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-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-

-第七章六十二節 最終ゲームとマギーの実力!とマサツグの運?…-

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__ッ~~~!!!…よっしゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!…


「…な、何て喜びよう!!…

…でも…た、助かったぁ~!…」


それは部屋一杯に響かせるよう爆発させる!…今までちゃんとした勝ちを得られて

居なかった分!…例え偶然で有ろうともガッツポーズ込みでミサカが嬉々として

喜びようを露わにすると、マサツグも首の皮一枚だけ繋がった事に安堵する!…

そして一気に窮地に立たされたマギーもここで漸く若干の焦りを見せると、少し

この後の展開について考える様な!…一方でそんなマギーの様子に心配をしつつ!…

ロナウドも第五ゲーム!…最終決戦の準備に入って見せると、いつも通り淀みのない

動きでカードを配る!…マサツグ達の運命を決める最後の戦いを始めて行く!…


__シャッ…シャッ…シャッ…シャッ…ッ…


「…では…最終ラウンドです……マギー様?…」


マギー・マサツグ・ミサカの前にそれぞれカードが配られる!…その際伏せて

あるカードは一旦置き!…マギーの前にはスペードKキングが置かれて有り、マサツグは

スペードJジャック!…ミサカはハートAエースとここに来て最終決戦らしい判断に困る展開に

なってしまう!…そしてロナウドもカードを配り終えた所でいつも通りカードを

引くかどうか?をマギーから順に訪ねて行こうとするのだが、ロナウドがマギーに

声を掛けた所でふとマギーは思い立ったようここである事を口に!…


「ッ!…そうねぇ…少しルールを変更しようかしら?…」


「ッ!?…え!?…」


「ちょ、ちょっと待て!!!…自分達が負けそうだからってそれは!!!…」


と、ここでマギーが思い立った事と言うのはルール変更!…それはこのまま

やっても面白くない!と言った様子で!…ここで更にスパイスを加えるよう

さも普通にサラッと言葉を漏らして行くと、当然マサツグとミサカは戸惑う!…

何ならマサツグが反対をする!…それは自分達が不利になるのでは!?と

考えたからで、思った事をそのまま口に!…だがそんなマサツグを前にしても!…

マギーは笑いながら誤解である様に返事をすると、一体如何言う事なのか?を

更に話す!…


「あぁ、安心して頂戴?…

別に自分が有利になるようルールを書き換えるなんて醒める真似はしないわ…

あくまでも基本は先程までと同じ!…ただ…そうねぇ?…

この勝負だけ…!…

…何て言うのは如何かしら?…」


「ッ!?…え?…確認を…しない?…」


この時マギーはマサツグの言う自身を有利にするルール変更はしない!と、

まずは否定の言葉を口にし!…何なら自分でもそれをするのはナンセンス!と…

自らそう言う事をするのが嫌いである事を続けて話すと、今までのルールと

変わらない!…ただその今目の前に伏せられてあるカードの確認を封じて行く!…

それは当然自身も見れない事を口にすると、そのルールにマサツグも思って居た

モノと違う?とばかりに戸惑い!…と言うのもマサツグ曰くそのカードの裏を

よく見れば何のカードか分かる筈で!…今更この条件は何なのか?と…

そのマギーの真意が分からずポロッと言葉も漏らしてしまうと、更にマギーは

理由を話す!…


「そう!…これだけでもかなりハラハラとしたスリリングが味わえるわよ?…

…一体何が伏せられて有るかが分からないからこそ!…

自身の勘と運を頼りに大博打を打つ!……だって最後位は楽しまないと…

折角のギャンブルなんですもの!…心躍るモノにしないと!…ねぇ?…」


と言うのもいい思い出にしたい様なそんな事を口にすると、マサツグ達に笑みを

浮かべ!…それはヒリヒリとした感覚に飢えて居る様にも見えてしまい!…

これをする事こそ本当の博打!と…自身の欲求を満たすだけに今まさにこうして

マサツグ達とブラックジャックに興じている様なそんな事まで更に話すと、

ますますマギーの考えについて行けない!…何故そこまで笑って居られるのか?と

疑問を持つ!…それはこの勝負に負けてしまったら自身がどうなるのか?など

考えても居ない様子!…となるとマサツグから見てその提案は不気味に見え!…


{…ッ!?…い、一体何を考えて居るんだ!?…何でそんな事を?…

…と、とにかく!!…今ここで勝てばそれで済む話なんだ!!…

