583 / 944
-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-
-第六章九十節 バッカスの秘技とマサキの意地と元祖のやっつけ!-
しおりを挟むさて話は戻ってマサキとオリハ達の戦いに!…
オリハはいつもの安定の初手から入り出し!…
何か厄介な技を使って来るのではないか?と警戒をすると、
次には二人のステータス画面がオリハの目の前に!…
特段何も変わったモノが無い事が表示される!…
しかし一方で言うならやはり初心者であるマサキには、
少々相手をするには辛いステータスが表示される位で!…
が、そんな事など御構い無し!…
マサキはオリハ曰く苦戦するであろう相手に、怯む事無く既に戦闘を始めており…
「死に晒せええええぇぇぇぇ!!!!」
__ッ!!…ババッ!!…グオン!!!…
{…チッ!…図体デカい割に機敏に動き回りおる!!…
こっちもまだスキルのお陰で動きが見えるから助かってるけど…
こでは中々に面倒な戦いになりそうやな!!…}
殴り掛かって来るバッカスの動きに紙一重!…
ギリギリついて行けている様子でマサキが攻撃を回避すると、
冷静に距離を取って見せ!…
と言うのも迂闊にカウンターを繰り出す暇も無い様で!…
マサキ自身若干戸惑う様にしてとにかくその攻撃に慣れる事に徹して行くと、
一方でオリハは僧侶の女を追い駆ける事態になっており!…
それはやはりあくまでも僧侶の女はヒーラーなのか、
向かって来るオリハに対して慌てた具合に背を向け逃げ惑う!…
そんな様子を露わにすると、次にはバッカスに対して罵倒!…
文句の言葉を並べて行く!…
「ッ~~~~!!!…な、何をしているのですかバッカス!!!…
早く助けてください!!!…その中身が有るかどうか分からない頭でも!!…
回復役がどれほど重要かは分かっているのでしょう!?…
これでは女王どころか貴方の回復すらまともに出来ませんよ!?」
「ッ!!…チィ!!…ぎゃあぎゃあ騒がなくても聞こえてるってんだよ!!!…
ネフィル!!!!…こっちの状況も知らないでピィピィ喚くんじゃ!!…」
それは普段から仲が悪い様子で言葉を口に!…
その際僧侶の女はまるでバッカスの事を脳無し!と…
如何に自身が重要であるか?を主張する様に!…
オリハから逃げ続けながらに語って行くと、
バッカスもその言葉にピクッと反応!…当然怒りを覚えた様子で返事をする!…
この時バッカスは僧侶の女の事をネフィルと言うと、
振り返って喚くな!と怒声を上げ!…
と、そんな喧嘩が始まった事に二人は戸惑い!…
しかし一瞬ではあるが自身から注目が外れた事で!…
マサキがチャンス!と受け取って行くと、途端に反撃に打って出る!…
「ッ!!!…余所見とはまた随分舐められたモンやのぉ~?…」
「ッ!!…あぁ!?…い、居ねぇ!?…」
「もう遅いっちゅうねん!!…」
マサキはヌンチャクを脇に抱える様にして腕を畳むと、
一気にバッカスの懐に入り!…その際戦闘中である事を口に!…
余所見厳禁!と言ってバッカスに注意が散漫して居る事を漏らして行くと、
バッカスもそれを聞いてハッ!と…途端に慌てた様子で振り返り始める!…
しかしそこにはもうマサキの姿はとっくに無く!…
はたと気が付けば接近を許しており!…
となるとその状態からでは反撃も防御も不可能であり!…
マサキもそれを見越して更に攻撃を!…的確に人体の弱点を突いて行く!…
__ドガガガガ!!!…
「ッ!!!…いってぇ~~~!!!!…」
慌てるバッカスを尻目にマサキはアダマンタイト製のヌンチャクで五か所を攻撃!…
それは眉間・人中・顎・タン中・水月と正中線に掛けて突いて行き!…
突かれた方も思いっきり怯み!…思わず後退りする様なそんな反応を見せると、
