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-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-

-第七章二十五節 緊急の話とゴスロリ親子?とドラ子の会話ログ!…-

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突如パルシィに場所を用意するよう言われた事でマサツグとモツは戸惑いを

露わに!…そしてアヤも近くに居たのだが突然の事でとにかく何が何だか!

と言った様子で固まって居ると、黙ってしまう!…そうして三人が固まって

居ると更にはその三人の様に取り囲んでいた兵士達も戸惑い出し!…現場は

カオスな状況に!…一方でパルシィはこの話についてマサツグ達も少なからず

関係してくるであろう事を口にすると、一体如何言う事なのか?を話して行く!…


「…この話は少なからず…

お前達にも関係して来るであろう話だからな?…

…何よりこの話をするに当たって…

ここでするには刺激が強過ぎる無い様でもある!…

…頼めないだろうか?…」


「ッ!…と、取り敢えず分かった…じゃあ戻るついでに話しをしに行くか…」


まるで今この話をするのは危ない!と言った様子でパルシィは辺りにチラッと

視線を向けて行く!…するとそこには未だ嘆き悲しむ遺族達の姿が当然有り、

ある者達に至っては明らかにこの所業に対して恨みを積もらせる様子も伺え!…

と、それらを見た所でとにかく場所が要る事をマサツグに話し!…その話を

聞いてマサツグも更に戸惑い!…だが何と無く察せたのか次には了承して一度

城へ戻る事を口にすると、一同は城に!…ドラ子も一緒に連れて行く!…

さて話が見えない兵士達をその場に置いて一行が城の方へ向かって歩いて

居ると、近くに修練場が有るのか?…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…もっとキビキビこなさないかこのノロマァ!!!…


