どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第八章-ウィンタースノー連邦-デグレアント帝国・後編-

-第八章五十九節 崩壊した防壁とグレイス出陣!と万事休す?…-

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氷の壁が崩落して魔王軍の本陣は下敷きに!…となるとそれを見て居た者達は

青褪め、誰も彼もが心配を露わに!…或いはこれで終わり?とばかり[敗戦]と

言う言葉が頭を過ると、思わずその場で立ち尽くしてしまう!…

これから如何するか?と言った様子で悩み始める!…

その際残存するモンスターにも襲われそうになるのだが、この時全員が全員と

言う訳でもなく!…と言うのも未だハンドレットやリーナにラインハルト、

その他まだ諦めていない様子で戦って居る者は沢山おり!…


「まだだ!!!…まだ終わっていない!!!…」


「本陣が落ちたとしても俺達はまだ生きてる!!!…

それこそここから持ち直す位の根性を見せる時!!!…」


「シロ様とハク様の為に!!!…我々は決して折れてはいけなあぁい!!!」


未だ自分達が無双をする事で周りを鼓舞!…意図的ではないにしてもまだ

希望は残されて居る!とばかりに戦って見せると、それに引かれて周りの面々も

抵抗の意志を徐々に露わに!…当然諦め切れない様子で武器を握る!…

さてそうして本陣が落ちた!?と言う情報に魔王軍の中で激震が更に伝わるやら

逆に奮起すると言った様子が見られて行くと、その本陣の方ではある異変が!…

それは先程崩落した氷の壁の下で胎動する様に!…何かがモソモソと蠢き始め…

徐々にその動きが大きく化け物もふと気が付いた様子でジッと見詰める!…

そんな様子を見せていると、次にはその蠢いて居たモノが正体を現す!…

それこそ崩落した氷の壁を押し退け始める!…


__ボゴッ!…ボゴッゴボゴボ、ガラガラガラガラガアアアァァ!!!…


その際ガラガラ!と瓦礫を押し退ける様な物々しい音が聞こえて来ると、

そこで露わになったのは狼の巨躯に美しい毛並みで!…具体的には化け物と

同じ位の大きさで有りながら白銀の毛並みがあらゆる光を反射しており!…

宛らその光の反射の具合はダイヤモンドダストの様で!…

その美しさに思わず目を奪われる様な!…敵味方問わずその突如現れた

巨大狼の姿に色々と吃驚する様なそんな反応を露わにすると、思わずその場に

立ち尽くしてしまう!…元凶である化け物もその狼に対して反応を示す!…

それは何か覚えがある様子でピクッとたじろぐ?そんな挙動を見せると、

次には一言言葉を漏らし!…


《ッ!…コレハ……ッ!……何?…》


__…ッ…アオオオオオオオオォォォォォォォォンンンン!!!!!………


それは何かその狼に対して因縁がある様な!…自身の中で怒りや恐怖と言った

モノを感じて行き!…と、同時に急にそんなモノを感じた事でえっ?と…

更に戸惑う様な色々な感情が押し寄せ軽いパニックになって行くと、一方で

狼は目の前の化け物に対して宣戦布告!とばかり…突如辺りに響く勢いで

遠吠えをする!…するとそんな狼の様子にまた魔王軍の面々が戸惑う様子を

露わにすると、一方で当然御構い無しにその狼が行動を取り始め!…


__…シュン、パアアアアアァァァァァ!!!!…カキンッ!!!…ブンッ!!!…


と言うのもシロやハクみたいに武器を生成!…自身の目と鼻の先に魔力溜め!…

それを剣にするよう横に長く伸ばして…更に柄や鍔と思われるモノを次々に

形にしてもう一つ精巧に作って行くと、次にはその狼が自身の作った剣の柄に

首を伸ばす!…そして柄を銜えるなり思いっきりブンッ!と振り回して見せる!…

すると次の瞬間その魔力の塊でしかなかった物が突如音を立てて凍って行くと、