少しばかりスタンも入った様子で動かなくなる!…
それこそ勿論効いた!とばかりに苦痛の声も上げて見せる!…
そして次にはプルプルと体を痙攣させる様なそんな反応も露わにすると、
マサキとしてもそんな反応に若干の戸惑いの様子を見せ!…
「ッ!?…ゴツイだけあって頑丈やのぉ~!!…
えぇ感じに正中線を突いたと思ったのにピンピンしとる!!!…」
「ッ~~~!!!……お、おいお前!!…中々やるじゃねぇか!!!…
不意を突いたにしちゃぁ~ちゃんと急所を狙って来てるしよぉ?…
ちょっとは武術の心得を知ってるってか!?…」
と言うのも大抵この五か所を突けば戦意を無くす筈なのだが、
しかしバッカスがまだ立って居る事から戦意はまだ残っている!と…
となるとそんな立っているバッカスの様子に、
マサキも頑丈!と言った具合に驚きを感じ!…
次にはバッカスもバッカスで怯みから回復!…
そしてマサキに対して正直油断をして居た事を漏らし始め!…
同時にマサキが武術の心得を持って居る事も直感的に理解をすると、
もう微塵も油断はしない!と…改めて身構え直して続けて話す!…
「…そうと分かりゃあもう油断はしねぇ!!…こっからが本番だ!!…
…あのバカ女も追われてる事だし!…一気にケリを着けさせて貰うぜ!!…」
__ッ!!…チャリッ!!……スゥ~~…
相手も武闘家である!とばかりに気合を入れると、
一気に本気になった様子で言葉を口に!…
その際自分も時間が無い事を続けて話し!…
未だにネフィルがオリハに追い駆けられている様子をチラッと見ると、
徐に腰を落とし出す!…マサキに対して正拳の構えを取って見せる!…
しかしこの時マサキは既にバッカスから離れて構えて居り、
距離としても約1~2mの差をあけて居り!…
因みにバッカスが構わずマサキに向けて正拳突きを放ったとしても!…
その腕を全力で伸ばした所で約80cm!…
明らかに届かない事が目に見えて分かって居る筈なのだが、
それでも構えを解かない!…寧ろ精神統一を図り始める!…
となるとマサキもそんな様子に思わず戸惑った具合に言葉を零すと、
その動きを止めてしまい!…
「ッ?…何や?…一体何をするつもり?…」
__ダダダダダダダダ!!!……チラッ?…ッ!?…
「親父!!!…左右どっちでも良いから逃げて!!!」
「ッ!…え?…」
困惑した具合にそのまま凝視!…
因みに攻撃も絶対に届かない事を加味してその様子をジッと見詰めているのだが、
ここでオリハが心配になった様子で追い駆けながらマサキの方をチラリ!…
すると途端にマサキに逃げるよう指示を出す!…
それはヤバい!と言った具合に慌てて声を荒げて行くのだが、
マサキは分かって居ない様子で戸惑いの言葉を口に!…
その一方でもう遅い!とばかりにバッカスは拳を!…
マサキ目掛けてグン!と一気にその固めた拳を突き出して見せると、
次にはマサキの身に不可解な出来事が!…
「ハアアアアアァァァァァァァ!!!!」
__バシュウウゥゥゥゥ!!!!…
それはまるで某・か○は○波を撃ち出す様に!…
一気にマサキへ向けて吠える様にして拳をバッ!と突き出して見せると、
マサキは何か超能力を受けた様に突如宙を舞う!…
真正面から攻撃を受けた様に仰け反って見せる!…
その際何か強烈な風圧を感じる音だけが聞こえて来るが、
その攻撃自体は見えて居らず!…
となるとマサキも何を喰らったのか分からず仕舞い!…
まだ死んではいないもののただ戸惑い!…
驚いた様子で痛みに耐えるそんな表情を浮かべて行くと、
次にはその正体に悩み始める!…
「ッ~~~~!!!!…」
{な、何や!?…何が起きたって言うんや!?…
何か知らん間に宙に浮いてるし!…体はめちゃくちゃ痛いし!!…
