どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章八十五節 女王の遺言とおかあさんの言葉と一欠片の希望-

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誰もが突然の展開について行けず膠着状態!…

そしてモツ達もその謎の五人組に対して警戒!…

怒りを燃やす形で固まって居ると、

一方では女王もハティにさも遺言とばかりに言葉を口に!…

そしてそれを聞いたハティは青褪め!…理解が出来ていない!…

いやしなくない!と言った様子でただただ酷く困惑する様な…

とにかく今何が起きているのかとても判断に困る様子を露わにすると、

女王はもう一度言葉を口に!…今度はハッキリと絶え絶えながらに口にする!…


「……私が…死ん…だら……ハ…ティは…この…冒険…者…さん…達と…

一緒に……この…霊峰やまを…降りる…のです!!…」


「ッ!?……」


自身でももう長くは無い事を悟っている様子で!…最後にハティの事を考え!…

もう王族としての責務等も背負わなくて良い!とばかりに…

マサツグを信頼した形で霊峰やまを降りる様に話しをすると、

ハティはその言葉に固まってしまう!…

それは静かに目を見開きスゥッと涙を流し始めると、

女王も苦しそうに息を切らしながら涙を零し!…

と、その言葉は勿論シロの耳にも届いて行き!…

シロも酷く戸惑った様子!…

一体何が何だかこちらも分かって居ない感じで目を見開き固まって居ると、

女王は更に無理をして言葉を!…


「……ハティ…貴…方…辛…い…気持…ち…に…

気付…いて…あげ…れ…なく…て…ごめん…な…さいね?…

最…後ま…ちゃん…ハティ…の事…見て…あげら…れ…て…

本…にゴメ…ね?…」


「ッ!!!…おかあさまぁ!!…そんな!!…

嫌です!!…置いていかないで下さい!!!!…

ハティは!!…ハティはまだ一緒におかあさまと!!!!…」


自身が事切れる前にまだ伝えたい事が有る様子で必死に口を!…

その際ハティの闇に気付けなかった自分を悔い!…

今からでも遅くはない!とばかりに泣きながらに謝罪の言葉を口にすると、

ハティもその言葉を聞いて更に感情的に!…

女王の体に覆い被さっては嫌だ!と言う!…

それは必死に懇願するよう置いて行かないで!と訴えるのだが、

無情にもその心音は徐々に弱く!…

そして空しくハティの縋る言葉だけが木霊して行き!…

女王もそんな中でも更に言葉を!…

今度はシロに対して最後の言葉を残し始めると、同じ様に謝罪をする!…


「……ティナ?…」


「ッ!?……」


「ゴメ…ね?…本…なら…一緒…に…過ごせ…た…筈…なのに…

誘…拐…なん…かに攫…わせちゃ…って?…

私…不甲斐…無い…ばかり…こ…な!…こ…な!!…辛…思い…させ…ちゃって…

ゴメ…ね?…」


「ッ!!!!…………」


この時女王に呼ばれたシロも思わず怯える様にして!…

ビクッと反応をして行くと、横になる女王の姿に恐怖を感じ!…

そしてその様子にやはり動けず仕舞いになって行き!…

一方でそんなシロの様子に気付いているのか居ないのか…

もはや近くに居るのかすら分かって居ない様子で言葉をポロポロと零し出すと、

やはり後悔の言葉を…自身の不甲斐なさを呪って行く!…それはさも自分のせい!…

守って上げられなくてごめんね?…とばかりに自分を責めると、

更にポロポロと涙を流し!…と、そんな女王の姿を見てシロもハッと目を見開き!…

今まさに大切な人が死にそう!と…

改めてその事を実感をした様子でポロポロと同じ様に涙を流し始めて居ると、

一方ではこの現況を作った原因が飄々!と…マサツグを相手に素顔を晒す!…


__ファサッ…


「これで良いでしょうか?……ではご挨拶を…

僕の名前は[ダグレス]…「ダグレス・ディスティリア・デグレアント」…