「ッ!…こ、この声は…」


それは怒声に近い感じで突如聞こえ!…思わず一同もビクッとした様子で辺りを

見回しその声の正体を探して行くが、その声の正体と思われる人物を見つけられ

ない!…だがその声自体に聞き覚えを感じる!…その際モツが確認を取るよう

チラッとマサツグの方を振り向きつつ言葉をポツリと漏らして行くと、マサツグも

分かっている様子で返事を口に!…と言うかこの台詞を吐きそうなのはシルビィ

しか居ない!と、何ならその時の様子についても話して行き!…


「…シルビィだろうな?…アイツかなり張り切ってたし…」


「…本当に訓練させてるんだ…」


__イヤアアアアアアアァァァァァァァ!!!!…


それはシルビィが嬉々としていた事を苦笑いをしながら話して行くと、アヤも

その話を聞いて相手が囚人である事を思い出す様に戸惑って見せ!…それこそ

本当に育てるのか?とばかりに色々と疑問と不安を感じ!…すると今度はその

囚人グラトニアの声と思わしき物が響いて来る!…まるで地獄を見ている様な悲鳴が

上がっているのを耳にすると、これまたマサツグ達はビクッと驚く反応を

露わに!…


「ッ!?…い、一体何をやってるんだ?…」


「さ、さぁ?…まぁ拷問の類で無い事は確かだと思いたいが…」


「…もう一緒なんじゃない?…だってこの悲鳴なんだもん…」


この時その悲鳴の上げ様が尋常でない事から思わずその訓練内容が気になって

しまい、モツはその悲鳴が聞こえて来たであろう方向を振り向き!…すると

次にはやはり疑問の言葉を漏らして行き!…そのモツの言葉にマサツグも一応

フォローを入れる様にシルビィの事を擁護するが、如何にも自信が湧いてこない!…

もはや願う様に言葉を漏らす!…するとそんなマサツグの言葉に対してアヤも

思った事を口にすると、無慈悲にもその擁護を否定!…と言うのも悲鳴の上げ方が

普通じゃない!と…モツと同じくその悲鳴の聞こえて来た方を見詰めて行くと、

思わず十字を切ってしまう!…さてそうして怒声と悲鳴を耳にしながら、一行は

再度城へ向かって歩いて行き!…


__…コッ…コッ……ッ!…ガゴンッ!!…ギギギギギ!!!……ッ!!…


「…取り敢えず謁見の間に…」


__シュタタタタタタタタ!!!!…ッ!?…ババッ!!…


戻って来る道中、それ以上に奇怪な事は無く!…無事城の玄関まで辿り着き!…

ドラ子のバックパックの事もあるからと更に扉を開けて行くと、当然扉の軋む

音が響いてしまう!…するとその音を耳にして動きを見せる者達が反応をし出す!…

それは一直線にマサツグ達の居る方へ向かって飛び出して行くと、この時は何も

知らずにただ謁見の間に向かう事を口に!…だが次第のその異変を察知する様に!…

何やら慌ただしい足音を耳にすると、次にはマサツグも気が付いた様子でハッ!と…

もはや手慣れた様子で身構え始める!…となると次には!…


__ごおぉ~~しゅう~~じいぃ~んん~~さあぁ~~まあぁ~~!!!!…


「ッ!?…アヤ!!…ドラ子!!…マサツグから離れ!!…」


__シュン!!!…ドゴオオオオオォォォォォ!!!!………ッ!?……ッ!?…


もはや聞き慣れたと言うか見慣れたと言うか?…遠くから恐らくマサツグを呼ぶ

声が聞こえて来て!…モツもそれに反応して途端に慌ててアヤとドラ子に注意を

言うが!…時既にお寿司!…次の瞬間マサツグだけが姿を消す!…それはトンデモ

ナイ衝撃音だけを残して行くと、パッと自身の視界からマサツグが消えた事で

各々は戸惑い!…と、その際視線を下に落とすとそこにはブレーキ痕がクッキリ

と!…それは玄関を突き破る様に伸びており!…それに合わせて視線をその跡が

残っている方へ向かい動かして行くと、そこにはミサイルを堂々受け止めたで

あろうマサツグの姿が!…そしてその体には白とピンクのフリフリがくっ付いて

見せて居た!…何ならそれは言わずもがな!…


__ガッシ!!!…グリグリグリグリ!!…パタタタタタタッ!!…


「ご主人様ぁ~~!!!…おかえりなさいですぅ~~~!!!」