一体何が起きたって言うんや!?…}
__……ドサァァ!!!…
因みにその一撃はマサキのHPの六割を簡単に持って行く!…
そして喰らったマサキもただ分かる事は今自分が何故か宙を浮いている事と…
何なら物凄く痛かった事だけしか認識出来ない!…
指一本動かせずにそのまま滞空をして居ると、その体は次第に地面へ落下!…
それも不思議な事にまるでスローモーションの様に自身の目に映って行く!…
となると受け身も取れないまま地面にそのまま叩き付けられると、
その様子にくまさんやオリハが青褪め!…
__ッ!?!?!?……ッ!?…
「……ふっふっふ!!!…」
青褪める二人に遅れてフィロとパルシィもその様子を目撃!…
いつの間にかマサキが地面に倒れてしまって居り!…
一体何があった!?とばかりにその表情を酷く驚いたモノにして居ると、
バッカスは漸くやられた分はやり返せた!と…
そう言わんばかりに静かにニヤッとほくそ笑む!…
何なら我慢出来なかった様子で!…
その嬉々とした声も若干フフッ!と漏らして行くと、
次には構えを解いては徐にマサキに声を掛け出し!…
「ふぃ~~!!!!…見たか!!!…
これが俺の得意とする[真空破]って奴よぉ!!!…
コイツァコツは要るけど便利な技でな!?…
距離を取られてもこうやって!!!…
相手に攻撃出来るってのが売りなのよぉ~!!!…
…まぁ、この技は俺以外に出来る奴は今までに見た事無いしぃ?…
俺専用の特別な技って奴なんだろうけどな!?…
ンハッハッハッハッハッ!!!」
__ザザアァ!!!……ッ…ギュウウウゥゥ!!!…
「……ッ~~~!!!!…親父いぃぃ!!!…大丈夫かああぁぁ!?…」
倒れて血を流すマサキに対して堂々の仁王立ち!…
この時見下ろす様にしてマサキに視線を!…
そして満足げに笑みを浮かべて今やった技に対して語り出すと、
ベラベラと饒舌に!…もはや勝った気で居る様子を露わにする!…
その際先程の技を[真空破]と言って自分にしか出来ない!と言うと、
自分をさも選ばれた人間の様に更に語って見せ!…
と、その一方で吹き飛ぶ自分の親を見てオリハが思わず足を止め!…
となると次にはマサキに意識が有るか?について慌てて叫び!…
最悪自分が敵討ちに出る様なそんな素振りを露わにすると、
マサキもその呼び掛けに答えるよう若干の動きを!…
__……ピクッ!…ギュウゥ!!…ザッ!!…ザザザッ!!…
「ッ!…あぁん?…ッ!?…」
まずは軽く指を動かすと次にはギュッと拳を!…
それはまるでまだ動けるか?を確かめる様に!…
そこから負傷した体を引き摺って仁王立ちするバッカスの前に立って見せると、
若干フラ付く!…それでも何とか復帰をする!…
するとそんなマサキの様子を見てバッカスも反応を取って行くと、
まるで先程の様子が逆転した様に!…
今度はバッカスがしぶとい!とばかりに驚きを見せ!…
自身でも会心の一撃だったのか復帰して来るとは!…
思っても居なかった反応を露わにすると、
マサキは復帰するなり頭を掻き毟る!…そして効いた!と零し始める!…
「ッ~~~!!!…ったぁぁ~~~!!!…今のは効いた!!!…
あぁ~痛!!…ッ~~~!!!……はあぁ~…やれやれ…
…っで、それだけか?…」
__ッ!?!?…×4
それこそ痛がる素振りを見せて居たのだが、次第にそれも徐々に治まり…
と、次にはスンと元の様子に戻って見せ!…
何か溜息を徐に一つ吐いてバッカスをキッと睨み出すと、そこから挑発!…
さも大した事は無い!とばかりに口にする!…
となるとそんなマサキの挑発にバッカスは勿論の事を!…
オリハやフィロにパルシィと驚きと戸惑いを露わにすると、
その言葉に開いた口が塞がらず!…
するとただ一点に強がるマサキの様子をジッと見詰め!…