デグレアント帝国の王子で正統後継者…

そして栄えあるデグレアント帝国のです!!!…」


「「ッ!?…勇者!?…王子!?…」」


それは見事なまでに勘違いをしている様子でドヤ顔を決めると、

別に名乗れとも言って居ないのに勝手に自身の事を名乗り出し!…

何ならその名乗り出した者はデグレアント!と…

自らが王子であり勇者でもある事を名乗って行くと、

その王子がこんな所に居る事で困惑!…マサキとくまさんが言葉を漏らす!…

するとその言葉にもそのダグレスと言う者が反応すると、

更に調子に乗った様子で言葉を!…


「はい!!…僕は唯一無二にして絶対的正義!!…

この魔剣にも選ばれ!…文武両道にも恵まれ!…

何から何まで愛された選ばれし者!!!…それがこの僕なのです!!!!」


それはさもエリートとばかりに踏ん反り返り!…俗に言う意識高い系?…

いやただの高飛車の様な感じでポーズを決めると、更にドヤ顔も再度決める!…

その際自慢をする様にその手に先程の奇妙な剣を構えて見せると、

自分が一番カッコいいと言った様子で怪しげな光を放ち!…

と、その一方で女王もそろそろ限界が来たのか…最後に言いたい事は言った!…

もう思い残す事は無いとばかりに笑みを浮かべると、

女王はシロとハティに正真正銘最後の言葉を!…お別れの言葉を口にし出す!…


__ヒッグ!!…グス!!…おがあざまぁ~!!…おがあざまぁ~!!!…


「…こ…な…何も…出来…なか…った…母…親だけ……

何…残し…て…上げ…られな…かった…けど…

ハティ?…ティナ?………私…子…として!…

生まれ…来て…れて!……あり…が…とう!!………ッ…」


闘技場内にただハティの泣きじゃくる声だけが木霊し!…

そしてそんなハティと女王の様子に観客達も何とも言えない!…

悲しみに包まれ始めて行くと、女王は最後に二人に感謝!…

自分の娘として生まれて来てくれた事に礼を言う!…

それだけは何事にも代えがたい幸福であった!と言う様に…

息も絶え絶えながらにこれだけは!と…

言って徐々にその呼吸も薄くなって最終的に聞こえなくなってしまうと、

遂には沈黙!…もう何も喋らないままに目を閉じる!…

するとそんな様子を見て更にハティがパニックを起こすと、

必死に女王を起こそうと声を掛けるのだが!…


「ッ!?!?……お、かあ…さま?…

おかあさま?…おかあさま!?…おかあさま!!!…」


__ゆさゆさ!…ゆさゆさ!…………。


幾らハティが女王を呼ぼうが反応は無く、

更には幾ら揺り動かそうともやはりその反応が返って来るは無い…

ただ力無くその場で横になり続ける様子を各々目にして行き…

そして様子から誰もが察してしまう!…

一気に絶望ムードへと落ちて行くそんな雰囲気を感じられると、

まるでこの世が終わった!とばかりに!…

誰一人としてその現実を受け止められないそんな反応を露わにする!…


「ッ!?……嘘…だろ?…」


「そんな!?…折角ここまで着たのに!!…やっと再会出来たのに!!!…」


「………。」


その際モツも女王が死んだ事に酷くショックを受ける反応を見せると、

守れなかった事に絶望し!…その際女王の体がある方をジッと見詰め!…

その目を見開き今見えるその光景が信じられない様子で言葉を零すと、

アヤもその隣でショックを口に!…

それはシロとハティの気持ちが分かる様子で言葉を零すと、

何なら折角の再会がこの様な形で決着が着いてしまった事で悲しみも露わに!…

と、同じく女王に仕えて居た二人も有り得ない!とばかりにその場で固まり!…

各々言葉を漏らして行くと、とても絶望する様子を露わにする!…


「…ッ!?…じょ!?…女王…様…が!?…」


「…亡く…なら…れた!?……」


ラグナスは呆然と立ち尽くす様にして青褪めて見せると、

ただ一点にその女王の体を見詰め!…