「…おかえりなさいです!!…先生ぇ~~!!…」


その正体は勿論シロで有り、もう一方はハティの様で!…と、こうして漸く仲良く

なれた事で感化されてしまったのか!…本来一発の所が二発!…それがマサツグの

腹と胸を貫いて行き!…マサツグも立ったまま堪えるとまでは行かなくとも!…

何とか虫の息程度で済ませられた様子で倒れていると、即死を免れて見せて居た!…

とまぁ言っても本当に貫かれた訳ではなく、言うなれば重傷を負って行き!…その際

マサツグが帰って来た事にシロは感情を爆発させ!…ハティもまだ若干照れが有る

のか!…だが同じ様に摺り着いて行き!…尻尾もパタパタと振ってとにかく甘える

そんな様子を見せて居ると、一方でモツ達は青褪める!…何ならその様子にドン引き

する!…


「ッ!?…ヤ、ヤブウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」


「な!?…ちょ!?…ハァ!?…」


「…推定速度…372.6km/h…」


「ッ!?…ちょ!?…あの二人はF1か何かかぁ!?」


当然モツはその倒れるマサツグを見つけて途端に心配!…そしてマサツグの事を

呼んで見せ!…が、勿論そのマサツグからの返事なく!…一方でアヤも青褪めた

表情でその様子を見詰める!…何なら何が起きたのか!?…全く理解出来ていない

感じで言葉にならない言葉を漏らして固まって居ると、一方でスピードガンと

なって居たのか!…ドラ子が冷静に速度を図る!…するとその勢いはトンデモナイ

数値を叩き出していた様で、それを聞いてモツはツッコミの言葉を口に!…と、

そんな慌て様と露わにしつつ!…後からオリハが慌てて追い駆けて来た様にやって

来ると、その惨状に呆れて見せる!…


「…ハァ!…ハァ!……こ、こらこらぁ!!…

勝手に走って行っちゃあ!!…って、何これ?…」


「ッ!!…オ、オリハ!!…緊急を要する!!…とにかく手を貸せ!!」


それこそ突然の事であった様に息を切らし!…そしてその惨状に理解が出来ていない

様子で言葉も零し!…と、次にはオリハがやって来た事でモツも反応!…その際

助けを求める様に声を掛け!…手招きをして自身もその倒れているマサツグの方へと

駆けて行くと、続けてアヤも救助活動に!…一方でシロとハティは甘え続ける!…

それはまるで焦がれた様にスリスリと猫のよう甘えて見せると、その様子を見て

オリハは戸惑いながら一言!…


「ッ!…え?…あっ…まぁ…はい…

…何ならこのまま放っておいても大丈夫だと思いますけど?…」


「あなた本当に鬼ね!?…」


と言うのも一応同意をした様子で返事を口に!…しかしその様子をマジマジ見て

やっぱり気分が変わったのか、放置でも良いのでは?と言葉を変え!…何なら

それは冗談とかではなく本気も本気!の様子で有り…ジッと見詰めてはキョトン

とした表情を!…心からそう感じている様子で首を傾げるそんな素振りまで露わに

すると、アヤもノータイムでツッコミを!…本当に戸惑った感じで言葉を漏らす!…

さてそうしてモツやアヤにオリハと手を借りてマサツグは救助されて行くのだが、

勿論一発で!…いや二発で満身創痍になってしまい!…と、とにかく何とか一命を

取り留めて治療もされ!…一行は改めてグレイスが居るであろう謁見の間に!…

マサツグもモツに肩を借りながら向かって行くと、そこには!…


「…た、ただいま戻り……ッ!?…」


__ゴスロリィ~!!……ッ……ッ!…


謁見の間に辿り着くとそこには優雅にお茶会をするグレイスとマサキ達の姿が!…

そしてグレイスの格好もバニーガール衣装から何故か黒のゴスロリ衣装に変わって

おり!…ティーカップを片手にお茶を啜っては椅子に腰を掛け光を浴び!…思わず

一瞬グレイスの周りに赤いバラが咲いている様な錯覚も覚え!…何なら違和感なく

着こなしている!…いやそれよりも何故ゴスロリ衣装なのか?…誰が着せたのか?

