どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第八章-ウィンタースノー連邦-デグレアント帝国・後編-

-第八章八節 語られる二つ名!と自身の信念!と邪魔な猫の目-

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「…く、[黒鉄の破壊王]!!…」


「ッ!…え?…」


それは驚き戸惑った様子でミサカがポロッと言葉を零すと、恐らくその黒い鎧の

剣士の肩書きか何か?…何処かで聞いた事のある二つ名の様なモノを口にし!…

となるとその名前を聞いて今度はハンドレットが戸惑いを露わに!…と言うのも

ハンドレットも聞いた事が有る様子で…ピクッと反応をしてミサカの方に視線を

向けると、やはり戸惑った様子で言葉を零す!…しかしそれが誰なのか?までは

分かって居ない表情を浮かべて見せる!…一方その二つ名の様な名前に反応を

見せたのはハンドレットだけではなく!…くまさんの膝の上に治まるシロまでもが

聞き覚えのある様子で同じくピクッと…


「ッ!…くろがねの…はかいおう?…

…あれぇ?…どこかで聞き覚えが?…」


と言うのも言わずもがな何処かで聞いた事が有るから反応をした訳で!…

その際シロは不思議そうにその名前を口にすると、いつもの様に首を傾げ!…

そして聞き覚えがある事も続けて話し!…さもミサカにその[黒鉄の破壊王]の

正体について尋ねる様なイントネーションで言葉を漏らすと、ミサカもそんな

シロの反応を見てハッ!と反応…次にはちゃんと一体何処の誰なのか?を

説明するよう全員に話す!…


「ッ!…あ、あぁ!…この名前で言っても伝わり辛いよね!…

…恐らくだけど…彼の本当の名前は!…

[ラインハルト・アイアンズ]!…春野原スプリングフィールド王国の将軍だよ!!…」


「ッ!?…ええぇぇ!?…」


その際先程の名前では分かり難かった事を自ら認めて見せると、ミサカ自身も

その黒い鎧の剣士について確証はない様子で!…だがそれでも合って居る筈!と

自信を持ち…その正体を春野原スプリングフィールド王国の将軍!…[ラインハルト・アイアンズ]で

ある事を説明すると、まずその名前を聞いてハンドレットがこれまた驚き戸惑う!…

だが残りの面々はそれが何処の誰か分かって居ない様子で更に首を傾げて見せる!…


「…春野原スプリングフィールド…王国?…」


「聞いた事のない名前…」


「…ッ!…ご主人様と出会った場所!…」


この時ハクはその名前を聞いてもピンと来ない様子で首を傾げ、と言うよりも

初めて聞く名前!とばかりに地名を復唱!…と、その隣の玉座ではくまさんが

思わず本音をポロリ!…そしてそのくまさんの膝の上で収まるシロはハッ!と

思い出した様な反応を!…だがそれはラインハルトに対してではなく!…

マサツグに拾って貰った土地がそう言う名前であった!と言う事を思い出すと、

簡潔に出会いの地!と…記憶の片隅に残っていた程度で言葉を漏らす!…

するとその名前を思い出した事をきっかけにその地で出会った人物の事も

思い出して行くと、ここで何故あの黒い鎧に見覚えが有ったのか?をこれまた

ふと思い出し!…


__……ッ!…


{…はっはっは!!…いつの時代も子供は元気でないとな?…

…シロとやら!…冒険者殿から離れる出ないぞ?…そして!…

主がピンチに陥ったら助けるのも従者の務め!!…努々忘れるな?…}


「…あぁ!!…あのおっきい白熊さん!!!」


それはまるで回想に入るようパッと記憶が!…何ならそのラインハルトと最後に

交わした会話も一緒に思い出し!…その際どんな格好をして居たとか…どんな

顔をしていたとか等を…とにかく色々な事を連鎖的にドンドン繋がって行くよう

更に思い出すと、次にはシロがハッとした表情で一言!…そのラインハルトの

