どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

文字の大きさ
754 / 944
-第八章-ウィンタースノー連邦-デグレアント帝国・後編-

-第八章六十七節 無鉄砲娘とグレイスの弱点と女王の矜持!…-

しおりを挟む



誰もが予想だにしなかった事が起きて驚き戸惑いを露わにすると、

更に呆気に取られた様子でその場に固まり!…と言うのも誰も真面に

ダメージを与える事が出来なかったのに!…まさかの初ダメージは

自分達より小さな女の子の攻撃によって生まれ!…

その攻撃を喰らったディマイオスも思わず若干驚いた様子で

その女の子を事をジッ!と…見下す様なそんな視線を向けて行くと、

大人げなくその女の子と睨み合い!…だがそれでも女の子は怯む事無く

果敢にディマイオスへ挑もうとする!…

その際その女の子の様子と言うのは、まるでお母さんを虐めるな!と

言わんばかりで…小さいながらも敵意を露わにして自分が相手になる!と…

となるとそんな小さな女の子の様子に誰もが更に驚き戸惑い!…

特にお母さんが慌て始める事に!…


{ッ!?…ティナ!!…いけま!!…ッ!?…}


因みに言わずもがなその小さな女の子と言うのはシロの事を言っており!…

シロは自身の尻尾をまるで魔女の箒みたく毛を逆立てさせると、ディマイオスに

向かい両手の氷のダガーを構えて見せ!…と、一方でそんなシロの様子に

当然ディマイオスも不服そうであり!…それこそこの小娘如何してくれようか!?と

言わんばかりに睨み付け!…受けたダメージ自体は大した事は無いのだが、

それよりも自身より遥かに!…弱小が歯向かって来た事の方が如何しても

許せない!と言った…そんな肝っ玉の小さい小者ぶりを露わにしそうに

なって居ると、その様子にお母さん!…グレイスが勿論慌てて見せる!…

そしてそんな無鉄砲な娘を守る為に我が身を顧みず!…

間に入ろうととにかく行動を起こそうとして行くのだが、それを良しとしない

モノがしっかりと邪魔に入って見せ!…


__グワアアァァァ!!!!…ババッ!!!…


{…クッ!!…本当に面倒ですね!!…倒せなくとも…

とりあえず一時的にでも動きを止めなければ!!!…}


邪魔に入ったモノと言うのは言わずもがな分離した化け物の上半身の事を

言っており!…その際凍っていた上半身も元に戻って機敏に!…

動き自体は然程変わっていないのだが、その動きの速さが若干早くなった

様子で未だディマイオスから受けた命令を守り!…

グレイスへ向かって襲い掛かろうと一直線に向かって行く猪突猛進振りを

露わにすると、グレイスもそれに気が付いた様子で直ぐに回避!…

しかし睨み合っている二人から距離を放される事になる!…

となると上半身が邪魔で二人に近付く事が叶わなくなってしまうと、

更にグレイスは焦り!…一方でシロはディマイオスに喧嘩を売り出す始末!…


「もう見てられないのです!!!…ここからはシロが相手にするのです!!!…

今泣いて謝っちゃったって!!!…絶対に許さないのです!!!!」


「ッ!?…ちょ!?…シ、シロちゃ~~ん!?!?!?…」


「お、お姉様ぁ~!?」


それはマサツグの影響を諸に受けた様子で、ダガーを握りながらディマイオスの

本体を指差し!…それこそグレイスを虐めるな!とばかりに挑発の言葉も

口にし始め!…もう我慢出来ない!と鬱憤をぶつけ!…周りが杞憂していた通りに

シロが勝手に暴走し出した事に誰もがギョッとして見せると、一方でこの事態に

対して当然ミサカが慌てて見せ!…ハクもえっ!?とばかりに同じく戸惑い

慌てて見せる!…と言うのも残念ながらシロ一人で何とか出来る!とは到底思えず、

非常に危ない状況で有り!…が、時既にお寿司!と言った様子でディアイオスも

ピクッと反応しており!…


「ッ…小娘ぇ!!…何を根拠にそんな事を言っているのかは分からんが…」


