どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第八章-ウィンタースノー連邦-デグレアント帝国・後編-

-第八章八十四節 マギーの問いと波乱の会議!とゼファーの出生-

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突然のマギーに乱入にそれぞれ各々が困惑する一方で、

マギーは御構い無しに拘束されているゼファーをジッと一点に見詰め続け!…

と、これまたそんなマギーに見詰められて居るゼファーも見詰め返す様に!…

その際マギーからの問い掛けに対して思わず黙ってしまう様な!…

そんな考えると言うか何と言うか…それでも質問には答える様子で

次にはフッと視線を逸らし皮肉そうに笑みを浮かべて見せると、

そのマギーの問い掛けに返事を!…自身の本音を口にする!…


「……未練はない…かぁ…そうだね………」


__ッ!?…バババッ!!!…


この時簡潔にゼファーはマギーの問い掛けを復唱する様にまずは言葉を

零して行くと、次には率直にやはり未練がある事を口にし出し!…

となるとそんなゼファーの言葉にまた面々が機敏に反応をして見せ!…

それは警戒をする様に!…マギーに対して身構えて居たモノを…

途端にクルッと身を翻す様にしてゼファーへ一機に向けて行くと、

一方でゼファーはやはり動じない!…淡々自身の話を続けて見せる!…


「だがもう終わってしまった事だ…これ以上は如何しようもない…

…ただ残っているのは敗戦国に対しての処罰のみ…

…これは我々もやって来た事であって…自分達だけ逃れる等…

ましてや色々と恨みを買ってきた私に到底許されるモノではない!…

…もう…今更バタバタしても仕方は無いのだよ…」


その際やはり抵抗をすると言った気力は無い様で、もう終わった事だ!と…

何なら負けた事を受け入れているらしく!…自分達も敵国を征服した際に!…

その処遇についてさも冷遇していた事を話し出すと、

今度はそれが自分の番に回って来た!と…さも必然!…

或いはこれが運命!とばかりに理解をしている事を話して行くと、

自分だけが許される筈もない…まるで生を諦めたかの様に言葉を漏らす!…

するとその話を聞いてマギーもフッと何か若干悲しげなそんな表情を

浮かべて見せると、こちらも皮肉とばかりに言葉を…


「…そうかい…最後の最後で少しは成長したって事かしらね?…

一人前の言葉を叩く様になった事だけは認めてあげるわ…」


「…え?…な、何?…この雰囲気?…」


それはまるで親子か師弟の仲である様なそんな物悲しい雰囲気を

露わにすると、最後にゼファーの成長を見れた事で満足する様な!…

と言うより何かまだ含みがある様子で言葉を漏らし!…

となるとそんな様子に面々も更に戸惑い!…

と、今度はゼファーとマギーを交互に見る!…

それこそ話について行けない様子でこの雰囲気は何?と…

また面々の内一人が困惑するようポロッと言葉を零して行くと、

マギーもそれに対してフッと反応!…

次にはその戸惑いの言葉を漏らす者に声を掛ける!…


「…ッ…ごめんなさいね?…もうこちらの用件は済んだわ…続けて頂戴…」


「ッ!?…え、えぇ~?…」


それこそもう話は終わった様子でその者にまずは謝罪をすると、

結局一体何の目的でゼファーと話しをしに来たのか?…

用件は済んだ!と続けて話し…となるとそんな言葉を聞いて

当然その者は更に戸惑う事となって行き!…

また思わず動揺の言葉を漏らし!…誰も彼もが理解出来ない!…

とにかくそんなマギーとゼファーの様子に!…

各々がただ戸惑う事しか出来ないでいると、

一方でマギーは一歩後ろへ下がる様にして動きを!…

次にはクルッと振り向き徐にその場を後にする!…


__…ッ…コッ…コッ…コッ…コッ…


「ッ!?…え?…ほ、本当に…何も無いの?…」


そして本当にそれ以上の会話も無い様で、去り際の言葉すら何も無く!…

ただ淡々と自身の疑問を聞きに来ただけ様で!…

となるとその読めないマギーの様子に勿論面々は戸惑い続ける事なり!…

また困惑の言葉を漏らしてはジッと…

その去って行くマギーの背中を見詰めてしまう!…

さてそうして若干の邪魔?が入った所であるのだが、

