どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

文字の大きさ
604 / 945
-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-

-第七章十四節 鬼畜の片鱗とマサツグの条件と見えていた結果!-

しおりを挟む



フィロはその口元を隠して居た扇子をパチンと閉じると、

スッと小馬鹿にするようグラトニアの顔先に突き出し!…

そして魔王らしく妖しい笑みを浮かべて見せると玩具扱い!…

勿論この時グラトニアは不服!と…

フィロを睨み今にも噛み付かんばかりの怒りの表情を浮かべて見せるが、

フィロは構わず話を続ける!…

如何にグラトニアが足手纏いになるか?を小話を交えて話して行く!…


「…そうじゃのう?…仮に些細な事で…

あの小娘がその些細な事を頑なに拒絶し始めたと考えよう!…

しかしその些細な事と言うのはデグレアントにとって、

とってもとぉ~ても重要な事で!…絶対になさねばならない!と言った!…

…あぁ~…まぁとにかくあの小娘とデグレアントとの間で小競り合いが起きて!…

それでどうやってあの小娘に言う事を聞かせるか?で悩む事になるじゃろうな?…

そしてそれに因んで同刻、お主が仮に必死の猛攻を見せるも捕まったとしよう!…

となるとわっちとしてはその侵入者を天からの使いと考えるじゃろうな?…

…何故ならば…その侵入者を小娘の前に引きずり出して拷問に掛ける!…

苦痛に歪むその顔をあの小娘に見せて!…傀儡に出来ると考えるからじゃな?…」


__ッ!?…どよ!?…ザワザワ!…ザワザワ!…


その際その小話と言うのはまさに結婚の話をネタにしたモノで、

恐らくグラトニアが捕まった際に受けるであろう末路を語り!…

と、フィロがそんな話をし出した事で周りの面々は思わずギョッ!と…

そのショッキングな場面を想像したのか?…

何ならそれを笑みを浮かべながら話すフィロに狂気の様なモノを感じて居ると、

フィロは話を続ける!…

更にデグレアントが取るであろう無慈悲な行動についても予測を立てる!…


「…因みに言っておくがぁ?…別にお主があの小娘に対して縁も所縁も無くとも…

わっちであればそうするであろうなぁ?…

…あんな単純大馬鹿娘じゃ、その性格が直ぐに優しいモノだと直ぐに悟れよう!…

そして侵入者についても罪状は適当に!…王の暗殺未遂とでもして…

その刑罰を小娘に見せて心を挫く!…その際その侵入者が!…

小娘にとって縁が有った者であれば尚の事好都合と言うモノ!…

あとは先程言った通り!…目の前に連れて来てただ甚振る!…お主を泣かせる!…

それだけであの小娘の心は脆く!…簡単に砕けるであろうからなぁ?…」


それこそリーナの正義感や優しい性格を利用する事を考えて行くと、

リーナの心を折る材料とされる事を話し!…

それは見せしめの様に拷問をされる!とフィロは続け!…

その話を聞いてマサツグやモツも恐らく予想が出来てしまったのか!…

そのフィロの話を否定する事無くギュッと拳を握るそんな反応を見せて居ると、

どんどん話は重く圧し掛かる!…

グラトニアの心を押し潰す様な方向へと向かって行き出す!…

そしてリーナの心も強くはない!…脆弱!と分かっている具合に話しをすると、

フィロは更にそのへたり込むグラトニアへ向かって詰めて見せ!…


__…スゥ…グンッ!!…ッ!?…


「何せ囚われた自分を助ける為に侵入した者が!…

今目の前でひたすらに痛め付けられ!…泣きながらに悶えようとも終わらない!…

永遠の様な責め苦を味わって居るのを見させられる訳なのじゃからなぁ?…

幾ら止めろ!と訴えても自分が首を縦に振らぬ限り助けられぬ!…

…いや?…いっそ目の前で盛大に!…派手に殺して完全に心を砕き!…