バッカスもその挑発の言葉を受けて乗っかった様に顔を真っ赤にして行くと、
マサキに対して殺意を持ち出す!…
「ッ!?…な、何ぃ~!?…」
「なんやオリハが慌てとったから如何程のモンかって思とったけど?…
思ってたより一撃が軽いな?……よぉ?…
これなら現役時代にトラックのニイチャンに
ボコられた時の方がよっぽど重かったでぇ?…」
自慢して居た技を馬鹿にされる!…
が、一方で御構い無しにマサキは更に言葉を続け!…
何なら自身がヤンチャをして居た時の事を持ち出し!…
その時受けた拳の方がよっぽど痛かった事を口にすると、
更に大した事は無い!と…もう一度バッカスを煽って行く!…
その際思いっきり小馬鹿にするよう不敵にニヤッと笑って見せると、
更にオリハ達を青褪めさせ!…
と言うのも挑発をする意味が全く分からず!…
さもまるでヤンキーの根性比べの様に見えてしまうと、
一方でバッカスももう一度腰を落とし始める!…正拳の構えを露わにする!…
__……スゥ~……ギュッ!!!…ッ!?…
「チッ!!…舐めた事抜かしやがって!!!…
そんなに強烈なの喰らいたけりゃお見舞いしてやるぜ!!!」
「ッ!!!…今度また喰らったら今度こそ親父が死んでしまう!!…
親父ぃぃ!!!…今度は駄目だ!!!!…逃げてくれえええぇぇぇ!!!!」
再度マサキに対して狙いを定めると、先程同様精神統一をし始め!…
それは勿論二発目をぶっ放す構えであり、何なら先程より威力を込める!と…
これでトドメにするつもりで更にギュッ!とバッカスが拳を握ると、
次にはオリハ達が慌てる!…中でもオリハが逃げる様にマサキへ指示を出す!…
しかしマサキはそのオリハの叫びに対して全く真逆の反応を見せると、
ヌンチャクを脇に挟んで反撃の構えを!…
「…はあぁ~…何と無くやけど分かった!…
さっきのがホンマに真空破っちゅうモンやったとして!…
もしそれがホンマに真空の事を差してんのやったら!!…
コイツを黙らせる方法が一つ有る!!!……」
__ジャラ!!…ッ……
マサキは落ち着く様に息を漏らし!…
続けて一人納得した様なそんな言葉を口にすると、バッカスの事を睨み付ける!…
その際この時も勿論ヌンチャクを身構えた状態のままで構えて行くと、
驚く事に相手が真空破を撃ち出す事を待って居り!…
と言うのもマサキの中でその技に対して対策が有る!と…
寧ろこれでしかコイツは倒せない!と言った事を口にすると、
自身のHPの事など御構い無し!…その一瞬の一撃に全てを掛ける!…
となるとそんな様子を見てフィロとパルシィも驚き出すと、
次には戸惑った様子で言葉を零し始め!…
「ッ!?…に、逃げないだと!?…
何かしらの策が有ると言うのか!?…」
「…だとしてもじゃ!!…
今のお義父様では悔しいがあの筋肉達磨を打ち倒す方法が無い!!…
…先程の正中線五撃は見事なものじゃったが…その一撃一撃が軽い!!…
オリハが逃げろと言ったのはそう言う意味であったのに!?…
ここは素直に退くべき筈!!…何故に逆に構えたと言うのじゃ!?…」
パルシィはマサキが身構えた事で思わず驚き!…
何か意図を感じた様子で思わず期待をする様なそんな言葉を続けて行くと、
一方でフィロが無茶だと否定!…慌てた反応を露わにする!…
それは実力差が有る!とばかりに話して行くと、
技術は確かにある事を認めはするのだが!…
それでもまだ埋められない差が有る事をやはり口に!…
オリハの言葉の意味について敵わない!と言った意味があった事を続けて話すが、
マサキの耳には届かない!…ジッとマサキが身構え続ける!…
するとバッカスもそんなマサキの様子を見て舐められていると感じているのか!…
更に怒りを露わにすると、遂に発射体勢を整え!…