「…フンだ!!…

そのおっきいスカートが無ければシロと同じ位にちっちゃい癖に!!…

偉そうにするんじゃないのです!!!…」


__どよぉ!?!?…ざわ!!…ざわざわ!!!…


文字通りまさにカチン!と来た様子で眉間をピクピクッ!…まさかこんな子供に

指を差され馬鹿にされるとは思っても居なかった様子で有り!…

明らかにシロの言葉に対して煽り耐性0の様子で怒りに震える言葉を零して行くと、

更にシロはそんなディマイオスに向かい子供らしい挑発的な言葉を!…

そして今度は身体的?な事を口にする!…と言うのもシロにはその化け物の

下半身は何かそう言った服かモノに見えているのか、その下半身部分をスカートと

言って本体自体が小さい事を指摘し!…となるとそんなシロの言い様にこれまた

周りは肝を冷やし!…別にシロの感性が如何こうと言った事では無く!…

ただ単純にヤバい!と…

それこそ今すぐでもシロのお口をチャックしに行きたい!と言った反応を

露わにすると、一方でシロは止まらない!…更にディマイオスへ挑発を続ける!…


「…どうせそのスカートが無かったら!!…

怖くてお母さん!!…うぅん!!…シロと戦う事も出来ないんでしょ!?…

…そんな弱虫が偉そうにしちゃって!!…

ちゃんちゃら可笑しくて笑っちゃうのです!!!」


__どよどよぉ!?!?…ざわ!!…ざわざわ!!!…


それこそ姿形が大きいから今調子に乗れているだけ!とばかりに容赦なく言うと、

グレイスの敵では無い!と言い退け…いや寧ろ自分以下の弱虫であるよう更に

虚仮にするよう言葉を口に!…何ならそれはマサツグが自棄を起こした時の挑発の

文言に近いモノで!…それに気付いた者達は呆気に!…まさかのここでマサツグの

教育の賜物悪い癖活かされてしまっているしっかり継承されている事に思わず絶句をしてしまうと、シロもシロで

最後までディマイオスを虚仮に!…本体自体が大した事が無いよう言って退ける!…

となるとそれを聞いたディマイオスも更にピクッと反応をすると、目に見えて

明らかに怒りを露わに!…


「ッ!?…貴様あぁ!!!…」


__ヴンッ!!…ッ!!…ッ!?……バババッ!!!…


「お、おいアレ!!…」


それは見事なまでにシロの挑発に載せられている様子を露わにすると、

次にはそのシロの頭の上にあの光のワームホールを一つ展開して見せ!…

と言うのもシロ一人を始末するのにこの一撃だけで十分!とばかりに…

となるとその様子に周りの面々も途端にハッ!と慌て始め…

急ぎ助けよう!ともはやモンスターなどそっちのけ!…

薙ぎ倒す様にしてとにかく本陣跡へ向かいシロを回収しようとするのだが、

その間にも光のワームホールからは不穏な様子で光がパッと漏れ出す!…

まさに発射までもう時間が無い様なそんな様子を露わにする!…

と、その一方でディマイオスもシロに向かい未だ文句を口にすると、

もうどっちが子供なのか?と言った具合に悪態まで付き始め!…


「そんなに死にたければ今ここで私が貴様を殺してやる!!!…

…ッ…私に…あの山犬を殺すだけの力が無いだとぉ!?…

…ッ!!…ほざけぇ!!!…」


この時シロに向かいディマイオスはハッキリと殺す!と言葉を口に…

そしてシロに言われた事をふと思い出し始め!…自分には力がある!とばかりに

若干情緒が不安定な様子ながらもフッと笑みを浮かべて見せると、

次にはやはり情緒が不安定であるからか!…途端にシロへ向かい激昂する様子を

露わにする!…それこそ感情を爆発させ同時に大人げなくシロへ圧を放って行くが、

しかし肝心のシロは全くディマイオスの事など気にして居らず!…

それよりも自身の頭の上に展開されたワームホールだけを気にして居り!…


__…ッ……


「ッ!?…な、何で?…何で逃げようとしない!?…」


「…と、とにかく急げ!!!…手遅れになる前に!!…」