もはや物言わぬ廃人にしてしまうと言う手も有るな?…その方が後々楽じゃしな?…

…罪悪感で押し潰される方が先か…自我を捨てて何も考えぬ様になるのが先か…

あの小娘の性格を理解している分、向こうとて容赦はせんじゃろうな?…」


突如フィロに詰められた事でグラトニアは戸惑い、

だがそれでもフィロの話は全く止まらず!…

寧ろ更に今度はリーナの心情について、

フィロは予測が出来る様子で話しをして行き!…

何ならその話もリーナとグラトニアで関りがある前提で話を!…

そしてその後のリーナの扱いに対しても!…

まるで飼い殺しに出来るよう仕立て上げる様な事を口にすると、

さも自分の事の様にほくそ笑む!…魔王らしい非道な一面を露わにする!…

そしてここまでが自分の中で予測が出来る!…

デグレアントの動きである事を口にすると、

更に周りの面々を怯えさせる様にどよめかせて行き!…


__どよどよ!?…ザワザワ!…ザワザワ!…


「…それにあの時の水を操る魔術師!…あ奴は空間転移魔法も扱えたな?…

あの魔法を扱えると言う事は相当な錬度を誇っていると考えた方が良い!…

そしてその様な者が何人も居るとなると、更にその潜入は苛烈を極める!…

…マサツグでも無理となるとそのマサツグより弱いお主が行ってももはや

自殺をしに行く様なもの!…最悪…利用するだけして後は奴隷!……いや!…

奴隷であればまだマシか…酷い者となるとそれはもう!!…

筆舌に尽くしがたい!…したくも無い事になるだろうな?…」


各々青褪めてはジッとフィロを見詰め!…

まるでそこに本物の悪女が居る様な感覚に襲われて居ると、

更にそこへ補足説明を入れる様にパルシィが言葉を!…

如何に難しいのか?を話し始める!…

その際鍵となるのはやはりパルメリアの様な!…

特異な魔術師達の存在である事を口にすると、

同時にその潜入するに当たっての難易度の高さを!…

この時マサツグを物差し代わりに話しを進め!…

そのマサツグより弱いグラトニアでは自殺行為!と…

ド直球に無理である!と現実を見せる様に話しをすると、

そんな魔王達からの忠告に対してグラトニアもハッ!と…

遂には折れた様子でガクッと折れる!…

そして何やら小刻みに震えるそんな様子も伺えて来ると、

次にはポロポロと泣いているのか涙を零し!…


「……じゃあ!…じゃあ如何すれば良いのよ!!!…」


「ッ!…グラトニア?…」


「もう!…もう!!…あんな思いをするのは嫌なのに!!!…

二度と見たくも無いのに!!…感じたくも無いのに!!!!…

また…また黙って見過ごせって言うの?…ふざけろ!!!!…」


行き場のない怒りにグラトニアは吠え!…

その吠えるグラトニアにこれまた各々が驚いた様子でビクッとすると、

次には一同グラトニアへ視線を向ける!…

そこで更に無力感に襲われているグラトニアの姿を目にして行く!…

それはまるで過去にも同じ様な事が有った様子で更に言葉を口にすると、

やはり諦め切れないのかふざけろ!と言い…

と、そんな義理堅い様子?にこれまた面々も戸惑う始末!…

と言うのも本当に囚人なのか?と…

涙を流すグラトニアの姿に各々の誰もが囚人とは思えず!…

周りの従者達や近衛兵達もこれがあの食人鬼なのか?と…

困惑した様子でグラトニアを見詰め居ると、

その嘆くグラトニアの様子に何か居た堪れなさを感じる!…


__…ッ!…ッ……


「…ッ!…ッ…」


この時周りの空気は一気に通夜ムードと化して行き、

誰もがそんなグラトニアを前に何も言う事が出来ず!…

その際奇妙な話なのだがこの時のグラトニアの様子と言うのは…

何かリーナを妹と重ねる姉の様に見えてしまい!…その妹が助けられない!…

自身の不運を呪う悲劇のヒロインの様に見せてしまうと、

