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-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-

-第七章九節 その後のニュースとお約束(光の城編)といつものオリハ!…-

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さてここからは若干の後日談となって行く…まずあの闘技祭後の出来事として、

ダグレスが置いて行ったバッカス・ネフィル・シュタインの三人は勿論この後

捕まる事となって行く!…この時女王の直属の部下の近衛隊に引き渡されると

地下牢獄へと投獄され…並びに今回の件でマグダラスも国家転覆罪によりあの

バルトグロメイアを凌ぐ刑期が言い渡される事になって行くと、同じく地下

牢獄へと投獄される事になってしまう!…その際重傷を負って居る者達に対して

グレイスも不憫に感じたのか、治療を受ける事だけは許し!…と、そんな重罪人

達に対してこの慈悲と!…ますます観客達はグレイスを称え!…結果として更に

グレイスの株が上がった形で落ち着く様子を見せて行くと、そのまま一日が

終わってしまう!…


さてそうしてマサツグ達も女王に引き連れられまた貴賓として迎え入れられる

と、自分達に用意された大部屋へと戻って行き!…とてつもなく長く感じた

一日に終わりを告げるよう!…今日はこのままゲームを終了する事になるの

だが、その際マサツグの左腕だけは女王に噛まれ続けたせいかもあってか?…

終わったその後も何故か感覚が麻痺しており、一晩中妙な違和感に悩まされる

事になるのであった!…


…ここまでが闘技場での後日談の簡単な説明であり、ここからが次の日の朝…


__タッ…タッ…タッ…タッ…


「…ふあ……あぁ!!…おはよう…

…って、何でそんな顔してんの?…」


マサツグが目を覚ましてリビングにやって来ると、既にマサキ・くまさん・オリハが

目を覚ましており!…何なら朝の支度をしながらリビングのテレビを見て神妙な

表情を!…それはマサツグ達がやっているゲーム「アルバスクロニクルオンライン」

の事が取り上げられては見詰めて固まっており!…そんな三人の様子にマサツグも

思わず戸惑った様子で朝の挨拶をして行くと、ここでマサキがハッ!と気が付いた

反応を…そしてマサツグに同じく朝の返事を返して行く!…


「ん?…あぁ、おはよう…まーつぐ腕の調子は?…」


「んん~?…痛くは無いけど痺れている様な感覚は有るかな?…

まぁ、問題ないよ?」


この時マサキはテレビの内容を気にしながら…それでもマサツグの腕の事が気に

なる様子で心配の声を掛けて行くと、その問い掛けに対してマサツグも腕を振り

回しながら返事を!…その際まだ違和感が残っている事を口にする!…しかし

それでも日常生活を送る位なら問題無いは無い事を話して行くと、ふとその視線を

そのマサキ達の見ているテレビに!…するとそこにはやはりニュースが流れており…

何やらまたいつもの知らない専門家を並べてウダウダと訳の分からない話をして

いるのが見て取れると、マサツグは言葉を!…


