どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-

-第七章四十九節 懲りない進軍と五日前の事情説明と魔王連合軍!-

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さて話は進みあの同盟を結んだ日より約五日後の事…デグレアントは懲りずに

またスノーピースの前に陣を築くと、侵攻の準備を整えていた!…その際今度は

奴隷だけでなくちゃんと自国の兵士達やそれを指揮する者等も連れて来ると、

まさに一個の軍隊と化し!…だが一方でギルド側でもその動きを察知しており!…

直ぐにマサツグ達冒険者達を招集すると、抵抗の構え!…いや、反撃の狼煙を

上げようとしていた!…


冬粉雪ウィンタースノーの大陸・スノーピース・外門前…〉


「…全く!!…前に送った先兵達は何をやって居たのだ!!…

この簡易拠点を見る限り!!…然程大して抵抗をした様に見えない!!…

奴らは本当に戦ったと言うのか!?…

それで我々が出て行かねばならない事態になる等!!…」


「…アダムス将軍!…そろそろ時間かと…」


まずデグレアント軍が前の先兵達が築いた簡易拠点を主軸に本陣を築く!…

その際全く荒らされていない拠点の様子を目にして!…指揮官らしき者が

本当に戦闘が在ったのか?等を疑問視すると、逃げたのでは?と考え!…

或いは亡命をしたのでは?ととにかく不甲斐ない様子に呆れて見せる!…

そして自分達がここまで出張って来た事に対しても面倒臭い!とばかりに

言葉を漏らすと、そこへ副官らしき者が準備が出来た!と伝えに来て!…

それこそデグレアント側は本気で潰しに掛かる姿勢!…電光石火の如く!…

しかしまださっさと終わらせよう!と言った具合に若干舐めた態度で

動き出すと、取り敢えずそのスノーピースに向けて宣誓布告!…今から

動くとばかりに吠えて見せる!…


__…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……スゥ~…


「よぉ~くきけぇ~い!!!…

これより我々デグレアント軍・第五師団!!!…

このアダムスが率いる軍勢を持って貴様ら反逆者達を粛正するぅ!!!…

…命が惜しければ今からでも遅くはない!!!…

素直に投降して我々の傘下に!!!!……ッ!?…」


そのアダムスの言う者はその拠点の一番高い所へ移動をすると、徐に軽く

息を吸い!…そしてスノーピースへ向けて吠え出し始め!…その際自身の

軍団を自慢する様に!…まるでギルド側が悪である様に更に吠えると、

命乞いをしろ!と…そして街を明け渡す様にも言おうとして見せるのだが、

次にはそれもピタッと止まる!…と言うのもその時途端に驚きの表情を

露わにすると、この時アダムスの目に映ったモノと言うのは!…


__…ガコンッ!!…ギイイィィ!!……ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……どよぉ!?…


「な、何なのだ?…この者達は!…」


それは喧嘩を売られた事に対して反応をするよう!…次にはスノーピースの

外門が開き始め!…そこからゾロゾロと黒に近い色の者達が溢れ出し!…

騎士やら剣士、更には魔法使いや僧侶と言った!…とにかく冒険者らしい者達が

出て来て!…その目の前に居るデグレアント軍に対して威嚇!…異様な雰囲気を

見せて行く!…宛ら全員が悪魔に憑かれた様な奇妙な形相!…ある者はその