印象を口にする!…その際子供らしい遠慮のない例えでラインハルトを白熊!と

言うと、そのシロの言葉に反応してか戦場の方では!…


__…ッ!…ッ~~!!!…ぶえぇっくしょい!!!……ッ!…ッ…


宛らシロの言葉がまんま本人に伝わったかのよう次にはその場で大いにクシャミ!…

その際さすがに玉座に居る面々の方までは聞こえないのだが、それでもその大振りな

素振りから!…クシャミをしたであろう様子がミサカやハンドレットの目にチラッと

映る事になって行くと、それはまるで肯定された様な!…妙な返事の仕方の様にも

感じられてしまう!…さて一方の玉座でそんな頓智来な確認の仕方?をして居ると、

その返事を返した方は鼻を啜りながらその地面に転がるハドンに目をやり!…


__…ズズズッ!…はあぁ~……チラッ…


「…で、まだ続ける気で居るのか?…

運が良い事に貴公の得物が壊れた程度で…

然程ダメージは負っていない!……この状況を鑑みて!…

ここは一度退く事を考えるのが賢い将だとワシは思うが?…」


と言うのも別にハドンの事を甘く見ている訳では無いのだが、ラインハルトは

物足りない!と言った様子で続けるのか?と…その際相手の状態についても

淡々と確認をしながら言葉を口に!…そして対して怪我をして居ない様子から!…

一国の将で有るのなら!と…ここは一旦退いて再起を図るべきでもある!と

忠告も続けて行くと、そのラインハルトの忠告にハドンもピクッと反応を!…

また顔を真っ赤にして怒りの様相を露わにする!…


「ッ!?…グッ!!…ククククッ!!!…」


「退くなら今の内であるがな?…貴公が言っていた通り!!…

既に兵も撤収を完了させている!!…立て直すのなら今!!…

…さぁ!!…下らぬ教えに従いここで死ぬか!…

今一度退いて雪辱を晴らさんとするか!!…二つに一つ!!…」


それはもう恨めしそうに歯を食い縛りながらラインハルトを睨み付けると、

ゆっくりと体を起こし!…一方のラインハルトはこれがまるで訓練!とばかりに…

何故ここまで気に掛けているのか?は分からない所で有るのだが、決して

追撃をする事無く!…ずっとハドンに問い掛けるよう!…次に如何するか?と

執拗なまでにその判断を迫って行くと、徐に地面へ剣を突き刺す!…そして

まるで杖代わりに両手を置く!…それはよくある騎士の石像の様に堂々とした

態度を取って見せると、その間にもハドンは何とか立ち上がり!…


__…ザッ…ザザッ…ガッチャ、ガッチャ!!……はぁ!…はぁ!…


「…き、貴様ぁ!!…このワシをここまで虚仮にしおって!!…

それ相応の覚悟は出来ているのであろうな!?…」


この時その様子は余りにも対照的な光景で有り、ハドンはまだ若干フラ付き

ながらもラインハルトをずっと睨み!…一方のラインハルトもその態度を

崩す様子は一切無く!…依然として堂々とした立ち振る舞いを露わにして居り!…

まるで敵の攻撃が来ない事を分かっている様なそんな様子でで佇み続けると、

ここでハドンが言葉を!…ラインハルトに噛み付き始める!…それは忠告を

聞いて一旦退く様にも聞こえる一方!…後ろからそれを見ている魔王軍と

してはある種こういう風に見れてしまい!…


「…な、なぁ?…何か…」


「…あぁ!…」


__これ格の違いを見せつけてね?…


その際如何言う風に感じたか?と言うと、両者で格が全然違う!と…確かに互いに

国は違えど将軍で有り、だがその様子は天と地ほどの差があるよう感じられ!…

この時そのハドンの様子と言うのはまるで山賊の頭の様な!…態度も悪態も吐いて

居り!…同じ上に立つ者として威厳!…更には品性も感じられない三下の様に

見えてしまうと、一方でラインハルトが更に目に付く!…その態度を変えない

様子に如何にも高潔さの様なモノを感じてしまう!…恐らくハドンも何か名門と

言った騎士の生まれの者であるのだろうが、ラインハルトに遠く及ばず!…