「……何これ?…」


「…昨日の痛覚制限解除の話をしてるみたい!…

やっぱりあれで大半の人らがクレームを入れたみたいで大事になって!…

事件に発展して運営側も警察に被害届を出したって!…

その解除された事によってトラウマを覚えた人が続出しているとかで…

…まぁ、例に漏れず胡散臭い連中がこうして集まって…

ガタガタしょうもない言ってるだけ!…」


それは途中から見始めたので内容が分からず、詳しい説明を求める様に言葉を!…

するとそのマサツグの問い掛けに対してオリハが反応を!…するとその内容を簡単に

纏め!…やはり他の所でも被害が大きかった事をマサツグに話すと、そのニュースを

ジッと見詰める!…何やら苛立ちを隠せない様子も露わにする!…と言うのもやはり

よくも知らない連中が好き勝手言ってはそのゲームを批判!…肝心のハッカーに

関しては何も触れていない!…何ならマサツグを通じて苦労している運営の人間と

接触しているからこそ怒り覚え!…そんな連中の事を下らない!と…さも口だけ

達者な連中を逆に馬鹿にするよう説明をすると、マサツグもそんなオリハの気持ちを

察して納得!…当たり障りの無い返事でオリハに返す!…


「ふ~ん?…」


「まぁ、あんな出来事が有ったらなぁ?…

実際まーつぐもまだ違和感残ってるみたいやし?…

こうなって来ると危険やさかい止めるか?止めさせるか?って言った話に

なって来るやろうな?…

って言うてもウチの場合は止める様に言ってもやりおるから意味無いけど…

…とにかく今回のこの事件のハッカーはまず指名手配を喰らうやろな、間違いなく…

これだけの被害者を出して更に運営に迷惑を掛けてるんやから…

捕まった時はまたデェッカいニュースになる事間違い無しやろなぁ?…」


一方でマサキはマサキでその件の事件の犯人であるハッカーに対して興味を持ち

出す!…と言ってもその犯行にではなく捕まった際の反応が気になる様で!…

これだけの大事になったからには更に大事になる!と…何やら野次馬的な感じで

色々と考えられる事を口にすると、ずっとそのニュースに注目をする!…勿論

専門家やジャーナリストの話には一切耳を傾けようとはして見せない!…それは

オリハと同じく!…と言うよりも自身が見たものだけを信じる質で!…故に

好奇心が非常に強く!…ある種マサツグ達のゲームを始めたのも知識欲から来た

モノと言っても、過言ではない様であった!…さてそうしてニュースを見終えて

各々が一日のルーティンを終えて行くと、ニュースで言っていた事など御構い

無しに!…


__…ヴウウゥゥン!!!………パチッ!!…グッ!!!…


「…よし、今日も異常は無いみたいだな!…

…で、今回はぁ?…シロにフィロにシルビィに…ッ!…

今回ハティも乗ってるし!…やれやれ!……って、あれ?…

もう一名この綺麗な銀髪は?……ッ?…

シロもハティもシルビィもここに居るし?……誰?…」


いつもの様にゲームにログイン!…すると暫くして見覚えのある天井が見えて

来て!…そしてまたいつもの様に起きようとして自身の体が1mmも動かない事を

確認すると、もう達観した様子!…何ならこれもいつも通りの言葉で済ませて