一本の剣となって姿を現し!…


__シュパキイイイィィィィィンンン!!!…チャキッ!!…


「ッ!?…え!?…えぇ!?…」


まるでそれはその場で回転をして鞘から剣を抜いて見せた様に見え!…

と、それを見て更に魔王軍の面々は動揺を露わに!…勿論その見た目から

普通では無い事を分かって居たが!…それでも更に剣を口に銜えた事で

もう一つ驚きを露わにすると、一方で剣を銜えた巨大狼は当然の如く

身構え始め!…やはり化け物に対して敵対心を露わにする!…

それこそ今にも襲い掛からん勢いでグッ!鋭い眼光を化け物へ向けて

睨んで行くと、その足元ではまた別の者達が徐々に姿を現し!…


「…ッタタタタタ!!…きゅ、急に何ぃ~?…

…何か白いモフモフが当然視界を覆った様な?…って、えぇ!?…」


「こ、これは一体何ぃ~!?…」


と言うのもそれはミサカにくまさんと言った本陣に居た面々の事で有り!…

それこそ突然の事で戸惑って見せ!…頭を打ったのかこの時ミサカは

後頭部を摩りながら体を起こすと、ふと辺りを見回し一体何が有ったのか?を

確認する!…と、同時に自身の記憶の最後と照らし合わせるそんな言葉も

口にし出す!…が、そんな呑気な事を言っている場合では勿論無く、

次には辺りの惨状を見て驚き戸惑い!…

となるとくまさんもシロとハクを抱えながら辺りの様子にハッ!と戸惑い…

それこそいつハクまで抱えさせられてしまったのか?…しかしそんな事を

気にする事は一切なく!…とにかく辺りの惨状にえぇ~!?と困惑の言葉を

零して居ると、ここでシロとハクもハッ!と…自身の頭上に居る狼に対して

言葉を漏らす!…


「「……ッ!!…お、お母さんお、お母様!?…」


それこそ若干辺りが暗い事で何で?とばかりにふと頭を上げて行くと、

次にはその巨大な狼の姿を目にして驚き戸惑い!…が、驚いたのはその狼の

デカさとかそう言った事では全然なく!…何故自身の母親が今こうして

そこに居るのか?と…勿論その正体に気が付いている様子でそこで戸惑い!…

更にはその巨大化した理由についてもへっ?とばかりに理解が追い付かない

そんな反応を露わにすると、そのシロとハクの言葉にミサカがこれまた

ピクッと反応!…そしてチラッと上を確認するよう見上げて見せる!…


「ッ!?…え!?…ッ…ッ!?…ちょ!?…」


するとそこにはシロとハクの言う通りにフワフワであろう巨大な狼の腹部が

一面?に広がる光景が目に映り!…と、これがあのグレイスなのか!?と…

そして恐らくこれが本来の大きさであろうと言う事が何と無く分かり!…

何故ならフェンリルと言うのだから大きい筈!と…素人意見程度ではあるが!…

今まであの人型にその姿を押し込んでいたのだろう!と言う事が想像出来ると、

くまさんもその本来の姿を見てデカい!と…息を呑む様に零してしまう!…


「デッカ!!……ッ…」


__……ッ…ッ!!…ッ!?……どよぉッ!?!?…ザワッ!!…ザワザワッ!!…


その際その大きな姿のお陰か本陣に居た面々の被害も最小限に抑えられた様子で、

次には続々と驚いた!と言わんばかりに体を起こし始め!…

因みにその被害についても設備が壊れてしまった位の程度であって、

目を覚ました者達はまず周りの様子に対して驚き戸惑い!…

そこから更に命の恩人?であるグレイスにこれまた同じく頭上に居る!と

言う事で驚くそんな反応を露わにすると、一方でグレイスは

そんな面々の事など御構い無し!…目の前の化け物へ遂に向かう!…


__ヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!…ッ…グワアアァァァ!!!…


「ッ!?…うわああぁぁぁぁ!!!」


「きゃああああぁぁぁぁぁ!?!?」


それは世にも珍しい辺りに響く様にして聞こえる唸り声をあげて行くと、