と、カリスマの違いを目にして面々は戸惑いを露わにする一方!…


「ッ…フッ……愚問!!…」


__ッ!!…ッ~~~!!!…


ハドンの質問に対してラインハルトも反応をすると、次にはフッと軽く笑い!…

宛ら可笑しな事を聞く!とばかりに…一言端的に堂々と[愚問]と返事を口にすると、

その言葉を聞いてまたハドンが過敏に反応!…まるで馬鹿にされたようまた顔を

赤くする!…そしてその様子と言うのは勿論ラインハルトにも見えているので

あろうが、もはや本当に石像になったようその態度を変えると行った事をせず!…


「ここに参った時より我は一個の将なり!!…

何の覚悟も無く戦場に立つ事など我が生涯に一度として在らず!!!…」


__ッ!?…ザワザワッ!…ザワザワッ!…


生半可な気持ちでここには来ていない事を口にし出し!…それは今も昔も!…

そしてこれからもずっと!…このスタンスが変わる事がない事を堂々騎士らしく

宣言をして見せると、その声は軽く戦場に響き!…と、そのラインハルトの

宣言に思わず面々も動揺を露わにして見せ!…と言うのもその様子はまるで

映画のワンシーンの様な!…と、ラインハルトのカッコいい様子にどよめいて

しまい!…今が戦闘中である事ら忘れそうになって居ると、更にラインハルトが

忠告!…これが最後!と口にする!…


「…貴公こそ覚悟せよ?…今ここでは一度見逃しはするが!…

次に相見える時には容赦はせん!!……それまでに…

それまでに貴公もその気概を改めて置く事だな!!…

でなければまた惨めに逃げ帰る!…

或いはそこで命を落とすやもしれぬからなぁ!!!」


「ッ!?…グッ!!!…い、一度ならず二度もおぉぉ!!!……ッ…」


それは今は見逃す事を口にすると、二度目は無い!と…まるで情を掛けた様に

そう話しを切り出し!…更にはもう一度立ち合う際も!…本気で来なければ

痛い目に遭う事をこれまた示唆して警告をすると、その忠告を聞いてハドンは

三度怒りを!…今にも襲い掛からん勢いで怨嗟を見せる!…しかし今向かって

行っても勝てない事は明白であり、さすがにそこまで蛮勇では無く!…すると

次には肩で息を切らしながらもスッと右手を口元に運び!…


__…ピイイィィィィィ!!!…ヒヒ~~ン!!!…


「…貴様の言う通りに一度は退く!!…

だが次は絶対にその首を貰い受ける!!!…

…デグレアントの将軍として!!…

一人の騎士として!!!…一人の男として!!!!…

…必ずだ!!!…必ず貴様の首を!!!!…」


__ッ~~!!!…ハイヤッ!!…ヒヒ~~ン!!!…パカラッ!…パカラッ!…


右手の人差し指と親指で輪っかを作ると、それを徐に銜えて見せ!…と、如何やら

馬を呼ぼうとしているらしく!…慣れた様子でピュイッ!と音を鳴らして行くと、

次にはそのハドンの元に馬が一頭駆けて来る!…そしてハドンの近くでその脚を

止めて見せる!…その際あの時振り落とされた?馬にも怪我はない様子で元気に

嘶く様子を見せると、一方でハドンはまた負け惜しみを口に!…と言うのも完全に

ラインハルトを敵視している様子で言葉を吐き!…だが忠告は素直に聞く様子!…

故に今度は倒す!と息巻き続け!…馬に跨りそのままその場を後にすると、

デグレアント帝国の目の前の平原は魔王軍が制圧!…まずは最初の勝利を収める!…


因みに人知れず戦車と戦っていたドワーフ達はと言うと、敵戦車からある物を

作り出して勝利を収め!…結果被害としては負傷者百数十名と言った所で

死亡者0!…多少のイレギュラーが有ったにせよ、まずまずの出だしでミサカも

ホッと安堵すると、玉座も前進!…平原のど真ん中に陣取るよう簡易の拠点を

設け始める!…その間に魔王軍も負傷者や無理やり戦わされていた奴隷達の

手当に当たると、同時に次の戦に向けての準備を整え!…