しまう!…さてそこからはもはやご恒例となった確認作業!…首だけで辺りを

見回すと、そこにはやはりシロ達がガッチリとマサツグの体を固めており!…

右腕にフィロ・左腕にシルビィ・右胸にシロ・左胸にハティと今回は厳重!…

と、ここでもう一人見知らぬ銀髪!…さすがにこれはアレ?っとなり…マサツグが

誰?と言った様子で疑問の言葉を漏らして居ると、それはゆっくりと体を起こす!…

向こうも目が覚めた様子で伸びをする!…因みにその見知らぬ銀髪の者はどうも

マサツグの股の辺りで丸まる様に寝て居た様で、マサツグとしても余計に気に

なり!…


「ん…んん~…ふあぁ~…あぁ…何時以来でしょうか?…

こんな清々しい目覚めは…何か良からぬ物が取れたような?…」


「…え?…えぇ?…」


それはまず大人の女性の後ろ姿でマサツグの目に映り、綺麗なロングの銀髪を

朝日に晒し!…するとキラキラと輝かせては更にフワフワとした質感を露わに

する!…となるとそんな髪を持つ者をマサツグは知らず!…余計にこの人は誰!?…

と言った様子で思わす戸惑う反応を露わにすると、その先程目を覚ました者も

ピクッと反応!…次にはマサツグの方へと振り向いてく!…そしてマサツグが

起きている事を確認すると、若干頬を染めながら笑顔でマサツグに挨拶をし

始め!…


「ッ!…あら?…おはよう御座います…マサツグ様♥…」


「ッ!?…え!?…えぇ!?…ど、どちら様?…」


と、ここで更に挨拶をされた事でマサツグは戸惑いを露わに!…と言うのも

その目の前に居た女性は大人になったシロと言うかハティと言うか!…とにかく

二人に良く似ておりとっても美人で!…しかしその格好に問題があり!…

四つん這いでマサツグに迫って行くよう!…更には何も着ていないのか?…

モミアゲから延びる髪だけで辛うじて胸の局部が隠れて見えない!…腰を

反っているお陰でその先も見えない状態になっているだけで収まって居ると、

マサツグとしてもとっても焦る!…そして一体誰なんだ!?と困惑し出す!…


{な!?…本当にどちら様ぁ!?…ってかこの人服着てない!!!…

…このゲームの中の住人は裸族が多いのか!?…

てかこれってもしかすると俺がBANを受ける可能性も!?…

じょ、冗談じゃねぇぞ!?…こっちは至って健全に!!…

それそこ何もしていないってのに!!!…}


__…ッ?…ピコピコッ!…ピコピコッ!…


スッと視線を反らして相手の体を見ない様に振舞って行く!…その際色々と危ない

部分が見えなかったのはマサツグの「超幸運」が別の方向に発動したお陰からか!…

マサツグ自身もこれには危機一髪!と言った様子でとにかく慌て!…頭の中で何が

起きているのか!?と考え出すと、一方でその謎の銀髪美女は首を傾げる!…何なら

耳をピコピコと動かしながらマサツグに興味を向けて行く!…因みにマサツグも

視線を外す前にチラッとだけその女性の体付きを確認してしまったのだが、それは

とってもとってもデンジャラスで!…シルビィ張りのナイスバデーは勿論の事!…

あのリーナに負けず劣らずの豊満さも持ち合わせて居り!…そして服を着ていない!

と…昨日ログアウトする前の事を思い出そうと、必死に何か間違いが有ったのか!?