次には目の前の化け物に向かい姿勢を低くして見せ!…

と、次には勢いを付ける様にして足に力を!…その際踏み出した足と言うのは

大地を容易に揺らして行き!…その揺れがまた本陣に居る面々を驚かせる事に

なってしまうと、これまた悲鳴が上がる!…が、そんな事を気にしている場合では

無くなって行く!…と言うのも今悲鳴を上げれるのは現在進行形で生きている

からで、化け物を倒さない限り自分達の身がいつまでも危ない訳で!…


{…周りの人達を巻き込みたくはありませんが!!…

今はそんな事を言ってはいられません!!…

…それこそ私でも倒せるかどうか!!……しかし!!…}


故にグレイスは一っ飛びで化け物の頭上を取って行き!…次にはその化け物の

本体と思われた上半身に向かい!…真っ直ぐ今銜えている剣を振り下ろす様にして

体を捻って襲い掛かると、勢い良くその剣で化け物の体を真っ二つに!…

すると剣は化け物に抵抗される事無くズバンと入る!…その際その斬った線に

合わせて化け物の鮮血が噴き出して行くと、その光景を見た面々は驚き戸惑い!…


__グオンッ!!…ザシュウウゥゥゥ!!!!…ッ!?…おおぉぉぉ!!!…


{ッ!?…こ、これは!?……しかし!!…

それでもやらなければティナ達が危ない!!!…}


この時その様子は宛ら怪獣映画を生で見ている様な!…そしてグレイスが一太刀

浴びせた事で歓声が上がり!…この調子でなら倒せるのでは!?と魔王軍の面々が

希望を持つと、一方でグレイスはその歓声とは裏腹に…その手応えに妙な違和感を

感じて行く!…と言うのもグレイスの感覚的にその化け物を斬った際に感じた

感触と言うのは、まるで生肉を切った様に感じ!…とまぁ言っている事に関して

決して間違いでは無いのだが!…要は骨と言った固い物に当たらなかった!と…

となると本当に今の一撃がダメージに繋がったのか不安が残り!…

だがそんな事を気にしては居れず!…グレイスはそのまま攻撃する事を

決めて行き!…子供を守る母親の様子を露わにすると、そこからは怒涛の猛攻!…

一気に畳み掛けようとして見せる!…


__グオンッ!!!…ザシュッ!!…ザシュンッ!!!…ザシュシュシュ!!!…


「ッ!?…す、すごいのです!!…こ、これが!!…お母さん!!…」


「…お、おかあさま…」


その際自身の足元周りに居る面々を出来るだけ気遣い!…

それこそ踏まないよう華麗に立ち回ると、次には横薙ぎに薙いで行き!…

が、それで攻撃が終わる事はそのままなく!…次は回転の勢いを使って

そのまま袈裟斬り!…更には細かく首を動かし!…

今度は相手の体を細切れにする様なこれまた器用な芸当までして見せると、

化け物はもうされるがまま!と言った様子…するとこれにシロが驚き

戸惑った様子で言葉を零す!…と言うのもまんま理解が出来ない!と言う

意味では決してなく、寧ろ感嘆の意味の方であり!…

と、一方でハクはそんなグレイスを心配そうに見詰めて居り!…

それはヒシヒシと何か嫌な予感を感じている様な!…

とにかく不安げな様子でグレイスの事をポソッと呼び!…

当然グレイスの勝利を!…願う様にしてジッと戦う姿を見詰めて居ると、

やはりこのまま問屋が卸さない!…次には化け物が動きを見せる!…


《…何故…何故私ニ歯向カウノデス…》


と言うのもやはりダメージは然程通っていない様子でただただ無抵抗!…

何なら何度も斬られた個所はもうクリオネの口の様になってしまい!…

これ以上斬ってももう部位破壊の様な欠損にならない様子を見せて居ると、

化け物はグレイスに対して言葉を!…何故は向かって来るのか?と

問い掛け始める!…するといきなり化け物に声を掛けられた事でグレイスも

思わずビクッと反応をして見せると、次には警戒をして一度バックステップを

挿み!…