「…とことん舐めてるのか何んかまだ隠しているのかは知らねぇが!!!…
もう構わねぇ!!!…お望みどおり!!!…」
__グッ!!!…ギュン!!!!…
もはや構えを取る事すら挑発と受け取った様子で!…
バッカスはマサキの構えなど御構い無しに!…
その握った拳を遂にマサキ目掛けて突き出そうとして行くと、
より拳に一層力を込める!…
腰の捻りも加えて更に威力を底上げを図って見せる!…
そして自身の中でも何もかもがベストの状態!と言った具合に…
そのまま拳を突き出して行くと、
興奮極まった様子でマサキへ向かい叫んで行き!…
「これでくたばれ!!!…大馬鹿野郎があああぁぁぁぁぁ!!!!」
__バシュウウウウウウゥゥゥゥ!!!!!!…ッ!!!……チラッ?…ッ!?…
それは先程と違ってやはり威力が上がっている様子!…
一撃目と比べて真空破を繰り出した音が更に大きく聞こえて行くと、
やはりその攻撃は見えない!…
しかしマサキに向かって飛んで行くのが何故か分かる!…
となるとそれらを傍から見てフィロやパルシィが更に慌てた反応を見せると、
チラッとマサキの方にも視線を…
と、そこには相も変わらずバッカスを睨む様にして構えるマサキの様子が!…
それどころか待って居た!と言うようなそんな真剣な表情を見せて居ると、
一方でオリハが再度叫び!…
「ッ!?…何で逃げないんだよ馬鹿親父!!!…
こんな所でつまらない意地張っても!!!…」
__バシュウウウウウウゥゥゥゥ!!!!!!…
「………。」
まるで意地を張る子供に文句を言うようオリハは叫ぶ!…
その際オリハもムッと感情的になって行き!…
マサキを馬鹿親父!と言ってプライドを捨てるよう更に続けて漏らすのだが!…
マサキは一切動かない!…真空破と思わしき音が聞こえて来ようが無言を貫く!…
この時マサキ自身も精神統一をするようスッと目を閉じて行くと、
次には構えをスッと変え!…
と言うのも足を肩幅に前後で開くのは先程と変わらず!…
脇で締めていたヌンチャクを放し…
ブンと振って右肩に乗せるよう何とも中途半端な状態で構えて見せると、
左手を若干突き出す!…
それはまるで自身が仁王像になったかの様な構えであり、
一方で刻一刻と真空破が迫って来て居り!…
__…チャリッ…フォフォン!…スッ…バシュウウウウウウゥゥゥゥ!!!!!!…
「「ッ!?…あぁ!?…」」
「……ふぃ~~~!!!!…何をやっても無駄だ!!!…
俺の真空破を破った奴なんてこの世に誰一人として!!!…」
恐らくマサキの方でもその真空破が近付いて来る音は聞こえて居る筈!…
何ならそれは近付くに連れより大きく聞こえて来て、
より自身の身が危ない事を警告して居る筈なのだが!…
それでもやはりマサキは一歩としてその場から動かず!…
となるとやはりそんなマサキの様子にオリハやフィロ達が慌て続け!…
バッカスもそんなマサキの様子に勝ちを確信した様子でまた饒舌になり始めると、
次にはスッと構えを解く!…ドヤ顔で胸を張ろうとして見せる!…
しかしそれは不味かったのかマサキはそれをさも敏感に感じ取った様子で!…
突如目をバッと見開くと、周りの不安を見事に裏切り!…
「ッ!!…ナメとんと!!…ちゃうぞおおぉぉぉぉ!!!!」
__フォン、カッ!!!…バシュウウウウウウゥゥゥゥ!!!!!!…ッ!?…
「な!?…さ、裂けた!?…」
「え!?…い、今何が?…」
と言うのもこの時マサキは恐らく感覚的に感じたのであろう!…
自身の間合いにその真空破が入って来て、尚且つ相手の体が無防備になる瞬間を!…
するとマサキはさも抜刀術の要領でヌンチャクを縦に振り抜き!…
そして真空破とヌンチャクが接触したのであろう瞬間!…
真空破を縦に斬り裂きそのまま霧散化させて攻撃をいとも簡単に凌いで見せると、