と言った疑問を感じて驚きの表情のままマサツグ及びモツ達が固まって見せて居る

と、グレイスも声を掛けられた事でピクッと反応!…笑顔で返事をして見せる!…


「あっ…お帰りなさいませ!…皆様方♪」


「えっ?…あっ…え?…」


__……チラッ?…ッ!!…ス、スヒュ~!…スヒュ~!…


その際自身の格好についてグレイスも何とも感じていない様子で自然に返事!…

となるとそんな返事をされた事でモツとアヤは戸惑ってしまい!…思わず自分が

可笑しいのか?とばかりに考え出し!…一方でマサツグも犯人を特定!…オリハが

そっぽを向いては口笛を!…あからさまに何か様子が可笑しい反応を見せて居る事

に気が付いて行くと、ジッとオリハを見詰め続ける!…そして一方でシロとハティ

も謁見の間まで戻って来ると、次にはグレイスを見掛けるなりダッ!と駆け出し

近づいて行き!…


おかあさぁ~~んおかあさまぁ~~!!!」×2


「ッ!…ティナ!…ハティ!…」


__ガバァ!!……ッ…


それはもう親子仲も大丈夫な様子で和気藹々としており、少し前までの様子が

嘘の様で!…それこそシロももうちゃんとグレイスの事を母と呼ぶ様になって

行き!…グレイスもそう呼ばれて嬉しそうに返事を!…何なら二人にそう

呼ばれて更に笑顔で駆け寄って来る様子も目にして行くと、次には音もなく

スッと席を立つ!…そして二人の事を迎え入れるよう左右に両腕を伸ばして

見せる!…勿論しゃがんで二人の事を受け止めて行くと、今度は二人に質問を

する様に言葉を口に!…


「ッ!…あら?…お迎えに行ってたの?…

本当にマサツグ様の事が好きなのねぇ?…」


「「ッ!…はいです!!!」」×2


それはシロとハティを抱き締めた際に感じたのか?…直ぐにマサツグを迎えに

行っていた事を察して行き!…続けてマサツグの事が好きであるかどうかを

微笑ましく感じている具合で尋ねて行くと、シロとハティはピクッと反応!…

二人とも違う様子を露わにする!…と言うのも二人共返事の言葉自体は同じ

なのだが、シロは満面の笑みでハッキリと断言をする様に好意を!…ハティは

若干恥ずかしいのか照れる様にしてモジモジとした素振りを!…と、両者共に

マサツグの事を愛しており!…愛が深い故にか!…その当本人がその返事を

聞いて物理的に重い!と言った苦笑いをする表情を浮かべて居ると、一方で

一緒について来たドラ子がスッと謁見の間に入る!…


__…スゥ~…ッ!…チラッ?……スッ…


「ッ!…貴方は確か…」


この時ドラ子が謁見の間へ入った直後!…グレイスもピクッと反応をして見せると、

チラッとドラ子に視線を!…そして次には面識が有るのか若干警戒をした様子を

途端に露わに!…しかしそれを見越してかドラ子も直ぐに会釈を!…自身に敵意が

無い事を見せる様に!…何も語らずカーテシーで頭も下げて行くと、グレイスは

確認をする様に言葉を口に!…するとドラ子も過去に何かが有った様子で返事を

する!…


「…お久しゅう御座います、女王陛下…

…その節は本当に申し訳が御座いませんでした…」


「ッ!…え?…」


「………。」


その返事は久しぶりであると言う事と同時に、謝罪の言葉も口にして行き!…

と、そんなドラ子の言葉を聞いてマサツグ達は戸惑い!…一方でグレイスはジッと

ドラ子を見詰め!…次にはちゃんと敵意が無い事を悟ったのか!…若干警戒を解く

様にスッとシロとハティを放して立ち上がると、姿勢を正して見せる!…そして

女王として振舞う様に無言の圧を放って行く!…それはやはり完全に警戒を解いた

と言う訳では無い因縁浅からぬ様子を表し、一切余所見をする言った事は無く!…


「…え?…何この空気?…一体何が如何なって?…」


勿論この展開と空気に一同困惑!…何なら反応にも困ってしまい!…同時に動いては

いけない様なそんな感覚に囚われて居ると、一方で肝心のグレイスとドラ子は未だ

固まり続けたまま!…一向に動きを見せる気配を見せないでいた!…さてそうして

誰も彼もがこの空気を如何にかしてくれ!とばかりに祈って居ると、ここでパルシィ

が呆れた様子で動きを!…それは付き合って居られない!とばかりに溜息を吐き、

そして謁見の間内をチラッと見回すと…


「……はあぁ~…面倒臭い!…

…それにここなら別に会議室まで行かなくともいいか…グレイス殿!」


「ッ!…は、はい!…何でしょうか?…」


戻って来た自分達の他に部外者が居ない事を確認したのか、もう移動が面倒臭く

なった様子で件の話をここでしよう!と考えたらしく!…次にはドラ子を睨む?