__ッ!!…ババッ!!…ヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!…


と、今度は化け物の動きを警戒し始め!…当然直ぐに動けるよう姿勢を低く!…

身構えながら唸り声をあげて!…こっちに来るな!とばかり更に目で

威圧を掛けると、一方でそんなグレイスの様子など気にしない!…

ただ化け物は淡々と自身の言葉を続けて見せる!…それこそさも自身が救世主で

ある様なそんな言葉を掛けて行くと、その際何か不気味と言うか不穏な気配の様な

モノを同時に放ち!…と言うのも次にはその様子を見ている面々の度肝を

抜く事にも繋がって行き!…


《…愚カナ大狼ヨ…我ガ存在ヲ受ケ入レラレナイト言ウノナラバ…

ソノ身ヲモッテ私ニ贖罪ナサイ……神ハ…

神ハ貴方ノ事ヲ見テ居ル事デショウ……サァ…》


その際化け物は変わらず誰であろうとまずは憐れむ様に言葉を口に!…

何ならグレイスが自身を受け入れてくれない事にショックを受け、

それこそそれが罪!とばかりに贖罪を要求し出し!…

と、喋り口調は大層であるが言っている事はメンヘラのそれ!…

終いには胡散臭い宗教の様に!…神が見て居る!と何か更に意味深な事を

口にすると、同時にその体に変化が!…と、それを見て魔王軍の面々は

戦慄する!…何故ならその変化と言うのは人を選ぶ変化で有り、

駄目な者はとことんダメな奴で有り!…


__…ピクッ!…ゾワワワワ!!!…グパアアァァ!!!…ッ!?!?…


一体何が起きたのか?と言うとそれはグレイスが招いた結果であり!…

滅多切りにした事でその体はまるでクリオネの口の様に傷口を開き!…

そう、!…その斬られてビラビラになった皮膚の余りは

突如意思を持った様に蠢き始め!…更にはその傷口の奥にもいつの間にか

奇妙なモノが!…何か呼吸をする様に虚空の穴が開いて居る様に

見えてしまうと、次にはその傷口を自ら開いて披露!…

その場に居る者達をドン引きさせる!…それは当然気色が悪いから!と言った

理由が大半で、そんな様子を目にした者達は恐怖の言葉を漏らし!…


「ッ!?…な、何だよ!?…あれぇ!?…」


「バ、馬鹿な!!!…アレはあの狼が滅多切りにした事で出来た!!!…

言わば革紐の様なただ皮膚であった筈!!!……な、なのに!!…

なのに何であんな触手みたいに動いて!?…」


そこにそんな神が如何こう言う言葉を口にするだけの神々しさなど

全くなく、更に化け物へと姿を変えた事でただただ驚愕!…

何なら最初からそう変身する予定では無かった筈!とツッコミに近い

言葉も飛び出す始末であって…しかし幾らツッコミを入れた所で

蠢く皮膚はもう触手と化しており!…それはグレイスに向かって

ウネウネ動き!…さもグレイスを餌として認識して居るよう自我を

持った様な動きまで露わにすると、グレイスも当然それを見て嫌悪感を!…

そして普通の攻撃ではいけない事を理解する!…


{ッ!?…な、何と言う!?……で、では一体如何やって!?…

…と、とにかく普通に仕掛けた所で効果はない!…何か+α!!…

搦め手が必要と言う事は分かりますが!!…}


《…恐レル事ハアリマセン…タダ身ヲ委ネルダケデイイノデス…

ソレダケデ貴方ノ罪ハ贖罪サレル……サァ…》


この時化け物を睨みながら警戒の様子を取って見せると、一方で化け物は

その体を引き摺る様にして徐にグレイスへ近付き始め!…と、次には警戒をする

必要は無い!と諭すよう言葉を口に…何なら未だウネウネと触手がグレイスに

向かって伸びており!…グレイスもそれを見て更に嫌悪の様子を露わに!…

思わず本能に従い後退りをする様なそんな反応まで露わにすると、更に化け物の

容姿は醜い物に!…ドンドンそっちに向かって進化?を遂げる!…