と、その隣ではシルビィも同じ様に反応をして見せ!…

自身の口に両手を当て!…

その信じられない光景に体を小刻みにプルプルと震わせる!…

そんな反応を露わにすると、膝から砕けて座り込む!…

そして自身の中で夢なのでは!?と疑い始める!…

しかし幾ら見直そうとも目を擦ろうともその光景は何も変わらず…

依然としてその場に女王が横たわっており!…

と、そんな面々よりももっとショックを受けるのがハティであって!…

無情にもその女王の体が冷たくなって行く!…

直にその感覚を感じて更に死んでしまった事を自覚すると、

更に大声で泣きじゃくる!…


__…ッ…ッ~~!!!…

うわあああぁぁぁん!!!…あああぁぁぁぁん!!!!…


ただ現場にはハティの泣き叫ぶ声だけが木霊する!…

それはあまりにも悲痛で有り!…

思わず耳を覆いたくなるほどのモノであったのだが、

誰一人としてそんな反応を見せない!…ただ俯きその事実に悲しみ震える!…

そして何故女王が死ななければいけなかったのか?と考え出すと、

勿論その五人組に対して怒りを!…と、そんな様子を闘技場全体が見せて居る中…

シロも俯きその様子に悲しみ方を震わせる様子を見せると、ここである変化が…

シロがある事を口にする!…


「……!!……」


「ッ!?……」


それは近くに居たマサツグにもハッキリと聞こえる言葉で、

その倒れる女王の事を間違い無く[母親]と呼び!…

それはここに来て初めての言葉で有り!…

マサツグも思わず驚いた様子でピクッと反応!…

そして振り返りシロの様子を確認すると、

そこで女王が死んでしまった事に涙する!…

の様子を目にして行く!…

その際シロはその横たわる女王へ向かいゆっくりと歩き出して行くと、

今にも倒れそうな感じでフラフラ!と…

それはまるであんよをし始めた子供の様に!…両手を伸ばし一歩!…

また一歩と女王の体に向かって歩いて行くと、更に言葉も口にする!…


「おかあさん!!…死んじゃヤなのです!!…

まだ!!…まだシロは!!…ッ!!…は!!…

教えて貰いたい事!!…甘えたい事が!!…

たくさん!!…たくさん!!!…有るのです!!!…」


「ッ!…シロ……」


そこには正真正銘シロが母親に甘えようとする姿がハッキリとあり、

そして泣き縋る様子も当然伺え!…その際シロは自身の事をと言い!…

その際まだまだやりたい事が有った!と…

教えて欲しい事もたくさんあった事を涙ながらに口にすると、

やっとの思いで女王の元に!…

そしてハティと同じく女王を抱えて号泣をし出す!…

それは皮肉にもここでやっと家族が一つになった様にも見えると、

次にはマサツグの中で何かが弾け!…


__……パアァァン!!!…


「おかあさん!…死んじゃ!…

…ッ~~~!!!…ヤなのですぅ~~~!!…

うわあああぁぁぁん!!!…あああぁぁぁぁん!!!!…」


それが何なのかは自分でも勿論分からない!…

しかしこの時何かが確かに弾けて消え!…

ただシロの悲痛な叫びがマサツグの中で満たされる様なそんな感覚を覚えて行き!…

マサツグもそれに合わせて若干静かに俯き始める!…

そしてただ黙ってその様子を見詰めるかの如く硬直すると、

一方でダグレスと言う者はその女王の最後を確認するなり言葉を口に!…

今まさにマサツグに言ってはいけない言葉を平気で漏らす!…


「…ッ!…プッ!!…あっははははははは!!!…

?…

いやぁ!…このまままだ抵抗して来る事になったら面倒だと思って居たけど…

案外思ったほど?…」


__ピクッ!!…クルゥリ?…


それはさも楽しげに女王の死に対して何とも思って居ない様子で笑って見せると、

何なら女王が死んだ事に対して喜ぶよう言葉を!…

その際女王が先に弱っていた事や自身が不意打ちをした事等!…

全く気に留める事無く調子に乗り出し!…

さも自分の力で倒したよう大した事が無い!とまで言って見せると、

