…ゴロゴロゴロゴロゴロ!!!…ッ!?…
やはり耐え切れなかった様子でダガーにヒビが!…
するとシロもそれに気が付いた様子で途端にハッ!と…
しかし気が付いた時には既にお寿司!…
そのままダガーの根元から折れてシロも氷柱に吹き飛ばされ!…
受け身を取る事も出来ないまま地面をゴロゴロと激しく転がって行くと、
観客達も青褪めてしまう!…
まるで事故現場を見たかの様な反応を露わにする!…
しかしそのシロのチャレンジも決して無駄ではなかった様子で、
その後の氷柱の軌道は逸れ!…誰も居ない方向に伸びて行き!…
__シュン!!…ズシャシャシャ!!!…ガシャアアアァァァンン!!!…
「ッ!?…そ、そんな!!…
ハティが本気で撃った攻撃なのに!!…」
結果として氷柱は闘技エリアの壁に向かって激突して行き、
その際また刺々しい巨大な氷のオブジェを作って消滅!…
となるとその衝撃と光景にまたもや観客達も戸惑い始め!…
ハティもそんな結末に同じく信じられない様子でジッ!と…
その光景を見詰めてポロッと言葉を漏らしてしまうと、
一方で吹き飛ばされたシロにも動きが!…
それはダメージを受けたにも関わらず立ち上がろうとする様子を露わにする!…
__……ザッ…ザザッ……ゴソッ……ッ!?!?…
「ッ!?…な!?…」
「…へ…えへへ!…まだ!…」
それはプルプルと体を震わせながらにゆっくり!と…
確実に起きる様子を見せ始め!…
逆に言えば今ここで襲い掛かれれば勝利は確定!…
だがハティはそんなシロの様子に気が付いても何故か動かず!…
ただ酷く驚いた反応でそのシロの立ち上がる様子を見詰め続けると、
シロは自力で立ち上がる!…
しかしやはりダメージが残っている様子も露わにする!…
それでもシロは尚ハティに対してフッと笑みを浮かべて見せると、
次には右腕を突き出し!…
__スッ…ッ!!…
「まだもう一本残っているのです!!…」
__ッ!?!?……ッ~~~…チラッ?…
それはまだダガーが残っている事を誇示する様に!…
ハティに対してまだ残っている!と笑みを浮かべながらに言って見せると、
更にハティを驚愕させる!…
この時ハッキリ言ってシロの今の状態は、
もはや満身創痍と言っても過言では無いのだが!…
しかしそれでもシロはまだハティの前に立つ!と言う様に不敵に笑い!…
と、そんな笑みを向けられた事でハティも戸惑い!…何なら観客達も驚愕!…
モツ達もこれ以上は不味い!と言った様子でマサツグに視線を向けるのだが、
マサツグは何故か動かない!…まるで続行させる様に二人を見る!…
__………。
「な、何で!?…何で今ので倒れないのですか!?………ッ!?…
も、もう動くのも辛そうなのに!!…そのまま倒れてたら!!…」
当然そんなマサツグの様子にモツ達は困惑!…
何なら思わず沈黙してしまう事に!…
と、その一方でハティがシロのガッツの見せ様に同じく困惑!…
そしてやはりマサツグが止めに入らない事にも疑問を持ち!…
シロが向かって来る様子にも気が付いた具合に!…
困惑の言葉を漏らして行くと、まるで倒れてくれ!とばかりに若干引く!…
それこそそんなシロに思わず怯えるそんな反応も露わにする!…
するとそんなハティの言葉はシロの耳にも届いたのか…
シロは不敵に笑い続けて見せると、ハティに対して言葉を口に!…
「はぁ!…はぁ!……ま、まだ!!…」
「ッ!!…」
「まだ!…ハティちゃんとのお話は!!…
ッ~~~!!…終わっていません!!!!…」
__ッ!?…ッ!!…ギュウゥ!!!…
それはまだ終わらせない!と言った具合に決意を感じ!…
その言葉にハティも思わず更にビクッと反応をすると、
ジッとシロの事を凝視する!…
するとそこには依然として自身に向かい傷を庇いながら、
歩いて来るシロの姿が存在しており!…
その表情もマサツグのお陰か一切曇らず!…
その際シロはまだこの戦いにおいて意味を成して居ない!と…
ハティにまだ本音を聞けていない事を続けて話すと、
更にハティへ向かって歩き続ける!…
しかしダメージを負って居る事には変わらないので、
痛みに耐えている様子でもあり!…
となるとハティもその様子を見てハッ!と…
あと一押しで倒せそうである事に当然気が付き!…
再び剣を握り四度氷柱を飛ばそうとするのだが!…
__ッ~~~!!!…ブオン!!!…ズシャシャシャアアアアァァァ!!!!…
「ッ!?…あ、あれ!?…な、何で!?…も、もう一回!!…」
__ブオン!!!…ズシャシャシャアアアアァァァ!!!…
「ッ!?…え!?…あ、あれ!?!?…」
ハティが降った剣は確かに地面から氷柱を生やす!…
しかしそれがシロに当たる事は全く無く!…
通り過ぎる様にそのまま隣を通過すると、結局空振りに終わってしまう!…
するとそんな自身の攻撃にハティも戸惑った反応を見せると、
もう一度!と言って剣を振って行くのだが!…
この五回目も地面から氷柱を生やす!…だがやはりシロに当たる事は無く、
何なら四度目より威力が落ち!…
となると本人もこれには戸惑いを隠せない様子を露わにすると、