肝心の処遇については全く決まっておらず!…

何ならこう言った戦後会議?と言うイベント自体が初であり!…

[可愛いもの愛護協会]も[nightmare]も勝手が分からず!…


「…で、結局どうしようか?…

確かにやって来た事が事だけに許せないのは勿論だけど…

でもだからって一概にもぉ~?…」


「けどだからってお咎め無しと言う訳にも勿論行きませんからねぇ?…

何かしらの罰を与えるのは当然として…一体どんな罰を与えたら良いのか?…

それこそ民主性を問われる事となりそうですが?……」


__…うぅ~~ん!!……ッ…


話しは振出しに戻ったようやはり戸惑いと困惑に包まれる事に!…

情状酌量の余地は有り、だがやってきた大罪と言うのは

当然看過出来るものではなく!…

となると各々があぁ~でも無いこぉ~でも無い!とまた悩み出す展開になり!…

ミサカは頭を抱えて悩み続け、ハンドレットも腕を組んで動かなくなる!…

因みに唯一抵抗したバルディアナは現在ロープでグルグル巻きにされた後、

身柄を[イツカ]の方で監視され!…バルディアナ自身助けたとも助けられない!…

一人もぞもぞとしながら藻掻き続け!…体力の続く限り抵抗を露わに!…


__…ウゴウゴ!!…ウゴウゴ!!…


「ッ~~~!!!…ほ、解きなさい!!!…私を誰だと思って!!!…

デグレアントが風の魔法師団・団長の!!!…」


「そのデグレアントもたった今敗北した所であろうに!…

全く!…ほんに元気な小娘よのぉ?……いっそ口も閉じてしまう?…」


まるで浜に打ち上げられた魚の如く体をくねらせ、そして口一杯に文句を!…

それこそさも自分は偉い人間だ!とばかりにデグレアントの威光を

その監視して居る者達に向けて発して行くと、その監視をして居る者の内の

一人が呆れる!…そしてバルディアナにツッコミを入れる!…

その際その監視をして居る者と言うのは、フィロとシルビィの二人であり!…

因みにマサツグとモツは揃って覚醒スキルの反動でかまた動けず仕舞いに!…

となるとその治療にくまさんやらアヤと言った面々が動き始め!…

更にはオリハとマサキではさすがにバルディアナが逃げ出した際、

追い駆けには分が悪い!と言う事で!…

監視には付かずにマサツグとモツの護衛を!…結果残ったこの二人が監視に!…

そしてぼやくフィロの言葉にシルビィも容赦の無い返事をして見せ!…


__…カランッ…スッ……ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……


「…猿轡の準備であれば直ぐに…」


と言うのも元主?に対して猿轡を!…適当な大きさの木の板をスッと拾って来て、

更には何処からともなくまた布切れもその手に取って見せ!…

と、その二つを組み合わせる事でいつでも口を閉じさせる事が出来る!と…

バルディアナの前に立って行き!…直ぐにでも掛かれる!とばかりにスッと

身構える素振りを露わにすると、一方でそんな身構えるシルビィに対してハッ!と…

バルディアナも機敏に反応を示す!…


「ッ!?…マ、マリアンヌ!!!…私が分からないと言うのか!?…

さぁ!!…今すぐ私を解放して!!…共に我らが王を助けに!!!…」


その際まだ諦めて居なかった?様子でシルビィを見るなりマリアンヌ!と…

慌てて戸惑い目を覚ませ!とばかりに視線を送り!…と、次には更には堂々と

助けを求める始末!…何ならその際まだ勝てると思っているのか!…

まずは会議に掛けられているゼファーを助けに向かう事を口にすると、

そんな態度のバルディアナに対してシルビィまでもが呆れる!…

それこそ溜息を吐いて訂正をするよう言葉を掛け出す!…


「…ッ…はあぁ~…

…私はマリアンヌ等では御座いません!…私の名はシルビィーナ!…

主をマサツグ様に置き、そのご家族を生涯掛けて護る事を誓った身!…

…デグレアントとの関係は一切持った事は御座いません!…

これ以上余計な事を言うのであれば!…捕虜とて容赦はしませんよ?…」


「ッ!?…マ、マリアンヌ!!…ッ…ッ~~~…」


まずマリアンヌでは無い事を口にすると、改めて自分はシルビィーナ!と…

それこそこの名前に誇りを持っている様子で胸を張り!…

主にはマサツグ!と言い出し!…更にはそのマサツグの家族であるシロやマサキと