何故そう見えるのかにやはり疑問を!…

一方でマサツグはふとその様子を見て考える素振りを露わにすると、

これまた何かを思い付いた様子を!…

そして徐にグラトニアへ向かって近付き始める!…


__コッ…コッ…コッ…コッ……ポンッ…


「ッ!!…ッ~~~!!!…

な、何よ!!…惨めに吠える私の事を笑いに!!…」


俯き泣きじゃくるグラトニアを前に!…

マサツグが何も考えて居ない様子でスッとその前に立って見せると、

次にはしゃがんでその肩に手を置く!…

この時怪我をして居ない方の肩に手を置いて見せる!…

するとグラトニアもふとそれを察知した様子で慌てて涙を拭い出すと、

今度は顔を上げてマサツグに文句を口に!…

それは完全にへそを曲げた様子で反応をして行き!…

ひねくれもしているのか嘲笑いに来たのか!?と…

怒気を強めてマサツグに威嚇をするのだが、

マサツグは怯みもしないで突如ある事を口に!…

周りを驚かせる言葉を放って見せる!…


「そんなに助けに行きたければ行けば良いじゃん!!…」


__ッ!?…どよぉ!?…


「ちょ!?…ハァ!?…」


それは今までの話を聞いていたのか!?と言わんばかりの衝撃の一言、

行きたければ行けばいい!とすっ呆けた具合に言葉を掛け!…

となるとそれを聞いた者達は漏れなく全員驚き戸惑い!…

何ならそのマサツグの一言にグレイスもぽか~ん!と…

理解出来ない様子で思わず目を点にしてしまう程の衝撃を覚えて居ると、

一方でもモツもそのマサツグの発言に当然の如くツッコミを口に!…

しかし一方でマサツグは淡々と話しを続ける!…

その際ふとシロとハティが居る方へ振り向き出すと、徐に二人を呼び!…


「ッ!…シロ~?…ハティ~?…ちょっと良いかぁ?」


「「ッ!…は、はいです!」」


__テテテテテテ!!…


「おぉ!…お~よしよし!…いい子だぁ!…」


笑顔で手招きをしながら二人を呼び!…

笑顔で突如呼ばれたシロとハティもそれに当然戸惑った具合に返事をすると、

それでも素直に従うよう駆け寄り!…と、二人揃ってマサツグの前に!…

マサツグも二人が来た事で褒める様にしゃがんだ状態のまま声を掛けると、

次には頭を撫でて行く!…

するとシロとハティもマサツグに頭を撫でられた事で嬉しいのか、

今度は反射的に二人揃って甘える素振りを!…


__ワシワシ!…ワシワシ!…ッ!…ッ~~~~♪…パタタタタ!!!…


と、尻尾を振って喜ぶ様子も見せており!…

そんな二人の反応を見てマサツグも大丈夫!と…

別に言葉にすると言った事は無くただ笑顔で頷き二人の頭を撫で続けて居ると、

次には再度グラトニアの方へ振り向く!…

そして先程の言葉の真意を語って見せる!…

と言うのもマサツグ的にも何か当然目的が有って!…

グラトニアに対して不敵に笑みを浮かべて見せると、徐にこう話しを切り出し!…


「…さぁて?…って言うのもさぁ?…

勿論さっきの話を全然聞いていなかった訳じゃあねぇんだ!…

ただ潜入するに当たって!…恐らくこれが出来れば問題はねぇんじゃねぇのかな?…

って所でちょっとしたテストを考えた訳だ!……つまり!…

行っても良いが条件がある!って事だ!!…」


「ッ!?…え?…」


「ッ!?…いやちょっと待て!!…絶対なんて保証は!!…ッ!!…」


この時マサツグはまるで悪い事を考えた様に!…

先程の話も交えてちゃんと理解している事を話して行くと、

ニヤッと悪い笑みを浮かべ続ける!…

それはまるで相手を罠に嵌める事しか考えていない様な!…

とにかく不気味な様子を露わにすると、

グラトニアを行かせるに当たってのテストを思い付いた!と…

と、そんな事を言い出したマサツグに対して!…

グラトニアもピクッ!と反応をして見せると、

若干驚いた様子でマサツグを見詰る!…