デグレアント軍に対して怒りに震える様子を見せ、またある者は獲物が目の前に

居る!と言った様子で笑みを浮かべ!…とにかく十人十色の顔芸祭り!…

となるとその異様な容姿にデグレアントも戸惑い!…アダムスもその様子を目に

して異様である事を口にすると、今度は何やら巨大な物がその奇妙な冒険者達の

後ろより出て来る!…そこで更に驚く事になって行く!…


__ガラガラガラガラ!!!…ッ!?…どよぉ!?……


「ッ!?…な!?…ッ…あ、あれはぁ!?…」


徐々に明らかになるその巨大な建造物?…は、移動している様子で門を潜り!…

そして次にはそのデグレアント軍の前に姿を現し!…それを見たデグレアント軍の

兵士達は更にどよめき!…アダムスもそれを目にして更に驚き戸惑い様を露わに

すると、言葉にならない様子!…そして最後にあれは何!?とばかりに言葉を

零す!…因みにその時その巨大建造物にはマサツグとシロとハティが堂々座って

おり!…その傍をまるで側近とばかりにミサカとハンドレットとモツが控え!…

言うなればその巨大な建造物はまるで玉座!…しかも見た目は禍々しく!…

移動もしやすい様に玉座自体が山車の様に作られてあると、その玉座にて

マサツグが横柄な態度!…肘掛けに肘を突きながら踏ん反り返る!…


「………。」


まるで自身がこの軍団の長であるよう魔王の様な出で立ちで振舞って見せると、

そのマサツグの背中からはあの魔王の黒衣が!…何ならマサツグだけではなく

モツもミサカも纏って居り!…だがハンドレットは至って普通!…しかし格好が

格好なだけに普通では無く!…何ならフェイスペイントまで入れての念の入れ

よう!…自分なりの何か悪者を目指した様子で堂々と!…腕を組みマサツグの

傍に立って見せると、それを目にしたアダムスも次には理解!…ハッとしたのち

苦虫を噛んだ表情を見せる!…


「…クッ!!…そうかそう言う事か!!…

…我々も舐められたモノだな!!…良いだろう!!!…

それが貴様達の答えと言う事で相違ないな!?…ならば!!!…

貴様等じゃあくなる者達を誅殺するまで!!!…覚悟しろ!!!…」


__…ッ!……スッ…


そしてマサツグ達に対して睨みを利かせるそんな眼光を向けて行くと、さも自分達が

正義!とばかりに誅殺の言葉を!…と、それを聞いてかマサツグも次にはピクッ!と

反応をして見せ!…何も言わずに気だるげに空いている左腕をスッと上げ!…まるで

全体に突撃の命令を出す様なそんな素振りを見せて行くと、それに呼応してか

他の冒険者達も途端に身構える!…見て居ないにも関わらず一気に殺気立って戦闘に

備える!…


__…ジャキキキン!!!…ッ!?…ッ…


「ッ!?…クッ!!…これは聖戦だ!!!…この戦いに参戦出来た事を!!!…

そして勝利を手にした事を!!!…光栄に思え!!!……全軍!!!!…

突撃いいぃぃーーーーー!!!!」


__スッ…ッ…ワアアアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!!…


その見事なまでの統率ぶりにアダムスは更に焦りを覚える!…しかし逃げる事は

当然許されず!…次にはいつもの事なのか!…既に自軍の勝利を確信している

様子で全軍に突撃の命令を出して行くと、マサツグもそれに合わせてスッと上げた

腕を降ろす!…同じく突撃の指示を全員に出す!…さてそうして両軍がその指示に

従い真正面から衝突をして行く一方!…ここでこの話は一旦置いて時間は少し遡り

五日前!…