言った面々を護り奉仕する事が自分の使命であるよう!…一流のメイドであるよう

振舞って見せると、改めてバルディアナに対して警告を!…

軽蔑の視線を向けて行く!…

するとそのシルビィの態度にバルディアナもまたショックを受けた様な

そんな反応を露わにすると、それでもマリアンヌとシルビィを呼び!…

だがそこから更に跳ね返る事無く意気消沈!…その場でズン!と落ち込み始め!…

大人しくなった様子を見せて居ると、向こうで少し進展が有ったのか?…

何やら騒がしい様子を耳にする!…


__……ッ~~~…ッ!…


「…何じゃぁ~?…何か外が騒がしいなぁ?…

…どれ、少し聞き耳を……ッ!…」


因みにこの会議の場と言うのは辛うじて半壊程度で残っている宿屋で

行われており、バルディアナはその宿屋の一室にてゼファーの後!…

同じく会議に掛けられる予定となっており!…

尚四方はちゃんと壁に囲まれ簡単には逃げられないそんな状態で

置かれてあり!…と、そんな中で壁越しに何か揉めている様な!…

するとフィロがその揉める声に興味を持ち、次には部屋から出て行く事なく!…

スッと壁に耳を当てて傍聴し始め!…

すると如何やらそこでは他のNPC達も合流をして来た様で!…

現場は波乱の状態を迎えており!…


「何を迷う事が有る!!!…この様な奴など即刻処刑だ!!!…

生かしておくなど考えられぬ!!!!」


「そうじゃそうじゃ!!!!…幾度となく煮え湯を飲まされ!!!…

それを黙って見過ごすなど到底出来ぬわあぁぁ!!!!」


「ッ!?…ちょ!?…お、落ち着いて!!!…

き、気持ちは分からなくもないけど!!!…」


どうもその声の感じを聞く限り如何やらドワーフ達が会議に

合流をして来た様で!…中でもやはり掘テクの主要メンバーか!…

聞き覚えのあるドワーフの声が壁を振動させるよう聞こえて来て、

ゼファーの処遇に対して決まって居る!と主張を…

それこそ何を迷う事が有る!とばかりに結論を急ぐ!…

するとそれに便乗?…或いは同調する様にと言うか!…

とにかくゼファーに対しての不満を漏らし!…

許されるべきではない!と…

即刻処分をしなければまた害をなす!とばかりに怒気を強めて話しをすると、

そんな憤慨するドワーフ達に面々もタジタジ!…

一度落ち着けようと慌て始める!…

尚この話し合いには他一緒に戦って来たクリミアやグレイスの姿も有り!…

クリミアは憤慨するドワーフ達に慌てて見せ、

他面々と同じく落ち着かせようと行動を開始!…


「ッ!?…ちょ、ちょっと皆さん落ち着いて!!!…

冷静さを欠かないでください!!!…」


「ッ!!…これが落ち着いて居られるかぁ!!!…

お主も同じドワーフであれば!!!…ワシらの気持ちが分かるであろうに!!!」


この時今にもその掘テクのドワーフ達がゼファーに殴り掛からん勢いを

見せて居る様で、そんな面々を押さえる為にクリミアが盾を!…

何なら他重装騎士団も横一列に並んで静止を促し!…

宛らそれはデモの様にも見える光景となって行き!…

重装騎士達がまるで機動隊の様な!…

とにかく盾を構えて掘テクのドワーフ達が落ち着くまで鉄壁の構えを

露わにすると、そんなクリミア達に対して掘テクのドワーフ達も吠える!…

どっちの味方だ!?とばかりにこれまた怒る!…

されそうなって来ると、勿論会議は一時中断!…

だがそれも長くは続かない様子で次には一気に鎮圧され!…


「……フッ…皆様、如何か…“落ち着きになって”…」


__バビュウゥ!!!…ッ!?…ブルル!!!…ッ~~~……


何なら憤慨するドワーフ達を鎮圧した人物と言うのもグレイスで有り!…

と言うのも会議が止まる事を良くは思わず、ここでほんの少し力を使い!…

ドワーフ達の頭を冷やす様にして落ち着くよう言葉を掛けて行くと、

次には体感にして極寒の地に裸で居る様な!…とんでもない寒気を感じさせる!…

何より恐ろしいのはその対象をちゃんと荒れているドワーフ達だけに

向けている事で、その精密かつ力業にこれまた面々も驚き戸惑い!…

一方でそんな寒気を感じたドワーフ達は途端に身震い!…

となると今度は一気に落ち着いた様子で有り!…

自身の体を抱えて震える様子を露わにすると、グレイスが更に続けて言葉を!…