その際モツもそんなマサツグの言葉に対して!…

当然の如く反論の言葉を口にしようとするのだが、

マサツグは手を突き出してさも大丈夫!と言った様子…

更にグラトニアにその条件を突き付けて行く!…


「ルールは簡単だ!…で!…

事が条件だ!!」


「ッ!?…な!?…」


「「「「「「「「ッ!…あっ…」」」」」」」」


と言うのもこの時マサツグは何故かノリノリ!…

その行かせるに当たっての条件を突き付け!…

ふざけた内容にグラトニアも更に戸惑った様子で目を見開き反応をすると、

その話を聞いた面々!…

何ならグレイスも次にはその真意が分かった様子で言葉を漏らす!…

そして同時にその結末も見えた様子で!…

誰もが死んだな…と言った悟った表情を見せて居ると、

マサツグは構わず更に詳しいルール説明をグラトニアに話し!…


「お前にこの二人から逃げ切るだけの足!…

切り抜けるだけの思考力が有るってんなら!…

正直単独でも行けるんじゃないのか?って俺は考えてる!!…

だからそれを試す為の試験を今俺が考えた!!…

…ルールは簡単!!…二人に捕まらずに今から日没まで逃げ切る事!!!…

勿論捕まってしまったらその場でゲームオーバー!!!…

もう次はもう無いと思うが…まぁ、言うなれば実践に近いテストって奴だ!!…

どちらにせよ単純に捕まらないだけの実力が無ければ助ける事も叶わない!!…

…如何だ?…やるか?」


「ッ!?…このお子様達から?…

…えっとぉ…それ、本気で言ってる?…」


ルールも至ってシンプルであり、

マサツグ達がここで鬼ごっこをした際と同じ条件を提示!…

と、そんな話を聞いて外野からは更に各々違った反応が!…

それはその時の事を思い出しては青褪める!…

ある者はトラウマになって居るのかプルプルと震えるそんな反応を見せて居ると、

それを提示したマサツグの事を鬼畜扱い!…人でなし!と言った視線を向ける!…

因みにその鬼ごっこにマサツグ達は当然参加をする事は無く、

!と…

と、一方でそんなルールを聞かされたグラトニアはキョトンとしており!…

そのマサツグの説明に対して!…

シロとハティを指差しながら戸惑う言葉を口にすると、

物扱いされた事でシロとハティもムッ!と…

途端にエンジンが掛かった様子を露わにする!…


__…カッチ~ン!!…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!…×2


「ッ!…あっ…」


「…如何思うかは結構だが…やるのかやらないのか?…

あと言っておくが舐めて掛ったら豪い目に遭うぞ?…」


シロとハティはジッとグラトニアの事を睨む様に視線を向ける!…

それは怒りを燃やす様に!…

二人揃って頬を膨らませるいつもの不機嫌な表情も露わにすると、

思わずグレイスが二人の様子を見て何かを察したかのよう言葉を口に!…

一方でマサツグは再度グラトニアに質問をする!…

それは明らかにグラトニアが油断をしている様子を見て更に悪い笑みを浮かべると、

一応とばかりに忠告を口に!…

するとそのマサツグの言葉に対してグラトニアはハッ!と…

思わず我に返った様子で目を見開き!…

次にはフッと余裕の笑みを零すそんな表情を露わにすると、

寧ろ好都合!とばかりにこんな事を!…


「ッ!…はぁ~?…そんなので許されるのならやってやるわよ!…

…何なら同時にスタートしても良いハンデもあげちゃうわよ?…」


「「ッ!!……言ったですね?…」」


「ッ!…あぁ~…」


完全にお子様を相手にするつもりで余裕の笑みを!…

何ならもはや勝ちを確信している様子で言葉を口に!…

そしてこの時調子に乗って更にハンデも付ける事を約束して行き!…

と、その言葉を聞いて更にシロとハティがシンクロしながら怒りを!…