〈五日前…冬粉雪ウィンタースノーの大陸・スノーピース・ギルド会議室内…〉


__…うわあアアアアアァァァァぁぁぁん!!!!…


「ッ!?…ま、まさかこんなに泣かれるとは思わなかった!…」


「だっでえぇぇ!!!…だっでえええぇぇぇ!!!!…」


場面はあのギルド内で同盟を結成した直後で有り!…マサツグが何故これ程までに

デグレアントに対して因縁が有るのか?を…今まで何が有った事を話して行くと、

周りの冒険者達から共感を受け!…更には泣かれる事態となって居た!…と言うのも

その際ついでにシロとハティの境遇やグレイスから二人を預かっている事も話して

行くと、特にこの話にフェルが異常なまでの反応を見せ!…それはまるで自分の事の

様に大号泣!…その様子にマサツグも目に見えて戸惑って見せ!…シロとハティも

思わずビックリした様子で目をパチパチとさせて見せると、ギョッとした様子で

そのフェルの反応を見詰めていた!…因みにこの時マサツグ達の事情を理解して

貰う為に公開ボイチャボイスチャットで全体にこの話を垂れ流すと、[可愛いもの愛護協会]が

感情の坩堝るつぼに!…一方で[nightmare]の面々も話を聞いて理解を示し!…と、同時に

マサツグと同じ怒りを!…戦意が高揚した様子で来るべき日が来る事を望んで行く

と、更に話しは続きを見せる!…


「…それにしても確かにそれは大事だねぇ…

まさかあの姫騎士様もこっちに来ていたなんて…それに誘拐…

…となるとあの春野原の王様も黙って居そうにないと思うけど?…」


「…多分そうだと思う!…

けど今はデグレアントの脅威もまだ残ってると思うから…」


と言うのもミサカもその話を聞いて心中を察する様に!…そして政治的にも

大事!と…そのリーナの誘拐で今後トンデモナイ事が起きる事を予見して

スティングの事を口にすると、マサツグもその話に乗っかる!…しかし向こうも

向こうでややこしい事になって居る事を更に続ける!…そして春野原からの

援軍が恐らく無いであろう事を考えると、マサツグはそれに若干期待して居た

様子で項垂れ!…と、そんなマサツグの反応を見てミサカも溜息!…そして

気に入らない!とばかりにある事を!…ポロッと口にしてマサツグ達もそれを

耳にして行くと、途端に驚く!…その馬鹿王子ダグレスの愚行ぶり?に更に戸惑う!…


「……となるとこれでそのリーナ様は馬鹿王子の…

になるって事か…」


「はあぁ~………ッ!…って、えぇ!?…」


何でもミサカが言うには既に馬鹿王子ダグレスは六人の妃を迎えている様で、リーナの事を

七番目!と…と、さもそれを普通の様にサラッと言ったモノだからマサツグ達も

それを耳にするが一旦流し!…しかし耳に違和感が残った様子で次にはハッ!と…

ミサカが居る方を振り向きその事を確認するようマサツグが戸惑った声を上げて

見せると、ミサカもピクッと反応をする!…そして如何言う事かその詳しい話を

し始める!…


「ッ!…あれ?…知らなかった?…

…でもまぁ知らなくて当然かぁ…」


「い、いや知らないも何も!!…逆に何で知って!?…」


この時ミサカは更にさも当たり前の様に若干驚いた反応を見せるのだが、次には

ふと気が付いた様子で反応に納得し!…と、一方でそんな反応をされた事で

モツが戸惑い!…本来分かる筈が無い!と…何なら何処でそんな情報を仕入れた

のか?についても尋ねて行くと、ミサカはその問い掛けに対して笑いながら

返事をする!…それはさも自分のクランチームが特殊である様に話して見せる!…