一方でシロは更に前進!…ハティに向かって歩き続ける!…
__ザッ……ザッ……ザッ……ザッ……ッ!?…
痛みに耐えながらも一歩…また一歩と確実に歩いて行く!…
と、まだ自身に向かって歩いて来て居る事にハティも気が付き!…
途端に驚いてまたビクッとした様子で今度は後退りをしてしまうと、
シロはそんな様子に気が付いて居るのか?…
ハティに対して呼び掛け始める!…
それは最初に聞いた言葉を信じている様子で痛みに耐えながら口にすると、
ハティの心の内にあるモノを直接訪ね!…
「…本当は…ハティちゃんだって…こんな事…望んでないのです!…
でもこうするしかない!…何か理由が…有るんですよね?…」
「ッ!?…な、何を急に!?…」
「…いいんですよ?…シロはお姉ちゃんなのです!…
お姉ちゃんに話してください!……ッ!…ッ~~~!…
…絶対に!!…助けてあげるのです!!…」
と、突如そんな事を尋ねられた事でハティも戸惑い!…
思う様に反論が出来ずただ戸惑いの言葉だけを漏らして行くと、
更にその間にもシロが前進!…そしてハティに対して質問を続ける!…
それは何かを察して居る様子で自身がハティの姉である事を口にすると、
ハティに呼び掛ける様に言葉を続け!…
するとその途中で若干痛みがぶり返した様子で反応をして見せ!…
脚を止めて苦痛に顔を歪める!…
そんな痛々しい様子も見せて行くが、それでもハティを諦めない!…
やはり何かを察している様子で助ける!と言う!…
それは今になって気が付いた様子で必死になると、
ハティは何か危機を感じたのかハッとした様子で抵抗を!…
「ッ!?……ッ!!…う、五月蠅いのです!!!…
お話なんてないのです!!!…さっさと楽になるのです!!!!…」
__ブオン!!!…ズシャシャシャアアアアァァァ!!…
と言うのもこっちもこっちで何かを察した様子!…
そして今それをされる事を極端に嫌い!…
シロを近付けまい!と文句を口にしながら剣を振り回して見せるのだが、
やはりその攻撃はシロに当たらず!…ただ悪戯に体力だけを消耗して行き!…
それでも地面から氷柱を群生させる様に生やし続けて行くと、
その荒れ様に近くで見ていたマサツグも回避を!…
そしてそこでハッ!とする!…
{ッ!?…凄い勢いだな!!…形振り構わずって言った所か!!…
…そんでもってそろそろシロも限界って行った所か!…
ハティの気持ちを確かめる為にシロに頑張って貰ったが…
…スマン、シロ!…後で命一杯謝るからな?…今楽に!……ッ!?…
右手のダガーが無い!!…って事はもしかして落とした!?…
不味い!!…今この状況でシロに攻撃が当たれば!!…
ガードする術がない!!!…}
その事に気付くまでの間マサツグも巻き込まれない様にと回避をし続け!…
そしてそのハティの荒れ様にまだこれだけ暴れられるのか!と…
思わず呆れを通り越して感心を持ってしまうと、
シロが巻き込まれて居ない事も確認する!…
その際もうボロボロのシロの姿を見て!…
自身でもここまで追い込んでしまった事に深く反省をして行くと、
次にはシロに謝る事を決意し!…
そして同時にもう続行は無理だ!と判断をして行き!…この決闘に終止符を!…
シロを休める事を先決して行くのだが、ふとシロの右手に注目!…
握られていた筈のダガーが無い事に気が付いて行く!…
と言う事はこのままだとシロがもし巻き込まれでもすれば最悪!…
となるとマサツグは勿論慌て始め!…途端にシロに向かって走り出し!…
ハティにも待った!を掛けようと言葉を口にするのだが、まだ波乱は残る!…
最後の最後でトンデモナイどんでん返しを体験する事になるのであった!…
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テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
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ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
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俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
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至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
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コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
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