その際勿論それが危険なモノだと言う事をシロは重々承知しており!…

しかしそれでもシロはそこから逃げようとは一切せず!…

ただ何故かジッとワームホールを見詰めるだけで!…

その物怖じ一つ見せない?様子に助けに向かっている面々も更に

驚き戸惑う反応を露わにすると、互いが互いを急かす様に言葉を!…

早くシロの回収を!と奮起する!…しかしそんな面々の邪魔をする様に

モンスター達も壁となって!…或いは波となって面々の目の前に

立ち塞がって見せると、更に面々をイライラさせ!…

と、一方でそんなシロの様子にディマイオスも更に不快感を

積もらせて行き!…


「…何処までも馬鹿にしてくれるか!!…

ならばその身に我が力の粋を!!!…

存分に刻みながらあの世へ行って後悔をするがよい!!!…」


と言うのも無視をされている事で更に怒りを露わに!…馬鹿にされている!と

感じた様で!…もう絶対に許さない!と言わんばかりに後悔をするよの言葉を

口にして行くと、次にはそのシロの頭の上にある光のワームホールに向かい!…

スッと腕を伸ばして見せる!…するとそれに合わせて更にワームホールから

光が漏れて来る様子が見られて行くと、次にはディマイオスがさも発射!と

ばかりにその伸ばした腕を思いっきり振り下ろして見せ!…


__グッ!!…ブンッ!!…ッ…シュゴオオオオオオオォォォォォ!!!!…


「ッ!?…シ、シロちゃ~~んん!!!…」


「ッ!?…おねえさまあぁぁぁぁ!!!!…」


次の瞬間その光のワームホールから光の柱が!…それは一瞬で面々の

目の前に姿を現し!…先程まで見えていたシロの姿をいとも簡単に

消してしまうと、一方で助けに向かって居た者達は自身が

間に合わなかった事で絶望!…更にその一方でハクやミサカ達が

戸惑い始める!…その際ミサカはさも衝撃映像を見たかの様に

目をギョッ!と開いて見せると、その荒々しい物音に負けないよう

シロの事を呼んで行き!…と、一方でハクもその様子を見て当然動揺を

隠せず仕舞い!…自身がビビッて震えている間にシロが死んだ!と…

まるで嘆く様にシロを呼び!…一抹の希望に賭けて無事である事を

祈り出すと、グレイスもその様子を見て同じくハッ!と…

信じられない様子で固まってしまう!…


{ッ!?…そ、そんな!……ッ…ティ、ティナ!!!…}


__グワアアァァァ!!!!…ガシイィ!!!!…


それこそ見たくもなかった光景を見てしまった事で酷く動揺を露わにすると、

一方で空気を読まずに襲い掛かるモノが!…と言うのも言わずもがな化け物の

上半身に他ならず!…グレイスの背後から襲い掛かり…そのハサミの様な顎で

ガッチリとグレイスの事をホールドすると、内側にある鋭利な刃?…

歯?でも更に逃がさないようグッサリ!…完全にグレイスの動きを封じる事に

成功する!…となるとそんな化け物に捕まった事でグレイスもハッと我に返る

そんな反応を露わにするが、時既にお寿司で!…


{ッ!?…し、しま!!…}


「ッ!…ほう!…よもやこんな展開になろうとはなぁ!?…

あのこざかしい小娘を葬ったら!!…母親が簡単に捕まるとは!!…」


この時捕まった事で当然逃げようとするのだが、その拘束はビクともせず!…

寧ろ抵抗する程にその顎の刃が体に食い込み!…ジワジワと体力を削られる!…

そしてそんな痛みに堪えつつ…それでも藻掻き拘束から逃れようとして行くと、

一方でディマイオスがグレイスを捕まえた事に気が付く!…となると途端に

悪い笑みを浮かべて見せる!…

その際ゆっくり振り返り出すと、まるでエビシログレイスを釣った様に嬉々とした具合で

言葉を零し!…と、またゆっくりとその藻掻くグレイスに向かって近付き始め!…

と言うのももう勝ちを確信した様子で構えており!…

先程までのシロとのやり取りを忘れたよう!…この瞬間を待って居た!とばかりに

スッと腕を伸ばして行くと、その伸ばした手に魔力を集中!…