その言葉にマサツグも当然ピクッと目に見えて反応を!…

そして俯いた状態のまま振り向き始める!…

この時まだ殺気は飛ばして居ないのだが、

その背中からは更に黒い外套が激しくたなびき!…

それはマサツグの怒りに比例するようシロとハティを守る様に!…

大きくその規模を広げる様子を見せると、ダグレスは怖いもの知らずなのか?…

最後の地雷を踏み抜いて行く!…


「…正直?…?…

英雄さんもそんな気にしなくても!…て言うか何をそんなモノ好きな事をやって…」


__ゴオオォォゥ!!!…ヴァワッサァ!!!…バッシュウゥゥゥ!!!…ッ!?…


それは本当に言ってはいけない!…

決して超えてはいけない最後の一線を悠々と超える!…

それはここに来るまでのマサツグとシロの関係を…

それは本当の親でないにしろ絆を否定する言葉で有り!…

何なら女王の気持ちも踏みにじる!…

マサツグ自身女王の気持ちを痛いほどよく分かって居る為!…

この言葉だけは如何しても聞き逃す事が出来なかった具合に反応をすると、

もはや誰が相手であろうと絶対に許さない!…

見事なまでに自身でも引くほどの殺意を覚える!…

そしてそれは当然マサツグの黒い外套にも当然反映されると、

たなびくを通り越してまるで巨大な翼に変わるよう!…

もはや畏怖の象徴と化し!…

コイツ等だけは絶対に始末する!と言った感情を露わにすると、

闘技場全体にプレッシャー!…完全な魔王と化として顕現する!…

そしてこの時更にダグレスはもう一つ大きな誤算を生む事に!…


__ッ!!!…ブッチン!!!……スッ……ッ………


と言うのもそれはモツ達の存在!…

勿論今までのマサツグとシロの関係を見て来ており!…

そして女王の様子も当然見て、内情を知って居るだけに同じ様に決して許せず!…

となると各々もマサツグ同様静かに怒りを!…

何なら羽交い絞めにして止めていたマサキの拘束を!…

くまさんとオリハが解いて行くと、自らもそのダグレスに対して殺意を!…

並々ならぬ様子で放ち始める!…

それこそモツもあともう一押しでマサツグ同様の魔王化に至りそうなまでに、

怒りを燃やすとその前兆に背中から黒い靄を!…

と、とにかく全員が一度落ち着く様に呼吸を挿み!…

その上でもう一度そのダグレスを含む!…

五人組に対して明確な殺意を向けて行くと、次にはマサツグが先行!…

その力の片鱗を露わにする!…


__……スゥ…キンッ!……ググッ!!…ボゴオォ!!…


それは誰一人として気付く者は居なかった…

マサツグは未だダグレス達を睨む様に立って居るのだが…

何処からともなくキンッ!と鍔鳴りの様な軽い音が聞こえて来ると、

次の瞬間展望デッキは崩落!…

と言うのもその展望デッキを支えていたであろう柱の二本が気付くと、

袈裟斬りに斬られており!…更には袈裟に斬られたせいか!…

その展望デッキの重さで断面から滑る様にして崩れ去って行くと、

そのまままるで闘技エリアへ雪崩れ込むよう!…

ダグレス達を乗せたままガラガラと崩壊する!…

となるとその突然の事にダグレスも当然驚きを露わにして見せると、

その他の面々も驚くわダグレスを心配するわでとにかくパニックの状態に!…


「ッ!?…な!?…ななななな!?…」


「ッ!?…ダグレス殿下!?…」


__キャアアアアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!……


そうして慌てている間にもその五人組は闘技エリアへ放り出され!…

勿論そんな光景に観客達もパニックに!…

となると誰もが逃げ惑いその一瞬の出来事に理解が出来ず!…

一方で放り出されるよう闘技エリアに転がって来た者達はそれぞれ!…

戸惑った反応を露わにすると、同時にぶつけたであろう箇所を摩りもする!…

しかしそんな時間も与えないと言った様子で次にはその者達の前に人影が、