__…ガタガタッ!!…ガタガタッ!!…


「おい急げぇ~!!!…またすぐに開戦するかもしれないからなぁ~!!!」


「…動かないで!!…ジッとして!!…」


当然現場はテンヤワンヤの大混乱の状態に!…簡易拠点の設営に全員が追われ!…

また補助班の面々も傷付いた仲間達や生き残った奴隷達の傷の手当に当たって

行くと、気が抜けない状況となっていた!…その際幸いなのはまだドワーフ達が

仲間に居ると言う事で、ドワーフ達と共に滞る事無く順調に簡易にしては中々

強固な拠点を作り!…だがそれでも気が抜けない状況である事には変わらず!…

帝都の方から不穏な空気!…それをヒシヒシと感じつつ!…急ぎ矢の補充や

敵戦車を利用した迫撃砲などを用意すると、一方でそんな戦況の変化を感じ

取ってか!…マサツグとモツもその様子にチラッと視線を向けて行く!…


「…ッ!…おいヤブ!…」


「…気が付いてるよ!…ミサカ達は上手く事を進められた!…

…って、言って良いのか悪いのか!…

それでもまぁ一先ずは満足って所か!…」


この時モツが若干驚いた様子でマサツグの事を呼んで見せると、マサツグも

気が付いている様子でモツに返事!…と言うのも別に自軍が優勢である事に

当然不満は無いのだが!…それでも何か急かされている様な!…このまま

ウカウカとはして居られない!とばかりに!…二人が揃って焦りの様なモノを

感じて居ると、とにかく先を急ぎ行動!…中間の二つ目の聖堂を目指して行く!…

そして何とか敵の目を掻い潜りつつ二つ目の聖堂に近付いて行くと、ここで

ある異変が起き!…


「…よし、クリア!…このまま前進!!…」


__…ギュムッ!!…ビィ~!!…ビィ~!!…


「ッ!?…な、何!?…」


と言うのも物陰に隠れながら辺りに何も無い事を確認して進んだにも関わらず、

まるで監視の目に見つかった様な警告音を耳に!…となると当然二人もその音を

耳にするなりビクッとして見せ!…一体この音は何!?と…更には勿論その音を

聞いた事で何か嫌な予感を感じて居ると、ここでモツがふと気配に気が付いた

様子で頭の上を!…そこでこの音の元凶!…恐らく自分達が感じる嫌な予感の

正体を見つけて行く!…


「……ッ…ッ!?…ヤブ、あれ!!」


「ッ!…え?…って、うおおぉ!?…」


モツがそこで見つけた物とはまるで猫の目玉の様な…それは明らかにこちらの事を

凝視している様に動向を開き!…大きさとしても良く占い師が使っている水晶玉位は

あり!…何ならその目玉自体が異常を伝える様に発光、更には発光に合わせて音を

出して居る様にも感じられる!…そしてモツもそんな物を見つけて途端にマサツグを

呼んで行くと、指を差してこれが元凶!と言い!…と、モツにそんな事を言われて

マサツグも反応!…その際モツをチラッと見て!…それからモツの指差すその猫の

目を同じく見つけて行くと、そんな不気味なモノが飛んでいる事で驚き!…思わず

声を上げてしまう!…さてそうしてただ見つかっただけでならまだ良かったのかも

しれないのだが、勿論そうは問屋が卸さず!…


__ビィ~!!…ビィ~!!…ヴウン!!…


「ッ!?…な!?…」


「おいおい!…こんなのが有るなんて聞いてねぇぞ!!…」


それこそ見つけた上でマサツグ達に攻撃を仕掛けると言った事は無いのだが!…

それでも次には何も無い空中に何故かウィンドウが開かれ始め、今現在の映像が

流れる!…まるで生中継がされているかの様な追尾映像がそのウィンドウに

映され始める!…となるとそんな映像が流れ始めた事で二人が更に戸惑う反応を

見せて居ると、如何やらその映像と言うのはプレイヤーのみと言った制限等は

無いらしく!…


__…おい!!…あっちだ!!…あっちの映像が流れたぞ!!!…


兵士達もその映像が出て来た事で直ぐさまマサツグ達の位置を把握!…それこそ

ちゃんと帝都のマップは頭の中に入って居る様で、若干離れた場所から声が!…