まるでフェイタリティを決めようとして見せる!…


__…ッシュンシュンシュンシュンシュン!!!…ッ!!!…


「長かった!!…実に長い年月を要した!!!…

我が祖先がフェンリルの征伐に赴き!!…敗走したのが事のきっかけ!!…

以降その戦いを皮切りに因縁が深まり!!…

必ず一族の汚名を雪がん!と決意をした!!!…

…だが正直な所そんな事は如何でも良い!!!…

ただこの地を統一する上で!!…

目の上のたん瘤であったから始末をしてしまいたかっただけの事!!!…

しかし今この時をもって!!!…そのたんこぶも遂に取れると言うモノ!!!…

これで漸く我は世界を支配する第一歩を踏み出せると言うモノ!!!!…」


それこそ某・竜玉集めの漫画に出て来る魔人なんちゃらみたく相手を見下しながら

技を放つ構えを見せて行くと、如何にこの時を待っていたか!を突如話し始め…

と言うのもさも起源がある様に自身の祖先の話を遡り!…

しかもいざその内容はと言うととても薄く!…ほぼただの逆恨みでしかない

身勝手な因縁である事を明かし出すと、ここで正直な本音を!…

何なら違う意味で自身がフェンリルに執着していた事を話し始める!…

何でもその執着をして居た理由と言うのは、やはり世界征服?に関係して居た様で…

その際ディマイオスもグレイスの事を目の上のたん瘤の様に感じていたらしく!…

しかしそのたん瘤も遂に除去出来る日が来た!と…

まさに長年の夢が叶ってとてもハッピーであるよう嬉々として長々と話しをすると、

その手に巨大な光の弾を!…先程の某・竜玉集めの漫画みたいに例えて行くと、

元○玉をその手に掴んで見せる!…さてそうして嬉々として話すディマイオスに

グレイスもピクッと反応をすると、次には馬鹿にする様子を露わに!…


{…貴方が…世界を?……フッ!…}


「ッ!…何が可笑しい?…山犬の女王よ?…」


何故ならまさにグレイスからすればちゃんちゃら可笑しい!と言えるものである

からで、因みに今狼の姿なので人語を話せず!…しかしそれでもまるで呆れる様に

頭の中で馬鹿にして行き!…それこそ話にならない!とばかりに鼻で更に嗤い!…

この小僧は何を言っている?と言わんばかりに!…自身が捕まって居ながらも

とにかくディマイオスを馬鹿にすると、一方でディマイオスはそんなグレイスの

考えている事が分かるのか!…笑っているグレイスに対してスンッと真顔に

なって見せる!…そして馬鹿にされているとちゃんと感じた具合にその理由に

ついて尋ねて行くと、グレイスもそんなディマイオスに対して伝わるかどうかは

二の次で反応をして見せ!…


{…その山犬の女王の娘に一太刀浴びた者が世界などと言っているのですから…

それが可笑しくて!…ッ…分不相応とはこう言う事を言うのかと…}


何でもグレイスが思うにはディマイオスはそのレベルに居ない!と…

それこそまるでシロと同じ事を言う様に大した事が無い!と続けて思い…

その理由についても更にシロを引き合いに!…娘から一撃を貰って居る様では

全然話しにならない!と…ディマイオスが考えて居る程世界は甘くない事を

これまた更に頭の中で考えて行くと、もう一つディマイオスを嘲笑う!…

するとやはりその考えが読めるのかディマイオスも途端に反応を示す!…

それはグレイスに対してカチンと来た!とばかりの怒りの表情を浮かべて

見せると、戸惑いと文句の言葉を漏らし!…


「ッ!?…なんだと!?…」


{…覚悟しておきなさい?…例え私の命を奪ったとしても!…

貴方がこの世界を手に入れる事は無いでしょう!!…}


__ッ!?…ッ……


それこそ若干の動揺を思わず露わにして見せ!…と言うのも世界征服に対する

自信ではなく!…何故今自分が捕まって居るのにこんな口が叩けるのか!?と

言った、そのグレイスの肝の座り様に対して驚き戸惑い!…