「ッ!…ふふふ!…簡単な話だよ?…一応君達よりやってる歴は長いからね?…

…それにチームの中に居るさ!…そう言う時事ネタを集めて纏めるが[編纂師]!…」


「…マジか!…」


別にマウントを取るう訳では無いのだが、プレイ歴が長い事を口に!…そして

そう言う事を得意として居る人物もいるらしく!…ミサカはその者を[編纂師]と…

自分のクランチームだからこそ居る特殊な冒険者の存在を口にすると、その存在に

モツが更に戸惑う!…だた戸惑いの言葉だけを漏らして行く!…さてその話を

聞いて余計にムカッ腹が立つのが約数百人!…マサツグを筆頭にそれぞれの

チームの男女が燃え上がり!…


「…別にハーレムを悪く言うつもりはねぇけど…

それであの舐めた態度を取っていたのか?って思うと…」


__スゥ…パアァン!!!…


「…思いっきり殴りたくなって来た!!…」


因みにこのボイチャは一方通行!…これを聞いて居る他の面々からの声は無く、

だがそれぞれのチームチャット内は大いに荒れまくり!…やれそこには[殺!]だの、

[女の敵!]など書かれており!…ミサカもそれをチラッと見て思わず苦笑い!…

殺気立っている様子に笑うしか出来ず!…マサツグも男である以上そう言う事に

若干は憧れをするのだが、それであの態度なのか?と思うと怒りが湧き!…

ただ右手で拳を握り左手で受け止める様に手を構え!…次にはパアン!と音を

響かせ!…リーナをあんな屑男に渡せない!と…同じく殺気立って見せる!…

するとそんなマサツグの様子にこれまたちゃんと分かって居るのか居ないのか?…

チームの癒し成分もやる気を見せ!…


「ッ!…ッ~~~!!…シロもぶん殴ってやるのです!!…」


「ッ!…ハティも!!…ハティもぶん殴るのです!!…」


__ッ!!!…ハヒュウッ!!!…カヒュウッ!!!……ッ…


その際ヤキモチを妬く様にして膨れて見せ!…シロは依然マサツグの頭に

しがみ付いたまま右手を振り上げると、その怒りに続くよう言葉を口に!…

するとハティもそれに感化された様子で同じく右手を振り上げ!…これまた

同じく怒りの言葉を!…そして子供らしくその振り上げた腕を二人揃って

ブンブンと振り回して見せて行くと、その様子にフェルが機敏に反応!…

次には可愛い!とばかりにまた過呼吸になり掛けて見せる!…と、また何か

事件が起きそうな一方ではフィロが思わず心の中でこんな事を考えて居たり!…


{…あれ?…これもしかしてあの小娘を放っておけば…恋敵が一人消える?…

だとするとこれはちょっとしたチャンスなのでは!?…

奪われた友人の姿を見てマサツグがショックを受ける!…

そんな所をわっちが優しく慰めてあげる!…

するとマサツグはわっちに心を奪われ!…

あわよくばそのままわっちがマサツグのお嫁さんに!!!…}


それはもし助け損ねた場合の事を考えており!…ただでさえマサツグを狙う輩が

多い中、その内の氷山の一角!…リーナを消す機会である!とも考えてしまい…

その際自身の都合のいい方向に物事を考えて!…そのままマサツグを射止める事が

出来るのでは!?と考えて居ると、思わず悪い笑みを浮かべてしまう!…それは

それはとても悪い笑みをフフッと見える!…するとそんな邪な気配に気が付いた

のかオリハがピクッと反応すると、次にはフィロの方を見て疑問の言葉を口に!…


「…ッ!…フィロちゃん?…何でそんなに嬉しそうなの?…」


それこそフィロの悪い笑みを見て何を考えて居るのか?と…しかしフィロは