__…ズッ…ズズッ…ズズズズズズズッ…


「ッ!?…お、おい!!…バ、化け物の様子が!?…」


「な、何だよアレ!?…まるで溶けて!!…」


それはまるで新しい頭が出来た事でその姿をさも芋虫の様な!…

もっと具体的な所で例を挙げると某・心を折るダークファンタジー宜しく!…

とある村に出て来るドラゴンとは呼べない何かの様で!…

とにかく地面を這う様にして姿を変え!…その様子に魔王軍の面々も

更に気持ちが悪い!と言った驚きの言葉を口にすると、一方で心成しか

モンスターの量が増えた様な?…更に負担が見えない所で掛かって行く!…

さてそうして化け物とグレイスの戦闘が始まり出すと、一方でモツは未だ

異聞録を片手にミサカと念話を続けており!…


「ミ、ミサカ!?…ミサカ!?…だ、大丈夫か!?…

さっきからそっちがトンデモナイ事になって居る様に聞こえるんだが!?…」


〈ッ!…だ、大丈夫!!…って、本当は言いたいところ…かな…

とにかくトンデモナイ事になって来た!!…

今はあのフェンリルの女王様が抑えてくれているからいいけど…

それも何処まで持つか?……苦戦を強いられている状況だよ…〉


何ならその異聞録も本当に必要なのか?と言った状態でもう持っているだけ!…

そして念話越しでもその荒れ様と言うのが良く分かり!…モツが慌ててミサカに

心配の言葉を掛けて行くと、ミサカもモツの声が聞こえて来た事でピクッ!と…

直ぐさま返事を口にする!…その際如何にも歯切れの悪い返事でモツに言葉を

返してしまうと、ミサカ自身も如何したら良いのか?が分からない様子で

戸惑い続け!…と、そんな報告を受けてモツも更に戸惑う始末となって行き!…


{ッ!!…クッ!!…いっそ今から戻るか!?…

…いや戻るにしても距離がある!!…それならここでまだ打開方法を!!…}


__…チラッ?……ッ……


それこそ仲間の事を思うと今すぐ本陣に戻ろうか!と…だが今から戻るにしても

明らかに遅く!…それならいっそこの事態を起こした張本人が近くに居る事から…

何か情報を更に引き出せないか?とチラッとゼファーの方を見ると、

その肝心の本人はさも廃人の様に固まり!…ただ暴れる化け物の様子を

ジッと見詰める!…それはもはやもう耄碌もうろくした老人の様にも見える姿で、

その様子からモツも何も出ない事を察してしまい!…


{…て言うか本当に打開方法なんてあるのか!?…

正直本当に倒せるかどうかも分からないってのに!!…

…ッ…ああぁ~もう!!!…メンドクセェ!!!…

こう言う時肝心の作ったヤツが弱点を話せばいいのに!!…

その肝心のボケナスは何か勝手に拗らせてるし!!!…}


となると今度は本当に勝てるかどうかを疑い始め!…それこそこれも何か

ハッカーの仕業では?と…現実逃避をする様にまた別の事を考えそうに

なって行くが、次第にその考える事自体が面倒になり!…

そして遂には思考放棄するようイライラする!…その際声には出さないが

心の中でゼファーに対して文句を言うと、モツは感情を露わにするよう

自身の頭を掻き毟り!…と、その一方でそんなモツの様子に気付いているのか

居ないのか?…ゼファーは未だジッと外を見詰めて呆ける様な…

しかし次はそのボロボロの身体で自力で立ち上がろう!と…

それこそ思い立った様なその様子を露わにすると、バルディアナもハッと

気が付いた様子で!…次には念話を中断する!…


__…ッ……ザッ…ザッ……ッ!?…ブツンッ!!…


「ゼ、ゼファー様!!…ご無理を!!!」


「ッ!?…あぁ!!…お、おい!!…念話が切れて!!…」


この時フラフラとしながら立ち上がろうとするゼファーの様子に当然心配!…

次には慌てて駆け寄り!…自身が支えるとなる様子でゼファーに肩を貸して

行くと、一方で念話が切れてしまった事でモツが慌て出す!…まだ繋いで居て