一方でグレイスは変わらずそのまま言葉を考え!…既に覚悟は出来ている様子で

ドンドン頭の中で言葉を!…それこそ追い込まんばかりに無理である事を

思い浮かべると、トコトン馬鹿にするよう笑みを!…と、そんなグレイスに対して

更にディマイオスが怒りを覚える!…その際所詮ハッタリ!…

或いは強がっているだけ!と自己を肯定し睨んで行くが、それでもグレイスは

決して言葉を考える事を止めず!…


{…因果と言うのは必ず訪れる!!…貴方が今までやって来た事も!!…

いずれは報いとなって帰って来る!!!…

それは遠い未来か…はたまた明日かもしれない!!…

…それがいつになるのかは分かりませんが!!…

少なくともこれだけは確信を持って言えるのです!!!…

…貴方は絶対にこの世界を手にする事は出来ない!!!…

貴方は間違いなく!!!…かの者に討たれる事となるでしょう!!!…}


と、畳み掛けるよう今度は因果!と報復が待っている事を頭で考え!…

自身のやって来た事は自分自身に返って来る!と…ディマイオスの行いに

対して、まるで母親になったよう!…それは遠い未来かも知れないし、

明日明後日かも知れない!…それこそ数時間後かも知れない!とまるで

未来予知の様子に!…ディマイオスの不安を煽ろうとして行くと、

最後にもう一度ディマイオスが世界を取る事は出来ない!と…

ハッキリ頭の中で断言をする!…

しかしそんなグレイスの言葉もやはりディマイオスには届かない様子で、

次には鼻で笑いながら開き直り!…


「…フン!!…何を言い出すかと思えば!!…世迷言を!!!…」


{…では見ていて差し上げましょう?…例えここで貴方に殺され様とも!!…

ヴァルハラにて娘と共に!!…貴方がこちらに渡って来て!!…

ヘルヘイムへ落ちて行くまでの滑稽な奮闘劇と言うモノを!!!…}


何なら元からグレイスの言葉が響いていたかは疑問なのだが、

逆にグレイスを嘲笑う様な言葉を口にし始め!…

と言うのも未だその馬鹿にしている相手にグレイスは残念ながら

捕まっている訳で!…ディマイオスからすればその言葉に

全然信憑性が無い様に感じられる一方、寧ろグレイスをこうして

追い込めた事が自信にへと繋がり!…

となると自分は出来る!とばかりにやはりグレイスを嘲笑い!…

一言で世迷言!と片付けて行くと、それでもグレイスは決して

自身の言葉を止めない!…そんな傲慢とも言えるディマイオスに対して!…

最後まで高潔さを露わにするよう言葉を更に思い浮かべると、

もうグレイスの言葉には辟易したのか!…ディマイオスが動きを

見せようとする!…


「…ッ…遺言はそれだけか?…ならば!!…

望み通りに貴様をここで葬ってくれる!!!…」


__パアアアアアアアアァァァァァ!!!!…ッ!!…


「…さらばだ!!!…山犬の女王おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


そのグレイスの言葉を最後に遺言である事を確認をすると、

今まさにトドメを放とう!とその元○玉を握る手をグレイスに突き付け!…

となると今度はその様子にまた魔王軍の面々が慌て始め!…

シロを守れなかっただけでなく母親までをも失うのか!?と…

残されるハクが不憫に思われるだけでなく!…

冒険者プレイヤーとしてとても情けなく感じてしまうと、もはやダメージなど気にしない!…

何が何でも阻止をしようと躍起になる!…だが無情にもやはりモンスター達の

壁が面々の前に立ちはだかると、阻止する事が敵わず!…いや寧ろ乗り越えた所で

如何にして助けるかもノープランで!…一方そんな突然の様子にハクも呆然!…

目の前で実の姉を失っただけでなく!…

母親までをもその場で失いそうになって居ると、次には目を見開きながら言葉を!…

誰かに助けを求めようと必死になる!…


__ッ!?!?…ッ…ジワァ!!……プルプルプルプルッ…


{…い、いやぁ!…いやなのです!!…