そのオリハの問い掛けに気が付いて居ないのか質問をスルー!…となると

オリハもそんなフィロの反応を見て余計に首を傾げる反応を露わに!…と、一方で

更にデグレアントへ侵攻するに当たっての話が進み!…と、言うのもここから

奇妙な話に!…この話の言い出しっぺと言うのはミサカで、ミサカは未だ

ウキウキワクワクした様子でこの話を切り出すと、ある提案をし始める!…


「…さてそれじゃあデグレアントに殴り込みを仕掛ける事は決定として!…

ちょっとした提案が有るんだけど…いいかな?…」


「ッ!…え?…」


「ッ!?…ちょっとま!!…ッ!!…」


徐に大体の話がまとまった!とばかりに侵攻を決めると、今度はもう一つ

決めたい事が有る!とばかりにまずは提案を口に!…するとその突然の提案に

勿論各々戸惑い出し!…中でもミサカの側近ギル!…彼がハッ!とした様子で

途端にミサカに対して待った!の言葉を口にしようとして行くと、次には

何故かその動きがピタッ!と止まる!…まるで金縛りにでもあったかの様に

固まってしまう!…しかし一方でミサカは全く気にしない様子で話しを進めようと

すると、更に続けてこう提案をし始め!…


「…って言うのもさ?…皆で一緒の格好をしないかい?…

乱戦時だと敵味方の区別が付き難いし…

何より統一感を出す事で敵に威嚇!…

更には戦意向上にも繋がると思うんだけど?…」


「ッ!…そ、そうなのか?……今まで考えた事無かったが…」


__ッ~~~!!!…ッ~~~!!!!……


ミサカが言うにはちゃんとした根拠がある様子で目的が有る!と…と言うのも

敵味方の区別の明確化を図って行き、更には一体感を持つと言う事で戦意の

向上も図れる!とマサツグにプレゼンをして見せ!…するとマサツグもそれを

聞いて思わず納得!…しかし一方でそのミサカの後ろでは金縛り状態のギルが

必死に藻掻き!…それはある意味で否定をして居る様にも見せるのだが、

丁度それも計算してかミサカが見せない様に自身が壁に!…何かを企んでいる

様子をスッと隠す!…そして何も知らないマサツグも一方で納得した様子を

見せて行くと、戸惑いながらも更に訳を尋ね!…


「ッ!…ま、まぁそれは…別に構わないけど…でも一体急に?…」


と言うのも何でまた急にそんな事を考えたのか?…確かに理由には納得出来て

しまった一方、何か不穏な気配を感じ取ったのかその真意について尋ねようと

するのだが!…ミサカはそのマサツグの納得を同意と受け取った様子!…

強引に更に話しを持って行く!…その際もうどんな風にするかも決めている

様子で話し出すと、ダグレスの事を交えて嬉々とした様子でこう語り!…


「ッ!…フッフッフッ!!…実はもう考えて居たりするんだよねぇ~?…

…て言うのも折角相手は自分の事を勇者だのなんだの言って、

勘違いしているみたいだからさぁ~?…そのご期待の添えようかなって!…」


「ッ!…え?…」


その際鍵となるのは勇者が如何の!と…それはまるで馬鹿にするよう話して

行き!…その上でご期待に添える様なミサカ自身楽しそうにその事を笑いながら

話して行くと、当然マサツグ達はそんな様子に戸惑って見せる!…ただ戸惑いの

言葉だけを漏らして行く!…さてその後どうなったかは恐らく良く分かって

貰えていると思うので割愛して行き!…


では何故そんな事を考えたのか?と言う事を!…何でもマサツグが戦場を掛ける

様子が魔王に見えた!と…そしてフィロやパルシィも居る事から更に妄想は