その人影の正体と言うのもいつの間にか闘技エリアの方へ移動して来たモツ達で!…


__ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!……ッ!?…


「…おやおや…これはこれは…」


当然取り囲む様にしてその五人組を包囲して行き!…

誰もが怒りの余り感情を失った様に!…

その地面に座り込む五人組の事を見下ろして見せると、

一触即発の事態に!…

何ならその手には既に武器が握られて居る始末となっており!…

たまたまその様子を見た観客達の目から見ても!…

マサツグに負けず劣らずの殺気をガンガン放つと、

その五人組の事を牽制する!…

そしてその様子にいち早く気付いたダグレスも!…

さすがに戸惑った様子で言葉を零すと、

一方でマサツグがふとある事に気が付いた様子で!…


「…ッ!!…待てよ!?…ひょっとして!?…

シロ!!…ハティ!!…スマンちょっと退いてくれ!!!…」


__バッ!!!…ッ!!!…ヴゥン!!…


と言うのも突如何かを思い出した様子で!…

マサツグがハッと我に返るなり慌ててその横たわる女王の方へと振り向いて行くと、

そのまま駆け寄ってある事を確認!…

その際ガッシ!と掴んで離さないシロとハティの事も、

若干引き剥がしに掛かって行く!…

そして勢いそのままに突如スッと女王のステータスを開き出すと、

グッとその画面に目を凝らし!…

と、実はこのゲームにおける鑑定アプレェィザァルと言うのは非常に便利な仕様となっており!…

一度調べた事のある対象物はいつでも再確認が可能!…

何ならそのも!…

ちゃんとで情報として見れる仕様となって居ると、

とにかくマサツグは急ぎその画面を確認!…

そしてその事を知らないシロとハティは互いにマサツグの行動に戸惑って見せる!…


「ッ!!!…嫌です!!!…シロはおかあさんから離れたく無いです!!!…」


「ハティも!!…ハティも嫌なのです!!!…

おかあさまはまだ!!…まだ!!!…」


当然突如引き剥がされた事に驚き戸惑って見せるのだが、

それでも直ぐに再度女王の体へ縋り付こうとして行き!…

何ならマサツグに対して反論の言葉を口にして見せ!…

涙ながらに二人揃ってまだ離れたくない事を訴えるのだが、

マサツグは御構い無し!…女王の頭を抱えてしまうと、

調べる事に必死になる!…

その際別に独り占めをして居る訳では無いので、

マサツグの反対側に回ればその眠る女王の顔を見れるのだが!…

しかしこの時ショックのあまりシロ達はその事に気付かず!…

と、その一方でマサツグの調べ物にもある進展が!…

それは調べているマサツグ本人も驚きを露わに!…

思わず目を見開きその事だけを凝視すると、まだ希望がある様子でこう叫ぶ!…


「…ッ!!!…スゥ~!!…モツウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥ!!!」


__ッ!?…バババッ!!!……


「女王様あぁ!!…まだ!!…!!!!」


「「ッ!?…な!?…なにぃ~!?」」


 ---------------------------------------------------------------------------------

「母神のフェンリルクィーン(A・R・F)」
  
   Lv.160  レジェンドユニークモンスター 二つ名「母神」

   HP  100 / 768000  ATK 2500   DEF 1600


 SKILL:不屈の肉体 狼王の牙(HP吸収)


 バッドステータス 

 毒:??? 呪い:???

 ---------------------------------------------------------------------------------