お、お母様を!!…返して!!…お母様を!!…}


__……ッ…ザッ……ザッ…


{だ、誰か!!…だれかぁ!!!……おかあさんを!!…

お姉ちゃんを!!!…助けて!!!!…}


その際漸くと言うか何と言うか!…戸惑って居た様子から感情が追い付いて

来た様子で!…ハクが目に涙をウルウルと溜め始めると、その恐怖からか

小さな体をプルプルと震わせ!…そして声にならない様子で口もパクパクと

させて行くと、ディマイオスに向かい両手を伸ばし!…

何ならこの時握っていた剣も音を立てて落とす始末!…

と、そんなハクの様子はまるで彷徨うゾンビが如く!…

ゆっくりと動かなかった足で捕まっているグレイスの方へ向かい!…

止めて!とばかりに目で訴え一歩!…また一歩と近付く様に歩いて見せると、

更に必死に懇願!…やはり言葉にならない声?…音を発して行く!…

それこそこの間まるでスローモーションの様にハクの目にその出来事が

淡々と進んでいる様に見えてしまうと、今ここでヒーローが来る事を

激しく望み!…見たくない!とばかりに更にその目に涙を溜める様子も

露わに!…しかしそれは余りにも無情!…ハクの願いは天に届かず、

ディマイオスが目の前でグレイスにトドメを刺して行く!…


__パアアアアアアアアァァァァァ!!!!…バシュンッ!!!!…

…ッ…ドゴオオオオオオォォォォォォォ!!!!…


「ッ!?!?…ッ………」


ディマイオスはその手に溜めた魔力の塊をグレイスへ向け、そして一切の遠慮も

何も無い様子で解き放ち!…それこそ自身が生み出した上半身共々粉微塵に!…

着弾地点はまるで爆弾が爆発した様子にドーム状の爆炎が巻き起こり!…

その爆炎がグレイスの姿を覆い隠し!…とてもではないが無事ではない!…

とにかく恐ろしい様子をまだ幼いハクの目に焼き付けて行くと、

それを目にしたハクも足をピタッ!と…そして更に目を見開き絶句して

絶望感を露わにする!…それこそ力無くその場でズルズルと崩れて行くと、

まるで糸が切れた操り人形の様になってしまい!…この日ハクは姉と母親の

二人を一瞬で失う事に!…それは自分一人だけがこの世界に取り残された様な!…

その失意の念と言うのは計り知れず!…もう何も感じない…

怒りも何も沸いて来ず…ただ空しいと言う感情だけがハクの心を侵食すると、

面々も遂には完全に心が折れたのか!…唖然とした様子で立ち尽くしてしまう!…


さて一方で遂に念願のフェンリルを討伐出来た事でディマイオスは歓喜が

抑えられない様子を露わにすると、その爆炎を見ながら両手を広げて大笑いを!…


「……フッ…フフフフッ…クククククククククク!!!…ッ!!!…

アアァ~~ッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!!…」


__ッ!?…ッ!!…ッ~~~~!!!!……ッ……


それは幼女の姿でありながら実に醜悪!…まさに人間の欲を体現した様な!…

自身の欲が満たされた事でとにかく今までの鬱憤を晴らすよう大いに感情を

爆発させると、その笑い声に静かに怒りを覚える者がまだ!…

鳴りを潜めて機会を伺う!…と言うのもやはり諦め切れない往生際が悪い連中と

言うのは少なからずおり、その者達はまだ倒す事を諦めて居らず!…

それこそ自身の命を犠牲にしても一矢報いよう!と…その心に神風の精神を

宿し始め!…相手がノーマークの所を!…一気に畳み掛けよう!とする様に!…

静かに動きを見せていると、一方でこの事態に気付いていないディマイオスは

未だ大笑い!…フェンリルを倒せた事に嬉々とする!…


「遂に!!…遂にこの長き因縁に終止符を打てた!!!…

…もう我に敵う者は誰も居ない!!!…今この時をもって!!!…

我はまさに世界を手に!!!…この世を手中に収める事が出来たと!!!…」


まさに念願であったジャイアントキリングを達成させた事に胸を躍らせ、