と、一方で意外と直ぐ近くに居る事でマサツグ達もその声が聞こえて来た方を

振り向いて行き!…途端に不味い!と言った慌てる素振りを露わにすると、

マサツグがこれまた当然驚きの言葉を口に!…と、同時に文句も漏らして見せる!…


「ッ!?…しかもモブにもちゃんと見えてる!?…

てかこんなモンが有るのかよ!?…」


「…無くても作れる奴が向こうに居るって事だろ!!…

…とにかく逃げるぞ!!!」


NPCにも見えている事にふざけるな!と…するとその文句に対してモツも律義に

返事をすると、この魔法は本来このゲームに無い魔法であるよう話しをし!…

何なら作れる者が向こう側に居る事もマサツグに続け!…となるとその話を聞いて

マサツグもハッ!と…しかし無駄話をしている暇など当然無く!…次には理解した

様子で途端に移動を開始すると、それでも文句を零す!…その魔法を作ったで

あろう者に向かって不満を漏らす!…


「ッ!!…そう言えばそうだったな!!…

…ったく!…面倒なモンを作りやがって!!…」


__ッ!!…いたぞぉ!!!…あそこだああぁ!!!…


恐らくNPCが作ったのでは無いであろう事を理解すると、マサツグもその人物を

知っている様子で言葉を漏らし!…と、次には直ぐに兵士達に見つかってしまい!…

まだ包囲とまでは行かないのだが!…それでもマサツグ達を追跡するよう向かって

来る様子を露わにすると、マサツグ達も構っては居られない!とばかりに逃走!…

兵士達を振り切ろうとして見せる!…しかしそれを許さない!とばかりに追って来る

モノがもう一つ!…


__ギュムッ!!…ジィ~~~…


「…ッ!!…ゲッ!!…」


「アレ追ってくんのかよ!?…てかアレを思い出すなぁ!…」


追って来るモノと言うのはあの奇妙な猫の目であり!…その際追って来る兵士達は

眼中になく、この猫の目がまるで警察航空隊の様に!…随時マサツグ達の位置・

逃走ルートを頭上から追って兵士達に表示すると、毛子の目を振り切れていない事に

雅通がこれまた驚く!…モツも追って来ている事に戸惑って見せる!…その際ふと

バルデウスと戦った時の事を思い出すと、次にはモツが普通の拳銃を抜いて行き!…


「…チッ!!…面倒だな!!」


__スッ!…バキュウゥン!!!……カッ!!……バラバラバラバラッ!!…


「…幸いな事はまだ簡単に破壊が出来る事って言った所か?…」


それこそあの時の鬱陶しさを思い出しつつ!…拳銃を手に一瞬反転をして行き!…

自身を追って来る猫の目に向かい遠慮なしにその拳銃の引き金を引いて行くと、

辺りに銃声が軽く響く!…そしてモツが放った弾丸は猫の目の中心から貫いて

見せる!…するとその目を貫いた跡から中心に全体へとヒビが入って行くと、

そのままバラバラになって砕け散り!…と、その残骸も残る事無く完全霧散!…

となるとこれで安心!とばかりにモツも安堵!…その際あの時とは違って処理が

簡単である事を零すのだが、それもつかの間の事で!…


__…ギュムッ!!…ビィ~!!…ビィ~!!…


「ッ!?…ちょ、はぁ!?…」


壊して直ぐ位にまた別の猫の目に見つかる事に!…それはまたけたたましく

警告音を鳴らし始め、それに合わせてまた発光も見られ!…と、また逃走中の

映像も全体に流れ出し!…一方で秒でまた見つかった事に当然モツも戸惑いを

隠せず!…信じられない速さに如何にも!…言葉にならない声を漏らすと、

マサツグも何と無く分かって居た様子で達観とする!…こうなると思った事を

口にする!…


「…まぁそうだな…この町全体をカバーするのにあの一個だけとは限らんよな…」


と言うのもこの帝都自体当然かなりの面積を誇っており、あの水晶玉程度の物

一個でこの帝都全体を監視出来る筈が無い!と考えられ…となると他に数が

ある事も想像が出来!…故にモツ程慌てる様子を見せる事無く…ただ淡々と