この会議が如何に重要であるか!を続けて行く…


「…確かにあなた方が憤慨する気持ちはよく分かります!…

ですが…ここで感情のままに流され!…

早まった処分をしてしまえば、それこそデグレアントと何も変わりはしません!…」


__ッ!!!…ッ…ッ~~~……


その際まずは憤慨するドワーフ達の気持ちをグレイスは汲んで行くが、

それでも改めて感情に流されてはいけない!と言葉を口に…

と言うのもただ判断を急けば取り返しのつかない事になる!と…

そして処分をするだけでは自分達もその忌み嫌う者達と一緒になる!とも

続けて行き、それはまるで恥である!とばかりに…

するとその話を聞いてドワーフ達もハッ!と目が覚めた様に反応をして見せ!…

次には冷静になったよう!…だがやはりまだ怒りが拭い切れない様子で!…

しかめっ面でグッと我慢をするそんな様子を露わにすると、

グレイスは更に忠告の言葉を!…冷静になるよう言い聞かせる!…


「…今一度…冷静になって判断を!…

…そしてこの者に相応しい処遇を!!…我々で与える事と致しましょう!!…

…と、もう一つ私から一点…」


__ッ!…え?…


感情が荒振りそうな時ほど冷静に、かつ何が正しいのか?を精査するよう!…

と、ドワーフ達に落ち着きを求めて行き!…それでこそ冷静な審判が出来る!と

それこそ周りにも言い聞かせるよう話して行くと、改めて全員での決定を!…

誰も後悔が無い様に!とばかりに話をする!…それでこそ公平かつ正確な審判を

下せる事を口にすると、グレイスは続けて何か気になる事が有ったのか?…

更に何か言いたい事を続けて行き!…

と、そんなグレイスの呼び掛けに面々もピクッと反応をして見せ!…

それこそ全員が同調するよう!…思わずえっ?と言って言葉を漏らす様子を

露わにすると、グレイスは自身の思った事を更に口に!…鋭い洞察力を発揮する!…


「…私には如何にも…彼が様に感じるので…

その点も留意に含まれる方が良いか?と…

この場をもって話させて頂きます…」


__どよぉ?!…ザワザワッ!!…ザワザワッ!!…


何でもグレイスの目から見たゼファーの様子と言うか態度と言うか!…

とにかく結論を急がせている!と…

それこそこれを機に殺して貰おうとして居る様に見える事を話して行き!…

要は安易に殺す事は彼にとっては最善の救いである!と…

と、そう言われた事で先程まで憤慨していたドワーフ達はハッとして見せ!…

改めてゼファーにチラッと視線を向けて行くと、

そこには何を考えているのか分からないゼファーが!…

しかし心何か不服そうにしているのが伺えて見える!…

そしてその点も加味して改めてグレイスが!…

この会議に公平さを求めて行くと、またドワーフや面々が思わず戸惑う言葉を口に…

何なら一時騒然?となる位に慌てて見せ!…

グレイスの言う通りに死が救済となるのなら!…

一体どの様な処罰を与えるのが正しいのか?…

その答えにも困る!と言った混乱にも発展して行くと、各々は余計に困惑!…

会議に暗雲を立ち込めさせる!…

一方でゼファーも思い通りにいかなかった事?でゆっくり息を零し出すと、

徐に俯き始め!…


__…はあぁ~……ッ……ッ!…


「そこ、怪しい行動を見せない!……と言うか何でこんな凶行に?…

君の身に何が有ったのか少し話を願えないだろうか?…」


__ッ!……ッ…


宛らそれは落胆する様に!…そして顔が見えない事から何を考えているのかが

これまた見えず、となるとそれに気が付いたミサカが注意を!…

それこそ顔を上げる様に言い聞かせると、同時にこのタイミングで

ふと何を思ったのか?…ゼファーの事についても疑問を持ち出す!…

と言うのも身の上話を聞きたい様で…ゼファーに直接その事について

尋ねて行くと、周りの面々もピクッと反応をして見せ!…

と、勿論面々だけでなく問われた本人も反応をして行き!…

言われた通りに顔を上げ、チラッとミサカに視線を向けると、

これまた疑問の言葉を!…その話に理由を求める!…


「……何故それを話さないと?…

今この私の処遇を決める場で到底必要とは思えないのだが?…」


「…それは此方で判断をする事であって、君が決めるべき事ではないでしょ?…