そしてもう自分に勝てる者はこの世に居ない!と豪語し…

となると世界をもう制圧したも同然の考えになって行き!…

まるでこの世の春とばかりに!…そのデカい図体でクルクルと回り舞い始め!…

天に向かいその醜悪な笑みを浮かべて祝福せよ!とばかりに言葉を更に

続けて行くと、それもまるで三日天下どころか数分であった様な!…

ここでトンデモナイどんでん返しを受けてしまう!…と言うのも!…


「…ほぉ~?…この世にもう誰も勝てる奴は居ないってかぁ~?…

…それは…ちぃ~っとばかし自惚れが過ぎるんじゃあねのかぁ?…」


「ッ!?…何ぃ!?……ッ…ッ!?!?…」


それは何処からともなくまるで近くに居るよう聞こえて来る!…

何ならそれは鳴りを潜めて居た者達の声でも如何やら無いらしく、

その者達もその声が突如聞こえて来た事で思わず戸惑い!…

それこそその声自体に聞き覚えが有るのか失意に落ちて居た者達も

途端にハッ!と…まるで希望が出て来た様にその声の聞こえた方へと

バッ!と振り向き…その声の正体を確認し出すと同時に!…

一方でも同じく自身の言葉を否定された事でディマイオスがピクッと

反応を示すと、その声の聞こえた方へ振り向く!…

と、そこで驚きべき光景を目にして行く!…

と言うのもそこに居たのは白髪ロン毛の青年の姿で、

特に驚くのはその青年の肩に担がれて居る者の姿で有り!…


「…!!!…アイツです!!!…アイツが皆を虐めるのです!!!!…

…悔しいですけど!!…シロ達じゃとてもかなわない!!!……ッ…

で、でもでも!!!…ならきっと倒せちゃうはずなのです!!!…

…何かすっごいキラキラしてる!!!…今のならきっと!!!!…」


と言うのもその青年の肩の上には頭にしがみ付くようシロの姿が!…

その際何処も怪我を負った様子等は全く見られず、物凄くムスッとした様子で

ディマイオスを睨み付け!…そしてこの惨状を作り出したのもアイツディマイオスのせい!と

シロは話しを続けて行き!…この時ディマイオスをビッと指差し!…

その青年にちょっと倒して来て欲しい様なお使い感覚でお願いの言葉を口に

すると、更に驚くべき事を言い!…その青年がまさにマサツグである事を

明かして行く!…まぁ明かすと言ってもシロが一人でご主人様!と

呼んでいるだけなのだが、シロがそう呼ぶのはマサツグだけしか居らず!…

と、そんな変貌ぶりを見せたマサツグの姿に魔王軍の面々は当然驚き!…

アレは一体何をしたのか!?と…誰もが驚き戸惑いを見せている中!…

マサツグと呼ばれている青年は徐にシロを宥める様に!…

スッとシロの頭へ向かい自身の右手を伸ばして行くと、手慣れた様子で

シロの頭を撫でる!…そしてシロの指さす敵にジッと視線を向けるのであった!…

しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

俺の召喚獣だけレベルアップする

摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話 主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉 神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく…… ※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!! 内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません? https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
ファンタジー
ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

処理中です...