それは軽く息を吸って五人組に睨みを利かすモツ達の方へ振り向き出すと、

次にはモツの事を大声で呼び!…

となるとそんなマサツグの呼ぶ声にモツも思わずピクッと反応をして見せ!…

何ならその他の面々達も!…

更にはダグレス達も思わず何事!?とばかりに反応をすると、

マサツグは構わず慌てた様子で言葉を!…

まだ女王に息がある事を口にする!…

するとそれを聞かされたモツはハッとした様子で驚いた反応を露わにすると、

一方でダグレスも違う意味で驚いた反応を!…

と言ってもスキルのお陰でギリギリ存命!…

虫の息である事に変わらない事が明らかになると、

その事を聞いたシロ達も当然反応!…ハッと涙を流しながら目を見開く!…


「ッ!!!…ふぇ?……お、おかあさんッ!?……」


__……ッ~~…ッ~~…ッ!!!…ッ~~~!!!…


「ッ!!…よかったなぁ!!…」


それはマサツグの言葉が信じられない様子で、

だがマサツグがそんなウソを言う筈が無く!…

となるとシロは真実を確かめる為にマサツグの体を攀じ登り!…

ハティはそのマサツグの脇からヒョコッと顔を覗かせ!…

シロもマサツグの肩から同じく顔を覗かせて行くと、

改めて女王の眠る姿を凝視!…

そこで虫の息ながらにまだ呼吸をする女王の寝息?を耳にする!…

それは確かに生きていると言う事を証明するモノであり!…

それを耳にした二人はハッとした様子で目を見開くと、

今度は歓喜した様子で涙を流し!…

と、そんな二人の様子を見てマサツグもホッと…

思わず涙目になりながら良かった!と言葉を零して見せ!…

しかし予断を許さない事も重々承知して途端に!…

ハッと真剣な表情を浮かべると、一方でモツから質問が!…


「…マ、マジか!!…ッ!!…よ、容態は!?…」


それは勿論女王の状態を尋ねるモノであって、慌てた具合にマサツグへ言葉を!…

しかし一方でふと思い出した様にダグレスの牽制も勿論忘れず!…

バッと振り返っては再度睨みを利かす!…

まるで蛇に睨まれた蛙の様にダグレスの動きを拘束して行くと、

一方でマサツグもその問い掛けに対して返事を口に!…

とても戸惑った様子で状態を説明し始める!…

それは厄介な事になって居る!とばかりに話し出すと、

その治療にも悩んでいる様子で!…


「ッ!……かなりヤバイ!!!…

本当ならエンドコンテンツクラスにあったHPはもう雀の涙程度しかないし!!…

何より前の記憶が正しければエリクサーで回復させる事も出来ない!!!!…

おまけに毒ってるし、呪いも受けてるしで!!!…

多分回復魔法も全部反転してダメージになるよう面倒な事になって居る!!!!…

…確かにまだ生きているとは言え!!…ほぼ万事休すだ!!!……」


「ッ!?…はぁ!?…呪いだとぉ!?…これまた面倒な!!…

解呪系のアイテム!!……なんて今持ってる訳無いし!!…如何すれば!!!!…」


厄介な事にこのまま放って置いても死ぬ事を説明!…

それは毒を盛られて居た事を話し出すと、

同時に回復も出来ない事を更に続けて話して行き!…

と言うのも一番厄介なのは[呪い]!と…

因みにこのゲームにおける[呪い]と言うのは、

一部回復効果を覗いてその効果が反転!…ダメージを受けると言うモノで!…

逆にダメージになってしまう事をマサツグが説明すると、

モツもそれを聞いて戸惑う言葉を!…やはりマサツグと同じく厄介!と零す!…

その際呪いを解呪するアイテム!と言って何かないか?と考えるのだが、

都合よくそんな物を持ってはいない!と自分でツッコミ!…

となるとその解決策にマサツグとモツとで悩む事に!…

一方でまだ女王が生きている事を知って驚いた表情を!…

ダグレスが若干ムッとした様子も露わにすると、

再度仕留めに掛かろう!と動きを見せる!…


「クソッ!!…まだ生きているだって!?……化物め!!…

やっぱり一筋縄じゃ行かなかったのか!!…

このままだと僕の英雄伝に傷が付いてしまうじゃないか!!!…」


この時女王にまだ息が有る事をマサツグから聞かされ!…

仕留め切れなかった事に対して悔しさを滲ませるそんな反応を露わにすると、

女王を仕留めようとした真の目的をポロッと漏らす!…

と言うのも別に恨みが有る!とかそう言うのではなく、

ただ単純に身勝手な理由で女王に危害を加えたらしく!…

何なら自分の事しか考えて居ない様子で女王を睨み!…

そしてこのままだと目的が頓挫してしまう事に対しても遺憾の意を示して行くと、

先程からダグレスの事を心配する者が!…


「いかが致しますか!?…殿下!…」


「……仕方ないな!…パルメリア!!…」


__コクリッ!…スッ…バッ!!!…


それはダグレスからの指示を待つ声であり、

その者は大して身構える事無く質問を口に!…

と、その問い掛けに対してダグレスもクッと苦虫を噛んだ表情を浮かべ!…

次には苦渋の決断とばかりにその者に指示を!…

何ならその者の名前を呼んで強硬手段に出る様な!…

そんな覚悟ある言葉を発して行くと、

そのパルメリアと呼ばれた者も頷き返事!…

そしてスッと立ち上がるなり怪しい行動を見せようとするのだが!…