と思わず慌てて見せて居ると、一方でその女性は四つん這いで更にマサツグへ近付き

始める!…そしてマサツグにこう答える!…


「ッ!…あらもう!…何を言ってらしゃるのですか?…

…もう知っていらっしゃるのにぃ?…」


「ッ!?…ふぇ!?…そ、そんな馬鹿な!?…

こ、このゲームは全年齢対象!!!…

てか全年齢って言う割に肌色が多い様なぁ~!?」


それはさも意味深に微笑んでは頬を染め、マサツグは既に知っている!と…となると

そんな事をトンデモナイ美女から言われた事でマサツグは更に驚き戸惑い!…しかし

幾ら思い出そうとしてもやはり何も思い出せず!…余計に混乱をするばかり!…

そしてこのゲームのレーティングをふと思い出し!…口に出してある筈ない!と

自分に言い聞かせるようとにかく混乱を治めようとするのだが、同時に色んな事を

思い出す!…すると次にはそれ続けて思わずツッコミの言葉を口にする!…

だが何だかんだと言ってもマサツグもやはり男で有り、その光景が見れて嬉しくない

訳では勿論なく!…しかしそれでも突然の事に動揺が隠せず!…思わず顔を真っ赤に

してこの状況に対して疑問を持ってドギマギすると、次にはそんな反応にその女性は

更に微笑む!…まるで可愛らしい!とばかりに言葉を続ける!…


「ッ!…うっふふふふ♪…私です♥…シロとハティの母親…

そしてこの霊峰に住まうフェンリルの長…

[アングレイシア・ラグナクロス・フェンリル]……女王様です!♥…

…私の事は[グレイス]と…お呼び下さいませ!…我が英雄様?…」


「ッ!?…へ?…ぅえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!…」


まるで恋人同士の様なやり取りをして見せるその女性は徐に右手をスッと…

マサツグに向かって伸ばして行き!…次には人差し指だけをそっとマサツグの

唇に当て静かにするようジェスチャーをすると、自身をシロとハティの母親!…

名を[アングレイシア・ラグナクロス・フェンリル]と名乗って見せる!…

そして悪戯っぽく頬を染めながらウィンクをすると、更に自身が女王である事も

口に!…何ならマサツグの事を気に入った様子で!…フレンドリーに名前で呼ぶ

ようマサツグに言ってここでも英雄様と言ってしまうと、その一連の自己紹介に

マサツグ困惑!…次には女王の制止をを振り切り!…感情にままに動揺の咆哮を

口にすると、それは城全体に響いたのか?…次にはそのマサツグ達の居る部屋に

近衛兵達が!…


__ダダダダダダダダダ!!!!…バアァン!!!…


「女王様!!!…英雄殿!!!…ご無事で!?…」


__ふわあぁ~~お♥♥


近衛兵達は異変!と感じ取った様子で確認も取らずに!…勢い任せに部屋を蹴破り

マサツグ達の居る部屋の中へと入って来ると、次にはグレイスとマサツグ達の心配

を!…それこそまたデグレアントか!?とばかりに警戒をする!…しかし部屋に

入って見た光景と言うのは見事なハーレムの様子で有り!…それは我らが女王様グレイス

マサツグに迫っている様にも見えてしまい!…更には良く見ると幼女3人シロ・ハティ・フィロ

侍らせており!…何ならあの鬼教官のシルビィもマサツグの隣で寝ている!と…

そんな光景を目にして近衛兵達は顔を真っ赤に!…見事に誤解した様子で直ぐに

警戒を解いて行くと、勿論慌てた反応を!…


「ッ!?!?…し!?…しししし、失礼しましたあぁぁぁ!!!…」


「ッ!?…いや違うから!!!…助けてお願いぃ~!!!!」


「…うっ…うぅ~ん……ッ?…ご主人しゃま~?…

おはようごじゃいま……ッ!?!?…」


当然の如く現場の状況から誤解を露わに!…それそこ今まさにお楽しみの真っ最中

であった!と…各々がワタワタとした様子で視線を逸らすそんな反応を見せて行く

と、マサツグもそんな近衛兵達に違う!と…何なら今の状況から助けて欲しい様に

訴えて見せる!…するとそんな声をあげた事で勿論シロも起き出し始め!…眠い

目を擦ってその騒ぎに何事?を言った様子で辺りを見回すそんな反応を露わにする