二言は無いな!?とばかりに確認の言葉を口にすると、

そんな三人の様子にグレイスも呆れる!…

もう知~らない!とばかりに苦笑いをする!…

さてそうなると次にはその一連の会話の聞いて居た者達としても…

心の中で思わず本音を漏らし出すと、やはり全員同じ事を考え!…


{あの子死んだわね?…}


{死んだな…}


{死にましたね?…}


{見事に焼かれに行きおったな?…}


{勇敢と無謀は紙一重なのか?…}


{死因はヘッドバットによる背骨粉砕?…}


{{…南無~……}}


順番にアヤ・モツ・シルビィ・フィロ・パルシィ・オリハ・マサキとくまさん…

この順番でグラトニアの死を確信して行き!…

全員がまるで冥福を祈る様な思わず呆れながらも悲しい表情を浮かべて見せると、

マサキとくまさんに至っては両手を合わせる!…

合掌をしながらグラトニアに視線を向けて行く!…

しかしそんな面々など知らないグラトニアは未だ余裕の表情を浮かべて見せると、

ウズウズした様子を見せており!…

と、一方でシロとハティも準備OKとばかりにふと興奮状態になって行き!…

猟犬の様な目でグラトニアをジッと見詰め!…

口から蒸気の様な物を吐いて見せると、その本気具合を露わにする!…


__フシュゥ~~!!…フシュゥ~~!!…ガゴン!!…ギイイィィィ!!!…


「ッ~~~!!……さぁ、これで良いでしょ!…

…まだ肩が痛いけど!…それでも逃げる事位訳ない!!…

始めましょ?…時間が惜しいわ!…」


「…本当にやるんだな?…後悔はしないな?…」


さもシロとハティが鬼ごっこに情熱を見せる様にも感じられる一方…

グラトニアはスッと自力で立ち上がって見せると、

次には出入り口の門に向かって駆けて行き!…

その際やはりまだ肩が痛いのか庇いつつ!…

それでも門の前まで行くと自力で開け!…

何時でも始められる準備をした!と…

早く始めたい!と言った様子で振り返りマサツグに声を掛けると、

マサツグはそんなグラトニアに対して最後の確認を口にする!…

まるで今ならまだ引き返せる!と言った様な質問をする!…

さてその一方でシロとハティの二人はと言うと、

この時何処からか視線を感じた様子でふとその視線を感じる方を振り向き!…


__…ッ!…チラァ?…ッ!…


{…ティナ!…ハティ!…

…あまり怪我人を追い込ませる様な事はしたくはないのですが…

…やむを得ません!…彼女を秒殺してしまいなさい!!…

…これも彼女の為でもあり!!…余計な犠牲を生まない為!!……何より!!…

貴方達を馬鹿にした報いを与えるのです!!…}


{ッ!!…はい!!!…おかあさん(さま)!!!…}


二人が振り向くとそこにはグレイスの姿が!…

その際グレイスは何か言いたげな表情で二人を見詰め!…

二人もそれに気が付いた様子でジッと見詰め返すそんな反応を見せて居ると、

三人は目と目で通じ合う様に会話!…

しかしそこに何かジェスチャーも付いて来る!…

それはグレイスが何か悲しむ様な表情を見せて居ると思えば、

次にはグッと握り拳を握る様なそんな素振りを露わに!…

と、そんなグレイスの様子に二人もハッ!とした表情を!…

となると次にはやる気に満ちた表情でグレイスに頷き!…

マサツグもそれに気が付いた様子でピクッと反応!…

間違いなくグラトニアにある種の危機が訪れている!…

何ならその会話が聞こえて居た様に苦笑いをすると、

自身のアイテムポーチよりある物を!…


「ッ!…何か後半の方が本音の様に思えるんだが?…

…と、その前に…グラトニア!!…」


__ヒュッ!!…


「ッ!…え?…きゃっ!…ちょ!…いきなり何よこれ!?…」


思わずツッコミを入れる様に言葉を口に!…

そしてアイテムポーチより取り出した物をグラトニアへ呼び掛けながら!…