__ッ!!!…チャッ!!…ギリィィィ!!!…


「そこ!!…動くんじゃ!!…」


__ッ!!…ヒュン!!!…バキィィ!!!…


それを許さない!とばかりにアヤが反応!…

その際既に弓を引き、

その者に対して後は矢を放つだけの所まで持って行くのだが!…

そのパルメリアと呼ばれた者もすぐさま反応!…

相手に矢を放たれる前に水弾を放つ!…

それは少し前に近付こうとして居たマサキに向けて撃ち出したモノと全く同じで、

大きさとしても1cm位で!…しかし威力としては十分に有り!…

アヤが番えた矢だけを破壊!…

その際水しぶきとその砕けた矢の破片でアヤの事を怯ませて行くと、

モツも思わずアヤの心配!…ダグレスに対して注意を逸らす!…


「きゃあッ!!!…」


「ッ!?…アヤ!?…」


__ッ!!…バババッ!!……チャキ!!…ッ!?…ッ~~~……


結果としてダグレス達も何とか立て直す機会を得て!…

すぐさま取り囲むマサキ達に身構える素振りを見せると、

臨戦態勢を整えて行く!…

となるとモツもハッとした様子でバッと視線を戻して行くが、

時既にお寿司で!…もはや戦いは避けられない様子が全面に!…

一方でパルメリアと呼ばれた者も何やら妖しい雰囲気で!…

呪文の様なモノを唱え続けると、次には見覚えのある空間の歪みを生成!…

そして何かを呼ぶ様に号令を出すのであった!…

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異世界「エデンズガーデン」。 広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。 ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。 彼の名はレッド=カーマイン。 最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。 ※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。

おっさんが雑魚キャラに転生するも、いっぱしを目指す。

お茶飲み人の愛自好吾(あいじこうご)
ファンタジー
どこにでも居るような冴えないおっさん、山田 太郎(独身)は、かつてやり込んでいたファンタジーシミュレーションRPGの世界に転生する運びとなった。しかし、ゲーム序盤で倒される山賊の下っ端キャラだった。女神様から貰ったスキルと、かつてやり込んでいたゲーム知識を使って、生き延びようと決心するおっさん。はたして、モンスター蔓延る異世界で生き延びられるだろうか?ザコキャラ奮闘ファンタジーここに開幕。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

私のスキルが、クエストってどういうこと?

地蔵
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スキルが全ての世界。 十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。 スキルによって、今後の人生が決まる。 当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。 聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。 少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。 一話辺りは約三千文字前後にしております。 更新は、毎週日曜日の十六時予定です。 『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。

おばさん冒険者、職場復帰する

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アリス(43)は『完全防御の魔女』と呼ばれたA級冒険者。 子育て(子どもの修行)のために母子ふたりで旅をしていたけれど、子どもが父親の元で暮らすことになった。 ひとりになったアリスは、拠点にしていた街に五年ぶりに帰ってくる。 さっそくギルドに顔を出すと昔馴染みのギルドマスターから、ギルド職員のリーナを弟子にしてほしいと頼まれる……。 生活力は低め、戦闘力は高めなアリスおばさんの冒険譚。 ----- 剣と魔法の西洋風異世界。転移・転生なし。三人称。 一話ごとで一区切りの、連作短編(の予定)。 ----- ※小説家になろう様にも掲載中。

なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話

TB
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岩崎理(いわさきおさむ)40歳バツ2派遣社員。とっても巻き込まれ体質な主人公のチーレムストーリーです。

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