と、そこで素っ裸のグレイスを見つける!…となるとそんなグレイスの姿にシロも

慌てる!…


「お、おかあさん!?!?…」


「ッ!…あらティナ!…おはよ…」


それこそ一気に眠気が飛んだ様子でシロが驚くと、グレイスの事をお母さん!と…

もう女王様と呼ぶ事は無い様子を見せており!…グレイスもシロにそう呼ばれた

事でピクッと反応をしてシロの方へ視線を向けると、さも自身が今如何言う状態

なのかに気が付いていない様子!…呑気にシロへ笑顔で挨拶を返して見せる!…

するとシロも思わずそんなグレイスの難ともない様子に釣られて挨拶を返そうと

するのだが、それも直ぐにハッとすると、ツッコミを入れる様に言葉を口に!…


「ッ!…おはようござい!…じゃなくて!!…これは如何言う事ですか!?…」


「ッ!?…えぇ~?…おかあさんも人肌恋しいから…

マ、マサツグ様に暖めて貰おうと…」


その際シロは両腕を振り上げ猛抗議!…さも普通に振舞うグレイスの様子に

対して!…とにかく驚く様な怒る様なそんな反抗期的な反応を見せていると、

グレイスもそんな怒るシロの様子に戸惑う!…何なら今何故怒られているのかが

分かっていないそんな反応を露わにする!…その際シロの猛抗議に驚きその場で

ペタンと座って見せると、背を仰け反らせてシロの態度に戸惑い!…一方で

シロはまだ納得出来ていない様子でむぅ~!っと膨れ!…これが初めての親子

喧嘩!と、慌しいやら睦まじいやら?…とにかく更に混乱を招きそうになって

居ると、ハティも眠い目を擦りながら状況に気が付き…


「んん~…何の騒ぎですか?…って、おかあさま?…服はどうしたのですか?…」


「ッ!…え?……あっ!…あらぁ?…こ、これは?……ッ!…

久しぶりの人の姿だから何か羽織るのを忘れていたみたいねぇ~?…

おかあさん…うっかりしてしまいましたぁ~…」


「ッ!?…う、うっかりってレベルなの!?…」


勿論この騒ぎに対してツッコミを口に!…その上でふと別に騒ぐ事も無い様子で

グレイスが服を着て居ない事を指摘…何ならさもそれがいつも行われているかの

よう普通に疑問を尋ねて行くと、ここに来て初めてグレイスも自身の格好にふと

視線を!…漸く自身が真っ裸である事にハッと気が付く!…そしてまた頬を染めて

スッと自身の体を隠すようなそんな素振りを見せて行くと、モジモジとしながら

うっかりと言い!…と、そんな女王様の言い訳にマサツグも驚きツッコミを口に!…

となると乱入をして来た近衛兵達としても何か気不味く!…如何したら良いのか

分からず顔を赤くしながらその場で棒立ち状態になって居ると、更にそこへ状況を

ややこしくする人物が!…


「…はあぁ~…朝っぱらから何騒いでんの、兄さん?…

もう皆集まって……って、うわぉ!……ッ…」


「ッ!?…オ、オリハ!?…あぁ~この際お前でも良いか!!…

オリハ!!…お前まだ何か服を持ってたり!!…」


状況をややこしくする人物と言うのもオリハで有り!…未だ起きて来ないマサツグを

呼びに来たのか…マサツグ達の居る部屋の所までやって来ると、そこで騒ぎを聞いて

疑問を口に…呆れた反応も露わにする!…そして扉が蹴破られている事等に関しても

別に気に留める事無くスッと部屋に入って行くと、そこで件のハーレムの様子を

目にし!…何ならそこでやはり真っ裸のグレイスの姿を見つけてしまい!…となると

オリハは邪推をし始め!…一方で渡りに船!とばかりにマサツグがオリハに助けを

求めて見せて行くと、次には!…


「…これはぁ?…昨日はお楽しみでしたね?ってヤツ?」


「ッ!?…違うわ!!!!!」


__ッ…モジモジ…ッ~~~!…モジモジ…


さも某・竜退治のRPG宜しく宿屋の店主の隠し台詞の様に!…何か意味深な言葉を

口に!…何ならついでにそれっぽい意味深な表情までして見せると、マサツグは

そんなオリハの反応に違う!と…慌てながらも否定の言葉を口にする!…尚その時

のオリハの表情は意地悪そうに弄らねば!…と言った別の感情もハッキリと見え!…

となると尚の事質が悪い!とばかりにマサツグは吠え!…一方でグレイスもオリハに