ヒュッ!と投げて渡して行くと、グラトニアも呼ばれた事でピクッと反応!…

そして物が飛んで来た事で驚き!…

が、それでも何とかギリギリのところで受け取って見せ!…

その際マサツグに文句を口に!…

そこから更に投げて来た物についてこれは何!?とばかりに…

尋ねるよう困惑した具合で言葉を漏らすと、

マサツグは深く答えずにただ飲むよう!…グラトニアに忠告だけをして行く!…


「…悪い事は言わない!…それを飲んでおけ?…」


「ッ!?…ハァ!?…

いきなりこんな得体も知れないモノを渡されて飲め!だなんて!!…

飲む訳が!!…」


特にコレと言った説明もなく!…

いきなり飲め!と言われた事で更にグラトニアが困惑する様子を露わにすると、

当然その渡された物を飲む事を拒否!…

何ならそのまま渡された物を返そうともして見せる!…

因みにその渡された物と言うのはある小瓶の様で、

中身は液体で弾ける様に気泡がシュワシュワとしており!…

と、そんなグラトニアの態度に対して許すまじ!といつの間にかシルビィが!…

背後に回ってその手を掴み!…淡々と怪しい様子を見せると、次には!…


__スゥ…ガッ!!…ッ!?…


「…旦那様が飲めと言っているのです…黙って飲みなさい!…」


「ッ!?…ちょ!?…な、何するの!…は、放し!!…ッ!?…」


勿論この時突如背後を取られた事でグラトニアは驚き、

いつの間に!?と言った表情も露わに!…

が、その一方でシルビィは淡々とグラトニアを拘束し続け!…

何ならグラトニアを操り人形の様に力づくでコントロール!…

一方でグラトニアもそんなシルビィの強行に慌てて抵抗をしようとするだが、

敵わない!…そのまま小瓶の封を切らされる事になってしまう!…

となると次にはスッと口元に運ばれて行くと、拒否も空しくそのまま口に!…


__パキュッ!!…ブンッ!!…ブンッ!!……グワッシ!!…ガボオォ!!!…


「あぼぼぼぼぼぼ!!!…」


それこそグラトニアは最後まで!…

顔を逸らしたり振ったりして抵抗の意志を見せるのだが、

グラトニアが肩を負傷している事を良い事に!…

全く問題無い様子でシルビィは冷静!…

寧ろ慣れている様子でその負傷している方の腕から手を離し!…

ガシッと器用に自身の顎も使いながらそのグラトニアの頭を固定すると、

そのまま小瓶の中身を無理やり口の中に流し込む!…

溺れさせる勢いで飲ませに掛かる!…

さてそうして無理やり小瓶の中身を飲ませた事で!…

グラトニアも何とも言えない状態になって行くと、

次には全部飲み切った事を確認してシルビィがグラトニアの拘束を解き!…


__ゴクッ!…ゴクッ!…ゴクッ!……ッ…スッ…


「ゲッホ!!…ゴッホ!!…ガッホ!!…ッ~~~!!!…

な、何するのよ!!…飲んじゃったじゃない!!!…」


「旦那様からのご慈悲を無下にしようとしたからです…

…それに…飲んで初めて分かると思います…」


その容赦の無さにマサツグも思わず戸惑ってしまう始末!…

目を見開きその様子をジッと見詰め!…

中身を無理やり飲まされたグラトニアもその場で崩れる様にして膝を着くと、

次には文句を口に!…だが一方でシルビィは澄まして見せる!…

それこそ周りから容赦がねぇ!と言った畏怖の視線を集めようが、

何事も無かったかの様に振舞い!…

何ならグラトニアの文句に対しても反論を口に!…

その態度が気に食わなかった!と…

そして更に飲ませた物についても問題無い様に話しをすると、次には!…


「ッ!?…な、何を言って!?…ッ!!…」


__ドクンッ!!…パアアァァァァァァ!!!…


そのシルビィの説明に納得が行かないグラトニアはやはり文句を!…

が、次には体に異変を覚えた様子で!…

クッと腰を逸らしまるでグラビアのポーズの様な体勢をして見せると、