オリハやフィロ達を驚愕!…何ならバッカスをも驚かせる!…
だがマサキの反撃はこれで終わらない!…いや、既に終わっており!…
__バシュゥゥ!!!…ズバシュウウゥゥン!!!…ッ!?…ッ!?!?…
「な!?…は!?…こ、これは!?…」
「な、何で!?…」
それはまるで異変の様に!…各々が真空破を破ったマサキの姿に目を向けて居ると、
次の瞬間バッカスの体が突如出血!…それはトンデモな深手が露わになる!…
その際傷の様子としては左肩から右太腿に向かって袈裟斬りが入ったよう、
ザックリ深々と入っており!…
それに気が付いた様子で各々がハッと振り向き出すと、
そのバッカスの体の状態に再び驚き!…となると何が起きたのか全く分からず!…
フィロはあり得ない!とばかりに軽いパニック!…
オリハも戸惑いもはや声もままならない様なそんな様子を見せて居ると、
一番にバッカスが勿論驚く!…そのまま色々と混乱し出す!…
「…うおおおああああぁぁぁ!?…
な、何だ!?…一体何が起きたんだ!?…
俺の真空破が!!…破られた!?…それにこの傷は!?…」
「い、一体何が!?…た、確かに真空破は破ったものの!…
あのブ男にまでは攻撃はして居ない筈!?…それにあの傷の具合!!…
まるで鋭い刃物で斬られた様な!?…」
その際痛みは感じて居ないのか至ってそう言った素振りは見せず、
ただその自身の傷口に手を当て!…
そしてそれが何か幻覚等で無い事を確認すると、更にパニックに陥って行き!…
何なら自身の自慢の技が破られた事で拍車が掛かった様子!…
まるで発狂する様に戸惑い続け!…
一方でパルシィも何があったのか!?と思わず驚いた反応を見せると、
今度はマサキがしてやったり!と…ドヤ顔を決めながらに説明をし出す!…
「…なぁに、小学校で習う様な簡単な理科の実験や!…」
__ッ!!…ババッ!!…
「真空状態ってのはつまり空気が無い、圧力も無い力場の事を言うんや!…
そして抵抗となる空気!…つまり素子粒子が無いって事で…
その状態下で外から違う力を加えると!…それは爆発的な加速!…
或いは増幅してトンデモナイ力を生み出す事が出来るんや!…
…さっき俺がヌンチャクで物体を切る様に振ったから軽い斬撃になって!…
さっきの説明通り斬撃は加速!…
鋭さを増してカマイタチになったっちゅう訳や!…
…まぁ、これを現実の世界で出来るか?って言われたら無理な話やけど…
理論上はそう言う事や!…分かったか、つるっぱげぇ?」
マサキが簡単!と口にすると、各々の注目はマサキへ向けられ!…
が、構わずマサキは説明を続け!…気分は理科の先生!とばかりに…
先程の技?…出来事をカマイタチと言って何が如何なったのか?を話して行くと、
簡単にバッカスの真空破を利用した!と…笑いながらに話しをする!…
その際原理が分からない者達は当然首を傾げるそんな素振りを見せると、
一方でマサキは理論上の話と続け!…
勿論現実では出来ない事を踏まえて行き!…
あくまでもこの世界でしか出来ない事!と念を押すと、
最後にバッカスを小馬鹿にする!…
さてそうして改めて説明が終わった所でオリハやフィロがポカ~ンとすると、
やはり何が起きなのか理解出来ていない様子で固まってしまい!…
と言うのも先程までレベル差だったり経験だったり!…
色々足りていない!と言って居たにも関わらず!…蓋を開けて見れば呆気ない!…
逆転?をした事に未だ信じられない!と言った反応を見せて居ると、
ここでバッカスに更なる異変が…
__……ブシュウゥゥ!!!…ッ!?…ドサアァ!!…
「グッ!!…はぁ!…はぁ!…」
「ッ!…その様子やともぉ無理やろぉ?…大人しいしとけ!…
お前かてここで死にたくは無いやろ?…幾ら頑丈や言うても!…」