今更確認出来なくなったって関係無い!!…

だってもうカードを捲らなくたっても確認が出来る!…}


__チラッ?……ッ!…


逆に何かを企んで居る様にも見えるのだが、それでも勝てば済む話に変わりは

なく!…その際とにかく自身を落ち着かせる様に勝つ事だけを考え出し!…

更にはカードを見分ける方法がある事も再認識して行き!…チラッとマギーの

前に伏せられてあるカードを確認すると、やはり読み取った様子で安堵する!…

そして次には自身のカードと照らし合わせて密かに勝つ算段を立てて行く!…


{…マギーの伏せカードはクラブの…Aエース!!……つまりブラックジャック!!…

…そしてコッチも!!…伏せカードはハートAエース!!…ブラックジャック!!…

絵柄優先順位的でもアドは取れてる!!…

このまま難無く勝負は出来る!!…けど!!…}


算段と言っても勝てる見込みが有るかどうかを見るだけで、マギーはこの土壇場

でもブラックジャックをしっかり決めており!…それは運なのかはたまた何かを

しているのか?…しかしマサツグもマサツグでブラックジャック!…しかも絵柄の

優先順位的にはマサツグの方に軍配が有り!…マギーに勝てる事を確信して行く

のだが、如何にもあの余裕の笑みから不安が拭えない!…マギーの申し出に対して

ウン!と返事が出来なくなる!…するとそのマサツグの右隣では先程の話を聞いて

居たのか?…ミサカが調子に乗った様子で返事をし!…


「…いいわよ?…問題無い!!…その喧嘩!…買った!!」


「ッ!?…ちょお!?…」


それは先程の勝ちで気分を良くした感じで有り!…ミサカが調子に乗ってマサツグの

代りにそのルールを受け入れたよう返事をすると、当然マサツグを戸惑わせる!…

何ならマサツグも焦ってツッコミを入れる様に言葉を漏らす!…すると一方ではその

ミサカの返事を聞いてマギーもピクッ!と反応をすると、次には意味深にニヤッと

笑い!…一方で慌てるマサツグの顔を目にしてミサカは返事!…何処にそんな根拠が

有るのか?と言わんばかりに!…ギャンブルをさせてはいけない典型的な者の言葉を

口にし出す!…


「だぁいじょ~ぶだいじょ~ぶ!!…私にも運が向いて来たんだから!!…

このまま流れに乗って行けば勝てる筈!!……だって!!…

これに勝てばいいだけの話なんだモン!!…」


「ッ!?…な、なんだモン!!…って…簡単に言うが…」


ミサカは自身に運が向いて来た事を嬉々として話すと、ただ勝てばいい!と簡単に

言い!…それこそ何も考えて居ない様子で女の子をして居り!…まぁミサカは

女の子で有るのだが!…とにかく簡単に言うミサカにマサツグももう一つ戸惑い!…

その勝つに当たって勝算はあるのかについて尋ねようとして行くと、ここでマギーが

受け入れて貰えた事に言葉を!…早速そのルールでゲームを進めて行く事を口に

する!…


「…フフフフフ!…受け入れて貰えて何よりだわ!…

じゃあこのカードは最後の最後までこのままの状態!…

その上で私もゲームをそのまま進めて行くわよ?…」


「ッ!?…ちょ!?…」


「…私は…このままよ!…」


嬉々として受け入れて貰えた事に喜び!…ルールも先程言った通り最後まで

分からない様にする事を決めて行くと、更にはゲームもそのまま進行!…

その際ロナウドと向き合って見せる!…するとそんなマギーの言葉にマサツグも

慌てて待った!を掛けようとするのだが、時既にお寿司で!…マギーは構わず

ゲームを続行!…その際ヒットも何もせず!…その初期の状態でもう勝負に

出る事を口にすると、そのマギーの様子にミサカは戸惑い!…


「ッ!…え?…」


この時気の抜けた様子で言葉を零し!…一方でマサツグもそのマギーの態度から

余計に何か不気味さを感じて警戒をすると、思わずジッとマギーを見詰める!…

しかしマギーは慌てる事無く背筋を伸ばす!…それはこのカードに全てを掛ける!

と言った様子でスッと伏せてあるカードに手を乗せると、そのまま一切動かず!…

するとそれが余計に怪しく見えてしまい!…より一層マサツグは警戒をし出し、

これは何!?と慌て始める!…


{ッ!?…クッ!!…やっぱ分かっててやってたんじゃねぇのか!?…

けど実際やってるのを見てそんな様子は一回としてなかった!!…

…だとするとやっぱ相手はプロだからか?…

…とにかく何方にしても受けてしまった以上!!…

嫌でも警戒をしながらゲームを続けるしかない!…

…幸いこのゲームだけの話!…けど下手をすれば俺がヤバい!!…

…如何する?…カードの入れ替えをするかどうかずっと見張るか?…}


今までもやはり何かイカサマをしていたのではないのか?と疑い出すが、何度

思い返してもその怪しい場面は思い当たらず!…それはプロとして手腕なのか?

それとも本当に運なのか?…とにかく先程の提案に対して何か嫌な予感を感じ

続け!…それでも受けなければならない事に色々と頭を抱えて行くと、まずは

相手の様子を探る事から!…ジッとそのカードに添えたマギーの手に注目を

する!…するとそんなマサツグの視線に気が付いてか、ピクッ!と反応するなり

笑い始め!…


「…そんなに見詰めても無駄よ?…私は何もしない!…

ただこのカードに!…私の運命を託すだけ!!…」


__ッ!?……ッ…


その際まるで決してイカサマをしない!と誓う様に言葉を口に、ただ自身の

命運はこのカードに!と託すよう話しをし…と、それを聞いてマサツグも

思わず戸惑う様な?…その態度からは本当にイカサマをする気配が感じられず!…

半信半疑で如何したものか?と言った具合に困惑すると、次にはロナウドから

質問が!…それは今まで通りカードを引くか引かないか?と尋ねて行く!…


「…マサツグ様は?…カードをお引かれになられますか?…」


__ッ!……ッ………


初志貫徹して私情を持ち込まずディーラーを務め!…更には紳士に振舞い!…

と、マサツグもロナウドからそんな風に質問をされた事でピクッと反応!…

となると思わずマギーから視線を外し、チラッと自身の伏せてあるカードを

見てまたこのまま行っても良いのか?と…若干悩む素振りを見せて固まる様な

そんな反応を露わにすると、次には決断した様子で返事を!…引かない事を

宣言する!…


「……ッ!!…いや、このままだ!!…」


勿論未だにマギーの動向が気になってやはり自身の疑心がウズウズとする!…

しかしそれでも何故かマギーの事が信じられる様な気がして!…と言うのも

やはり今までそんな素振りが無かった事を、またマギー自身がこのゲームを

楽しんで居る様に見える事から無いのでは?と…何と無く人柄が分かった様な

気がして完璧に疑う事が出来ず!…何なら自身の見立てが有っている!と

言う事も信じて!…遂には追加でカードを引かずに!…ロナウドへこのまま

勝負に出る事を口にすると、真っ直ぐ雑念を断ち切った様子で視線を向ける!…

真剣な表情で堂々と勝負に出る姿勢を露わにする!…


__ッ!?…ッ!…ッ…フフフッ!…


するとそんなマサツグの視線を感じてロナウドはビクッ!と、一方で疑って来た

マサツグの変わり様にマギーもこれまたピクッ!と反応をして見せ!…しかし

それを怪しむのでなく寧ろその意気込みに良し!と…気に入った様子で笑みを

浮かべ!…まるでマサツグと肩を並べる様にまた背筋を伸ばして二人で真剣勝負の

雰囲気を作って行くと、ピリピリとした緊張感を生む!…一方でミサカも動きを

見せる!…


「……ッ…よし!…私は私の勘を信じるよ!!…

私もこのまま勝負する!!…ブラックジャックで無いにしても!!…

このまま勝負をしないといけない気がするから!!…」


何でも自身の勘を信じて!…そのまま流れに乗るよう他の二人と同じくこれで

勝負に出る事を決めて行くと、やる気に満ちた表情を露わに!…その際スッと

自身の前に伏せられてあるカードに手を添える!…それこそまるでマギーの

真似をする様なそんな様子にも見えるのだが、何方かと言うと自身の念をその

カードに送っている様にも見え!…となるとそんなミサカの呑気具合に対して

マサツグも言葉を!…


「ッ!?…いや勝たなきゃ意味がねえんだぞ!?…

てか俺の今後の事とか色々掛かってる事も忘れるな!?…」


それは当然勝たなければヤバい!のだと、マサツグ自身の命運が掛かっている事を

思い出させる様に!…何ならこうなったのもミサカがきっかけで始まった事で!…

そしてそんな呑気を言うミサカにツッコミを入れて大いに慌て!…この後の展開に

ついてもちゃんと考えるよう焦った様子を露わにすると、次にはその時を迎えて

しまう!…まさに緊張の一瞬が訪れて行く!…


と、同時に当然今までの流れを見て来た者達からして見れば如何してこうなるので

あろうか?と思う所で!…と言うのも怪しい程にブラックジャックが起きて居り、

初志貫徹して慌てないマギーの様子からも不気味さが感じられ!…そうなると

常人であればまずこの状況を疑う筈!と…それは仕組まれているのではないのだ

ろうか?と、或いはこの最後に限って何かを仕掛けて来るのではないだろうか?と…

何ならそれでもこうして相手を信じられるのか?と…色々と考える所では有るの

だが、この時その三人に限ってはもはやそんな事を考えるだけのキャパは無く!…

ただ自身が勝つ事だけを信じ続ける!…そしてロナウドもそんな三人を見て最後の

言葉を口にする!…


「…では…最後の勝負です!…カードを!!…」


__ペラッ…ペラッ……ッ!?…


ロナウド自身も若干緊張をした様子で言葉を口に!…それでも三人に伏せられた

カードの開示を求め!…するとそのロナウドの言葉に合わせてマギーとミサカが

自身の伏せられてカードを開示すると、そこで驚くべき光景を露わに!…

と言うのもそこにはマサツグが見て分かっていた通りにブラックジャックが!…

しかしその内容が如何にも違い!…マサツグもそれをチラッと見て次にハッ!と

した様子で慌て出すと、もう一つ青褪めるそんな反応も露わに!…

ではその内容と言うのは?と言うと…


「…私はスペードKキングと[スペードAエース]!…

…最後にふさわしいナチュラルブラックジャックね?…貴方は?…」


ここに来てマサツグの読みが外れたのか、或いはやはり最後の最後で仕掛けられて

しまったのか?…マギーの伏せられて有ったカードはクラブAエースではなく、スペードAエース!…

つまり優先順位的には最強で!…同点に持ち込むに当たって同じくスペードでないと…

かと言って同点に持ち込めるかどうかはもはや不可能に近い訳で!…と言うのも

まずブラックジャックであると言う事が第一の前提!…そこから更にマギーと

同じく二枚での勝負である事、もう一つオマケに先程言ったスペード!…それもAエース

カードでないと成立しないと言う!…色々と奇跡掛かった引きが今要求されて事を

自覚すると、それとは別に自身の予想が外れた事でもショックを!…とにかく慌てに

慌てて見せる!…そしてマギーは先に開示しているミサカに結果が如何だったか?を

聞き出すと、ミサカは悔しそうな表情を浮かべながら言葉を口に!…


「…わ、私はハートAエースハートQクィーン!…

…ブラックジャックだけど!……ッ…ッ!?…」


その際ミサカのカードも決して悪くはない!…だがマギーには一歩及ばず負けが

確定してしまい!…その際ごねる事無く素直に話し、残る希望はマサツグ!と…

マサツグに全てを賭ける様子でチラッと隣に視線を向けると、そこで青褪め固まる

マサツグの姿を見つける!…となるとミサカもそれを見て思わず驚き慌てる!…

一方でマギーはそんな二人の事など御構い無し!…ただ単純にこの勝負の結果が

知りたい様子で言葉を口に!…


「…優先順位的には私に敵わないわね?……さぁ?…あとは貴方だけよ?…」


__…スッ……ッ…


この時ミサカに残念!とばかりに声を掛け…そして未だカードを開示していない

マサツグに早く開示するよう急かす言葉を口にすると、マサツグも黙って自身の

目の前にあるカードへ手を伸ばす!…しかしそこからそのカードを引っ繰り返さずに

固まってしまう!…と言うのもこのカードを引っ繰り返したらその瞬間自分が

死ぬ様な!…何とも言えない恐怖を感じ!…しかしだからと言ってその顔色を相手に

見せない!…何か弱みを見せてはいけない様に感じて行き!…とにかく如何にか

出来ないか!?と必死に頭の中で策を考え戸惑って居ると、更にマギーから声が!…

それはまるで結果が分かっている様子に不敵に笑う!…


「…さぁ?…見せて頂戴?…貴方の運の実力を!!…」


__ッ!!……ッ…ッ~~~~!!!…


もはやこれ以上勿体ぶるのも無駄だ!と…まるでマサツグに迫るようマギーが

マサツグに声を掛けると、一方でマサツグは何も思い付かない!…ただカードに

手を添えたまま焦りに焦る!…そして徐々に迫って来る様なそんな視線を感じて

マサツグももう駄目だ!と諦めそうになって居ると、ここでふと奇妙な事が!…

と言うのもそれは幻聴か何か?…突如自身の耳元で何かが聞こえた様に感じると、

マサツグも思わず反応をする!…


__……ッ…


「…ッ!…え?…」


「…これ以上の時間稼ぎも必要ない!!…さぁ私が勝ったか!…

貴方が勝ったか!…今ここでハッキリと!…」


勿論それは周りの者達には聞こえていない様子で視線が向けられ!…マサツグだけが

奇妙に反応をした様子を露わにして行き!…何ならそれは不思議とマサツグを

安心させ!…更に驚く事に次には恐怖が消えて無くなり!…まるで清々しい気分で

勝てる!と言った希望だけが湧いて来ると、一方で更にマギーが迫る!…早く開示

しろ!ととにかく迫る!…それはマサツグが如何こうと言ったモノではなく、

ただ単純に勝負の行方を気にした様子で!…故にその反応も自身が焦る様なそんな

モノで!…と、次には興奮気味のマギーをそのままに!…マサツグも言われたから

スッと引っ繰り返すようカードをめくって見せて行くと、その開示されたカードに

これまたマギーが驚き!…


__ペラッ…ッ!…ッ…ッ!!…ッ!?!?…


「こ、これはぁ~!…」


「ッ!?…マ、マギー様!!…」


マサツグがめくったカードにはスペードAエース!…つまり手持ちのスペードJジャックと合わせて

ブラックジャック!…マギーと引き分けて居り!…しかしマギーはそれ以上に

何かを驚いている様子を見せて居り!…何ならロナウドもそれを確認して次には

慌て!…マギーを心配するよう徐に声を掛けて判断を仰ぐそんな反応を露わに

すると、一方でマギーは驚いた表情のまま今座っている椅子にもたれ掛かる!…

それはまるで自身の敗北を意味する様にグッタリする!…そして!…


「…ッ……はあぁ~……見事よ!…」


「ッ!…え?…」


次には完敗!と言った様子で溜息を吐き!…そして更に敗北を認める様に見事!と

だけマサツグ達に言葉を掛け!…となると全く状況が分かっていないマサツグは

勿論戸惑い!…一体如何言う事なのか?と視線を向け!…さも説明を求める様に

何か判断にも困るそんな表情を浮かべて見せると、一方でマギーはマサツグの運?…

或いは豪胆さにとにかく感心した態度を露わにする!…それは未だショックを

受けている様子で椅子にもたれると、次にはマサツグに質問をし始め!…


「まさか最後の最後でこんな決め方をされるとは…

思っても居なかったわ……因みにないとは思うけど…貴方ちょっとして?…」


「ッ!?…ちょ、ちょっと!!…説明しなさいよ!!…

それに!!…自分が負けたからってそんな!!…」


その質問と言うのも当然イカサマをしたかどうか?と言うモノで、完全に

疑い切るのではなくやや疑い程度で話しを!…するとそんなマギーの言葉に

ミサカもハッ!と…それはやっと状況を理解した様子でムッとして見せ!…

この期に及んでまだ難癖をつけるのか?と…マギーに文句を口にしようと

するのだが、次にはマギーがそのミサカの態度を見てふと謝罪!…自身に

非が有った事を認めて行く!…


「ッ!…その反応だと本当に…純粋にこれを引いたって言う訳ね?…

…ごめんなさいねぇ?…あまりにも衝撃的な決着だったから…つい…」


「…あ、あのぉ~…スイマセン?…少々お話が見えないのですが?…」


マギーが言うにはあまりにも衝撃的であったらしく、故に疑ってしまった事を

口に!…しかしそのマサツグやミサカの反応を見て次にはハッ!と納得して

行き!…とにかく久しぶりの衝撃!と言った様子で恍惚の笑みを!…一方で

当然何故そんな笑みを浮かべるのか?が全く分からず!…笑みを浮かべるマギーに

マサツグが恐縮した様子で質問をすると、マギーもまたハッ!とした様子で

我に返る!…そして最後のルール説明をして見せる!…


「ッ!…そう言えばもう一つ言い忘れていた事が有ったわね?…

…と言うのも今貴方がやって見せたブラックジャック!…

それはで…」


「ッ!…と、特別な…ブラックジャック?…」


と言うのもまるでこのカジノ限定のルールがある様で、そのマサツグがやって見せた

ブラックジャックに秘密が有る!と…その際久しぶりに良い物を見た!と言った

様子でそのブラックジャックを特別と語り!…となるとそんな言い回しにこれまた

二人は疑問符を浮かべ!…更に一体如何言う事?と言った具合で困惑する表情を

露わにすると、オマケで首を傾げて行く!…するとマギーもそれに対してちゃんと

説明をして見せる!…


「…このカジノに限り…ブラックジャックには秘密の!…

言わば[特別な役上がり]が存在するのよ!……それがそれ!…

[スーパーナチュラルブラックジャック]!…」


「ッ!?…す、すーぱー…え?…」


その際他のカジノでは予め通用しない事を口にするよう!…自分のカジノ限定で

ある事を話して行くと、マサツグが今やったのは特別な役上がり!…

[スーパーナチュラルブラックジャック]!と…となるとその聞き慣れない単語に

これまた当然マサツグは戸惑い!…一方でそんなマサツグの反応を見てマギーは

更に確信!…マサツグがイカサマをせずこれを達成した事を認識して行き!…

改めて驚き思わず笑みを零して見せると、これまた更にマギーの説明も続き!…


「要は無条件で勝利を得られる役の事よ!…

…条件も至ってシンプル!…まさに!…そのスペードAエースを伏せカードに!…

スペードJジャックを持ってブラックジャックを成立させる事!…

勿論一切の不純物を認めない!…正真正銘のブラックジャックで上がる事で成立する!…

それが私のカジノにおける特効券!!…

[スーパーナチュラルブラックジャック]って言うのよ!…」


__…………ッ!…


簡単にまとめて如何言う手順でこれが認められるのか?を話して行き、すると

それはまんまマサツグが長考しながらも達成した条件そのものの内容で!…

マサツグからすれば本当に偶然の結果で驚き戸惑い!…何ならカードを読み

間違えていた事から始まっていた様な!…とにかく偶然が偶然を呼んだ結果で

勝った事に絶句し出し!…未だ何が起きたのか理解出来ずに目をパチパチ!…

ただその説明を聞いて頭の中で処理には時間が掛かるものの!…何と無く

理解した様子で次には意識をハッキリをさせて行くと、これまたふと別の

疑問が頭を過り!…


{…と、とにかく勝ったって事で良いん…だよ…な?…

…って、あれ?…じゃ、じゃああの時聞こえた声は?…}


__…大丈夫!…信じて!!…絶対に勝てるから!!…


この時マサツグが疑問を持った事と言うのは、ふと自分のカードに自信が

持てたあの時の事で!…それはまるで背後から囁く様に聞こえて来て!…

明らかに誰の声でもない!…初めて聞いたのに心から安堵出来たあの声に

アレは?と疑問を感じてしまうと、次には思い出す様に頭の中でその声を

再生させる!…そして今度は一応確認をする様にミサカの方へと振り向いて

行く!…すると…


「……ッ…ミ、ミサカ?…さっき?…」


__ガバァ!!!…ッ!?…ッ!?!?…


当然戸惑いを感じたままでマサツグが恐る恐るミサカへ声を掛けて行くと、

先程思い出した声について質問をしよう!と…だが振り向いた所でミサカの声は

一切聞けず、寧ろミサカ本体がマサツグへ向かって飛び付いて来て!…となると

突如飛び付かれた事でまたもや戸惑い!…それでも落としてはいけない!と…

慌てて飛んできたミサカを受け止め!…目をパチパチとさせて如何した!?と

ばかりにそのミサカの顔を覗き込んで行くと、そこにはまるで子供の様に感情を

爆発させるミサカの姿が!…


「ッ~~~~!!!!…やったあぁ!!…勝った!!!…

勝ったんだよぉ!?…これでこの街は制圧したも同然!!…

無暗に血を流す事も無いし!!…あの婆!!…ッ!!…ンン!!…

マギーをギャフン!!って言わせる事も出来たんだよぉ!!!」


「だああぁぁぁ~~!!!!…わ、分かったから落ち着けぇ!!!…

…あと全然本音の方は隠せてないからなぁ~~!!!」


余程恨みを持って居た様子で歓喜しており、更には勝てた事で余りの嬉しさから

感涙も露わに!…そしてこれにてこの都市も無事攻略出来た事を口にして行き!…

この時チラッ?とやはり!…本音を漏らしてハッ!と気付く…そして咳払いを

して誤魔化すまでのワンセットルーティンをして見せると、さすがにマギーも

ピクッ!と…不服そうな表情を露わにする!…すると一方でマサツグもそんな

ミサカに対してとにかく戸惑って慌てて見せると、一旦落ち着く様に言葉を!…

となるともう先程の質問どころの話ではなく、何ならツッコミを口にして行き!…

その後これからどうするか?でまた頭を抱える事になり!…と、その一方で

これまた実は!…


そのマサツグ達のギャンブルの様子と言うのは町全体に映像として流れて居り!…

ある者はマサツグ達が勝った事で喜ぶ!…しかし一方でその勝った様子で

ムスッ!と…言わずもがな膨れて見せる子狼達の様子を!…後で見る羽目になる事を

この時の二人は全く知る由も無いのであった!…

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