膨らみ!…結果として生まれたのがあの[魔王軍]!…ミサカ曰く[魔王連合軍]と

なったらしい!…因みにそのノリは他の者達にも大層受けた様子で、全員が

ノリノリで装飾!…それが今の禍々しい状態となっており!…ここから話しは

戻って現在!…その戦いもまた奴隷達を助け!…兵士達を薙ぎ倒していとも簡単に

そのアダムスと言う将軍の目の前にまで迫って見せると、アダムスを慌てさせる!…

一方的な戦場を見せて居た!…


「ッ!?…な、何なんだこれは!?…わ、私は!!…

私は今悪い夢を見て居ると言うのか!?…」


__ザシュン!!…ドシュンッ!!……ドサァ!!…ッ!?…


「ッ!?…ヒッ!!…ば、化け物共め!!…」


簡易拠点から必死に指示を出すも全てが裏目!…まるで全部が読まれているかの如く

振るわず消滅!…そして敵の波は目前に迫り!…兵士達は全滅!…何なら今まさに

自身の目の前でその兵士が呆気なく斬り伏せられる瞬間を目にすると、アダムスは

その様子に青褪める!…思わず後退りをする様に仰け反って見せる!…一方でそんな

アダムスを見つけた冒険者はと言うと、当然アダムスに対してジッと睨みを利かせ

身構え!…それは抵抗するなら斬る!と言った様子で武器を構え!…その一方で

アダムスは何も言わずに武器を構える冒険者に対して畏怖の念を持って行くと、

次には後退りをして足を取られ!…そしてその場で尻餅を着く!…


__ザッ…ザッ…ガッ!…ッ!!!…ドシャアァ!!…


「ッ~~~!!!…

こ、これだからちゃんと出来て居ない拠点と言うのはぁ~!!…

…ッ!?…ヒィッ!?…」


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……コクリッ…


この時自身の尻を摩りながら文句を零す!…それは最初からこの拠点に対して

不満しかなかった様子で言葉を零し!…そしてハッ!と改めて気が付いた様子で

顔を上げると、そこには身構える冒険者の他に更に自身を取り囲む冒険者が

数名!…当然逃げ道は断たれてしまい!…後はじっくりと嬲り殺されるだけの

状態になって居る事に気が付くと、アダムスは更に青褪める!…だが一方で

冒険者側は互いに顔を見合わせて頷くと、次には何処からともなくロープを

取り出す!…そして!…


__シュルッ…ッ!?…ガッ!!…


「ッ!!…お、おい何をする!!…

放せ!!…この私を誰だと思って居る!!!…

私はあのデグレアント帝国軍・第五師団の将軍!!…

[アダムス・ヴァルテンシア]だぞ!?…

クソッ!!…放せ!!…放せエェェ!!!…」


無言のままに数名が座り込むアダムスの腋に手を入れ持ち上げる様にして

無理やり立たせ!…更には抵抗をした際攻撃をする!とばかりに剣も構え続け!…

と、無理やり立たせたところで先程のロープでアダムスの両手を縛り!…

完全に捕虜と化して行き!…そのまま連行出来る状態にして行くと、一方で

最後の抵抗とばかりにアダムスが吠える!…だが当然ながらただ無駄に拠点内で

木霊するだけに終わってしまう!…結果戦闘時間はたった十数分!…これが

魔王軍とばかりの呆気ない結末で!…その際生き残った者は全員捕虜!…

もはや勝てるヴィジョンが全く浮かばない様子で兵下は項垂れ…まるで処刑待ちの

廃人の様に動かなくなると、一方でアダムスはその冒険者達の手によって連行!…

マサツグ達の前へと連れて来られる!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ポイッ…ドシャアァ!!…