貰わない困る事を口にする!…するとそのモツの文句に対してバルディアナも

ピクッと反応をすると、次にはモツの方を振り返ってキッと睨む様子を露わに!…


「ッ!!…お黙りなさい!!…

さっきからウダウダと何の話にもならない事ばっか!!…

それに!!…私の主はこの方であって!!…貴方ではないのでしてよ!?…」


「ッ!?…ッ…ッ~~~…」


と、ここでモツに対して文句を口に!…と言うのも全く何も進展していない!と…

あのまま続けて居てもまるで魔力の無駄であるよう…ふざけるな!とモツに言って

自身の主がゼファーである事を更に言うと、モツの文句をバッサリ切り捨て!…

言われてしまったモツもそれに対してショックを受ける!…

と言うのもバルディアナの文句と言うのも尤もな意見で、ぐうの音も出ない様子で

俯いてしまい!…するとそんな言い合いをしている一方でその主のゼファーは

動きを露わに!…


__…ズシャッ……ズシャッ……ズシャッ……ズシャッ……


「ッ?!…ゼ、ゼファー様!?…何方に!?…

それにその様に動かれますと!!…」


それは謁見の間の出入り口に向かって歩き始め!…勿論そんな機敏に動ける筈も

無い事から…足取りもゆっくりとした物を見せて行くと、突如出入り口に向かい

歩き出したゼファーの様子にバルディアナが困惑!…次には一体如何した!?と

慌てて言葉を掛ける!…だがバルディアナの問い掛けに対してゼファーからの

返事は無く、ただ真っ直ぐに出入り口に向かって歩き続け!…

となるとそんな不可解な動きにモツもピクッ!と反応をして見せ…

急に如何した!?とばかりに視線で追い!…そしてやはりモツの目からも見ても

出入り口に向かって歩いている事だけが分かって行くと、これまたやはり困惑!…

その意図に疑問を持つ!…


「ッ!……ッ…え?…」


「…ッ…ハァ!!……ッ…ハァ!!……」


「ゼ、ゼファー様!!!…」


となると理解が出来ないモツは呆然、そんな二人の様子を戸惑いの言葉を

漏らしながら見詰めて居り!…一方でゼファーは必死にそのまま出口へ向かい!…

それこそ傷も完治していない様子で息を切らしながら!…だがそれでも!と

ばかりに何も言わずただ一心不乱に!…出口へ向かうそんな様子だけを

見せて行くと、肩を貸しているバルディアナもこれには更に困惑!…

心配をした様子でゼファーを呼ぶ!…すると今度はちゃんと返事をして

くれるのか、ゼファーは息を切らしながら言葉を口に!…


「ハァ!!…ハァ!!…ッ!!…ッ~~~!!!…い、行かなければ!!…」


「ッ!?…え?…」


と言うのもゼファーは何処か行きたい所がある様で、だが具体的に何処に

行くのはやはり話さず!…ただ自身の思ったままに行動をし続け!…

それはある意味使命感を燃やす様な感じにも見え!…とにかく謁見の間を

後にしようとして行くと、そのゼファーの行動に更に二人が疑問符を浮かべる!…

いやそれよりも動揺の色を露わにする!…

特にバルディアナは理解が出来ない様子でただ簡単に言葉を口にすると、

次第にゼファーが引っ張るようバルディアナを求め!…

と、一方でモツがハッと我に返ってゼファーに質問をし始め!…


「ッ!?…い、行かなければって!!…何処に!?…

…ま、まさか更に余計な事を!!…」


「…あの子の元に!……ッ…あの子が…あの子が私を呼んでいる!!…」


__ッ!?…ズシャッ……ズシャッ……ズシャッ……ズシャッ……


勿論何処に行くのか?と慌てた具合に言葉を口に…

何なら答え次第によってはまた一戦交えるかもしれない!と…

これ以上余計な事をされない為にも!…モツが威圧的にかつ緊張感を

露わにすると、一方でゼファーは足を止める事無くモツに返事!…

その際更に二人は驚く事となってしまう!…

何故ならゼファーの目的はあの化け物の元へ行く事らしく、