見られてモジモジ!…恥ずかしそうに頬を染めながらやはりその場から動けない

様子を見せて居ると、次にはマサツグも気が付いた様子でオリハに再度言葉を!…

直ぐに服を用意するよう文句を言う!…


「ッ!!!…もう女王様に服を着せてやってくれ!!!…

このままだと色々と更に大変な事になりそうだ!!…」


「ッ!!!…へぇ~…!?…」


!!!!…」


目のやり場に困ると言った様子でオリハに命令!…とにかく早く服を用意するよう

オリハに言い!…と、ここでオリハもその言葉を聞いてピクッと反応!…それは

言質を取る様に再度確認をし始め!…と言う言葉を強調すると、マサツグも

焦っているのか特に何も考えずに返事!…やはりと言って言葉を返す!…

するとそれを聞いてオリハも何故かニンマリと笑って見せて行くと、次には喜んで

承る様に返事をし!…


「ッ!!…りょうか~い!!…じゃあ女王様?…

この服を来て貰っても良いですか?…」


__トッ…トッ…トッ…トッ…ゴソゴソッ!…バサァ!!…


「え?…えぇはい……」


返事をした所でオリハは視線をグレイスに!…それはまるで新しい玩具を貰った

様に見詰めて行き!…そして自分に付いて来るよう手招きをしながらその部屋の

隅へと誘導をすると、次には直ぐにその自身のアイテムポーチより望みの服を…

グレイスも若干の戸惑いを感じながらにオリハの言う事に従って見せる!…この時

その返事からも動揺の色が見れるのだが、それでもオリハからその服を受け取り…

一方でマサツグはハアァ~っと溜息!…朝からこのドタバタ騒ぎにもう疲れた!と

言った様子を見せて行くと、自分でも呆れて頭を抱える!…


「…はあぁ~…何で朝からこんな事になるんだ!…」


「うぅ……んっ…あれ?…ここは……ッ!!!…」


「ん?…あぁ…シルビィも起きた…」


何ならマサツグが改めてその事を口にすると、次には隣でシルビィがこれまた

騒ぎのせいか目を覚まし!…ゆっくりと体を起こしては辺りを見回し…そして

やはりふと着替えているグレイスの姿を思わず目に止めてしまうと、次には

一気に眠気が飛んだ様子で覚醒!…となると途端に慌てるそんな反応を露わに

する!…すると一方でマサツグも隣でシルビィが飛び起きた事にふと気が付く

と、呑気に起きた!と言葉を口に!…が、そんな事を言っている場合ではない

様子で!…シルビィは隣にマサツグが居る事にふと気が付くと、次には!…


__ガバァ!!!…


「ッ!?…どわあぁぁっじ!!!…」


「すぴょ~…んむぎゅ!!!…」


突如慌てた様子でシルビィはマサツグに向かって飛び付き!…突如飛び付かれた

マサツグも驚き戸惑いバランスを崩してそのままシルビィに押し倒されると、

奇妙な悲鳴を上げて見せる!…その際マサツグが倒れて行った方向にはまだ眠って

いるフィロが居たのだが、構わずに押し潰す事に!…だがシルビィはそれよりも

とにかく慌てた様子を露わに!…それは今まで見た事が無い位に青褪め震え!…

まるで不敬な事をした!とばかりにマサツグの手も握って行くと、早く起きる様に

訴え始める!…


「だ!…だだだだ!…旦那様!?…早くベッドから起きて下さいまし!?…

こ!…こここ!…ここは!!…女王様の寝室!?…」


「…いや、俺の部屋なんだけど?…」


「ッ!?…え!?…そ、そんな!……ッ!…で、でも確かに?…」


と言うのもシルビィは何やら誤解をしている様子で言葉を!…今自分達が居る部屋を

グレイスの私室と間違えている様で!…そしてシルビィとしてもグレイスの事をある

意味崇拝しており!…その事から不味い!と感じた様子でただただマサツグに戸惑い

続けるそんな反応を見せて居ると、マサツグは冷静にシルビィへツッコミを!…首を

左右に振ってここは自分の部屋である事を口にする!…するとそれを聞いてシルビィ

もふと戸惑った反応を露わにすると、改めて辺りを見回し!…と、一方で下敷きに

されたフィロも目を覚まし!…この時藻掻いて何とか下敷きから顔だけを出して脱出

すると、当然の如く文句を口に!…


「ッ~~~!!!…ぷあぁ!!…こりゃあぁぁぁぁぁ!!!