グレイスに声を掛けて行き、突如パルシィに声を掛けられた事でグレイスも

戸惑って見せ!…それは返事の言葉からもシッカリ伺え!…それでも用件は

何か?と…説明を求める様に続けて行くと、パルシィも隠す事無く話しを!…

面倒な話をすると言う!…


「少しばかり面倒な話を今からする!…この場を少しだけ借りてもいいか?」


「ッ!…え?…あっ…は、はい…構いませんが?…」


「…ドラ子、話せ!…」


それはパルシィ自身も嫌そうな感じで話をすると、続けてこの場も借りる事を

口にして行き!…と、そんな事を言われてグレイスは更に戸惑いを露わに!…

だが構わないのかパルシィに了承をして見せ!…この時その訳を聞く様に漸く

チラッと視線をパルシィの方へ向けるそんな素振りを見せるのだが、パルシィは

構わず話を続行!…今度はドラ子に話しを振る!…それは件の話をする様に

言って見せると、ドラ子はその言葉に対して若干の抵抗を!…


「…ですがこの件は…」


「構わん!…ここに居る者は皆口が堅い!…

…それに今ここに居る者達はその話と少なからず関係している!…

…もはや今更と言った所であろう!…」


「……分かりました。」


それこそ機密の話!と言った様子で若干の躊躇いを!…しかしそれが態度や表情

として表に出る事は全く無く!…まるで確認をする様にパルシィへ言葉を口に

すると、パルシィも構わん!と了承!…その理由に全員を信頼している様子で

続けて返事をして見せる!…何なら全員がこの話の関係者であるよう更に続けて

零して行くと、ドラ子もその返事を聞いて了承!…と、次にはスッとカーテシー

を解いて行き!…スッと澄ましてその場で録音して来たであろうアンジュの声を

再生すると、そこで更にマサツグ達を驚かせる!…と言うのも!…


「…では…ギルドマスター・アンジュと…

使を…再生します…」


「ッ!?…え!?…」


ドラ子の口から出て来た名前と言うのはアンジュ…そしてデグレアントから来た

使者と言う事で!…まさかの組み合わせに思わずマサツグ達は驚いてしまい!…

一方でパルシィはやっぱり!と…最初から分かっていた様子で嫌そうな表情を

浮かべて見せると、腕を組んで沈黙する!…一方でドラ子は前にもやった通りに

スッと目を閉じ澄まして見せると、次には口だけ動かしてまんまその時の会話を

その声の主のままで再生し始め!…


{…我々デグレアントからの要求にご賛同を!…}


〈…出来かねます!!…再々申し上げて来た通り!!…

この街を統括しているのは私ではなく、パルシィディアナ!!…

なのにアナタ方と来たら!!…何故一々ギルドを通すのですか!?…

…それに良からぬ噂が流れて来ている貴国に!…誰が協力するとでも!?…〉


そこで最初に聞こえてきた内容と言うのは…デグレアント側が何かアンジュに

対して要求をして居り、その要求に対してアンジュが真っ向から拒否をする!