その様子はまるで何かに導かれている様にも見えてしまい!…


「…ッ!?…な、なりませんゼファー様!!!…

ゼファー様もご覧になられた筈です!!!…

…アレは!!…アレはゼファー様の思い人ではなく!!!…

ただの醜い怪物に御座います!!!!」


と、そんなゼファーの様子にこれまた慌てて止めに入るバルディアナであって!…

当然満身創痍のゼファーが相手に出来る筈も無い訳で!…バルディアナは必死に

説得するよう、アレはもうただの化け物である事を口に!…

何なら全力で抵抗の意志までをも露わにするが、バルディアナの非力な腕では

一切止まらず!…ズルズルと引っ張られる様にして連れて行かれる!…

しかしそれでもバルディアナは必死に止めようと歯を食い縛り体に

力を入れるのだが、ゼファーは聞く耳を持たず!…


「ハァ!!……ハァ!!……ッ…ッ~~~!!!…

…あ、あぁ…そうだな……その醜い怪物にしたのも私だ!!…

…私は彼女を解放しなくてはならない!!…

!!!…」


この時やはり息を切らしながら言葉を口に!…それこそ開き直る様にして

躍起になり!…自分の力でしか結局助けられない事を更に続けて漏らして行くと、

それを聞いたモツは当然ピクッ!と…では何故自分達に任せたのか?と言った

疑問を持ってしまう!…その際確かにそのまま放置すれば自軍が危ないから!と

渡された異聞録等に目を通していた訳であるが、その言葉で今までのモツの

努力が否定された様に感じてしまい!…となるとモツとしても納得が出来ず!…

次にはそんな事を口にしたゼファーに対して!…当然!とばかりに突っ掛かる

怒りの様子を露わにすると、文句を口に!…ふざけるな!と詰め寄って行く!…


「ッ!!…はぁ!?…おいちょっと待て!!…」


__ポイッ…ドシャアァ!!……ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


「じゃあ何か!?…お前は!!…今こんな状況だって言うのに!!…

慌てている俺を捕まえて遊んで居たって言うのか!?…

おい!!…ふざけるんじゃねぇぞ!!!!」


それこそ未だその手に持って居た異聞録を床に投げ捨て!…

一人勝手に行こうとするゼファーの元まで歩いて行くと、次には感情のままに

ゼファーの胸倉に手を伸ばし!…そして掴んで喧嘩腰に!…何なら引っ付いていた

バルディアナごと引き寄せ!…そこからゼファーへ畳み掛けるよう文句を口に!…

人を馬鹿にするのも大概にしろ!とばかりに激昂すると、そんなモツの様子に

さすがのゼファーもピクッ!と…

一方でバルディアナがビクッ!と怯える反応を見せる!…それは本気でモツが

怒って居るから当然で、その怯えている様子と言うのはまるで小さな子供の様に

縮こまってしまい!…が、そんなバルディアナの事など御構い無し!…

今まで散々迷惑を掛けられて来た分!…ここに来て一気に噴火するよう!…

モツがあの激昂したエイブレントクラスに殺気をガンガンに放って行くと、

これがきっかけで開眼!…新たな力を得るのであった!…

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
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HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
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2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

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