悲観する様に面倒臭い!と言った事をポロッと漏らすと、モツもそれを聞いて

ハッ!と…納得出来た様子でショックを受ける!…さてここからは更に細い道を

活用してのチェイスとなり、もはや猫の目は放置とし!…


__ビィ~!!…ビィ~!!…ビィ~!!…ビィ~!!…


「…だあああぁぁぁもう!!!…くそウルセェ!!!…

無駄だと分かってても撃ち落したくなって来る!!!…」


別に危害を加えて来る訳では無いので気にも掛けず!…とはやはり行かない様子で…

そのけたたましい音に苛立ちを覚え!…モツがまた怒りを爆発させる様に突如感情を

露わにすると、文句を漏らして拳銃を握る!…そしてまた撃ち落とそうと身構えて

見せる!…しかし幾ら撃ち落した所で恐らくまた次の猫の目が出て来るだけで、ただ

弾薬を消費するだけの無駄な行為!と…それはモツ自身もちゃんと分かっては居る

のだが、それでも五月蠅くて堪らず!…一方でその様子はまた映像として画面に

流れており!…何なら全体公開なのか?…簡易拠点を作っている面々の目の前にも

何故か画面が表示されると、その映像が流れて来た事で当然戸惑う事に!…


「な、何なんだ!?…これ!?…」


「わ、分かる訳ないだろ!?…てかこれってあの[イツカ]の…」


それはいきなり目の前にこんな物が現れた事にも驚きなのだが、そこに見知った

人物が映っている事でこれまた戸惑い!…それこそ作業の手を止めてしまう程に

思わずビックリ!…まるでアニメに集中する子供の様に!…誰もがその様子を

食い入る様に見詰めて固まって居ると、次にはデグレアント側でも遂に動きが!…

それこそ戦闘再開!と言った様子で慌しくなる!…と言うのもその壊れた帝都の

玄関口から溢れ出て来るよう兵士達が出て来て見せると、その魔王軍の簡易拠点を

ジッと見詰め!…


__ザッ!…ザッ!…ザッ!…ザッ!…ザッ!…ザッ!……ッ!!…


「出て来たぞおおぉぉぉ!!!…戦闘準備ィィィィ!!!!」


その手には勿論武器が握られ、そしてその表情は更に恐怖で染まっており!…

と、ここで勝たねば後が無い!と…そんな狂気に満ちた何か負のオーラの様な

モノが感じられると、それを見つけた一人の者が直ぐさま吠える!…

危険が今すぐそこまで迫って来ている事を口にする!…それこそこちらとて

負ける訳には行かない!とばかりに戦闘準備!と更に吠えると、その者の声を

聞いて全員がハッと我に返り!…そこからは第二回戦の始まりで有り!…

動ける者は前に!…武器を手にその兵士達へ構えて見せる!…


__ッ!!…バババッ!!!…ジャキキキキ!!!…ジリッ…ジリッ…


「…さぁて、ここからが本番みたいだね!…」


それこそ腰位に築いた壁を飛び越えすぐさま威嚇!…それ以上近付けば容赦は

しない!とばかりに!…と、デグレアント側もそんな相手の動きを見て途端に

警戒の体勢を見せ出し!…腰を落として身構える!…それこそ真正面からの

衝突も辞さない覚悟を露わにすると、玉座からその様子を見下ろしている

ミサカも!…ここからが本番である事を口にする!…その際ここまで体力を

温存して来た!…オリハやハンドレットも動き出すと、遂に参戦の意志を露わに

前線へ立ち!…


__…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ダンッ!…ズシャアアアァァァァン!!!…


「……ふうぅ~!…」


「ッ!?……ッ…やっと…出番が回って来た…ってところですね?…」


この時オリハは既に武器を抜き身で抜いては歩いてさも大人しい感じで本隊と

合流!…しかしその様子は幹部クラスの様であり!…敵兵達に如何にも不穏な

威圧感の様なモノを放って行くと、一方でハンドレットは玉座から飛び!…

それはまるで某・心を折るダークファンタジー宜しく!…ダークでソウルな