と言うモノなのだが!…この時如何にもマサツグやモツは不安も感じてしまい!…

と言うのもアンジュは基本小心者!…ちゃんと言い返せるか?が不安で有り!…

何か子供の独り立ちを見る様なそんな気持ちになって居ると、アンジュは続けて

反対の意志を!…何なら信用もして居ない事を口にする!…すると次にはこの

発言に対してデグレアント側も不服の様子で唸って見せると、次には!…


{…ふぅ~む…ではご賛同頂けないと?…

…となると我々としても不本意ながら?…

強硬手段に出るしかないと言う事になりますがぁ?…}


この時デグレアント側は全く残念そうには語っておらず!…まるでまだ余裕が

ある様子で不遜な態度を!…それは音声越しだと言うにも関わらずハッキリと

伺え!…何なら次には脅しを掛ける様に!…何か策がある様子で若干含みの

有る笑いをしながら話を続けると、強硬手段!…そう言って何か不穏な雰囲気

を放って見せる!…となるとそのワードが出て来た事でマサツグ達もふと察した

様子で思わず顔をムッとさせると、一方でドラ子の口からは次のアンジュの

台詞が!…


〈ッ!…と言いますと?…〉


{我々としてもただお使いをしている訳では無いのです!…

良い結果を持って帰らない事には私達自身も立場が危うい!!…}


それは率直に如何言う事か?を尋ねる様に!…一応アンジュ自身も分かっては

居るものの、ワンクッション挿む様に言葉を漏らし!…まるで相手の出方を

伺う様なそんな尋ね方を口に!…するとデグレアント側も更に言葉を続けて行き!…

その際自分達も色々と危ない様に語る一方…やはり何処か上から目線で話す様に

言葉が聞こえて来ると、それに対してモツやアヤがイライラ!…しかしまだまだ

デグレアントの話は続きを見せる!…


{…それに上からもこれが最後の話になっても構わない!と、

我らが王の意向として話を伺っておりますので…

…後は言わなくとも…ギルドマスター様なら当然ご理解が頂けるかと?…}


〈ッ!?…ッ…〉


と言うのもこの話もこれまで!とアンジュに語ると、更に圧を掛けて行き!…

それは強硬手段と言う言葉を更にチラつかせる様に!…アンジュの心を煽りに

煽って!…これまた不安を積もらせる様にいやらしく言葉を投げて行くと、

アンジュの心を折りに掛かる!…すると案の定音声越しにその困惑の様子が

伺えてしまうと、その様子に今度はマサキやくまさんもがイライラとし始め!…

と、遂にはアンジュが黙ってしまい!…相手も落ちたとばかりに最後の一押しを

掛けようとするが!…


{…さぁ?…如何為さいます?…

ご賛同頂くか?…それとも戦争か?…全ては貴方の意志に!…}


『…出来かねます…』


もはや言葉を誤魔化すつもりも無い様で!…堂々と不敵に戦争を仕掛ける事を口に

するが、そこへアンジュに助け船を出すよう別の声が!…それはハッキリと拒否の

言葉を発して行く!…となると勿論そんな返事をすればどうなるかは分かって居る

筈なのだが、その声からは何の躊躇いの様子も感じられず!…何ならその声自体に

マサツグ達も聞き覚えがあり!…一方でこの返事に恐らくアンジュとデグレアント

も吃驚!…戸惑った反応を露わにする!…


〈ッ!?…え?…〉


{ッ!…何ぃ!?…}


『…賛同出来ないと申し上げているのです…

…もっと言うならこんなふざけた話に…耳を傾ける価値も無いかと…』


この突然の返事にアンジュはただ戸惑った様子を見せる一方!…デグレアントは

その返事に対して不快感を露わに!…だが第三者の方は御構い無しに話しを続け!…

その際デグレアント側を馬鹿にするよう!…淡々と話にならない!と言った事を

口にすると、真っ向からデグレアントを拒否!…勿論これにはデグレアント側も

激怒する!…となると次にはその第三者に向かって怒鳴り始める始末になり!…


{ッ~~~!!!…貴様の様な物に話しを聞いているのではない!!!…

我々は今この町長代理に!!…}


『ではその町長が帰って来てからその話をされては如何ですか?…』


{ッ!?…ングッ!?…}


言わずもがなその第三者とは今まさにこの話を持って来た張本人ドラ子で!…

デグレアント側もドラ子がオートマタと知ってか、人として見ないで物扱いで

出しゃばるな!と文句を言い出し!…が、ドラ子はモノともしない様子で反論を