その体をドクンと脈打たせる!…そして体に眩い光を纏わせて行く!…

それは本人も酷く驚いた様子で仰け反って見せると、徐々にその光も落ち着き!…

となると今度は喉に異変が!…

炭酸を飲んだ際の特有のアレが来そうになって慌てて居ると、

我慢出来ずに漏らす!…それは大きく口から吐き出して見せる!…


「ッ!!……げっふぅっ!…ッ~~~!!!…

…ッ!…あ、あれ?…痛く…ない?…」


口から吐き出したモノと言ってもただのゲップ、

しかし女の子としては些か恥ずかしいレベルのモノを漏らし!…

と、そんなゲップを出してしまった事でグラトニアもハッ!と…

何なら恥かしがる様に両手で口を押さえ!…

その際ふと咄嗟に動かした肩や腕がもう痛くない事に気が付いた様子で!…

アレ?と途端に疑問を持った表情を浮かべて見せると、

次にはマサツグが準備完了!と…既に我に返っていた様子で仕切り始める!…


「……よし!…じゃあ始めるぞぉ~!…」


「え!?…ちょ!……ま、まあいいわ!…

何でか分らないけど!…これなら!!…」


それこそ突如鬼ごっこを始める準備が出来た事を告げて行くと、

次にはシロとハティが何も疑問を持たない様子でピクッと反応をし!…

と、依然としてグラトニアは突然の回復に困惑!…

一体何が何だか分からず仕舞いで!…

それでも怪我が治った事でやれる!と…

更に余裕が持てた様子でとにかくマサツグの言うスタートラインに立って見せると、

今度はシロとハティも身構え始める!…

さてそうして遂に地獄の鬼ごっこが始まりを迎えようとして居ると、

マサツグは両者の準備が整った事を確認してから合図を取り!…


「位置について!…」


{…やっぱり私があのおチビちゃん達に捕まるなんて有り得ないわ!!…

…所詮時の闘士様って言ってもこの程度!…私の事を甘く見過ぎているから!!…

簡単にこんなテストなんて突破される!!…今に見てなさい!!…

全開で動ける私を捉えられるのは!!!…}


マサツグが腕を振り上げて合図を口に!…

その際グラトニアもスタートラインに立った状態で!…

軽く背後に居るシロ達の方にチラッと視線を向けると、

その表情や仕草!…構えなどを観察する!…

しかし幾ら見た所でそこに居るのはただの幼女!…

構えと言ってもまるで駆けっこをする様に腰を落として見せており!…

と、そんな様子を見て更に負ける筈が無い!と…

何ならマサツグの考えに対して甘過ぎる!と言った認識を持って構えて見せると、

更にカウントは続き!…


「よ~い!!…」


{そんなにいる筈も無いんだから!!!}


カウントが迫って腕が振り下ろされようとして行くと、

グラトニアは自信満々の笑みを浮かべ!…

それは勿論捕まらない事を考えての事で!…

シロとハティもそんなグラトニアの様子を察知してか!…

グッとその踏み出す足に力を込めて見せると、

一点にグラトニアだけを見詰めて行く!…

さてそうしてマサツグが最後の言葉を口にすると、

次には完全に腕が振り下ろされる訳なのだが!…

そこで目にする光景と言うのは誰もが簡単に想像が付いた光景であり!…

もっと言うと勝負は一瞬!…その呆気ない幕切れに!…

何なら容赦の無い幼女二人の様子を目にすると、

各々は当然戸惑った反応を露わにする!…と言うのも!…


「ドン!!!…」


__バッ!!!…ドゴオォ!!!…ドサァ!!…ズサアァァァ!!!…


マサツグが開始の合図を言うと同時にグラトニアが駆け出し始める!…

しかしシロとハティは一踏み!…その一踏みだけに全集中して行き!…

脚力にモノを言わせてその駆け出し始めたグラトニアへ向かって!…

直ぐにミサイルと化して行くと、グラトニアの背中に二発着弾!…

グラトニアの背中をくの字に曲げる!…