それは時間差でダメージがやって来た様であり!…
そのバッカスの胸の傷から更に激しい出血が見られ出すと、
次には膝から崩れ落ちる!…そして途端に顔色も悪くなって行く!…
その際途端に息を切らして必死に痛みに耐える素振りを見せるのだが、
やはりそこから立てない様子で!…となるとそんな様子にマサキも終わり!と…
そのままバッカスに降伏をするよう呆れた感じで声を掛けて行くのだが、
バッカスはまだ諦めていない様子で歯を食い縛り!…
「ウゥ!!…ク、クソがぁぁ!!!…」
__グウゥゥ!!!…ダンッ!!…ググググ!!!…
「ダハァ!!!…はぁ!…はぁ!…」
「ッ!?…んなアホな!?…無茶やろ!?…」
バッカスは最後の意地を見せるよう体に力を!…
その際力む訳であり傷口からまた出血が見られるのだが!…
それでも何とか立ち上がり構えて見せると、今度はマサキを驚かせる事に!…
となると勿論あり得ない!と言った具合に言葉を零し!…
その一方でバッカスもフラフラとしながら構えを解かずに!…
マサキの方へと歩いて行くと、最後の一戦を交えようとする!…
そしてその一方で唖然としていたオリハもここでハッと我に返る様な!…
そんな反応を露わにすると、次にはアレ?っとばかりに疑問を…
「…ッ!…あれ?…そう言えば?…
俺さっきまで何かを追っ駆けてた様な?…
それも捕まえないとかなり不味い奴…」
__チラッチラッ?…ッ!…タッタッタッタッタッタッタ!!…
「…あぁ!?…」
と言うのもマサキの事で夢中になり過ぎて居た具合に疑問を口に!…
一体自分は何をしていたのか?と…
さも記憶障害が起きた様なPONな事を口にすると、次には辺りを見回し!…
そこでマサツグ達の居る方に!…
倒れる女王の姿がある方へネフィルが走って行くの姿を見つけると、
途端にオリハも思い出した様子でハッ!と…そして慌てて追い駆け始める!…
その一方で何故か見つからなかったネフィルは走りながらにほくそ笑むと、
バッカスに対して上から目線で褒める言葉を!…
「…フフフフ!!…考えていた結末とは違いますが!!…
ナイスです筋肉達磨!!!……貴方の事は如何でも良いですが!!!…
私が代わりにその無念を!!!…果たして見せます!!!!…」
「ッ!?…って、あのデカいおっさんを助ける気無いのかよ!?…
…いや!…初めっから分かって居た事かもしれねぇが!!!…」
それはもはや助ける気など無い様子で一直線に!…
何ならもう死んだ者として更に言葉を残して行くと、
そのネフィルの台詞にオリハが戸惑う!…と、同時に呆れて怒りを覚える!…
それは幾ら不仲とは言え味方を見殺しにする精神が許せない!と考えるモノで、
是が非でも捕まえよう!と…
が、あまりにも距離が空いてしまったせいか簡単には埋まらず!…
一方でネフィルは女王に止めを刺す為に詠唱を!…
皮肉にも人を助ける筈の魔法で命を奪おうとして行くと、
更にオリハを驚かせるのであった!…
0
あなたにおすすめの小説
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】
ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。
見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。
大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!
神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。
「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる