どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第八章-ウィンタースノー連邦-デグレアント帝国・後編-

-第八章六節 同じ目と誑かされた結果と更に荒れる戦況!…-

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バルディアナのせいと言うか何と言うか…やはり恐れていた事態がそのまま起き!…

マサツグが動けない状態となってしまうと、モツが焦りを感じながらも武器を!…

直ぐやって来るであろう兵士達に対して身構え始める!…その際幸いな事に今居る

聖堂への正規の道は一か所しかない事から、兵士達がやって来るであろう方向は

決まっており!…因みにマサツグ達はそんな順路を無視して今ここに居る訳で!…

別の道から今居るこの聖堂にやって来ようと思えば来れるのだが、向こうからすれば

そんな事をする理由はなく!…


__…ガッチャ、ガッチャ、ガッチャ、ガッチャ!!…


「…クッ!!…やっぱ戦闘は不可避って所か!!…

…ヤブ!?…とにかくもう良いからそれを放置!!…って、ヤブ?…」


徐々に近づいて来る足音にモツも焦りを感じ!…次には不要な戦闘を避ける様に

逃走を考え!…マサツグにもういい!とバルディアナを手懐ける事を中断する様に

声を掛けると、ここで一度マサツグの事をチラリ!…と、一方でマサツグは未だ

バルディアナを抱えたまま!…ジッと幼児化したバルディアナの顔を見詰め!…

何か思う事が有ったのか次には慌てるモツを余所にある事を!…スッと自身の刀に

手を掛ける!…


__……ッ……スッ…チャキッ!…スラァ!…


「ッ!…ヤ、ヤブ?…一体何を?…」


その際ただ何も語らずジッとバルディアナを見詰めたままで、右手で刀を逆手に

握って行き!…それこそ若干音を立てながらもスッとそのまま刀を抜くと、

その様子にモツもへっ?と…その状態で戦うのか!?と思わずマサツグに対して

慌て始め!…マサツグがバルディアナに固執?し始めた事に!…同時に何故!?

と言わんばかりの疑問も感じて居ると、一方でモツとは違う事を考えている

様子で!…次にはバルディアナに声を掛け出す!…


「…動くなよ?…」


「ッ!…え?…」


それは簡単にただ一言!…その際完全に鞘から刀を抜き切らず!…切っ先だけを

何故か中途半端に鞘の中に入れたまま動くな!とバルディアナに忠告をすると、

当然その言葉にバルディアナも戸惑い!…尋ねるよう言葉を漏らして見せる!…

この時本当にバルディアナ自身マサツグを欺く為に演技をしているとかではなく

素の中身を露わにすると、マサツグに嘆き戸惑う様な表情を見せ!…一方で

マサツグはそんなバルディアナに対してスッと表情を無表情に!…宛ら仏の様な

半目開き!…一瞬にして無我の境地に入った様なそんな様子を見せて行くと、

次には現場に兵士達が到着!…と、同時にとても奇妙な音が辺りに響く!…


「ッ!!…いたぞおぉ!!!」


__ギャギンッ!!!…ッ!?…


兵士達がまず現場に辿り着くと、マサツグとモツの二人が居る事で仲間を呼ぶよう

叫んで見せ!…この時マサツグがバルディアナを抱えて居る事など全く気にせず!…

ただ排除対象を見つけた事だけを考えている様で!…何ならバルディアナの心配など

全くする様子もなく!…排除を再優先にとにかく見つけた途端に身構える様子を

見せて行くと、ここでとても奇妙な音が!…それはまるで金属同士が擦れる様な

音が聞こえる!…となると突如そんな音が聞こえた事でこれまた途端に戸惑って

見せると、一方でマサツグは特に慌てる様子もなくスッと刀を納刀し!…


__…スゥ…キンッ!……ッ…ゴッ!…ガランカラン!!……


宛らまるで殺陣の様に!…納刀する際の擦れる音…鍔と鞘が軽くぶつかる音などが

辺りに響くよう聞こえて来ると、その音にこれまた警戒を!…敵兵達は焦る様にして

動きを止める!…それこそ相手は化け物!と見るよう間合いに細心の注意を払うと、

近過ぎず遠過ぎずを保ち!…と、兵士達が警戒をしている間に次の出来事!…

と言うのもそのマサツグが斬ったであろう物は何やら鉄製!…しかもバルディアナの

首元からゴロン!と落ち!…そのまま地面に落ちて慌しい音を更に立てると、当然

バルディアナは自身の首に違和感を!…驚いた表情を露わにする!…


「ッ!?…え?…」


「え!?…」


この時その自身の首元にスッと手を持って行くと、ある筈の物が無い事にはたと

気が付き!…となると戸惑いの言葉を零し!…モツもマサツグが何をしたのか!…

ちゃんと直ぐに理解出来た様子で同じく何故そうしたのか?…違う意味で理解が

出来ない具合に戸惑って見せると、次には兵士達もその異変に気が付く!…

と言うのもそのバルディアナの首から落ちた物に目を向け続ける!…それは元々

鉄製の輪っかの様なモノであり、何やら妖しげな刻印が裏表共に刻まれており!…

そしてその斬られたであろう断面図は綺麗なモノで!…まるで切断機に掛けた様な…

滑らかな材質で有る様なそんな質感がその断面図から見て取れると、如何に鋭い

刃物で斬ったのか!…それが容易に感じられる!…そして肝心の斬ったであろう

当の本人はと言うと、まるで一仕事終えた様な疲れた表情を浮かべて見せ!…


「…ふぅ~…これで良し!…」


__………。


この場でただ一人呑気して居り!…まるでもうこれで勝った!とばかりに

言葉を零し!…スッと後ろに手を付くよう反って見せると、バルディアナからも

手を放す!…するとバルディアナも次には自身の体に異変を感じる!…

それはまるで何か自身を縛っていたモノが消えた様な、独特の解放感を感じ!…

と、一方で各々この状況に対してこれまた理解に苦しむモノで!…誰もが

ぽか~んとした様子で絶句しており!…次に何をすれば良いのか分からない様な

そんな反応を見えて居ると、今度はモツがハッとして!…


「…ッ!!…い、いやいやいやいやいやいやいやいや!!!…

ヤブ、キミはなぁにをサラッとトンデモナイ事をやってくれてるんだ!?…

それを斬ったらバルディアナを縛る物が無くなって!!…」


我に返るなり更に慌て!…すごい勢いでマサツグに否定をする様な言葉を口に

すると、何も持っていない左手で手をパタパタ!…物凄い勢いで左右に振る!…

そして改めてマサツグがやった事に対してツッコミを入れるよう更に言葉を

続けて行くと、さもマサツグがやった事は悪手!と…と言うのも縛るモノが

無くなった事でバルディアナは自由!…となると好きに暴れられると言う事を

同義であり!…更に手を付けられない事になる!と慌てて見せるのだが…


「え?…ッ!…あぁ~…多分大丈夫だと思うぞ?…」


「ッ!?…はぁ!?…」


マサツグはそんな慌てるモツを目の前にしても呑気して居り!…何なら全く

そう言った事を心配してはおらず!…いや心配をする必要はない!とばかりに!…

気の抜けた表情でダイジョブである事口にすると、更に余裕の様子を露わに!…

大きく伸びまでする様子を見せて行く!…となるとそんなマサツグの態度に

モツもこれまた更に慌てる反応を見せると同時に、若干の怒りを浮かべ!…

しかしマサツグの態度が変わる事はやはり無く!…


「…いやだってバルディアナ…

をしてたから!…」


「ッ!?…ヤ、ヤブ!!…何を言って!!…」


その際大丈夫!と言う根拠について…マサツグは未だ自身の胡坐の中で鎮座して

居る…バルディアナにチラッと視線を向けると、その根拠に眼差しが!と…

シロ達に似ている事を挙げて行く!…それはマサツグの中でとても信憑性のある

様子らしく、笑みを浮かべながらモツに話し!…が、モツからすれば当然その話は

逆に聞こえ!…今すぐ離れるよう視線で訴え!…色々と考えが甘い様な指摘の

言葉を口にしようとするのだが、勿論そんな喧嘩をしている場合では無く!…


「……ッ!?…クッ!!…このままここで手を拱いて居ても仕方がない!!…

数で押すぞ!!!…こっちにはバルディアナ団長も居る!!!…」


「ッ!?…あぁ~もう!!」


兵士達もいつまでもビビっている訳には当然行かず!…遂には痺れを切らした様子で

動きを見せ!…次にはバルディアナも頭数に入れてとにかく物量!と言った具合に…

マサツグとモツを始末する為に動き露わにし始めると、モツもそんな様子に対して

ハッ!と…更にややこしい事になった!とばかりに怒りを見せる!…

それこそ鬱陶しい!とばかりに声を上げて怒るのだが、マサツグは未だ気にして

おらず!…何なら次にはバルディアナも動きを見せ!…


__…スウゥ…ッ!?…ッ~~!!…


「…クッ!!…おいヤブ!!…」


それは徐にスッと立つよう!…まるで我に返ったようマサツグから離れ!…

そのまま宙に浮いて眼下にマサツグ達を捉えるよう俯き続けて見せて行くと、

モツもそんなバルディアナの様子に焦りを覚え!…と言うのもただでさえ

兵士達を相手にするだけでも面倒なのに!…そこにバルディアナも加わった!と…

この危機的状況に対してモツは吠え!…マサツグに早く構えるよう名前を呼んで

行くと、マサツグもそんなモツの様子に対して重い腰をあげるよう!…

漸く動きを露わにする!…


「…さて、じゃあそろそろ行きますか!…」


__ジリジリッ…ジリジリッ……ッ…


それこそバルディアナが退いてくれたから動ける!とばかりにスッと足に力を

入れると、次には立ち上がって自身の尻や足を軽く叩いて見せ!…と、次には

目の前の兵士達など眼中にない様子で言葉を口に!…となると未だ謎に自信を

持っているマサツグに対してモツも戸惑い!…一方で自分達を障害として

見られて居ない事に!…兵士達もカチン!と来た様子で警戒をしながらにじり

寄ると、一方のバルディアナは宙に浮いたまま!…マサツグ達をジッと見下ろす!…

そしてそんなバルディアナ達の様子を知ってか知らずか?…今度は不用意に

背中を見せ!…


「…最後に言っておくぞ、バルディアナ?…

俺は別に!…お前のその青い肌に対して何の感情も抱きはしない!!…」


「ッ!?…ちょ!?…」


宛らバルディアナを見逃す様に在らぬ方向を向き出し!…そして最後に言葉を

口に!…その際ワザとなのかバルディアナが一番触れて欲しくは無いであろう

ワードを口にすると、当然モツがそんなマサツグの言葉に慌て!…それこそ

思いっきり戸惑い様を露わにして行き!…酷く戸惑った表情を浮かべ!…

マサツグに向かい止めろ!とばかりに左手も伸ばして見せるが、マサツグは

構わず言葉を!…バルディアナに懇々と続けて行く!…


「別にお前が魔族であろうが何だろうが!!…お前はお前と認識する!!…

…この意味を如何受け取ろうと勝手だが!!…

それでも俺達に喧嘩を売るってんなら!!…」


この時口にした言葉と言うのも自分はバルディアナを決して差別しない!と

言うモノであり、最悪相手の逆鱗に触れる言葉で!…となるとモツとしても

当然気が気でなく更に慌て!…だがマサツグは堂々続け!…その最後の言葉に

覚悟を持つ事を!…まるで敵意を向ける様に口にすると、徐にチラッと背後を

振り返り!…そして宙に浮くバルディアナを睨んで見せる!…

するとバルディアナもそんな視線を向けられた事で思わずビクッと委縮すると、

若干たじろぐ様な!…


「ッ!!…ッ…」


「…容赦はしねぇからな?…」


__ッ!?…ッ…ッ~~~…


だが構わずマサツグは更に言葉を!…と言うのも遠慮なく潰す!とばかりに…

最後の最後で危害を加えて来た際の!…忠告の言葉を口にすると、これまた

その言葉にバルディアナがピクッと反応!…更に怯んだ様子で動かなくなる!…

そしてそこから徐々に考えさせられる様に俯いたままで浮遊すると、その様子に

兵士達も戸惑い!…と言うのも如何やら威勢の良い事を言っておきながら

バルディアナに期待をして居た様で!…動かない様子にそれ以上に進まず!…

ただバルディアナを挿んでマサツグ達の姿を睨んで戸惑って見せていると、

その間にマサツグ達はその場を後に!…欄干を飛び越え在らぬ道へと戻って

行く!…その際…


「…おい…本当に大丈夫なのか?…

…確かに今までと様子が可笑しいが?…」


「…大丈夫だって!!…あぁなってしまったのも…

かも知れないんだからよ?…」


その場にバルディアナを置いて行く事にやはり不安が!…それはこの後も出て来て

邪魔をするのでは?と…モツが今の様子も含めて!…その場を後にする前に

マサツグへその不安をぶつけて行くと、マサツグもその問い掛けに対して苦笑いを

するよう返事!…大丈夫!と言葉にする…その際バルディアナの事で分かった事が

有るのか、マサツグは意味深な言葉を口に!…となるとそんな言葉にモツも反応!…

それこそ戸惑い気味に言葉を零し!…


「え?…」


「…ほら先を急ぐぞ!…これでグラ子に先を越されたら何を言われるか!…」


「ッ!?…って、あぁ!!…ちょ、ちょっとぉ!?…

…はあぁ~!!…ったくもぉ~!!…ホント、ヤブだけは読めない!!!」


その際マサツグに質問をする様な戸惑う反応も露わにするが、マサツグは深くは

語らず!…とにかくマサツグはグラトニアの事をグラ子と呼んで話をズラし!…

次には目の前の欄干を飛び越え近くの家の屋根に着地をすると、そこから更に

一人勝手にパルクールで進行!…となるとモツも勝手に行ってしまったマサツグに

慌ててハッとする!…さてそうなると当然急いで追い掛けて行くと、その場に

やはりバルディアナを残して行く事に!…だがそんなモツに対してバルディアナも

攻撃をする様子は一切見せず!…そのまま逃がして更に困惑する事態に!…

兵士達がその様子に可笑しい!と…戸惑いを隠せない所では有るのだが、やはり

触らぬ神に祟り無し!…嫌な予感を感じ取って後にする!…


さてそこからは続けて次の聖堂に向かい移動!…しかし屋根の上と言うのは

敵からすれば視認性が良く!…直ぐに見つかり同じく屋根を伝って襲って

来ようとする者が現れると、マサツグ達としても面倒!…その移動に時間を

取られてしまう!…何なら未だマサツグの格好と言うのはくまさんの姿の

ままであり、更に目立つ事となり!…だがこの変身を解く訳には勿論行かず!…


__…居たぞおぉ!!!…あそこだああぁぁ!!!…


{ッ!?…あぁ~もう面倒だな!!…

とは言え変身を解除する訳には行かねぇし!!…

変身を解いたらどうなる事か!!…

主にくまさんが大変な事になっちまう!!…

…さて如何切り抜けたモノか?…}


と言うのも解いてしまったらくまさんの変身も解けてしまう訳であり!…

となると最悪シロまでもが動き出すかもしれなくなり!…危険を最小限に

抑える為には仕方がなく!…その追手達を始末して行き!…丁度敵からの

視線が切れそうな物陰で下に降り!…また地道に進んで行く事になって

行くと、一方その他の面々が頑張っている最前線では!…敵の異様な動きに

何やら困惑を極めていた!…何故なら!…


「…ッ!?…お、おい!…な、何か向こうの魔術師達!…退いてないか?…」


「ッ!?……ッ…た、確かに!…

え?…まだ前線で頑張ってる連中が居るのに?…

まさか見捨てるってのか?…」


この時依然歩兵達と徹底抗戦をする面々なのだが、その他配備されている敵兵達の

動きが如何にも可笑しく!…それは何やら一枚岩では無い事を物語っている様な…

特に魔王軍の魔法攻撃に対して反撃をせず!…徐々に帝都の方へと戻って行く様子が

ジリジリと見られ!…弓兵も攻撃をするどころか弓すらも構えておらず!…宛ら

初の戦場で如何したら良いのか分からない!…新兵達の集まりの様にオロオロとする

そんな様子に見えてしまうと、その間にも魔王軍が更に押す!…徐々に優勢を

勝ち取り始める!…


__オオオオオオオオオオォォォォォォォォォ!!!!


「…ふうぅ~…やはり冒険者と言うモノはすさまじいのぉ~!!…

…とは言えこのままここでぼおっとしている訳にも行くまい!…

…さて如何したものか?……ッ!…」


そして更に一方ではドワーフの戦車部隊も更に善戦!…一機やられてしまったが、

その戦車の搭乗者は無事だった様で!…その際壊れた戦車から這い出し!…

何も出来ない様子で敵にも見つからないよう…その戦車の残骸に隠れながら戦場の

様子を見守って居ると、ここでふと自分達が撃破したであろう敵戦車の残骸に目が…

すると次にはふとある事を思い付き始める!…すると今度はまた壊れた戦車の中に

半身だけ潜り込ませると、通信機はまだ生きているのか仲間と連絡を取り出し!…


「…こちらラット7!!…誰かこの通信を聞いて居る者はおるか!?…」


〈…こちらラット1!!…お主、生きて居ったか!!!…〉


その際自身の乗っていた戦車の番号か、無線機を手にそう名乗り!…そして誰か

自分に気付いて欲しい様に訴え始め!…少し返事が返って来るのを待って居ると、

恐らく隊長機からだろうか?…ラット1と名乗る者から返事が来る!…何なら

その返事からはそのラット7の戦車がやられる場面を目撃したのか?…死んだ!と

思って居た事を口に!…となるとそんな返事が返って来た事で当然文句を!…


「勝手に殺すでないわい!!!…

…まぁ、それでもワシが乗っていた戦車はオシャカじゃ!…

とにかく!!…これは手が空いておる者がおったらでいい!!…

ワシの話を聞いてくれ!!…」


〈…何じゃ回収か!?…

だとしたらどの機も今目の前の鉄の怪物で手一杯じゃ!!…

スマンが帰るなら自力で!…〉


無線越しに怒りを露わに!…だが長々と続ける訳では無く!…手短に自分が無事で

ある事…自身の乗っていた戦車はもう動かないであろう事を話して行くと、次には

無線を取った本題に!…何か手助けが欲しい事を口にする!…するとそのラット7の

言い分に対して先読みで自身の回収か?と返事をすると、それは無理!とばかりに

やはり敵戦車が邪魔で手助け出来ない!と続けて返事を!…何なら帰りたければ

自力で!と言う始末となっており!…だがラット7は違う様子で!…


「…そう言う事を言いたいのではない!!…

…今ワシらの目の前に有るのは…」


〈ッ!?……何が言いたい?…〉


その先読みをして来た言葉に対して文句を口に!…そして次には意味深に

敵戦車の事について語り始め!…今相手にしている化け物が本当に化け物で

あるかどうか?を…徐に無線を聞いて居るであろう各機に問い掛けるよう

聞いて行くと、当然無線越しに動揺の声が!…となるとその問い掛けに

対して疑問に言葉も帰って来出す!…その際恐らくラット1であろうか

そのラット7の言い分である真意について逆に質問を返して行くと、

ラット7は突拍子もない事を口にし出し!…


「…ワシが思うにこの吹き飛ばした鉄の化け物!!…

ワシらの力をもってすれば!!…

逆にこちら側に付ける事が出来るのでは?と考えてな!…」


〈ッ!?…な、なにぃ!?…お、お前!!…馬鹿かぁ!?…

幾らワシらドワーフ族が器用であっても!!…決して万能ではないんじゃぞ!!…

それも自分達より先の技術を!!…ましてや壊れてしまった物をぉ!!…〉


ラット7が言うにはその敵戦車は宝物である!と…それこそ修理すれば

使えるかも!と考えた様で…如何にも修理!…或いはこちらに敵が来ないよう

気を引いて欲しい様なそんな意図を臭わせると、その話を聞いたラット1が

勿論驚く声を!…次には無理だ!と反論をする!…と言うのも相手は未知の

科学力である事を口にすると、火を噴き吹っ飛んでいる事から幾ら何でも

無駄だ!と…しかしラット7は如何してもやりたい様子で言葉を続け!…

改めてお願いを口に!…


「やってみん事には分からんじゃろうて!!!…

…なぁに!!…手伝えとは言わんわい!!…

ただコッチに攻撃が飛んで来ないよう!!…

気を引いて欲しいだけじゃ!!……出来んのか!?…」


〈ッ!!…ッ…ッ~~~!!!…〉


と言っても人にモノを頼む様な言葉では無いのだが、改めてやって欲しい事を

口に!…その際やはり敵戦車の気を引いて欲しい事を話して行き!…その言葉の

最後で挑発する様な文言も更に漏らすと、その無線からはカチン!と来た様子で

声にならない声が!…唸る様にして聞こえて来る!…と、戦車部隊の方でこんな

話しが行われて居ると、今度はその戦車部隊の頭上でも更にややこしい事が

起きており!…


__ババシュンッ!!…ドドシュウッ!!!…


「…クッ!!…本当にキリが無いわね!!…一体どれ位居るのよ!!…

これじゃあうっかり本当に撃墜してしまいそうなんだけど!?…」


「…それだけ向こうも必死と言う事でありましょう!!!…

…最悪!…我々も情を捨てて討たねばならないかもしれません!!!…

…何の為にお覚悟を!!…」


言わずもがなそれはアヤ達が奮起する上空戦での事!…矢の続く限り何とか

追い返す事には成功するが、ずっとと言う訳には行かず!…まさに相手は物量で

ドッグファイトを制そうとしており!…確かに質は此方の方が上であるが!…

それでも数来られてはさすがに厳しい!と言った戦局となって行くと、アヤも

思わず文句を口に!…そしてアヤを乗せている騎乗者もそろそろ覚悟を!と

口にする!…出来る事なら勿論そう言った事にならないよう願うのが当然だが、

これは戦争であって当然事はそう上手くは運ばず!…そしてずっと上空戦を

するにも限りがあり!…それは竜騎士達が跨る飛竜!…これらにも当然体力が!…

スタミナが限界に近付いて来た事でこれ以上の戦闘継続に支障が出そうになって

行くと、退却を考え徐々に後退!…制空権を奪われそうになって行く!…


だがこの戦局において悪い事ばかりでは無い様で、玉座に控えるグレイスが

突如ピクッ!と…何かに気が付いた様子で反応をする!…と言うのも!…


「……ッ!……如何やら…間に合ったようですね?…」


「ッ!…え?…」


グレイスは先程までその戦線を不安そうに見詰めて居たのだが、その突如反応を

示した途端にフッと軽く安堵して見せ!…その際意味深に間に合った!と言葉を

零して見せ!…そのグレイスの言葉に同じく控えていたミサカにハンドレットも

何事?と言った様子で反応をすると、言葉を零す!…そしてグレイスの言っていた

言葉の意味を直ぐに理解する事となって行く!…と言うのもその異変は如何にも

デグレアント帝国の裏側で有る!…霊峰より見られる様で!…


__……ッ~~~~……ッ!…ピコッ!…ピコピコッ!…


グレイスはジッとデグレアントに視線を向け!…そして何処からか薄っすらとだが

聞こえて来る!…何やら狼の遠吠えを耳にすると、耳をピコピコ!…この時シロと

ハクも反応をする!…それはまるで真似をする様に同じく耳をピコピコと動かして

見せると、ハッとした様子でやはりグレイスと同じく霊峰を見詰め!…となると

そんな三人の反応にミサカ・ハンドレットも気が付き始め!…くまさんもその二人の

反応で漸く!…何か異変が有った事を悟って行くと、遂にはミサカとハンドレットが

その酸人の見詰める方に!…クルッと振り向き確認をする!…するとそこにはまるで

雪崩が起きたよう雪煙が立ち上っているのが見れるのだが、様子が可笑しく!…


「ッ!…え?…ッ~~…

…ッ!?…え!?…あ、あれって!!」


「ッ!?…も、もしかして!?…」


それは連鎖的に広がる様にして崩れているのでは無いらしく、一直線に真っ直ぐ

デグレアントにだけ向かって行くよう崩落している様に見えて行き!…となると

自然の雪崩にしては様子が可笑しく!…まるで意図的なモノの様に感じられ!…

そんな事が出来そうなのは誰なのか?と…あと事前に何か遠吠えの様なモノが

断続的にミサカやハンドレットの耳にも届いて来ると、次にはミサカと

ハンドレットも察した様子でハッ!と…よもや!と言葉を漏らして行く!…

その際デグレアント側もそう言った事に対してちゃんと対策はしている様で、

分厚く高い壁を城の後ろに築き上げているのだが!…


「…ッ!…あっ!…雪崩がって、んん!?…」


本題はその雪崩がメインではなく、その雪崩が起きた後が重要であり!…

と言うのも壁は確かに雪崩を受け止め、城に一切の被害を与える事は

無いのだが!…しかし丁度その塞き止める為の壁と面一になるよう雪が

溜まり!…その溜まった雪が如何にも!…何かミサカ達の目から見ると

道が出来た様に感じてしまうと、そこでふとある人影が同時に動いて

居る様な!…まるでミサカの意図を汲んだ様に怪しい動きがそこに在るよう

これまた感じる!…さてそうして異変が起きた事でミサカやハンドレットが

その雪崩の起きた方を凝視して居ると、ここでグレイスの言っていた事が

明らかに!…


__…ッ…アオオオオオオオオオォォォォォォォォンンンン!!!!!…


「ッ!?…やっぱりだ!!!…」


「…お待たせいたしました!…我々もこの機に準じ!…

今より魔王連合軍に加勢いたしましょう!!!…」


それはミサカ達の居る玉座の所まで余裕で響き!…まるで今から戦を始める様に

猛々しく聞こえ!…となるとハンドレットが見間違いでは無かった!とばかりに

言葉を漏らし!…何ならこの後の展開も読めた様子で!…思わず両手で拳を握り!…

歓喜する様子を露わにすると、グレイスもフッと笑みを浮かべては言葉を!…

やはり裏で策を講じていた事を明らかにする!…その際ハッキリと魔王連合軍に

加勢する事を口にすると、そのグレイスの言葉にミサカが戸惑い!…


「ッ!?…えぇ!?…」


別にグレイスに期待をして居なかった訳では無いが!…それでもこうして戦力が

増強された事!…何ならいつの間にそんな自分の配下を用意する事が出来たのか?

について疑問を持つと、とにかく目を真ん丸にしてグレイスを凝視!…改めて

女王の行動力に驚かされる!…では一体誰がその連絡係を買って出たのか?と

言うまた別の話なのだが、ここでハクがふとある事に気が付いた様子でボソッと

声を…


「……ッ!…あれ?…

そう言えばラグナスお兄さんが居ないのです?…」


「ッ!…え?…」


「…ッ!…そう言えば戦い始めてから途中で居なくなった様な?…」


__………え?…


と言うのもハクは今現在時点でふとラグナスの姿が見えない事に気が付く!…

それこそ今居る戦線!…何処を見回してもやはりその姿が見れない事に気が付き…

首を傾げて不思議そうにして見せると、そのハクの言葉にミサカとハンドレットも

反応を示し!…戸惑いの言葉を漏らしてしまう!…尚ラグナスの事はちゃんと

あの召喚の場に居たので覚えて居り!…同じく見回してその姿がない事に同じく

疑問を!…と、今度は一方でシロが気になる言葉を漏らし!…何でも最初から

姿を追っていた様な!…途中から見えなくなった事を口にし出し!…更に周りから

えっ?と戸惑いの言葉が漏れる事態を作って行くと、一方でその顛末を知っている

様子でシルビィはスンと…グレイスも苦笑いをして何が誤魔化す様な素振りを

見せるのであった!…

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流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。 だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。 一度目では騙されて振られた。 さらに自分の力不足で全てを失った。 だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。 ※他サイト様にも公開しております。 ※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※ ※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※

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【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

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