口に!…その際パルシィに話しをしろ!と…デグレアント側がまるでワザと

パルシィを避けている様な感じでツッコミを入れると、それを指摘された事で

言葉が詰まる!…何とも情けない様子を露わにする!…しかしだからと言って

それでドラ子の話が終わる事も当然無く!…更に苦言は続きを見せ!…


『いつもいつもコソコソと…

本当の町長であるパルシィディアナ様が居ない時に限ってやって来て…

居ない事を理由に代理であるマスターに圧を掛ける…

…これはマスターの事を下に見て居るとしか思えないのと同時に…

まるでパルシィディアナ様に対して…

貴方方デグレアントが畏怖の念をお持ちになって居る様にしか見えない…

…言うなれば小物と言った所で御座いましょうか?…』


もはやドラ子も毒を隠す気など無い様子でバンバン放出!…まるで情けない!と

ばかりに言葉を零し、更には自分より弱い者にしか強気になれない卑怯者!と…

何ならパルシィに会おうとしないのも臆病だから!と言葉を続け!…仕舞いには

総合評価で小物と馬鹿に!…とにかくデグレアントに対して喧嘩を売り!…

一方でデグレアントも簡単に挑発に乗った様子で途端に激昂をして見せると、

馬鹿の一つ覚えに言葉を口に!…


{ッ!?!?…お、おい貴様ぁ!!…今の言葉を取り消せ!!…

さもなくばこれは国辱として戦争を!!!…}


『するのであればすればいいかと…』


__ッ!?!?…


それはもうカンカンに怒っている様子で言葉を口に!…仕舞いには国辱だ!

言い出す始末に!…しかしだからと言ってドラ子の態度が変わる事は全く

無く!…何ならやりたければやればいい!と…寧ろ煽る様に言葉を口にして

行くと、更にアンジュやデグレアントの度肝を抜いて行く!…そしてドラ子も

ドラ子で更に話しを続けて行く!…と言うのも大元の話も戻して行くと、

そこから如何なるかを説明し出し!…


『元よりこちらは拒否の姿勢…それを貴方方が勝手に粘って…

ウダウダと時間を浪費して居ただけに御座います…

…こちらとしてもそうなればただパルシィディアナ様にご報告を…

そしてギルドの総力を持って貴方方をお相手します…』


{グッ!?…クウゥ~~~~!!!…}


この時もデグレアント側を虚仮にして行き、同時に自分達の出方も説明!…それは

いつでも応じる構えを見せる事を続けて話し!…その話を聞かされてデグレアント

側も歯を食い縛る!…更に怒りを覚えた様子を露わにする!…そしてデグレアント

側が最終的に押される形になってしまうと、数分の沈黙が訪れ!…が、いつまでも

言われたままと言う訳では無いらしく、次には挑発に乗ったよう!…恐らくドラ子に

対してであろうか、遂に宣戦布告の言葉を口にする!…


{…いいでしょう!…そこまで言うのであればもう何も言いません!!…}


〈ッ!?…え!?…〉


{本日をもって!!…我がデグレアント帝国は!!…

貴君の町!!…スノーピースに対して宣戦布告を宣言する!!!…}


まるで堪忍袋の緒が切れた様にゆっくり言葉を!…そしてその喧嘩を買った!と

ばかりに言葉を続け!…となるとそんな急展開?にアンジュは戸惑い!…音声

だけでも何かオロオロとして居る!…そんな困惑の様子が目に浮かぶ様に伺えて

しまうと、次にはデグレアント側が堂々宣戦布告!…一国が町に対して戦争を

仕掛ける!…するとその一連の話を聞いてやはりこうなってしまったか!と

ばかりにパルシィが頭を抱えて行くと、音声の方ではまだアンジュが戸惑って

居り!…


〈えッ!?…えぇッ!?!?…〉


{…オートマタ如きが!!…

我々に歯向かった事を後悔させてやる!!!…覚悟して置け!!!…}


が、幾ら戸惑って見せようが決まった事!となって行き…完全に頭に来ている

様子でデグレアント側はドラ子を敵視!…その際最後まで小物感を見せる様に

台詞を口に!…そしてここでこの会話は終わってしまったのか!…ドラ子も

スッと口を閉じて数分間沈黙!…ただその場で立ち尽くし!…突然の思わぬ話に

グレイスも唖然とした具合に困惑すると、その一方で更に困惑する者達も!…

とにかく突然のこの展開に誰もが黙って見せてしまうのであった!…

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