わっちを下敷きにするでないわ!!!!…苦しいじゃろうが!!!!」


「ッ!?…うわあぁぁ!!!…」


__ガバァ!!…ギュッ!!…!?…ッ?……ッ…


それこそ息が出来なかった様に息を吸うと、次には部屋全体に響かせる様にして

吠えて見せ!…と、そんな突然のフィロの咆哮にマサツグも飛び起き!…驚いた

様子で言葉を漏らし!…何なら反射的にシルビィの事を抱き締めてしまうと、

シルビィも突然マサツグに抱き締めれた事で固まってしまう!…次には一体何が

起きたのか理解出来ずにフリーズする!…それは目を真ん丸にして何度も瞬きを

して見せると、次にはやはり満更でもない様子で頬を染め!…と、そんな事を

して居る内に一方では着替えが終わろうとしており!…グレイスがシルビィに

大丈夫である事を口にすると、同時に朝の挨拶も済ませて行く!…


「ッ!…うっふふふふ!…おはようございます、シグルーン!…

何も慌てる必要はありません!…それにそんな改まる事でも無いでしょうに?…」


「ッ!?…で、ですが!?…」


「別に問題などありません!…私が許可を出してしまえばそれだけです!…」


それは最初っからそんな心配は要らない!とばかりに!…グレイスとシルビィは

仲が良いのか?…何を今更?とばかりに更に優しく笑って言葉を続けて話して

行くと、シルビィもそれに対してハッとした様子で我に返る!…そしてまた恐縮

した具合に返事をする!…しかしそんなシルビィの性格も仲がいい事からちゃんと

理解をしているのか、グレイスは更に畳み掛けるよう言葉を!…何なら自分が

ルール!とばかりに更に続け!…何の問題も無い事を改めてシルビィに口にする

と、一方でマサツグが異変に気が付く!…そのグレイスの格好に疑問を持つ!…


「…ッ!?…いやそれよりも……おい、オリハ?…その格好は何だ?…」


と言うのもその時グレイスが身に纏って居る物は何かエナメル質で、そして

レオタードの様な際どい格好をして居り!…何ならそのおみ足は網タイツが

履かれて更に妖艶さを見せており!…更には手首にカフスも着用!…後はある

ケモミミが有れば!と言った状態!…とある格好となってしまう状態でグレイスが

キョトンとしていると、マサツグもオリハに対してツッコミを!…その格好の

意味について尋ねて行く!…するとその質問に対してオリハもキョトンとして

見せると、次にはマサツグのせいにするよう言葉を!…


「ッ!…え?…いや何だ?って…兄さん言ったでしょ?…何でもいいって?…」


「ッ!?…い、いや確かに言ったけど…これは…

てか何でそんな物を持ってるんだ?…」


それはここに来て[なんでも良い]と言う言葉を持ち出し!…マサツグの要望を

叶えた様にその責任を押し付けると、マサツグもその言葉に対して強く反論を

する事が出来ない!…その時適当に返事をしてしまった自分の事を呪って

しまう!…そしてとにかくその格好をさせるに当たって何故持っていたのか?

について疑問を持つと、オリハにその事をまんま質問をするのだが!…オリハは

変わらずへ?っとばかりに!…さも可笑しい事は無い!と言った表情を露わに

すると、次にはマサツグにこう答える!…


「え?…あぁ~!…元はバニーガール服なんだけどね?…

耳は自前の物を付けてるから良いかなって?…

何ならこっちの方が可愛いし!…ッ!…あっ!…

でもそうなるとバニーガールじゃなくてこの場合!…

ウルフガール!…いやレディになっちゃうね?…」


「いや、違う違う!…そおじゃ、そおじゃなぁ~い♪…

って、俺が言いたい事はそう言う事じゃなくて!!!…」


オリハはマサツグの質問を無視する様に!…これがやはり元がバニーガールの服で

ある事を答え出すと、更に話しを脱線させる!…と言うのも耳の話へ発展させると、

グレイスの狼耳をスッと指差し!…これが有るからうさ耳バンドは余計と考え!…

寧ろ狼耳がある事でこっちの方が個人的に好み!と言った話をマサツグに嬉々として

話しをすると、更にはハッとした様子を!…改めてバニーガールで無い事を口に

する!…そして更にそれが狼である事を訂正すると、更に淑女である!と…だが

マサツグが聞きたい事は勿論そうではなく!…思わず某・曲に合わせて首を左右に

振りながらツッコミの言葉を口にすると、更に呆れながらツッコミを!…朝から

労力を消費して行くのであった!…

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