それは誰が如何見ても勝負とは言えない呆気ない幕切れに終わって行くと、

グラトニアはシロ達に抱き付かれたまま謁見の間を飛び出し!…

そしてすぐそこの通路へ放り出されるよう転がって行き!…

シロ達はシロ達で捕まえた事に大喜び!…

そのまま這い寄る様にして敗者グラトニアの顔を覗き込むと、

何とも悪い笑みを浮かべ!…更には一言呟いて見せる!…


「「……つ~かま~えた~です♪…」」


「ッ~~~!!!…ッ!?…ヒ、ヒィ!!!…

ば、馬鹿な!?…い、一体何が起きて!?…」


そこには父親?マサツグ譲りの悪い笑みを浮かべる小娘が二人!…

一方グラトニアも体を床にぶつけ回った事でその表情を苦痛に歪め!…

が、次にはその幼女二人の顔を目にして思わず恐怖を覚えてしまい!…

と、同時に何が起きたのか分からず困惑し出し!…

とにかく何か悪い夢を見ている様な!…

信じられない!とばかりに慌てる様子も見せて居ると、

更にシロとハティはグラトニアにお仕置きを!…


__ガッ!…ガッ!!…ギュゥゥ!!!…


「ッ!!!…アアアアアァァァァァァァァ!!!!…」


「何が余裕なんですか!!!…

全然駄目じゃないですか!!!!」


「…普通の人達より体が柔らかい事は認めますが!!…

こうして捕まってしまえば意味がありませんよ!?…

さぁ逃げて見て下さい!!…遠慮は要りませんよぁ~!?…」


シロとハティはグレイスに言われた通り遠慮のない攻めを!…

それこそシロはグラトニアの両腕を掴んで逆海老反り固め!…

ハティも両足を掴んで同じく逆海老反り固めを決めて行くと、

宛らそれは地面設置型のパロスペシャルの様な!…

二人掛りの協力技へと発展する!…

その際される方も悲鳴を上げて何とか難を薙がれようと藻掻くのだが、

藻掻けるのは首だけで!…

その一方で喧嘩を売って来た割には大した事が無い!と…

二人揃ってやはり根に持つよう言葉を口にして見せると、

その様子を遠方から見てるマサツグも一言!…


「…うぅ~む…やっぱりこうなったかぁ…」


と、他人事の様に言葉を漏らし!…その他の面々もまぁそうなるな?と…

苦笑いをしながら技を掛けられているグラトニアを助けるかどうかで悩む…

そんな反応を見せて居ると、

一方でグレイスはそんな二人の様子に思わずガッツポーズ!…

してやったり!と言った様子を見せていた!…

尚それは誰にも見られる事無くやって見せて居た様なのだが、

オリハが気が付いた様子でチラリッ!…と、その様子を見てオリハはハッ!と…

後に無邪気そうにやって見せていたその姿を見て…

シロ達の原点を見た!とオリハはマサツグ達に語るのであった!…

しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
ファンタジー
ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

私のスキルが、クエストってどういうこと?

地蔵
ファンタジー
スキルが全ての世界。 十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。 スキルによって、今後の人生が決まる。 当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。 聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。 少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。 一話辺りは約三千文字前後にしております。 更新は、毎週日曜日の十六時予定です。 『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。

処理中です...