「ッ~~~!!!…クッ!!…お、おい!!…もっと丁寧に扱わんか!!…

これが捕虜に対する扱い!!……ッ!?…」


アダムスはマサツグ達の前に連れて来られると、ぞんざいに扱われ投げ捨てられ!…

その際後ろ手に拘束をされて居るモノだから受け身が取れず!…顔面から地面に

着地をする!…しかし文句を言う元気は有るのか、扱いに対してまだ懲りずに不満の

言葉を漏らして行くと、次にはハッ!と…その余裕の様子で未だ踏ん反り返って

座っているマサツグの姿を目にして行く!…勿論その背中からは魔王の黒衣!…

そのマサツグの周りには側近のモツやミサカにハンドレットも控え!…と、踏ん反り

帰って座るマサツグの膝にはシロとハティが!…まさに魔王のペットとばかりに

チョコンと座り!…そのアダムスの様子を目にして目をパチパチとさせて居ると、

その圧倒的迫力にアダムス沈黙!…ただ驚き戸惑った様子で固まってしまう!…

その一方で眼下で地面を這う敵将を見下ろす六人はと言うと、次にはミサカが

その敵将に対して口を開き!…


「…ンン!!…この程度で我々に歯向かおうなど片腹が痛い!!…

…デグレアントと言うのはこの程度なのか?…」


__ッ!?…バババッ!!!…ッ!!…スッ…


と言うのもこの時ミサカはノリノリで魔王軍プレイを!…完全に悪者になり切り!…

それっぽい言葉を口にして大した事が無かった!と挑発をして行くと、アダムスを

含む面々がそのミサカの様子に思わず戸惑い!…そして次にはアダムスを除く面々が

ハッ!と我に返るなりキャラに戻る!…何ならそれは想定外!と言った慌て様を

見せたのだが、運が良かった事に肝心のアダムスには見られて居なかった様子で!…

とにかくアダムスはそんな事を言われてショックを受け!…アワアワとした様子で

ただジッとミサカの事を見詰めて居ると、更にミサカは続ける!…悪者プレイを

存分に見せる!…


「…まぁ丁度良い運動位にはなったであろう!…

…なんせ…これより我々は貴様の言うデグレアントに!…

堂々と侵攻をして行くのであるからな!!…」


もはやミサカは向かうところ敵無し!とばかりに、役者の様に達者に自身の

キャラを振舞って見せ!…と、一方でそれを隣で見ているマサツグ達も心の中で

戸惑いつつ!…しかしポーカーフェイスでとにかくこのノリを乗り切ろう!と…

悪人面でただそこに置物の様に佇んで見せると、ジッとアダムスの事を睨む!…

まるでNPCの様に振舞って見せる!…となると本来そう言う戸惑いと言うのは

基本的にバレてしまいそうなモノなのだが、アダムスは疎いのかただただ

この状況に戸惑い続け!…


「ッ!?…な!?…」


「貴様をこうしてここに呼んだのもその言伝をさせる為!…

…惨めに敗走した姿で自国に戻り!…

この事をその帝国の王とやらに伝えると言い!!…」


何ならそのミサカの余裕の言葉に更にショックを!…信じられない様子で

また困惑の言葉を漏らして見せ!…一方でミサカも更にテンションが上がって

行き!…更に嬉々とした様子で悪者を演じてアダムスを捕えた本当の理由を

話して行くと、アダムスに伝言を口にする!…するとアダムスも自身を蚊程にも

気にして居ない様子に更にショックを!…次には絶句してしまう!…それは一応

アダムスなりに将軍と名乗っている以上!…いや名乗っていたからこそ自尊心が

有った様子で!…だがそれも再三によるミサカの言葉で粉々になり!…


「ッ!?…ッ!?!?…」


「…これより我々!…[魔王連合軍]は!!…

貴様ら有象無象のデグレアントに対して!!…

[]!!!…」


__ワアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!!!!…ッ!?!?!?…


しかしミサカは全く相手の事など気にしておらず!…その拘束しているアダムスを

デグレアント側の使者として!…堂々手にしている杖を突き付け!…アダムスに

改めて宣戦布告の言葉を口にすると、次にはそのミサカの宣戦布告の声に合わせて

冒険者達が一斉に吠える!…一方でそのアダムスの体を宙に浮かせる!…まるで

何処かへ飛ばす様にして徐々に徐々に高度を上げると、今度は軽く横薙ぎに杖を

振り!…


__ブンッ!!…バシュンッ!!!…


「ッ!?…ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!………」


まるで打ち出す様にしてその宙に浮いたアダムスは突如何処かへ飛んで行く!…

宛ら某・RPGのバシル○ラの様に!…やられた方も突然の事でとにかく驚き!…

飛んで行きながら大きな声で悲鳴を上げると、それは木霊する様に山の間で

響き!…そしてフェードアウトもして行く!…さてこうして改めて宣戦布告を

した事でもう逃げ場がなくなった事も自覚すると、マサツグは徐にスッとシロと

ハティを地面に降ろし!…と、次には軽く空を見上げて黄昏始め!…


__…ッ…スッ…スッ……ッ!……ッ?…


「………。」


__…ギュウゥ!!!…グッ!!…ッ!……ワアアアアアァァァァァァ!!!!…


するとそれに合わせて他の面々も思わず気になった様子で空を見上げる

そんな素振りを!…一方でマサツグは改めて空を見ながら覚悟を決め!…

ギュッと拳を握って!…その握った拳を徐に天に向かい突き出すそんな

素振りを見せて行くと、そのマサツグの行動に周りの冒険者達も乗っかり出す!…

一斉に武器を掲げて団結する様子を見せるのであった!…

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【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話 主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉 神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく…… ※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!! 内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません? https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html

魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密

藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
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HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

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