ゲームの序盤に出て来る!…あの牛頭の化け物が飛んで来た様な登場で敵兵士達の

注目を集めて行くと、ゆっくりと息を吹きながらスッと立ち!…その際既に

アップは済んでいる様子で体から湯気が!…と、そんな派手な登場の仕方に

オリハも驚き!…と言っても顔には出さず!…互いに出番が回って来た事を

口にすると、ハンドレットもそれに応えるようボソッと返事!…先程のインパクトを

残して行く!…


「…そうですね!…」


と言うのもここでオリハに敬語で挨拶をしてしまうと、何か自身の演じるキャラが

壊れる様な気を感じ!…故に相手にバレないようボソッ!と声を…オマケにオリハが

獣人である事から!…聞き取れない筈が無い!と…何なら都合が良い!とばかりに

小声で挨拶をして行くと、両手に鈍器を握って直ぐに臨戦態勢!…まさに魔獣が如く

威圧感を放って見せる!…するとそれは功を奏したのか目の前の兵士達も思わず

委縮する反応を露わにすると、同時に絶望する様な表情を浮かべ!…一方でミサカも

そんな様子を見て思わず苦笑いをする始末で!…何だかんだでノリノリの様子の

ハンドレットに!…初動の安心感を覚えて行くと、ここでマサツグ達が映る画面を

チラッ!…その様子を確認する!…


「…この分なら最初は問題無さそう!……で、こっちは見た感じ…

モツ君は何とかくまさんと合流出来たみたいだし…

…何であそこまで行っているのかは分からないけど…」


その際その画面にはモツと共に帝都内を駆け回るマサツグ扮するくまさんの姿が

映って居ると、二人とも合流出来た事!…更にまだ無事である事に安堵し!…

と、同時に何で帝都内に侵入しているのか?についても疑問を持ち出し!…

するとその言葉でマサツグに扮するくまさんがビクッ!と…思わず反射的に

ミサカから視線を逸らす様なそんな反応を露わにすると、その膝の上に乗って

居るシロもこれまた疑問を!…何なら首を傾げて不信感を持つ!…


__ッ!?……フイッ……ッ!…ッ?…


「…ごしゅじん…さま?……ンン~?…ンン~?…」


それこそまるでこれが本物のマサツグで無い?…と言ったまだ確証の持てない

表情を浮かべて見せると、ジッとマサツグに扮するくまさんを見詰め!…

だが幾らシロが調べても臭いも体格もマサツグそのもの!…故にシロは更に

悩んで戸惑い!…分からない事で一人モジモジとするそんな様子を見せて

居ると、次にはそんなシロの事など当然御構い無し!…帝都の方向から突如

謎の声が聞こえて来る!…


〈…諸君!…ここまでの長い旅路…ご苦労である!…〉


「ッ!?…これは!?…」


「…とにかく警戒をするに越した事はないだろうね!!…」


それは魔王連合軍の面々に呼び掛けるよう聞こえて来ると、宛ら町内放送の

スピーカーの様に響いても聞こえ!…となると突如自分達に向けて声を掛けて

来た事に各々は戸惑い!…だが次には機敏に警戒を露わにして行き!…

身構える素振りも勿論!とばかりに!…とにかく辺りを見回し何か異変が

無いかどうか?を見て回ると、向こうは如何やら最終決戦前の挨拶をしに

来たのか!…徐に今喋っている者が誰なのか?を…自ら名乗り始めるので

あった!…

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
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HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
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2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

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