…でもまぁ強いているなら…ただ単なる興味からとも言うかな?…」


「……興味…か……なるほど…」


それこそ不可思議と言った様子でさも話したくない様にやんわり?と…

拒否する様なそんな態度を露わにするが、ミサカはそれを良しとせず!…

必要不必要は此方で決める!と…もはや横暴とも思える態度で

口を割らせよう!と…だが強いて理由を上げ出し!…さもまるでゼファーに

興味を持ったから!とばかりに返事をすると、ゼファーもその返事を聞いて

反応薄く!…だがミサカの言い分に納得する!…そして何か悩む様なそんな

間を空けて俯く様子を露わにすると、次には顔を上げてミサカの要求に応じ!…


「…ふむ…いいだろう…では何について聞きたいのだ?…

と言ってももう大体は知って居るであろう…今更何をもって…」


それは当然快くと言う訳では無いのだが、

それでもゼファーも何か興が乗った様子で何が聞きたいのか?について質問を!…

と、更に改めて身の上話ももう余所から聞いている!と…

自分が話した所で然程何も変わらない!と言葉を続け…

この時間がそもそも無駄である様なそんな事も口にするが、

ミサカはそんな事を御構い無し!…ただ自身の欲求に素直に従う!…

と言うのもゼファーの生涯に興味を持った訳では無い様で、

そのゼファー自身について質問を!…


「…じゃあ君のその奇怪な能力について!…

それって間違い無く習得したものじゃないよねぇ?…」


「ッ!?…お、おい娘さん!!…それが今如何関係して!?…」


と言うのもその特異体質が気になるのか?…

本当に本件とは全く関係のない所を質問し出し!…

あくまでもそれが習得系のスキル等では無い事を尋ねて行くと、

勿論このミサカの質問にドワーフがツッコミ!…

だが御構い無しにミサカはさも子供の様な眼差しを向けて行く!…

するとそんな子供みたいなミサカに思わずゼファーも戸惑う様な

そんな反応を露わにすると、次にはその質問に律義に返事をし始め!…


__…シュボッ!!…ッ!?…バババババッ!!!…ッ!!……


「…ッ…これは…この力は…忌まわしきモノなのだよ…」


この時ゼファーはミサカの言いたい事を理解した様子で!…

自身の目の前に黒い炎を灯して見せると、それを見た面々は

当然途端に警戒を露わにし!…

が、それも見せたかっただけの様子で直ぐにゼファーが鎮火!…

しかしいつでも逃げれる事を物語っており!…

ある一定数の面々がいつでも動ける様にずっと武器に手を掛ける状態で

固まって見せると、一方でゼファーはこの自身の力を忌むべき力!と…

自分でも嫌っている様子で話しを続ける!…

するとそんなゼファーの話し振りにミサカは何とも感じていないのか、

更に質問を続ける様に相槌を!…


「ッ!…と、言うと?…」


「…[魔剣]…の存在は知って居るかな?…」


探求心の方が勝った様子で怯まず言葉を!…

となるとその相槌にこれまたゼファーは返事を続け!…徐に魔剣の存在について!…

と言うのもその物の事を知って居るかどうか?と基本的な事を口にすると、

その一連の話を聞いている周りもドワーフやグレイスは勿論困惑!…

これは何?と戸惑うそんな表情を浮かべて見せる!…

しかしもはや言わずもがな!…ミサカはそんな周りの事など気にする事無く、

そのゼファーの問い掛けに対して勿論!と言って返事をし!…


「ッ!…当然!…斯く言う我々も一応数本は所持しているからね?…

その存在を知って!…」


「…では、[魔剣の巫女]の存在は?…」


その返事をする際自分達のクランでも保管?或いは保有している!と…

だがその本数も多くはない様子で、あくまでも数本と言ってゼファーに

片手でパッと指を立てて見せ!…

が、ゼファーからすればそんな事は如何でも良く!…

肝心なのはその知識についてで!…続けて質問を口に!…

今度は[魔剣の巫女]なる存在についてミサカに確認をして行くと、

さすがのミサカも初見なのか!…

その言葉は初めて耳にする!とばかりに言葉を漏らす!…


「ッ!…魔剣の…巫女?…」


「簡単に言えば魔剣に認められた…

…いやこの場合は[楔]とでも言うべきか?…」


「ッ!…楔?…」


それこそ復唱する様な感じで言葉の確認をして行くと、

ゼファーもその反応を見て察したのか!…

続けて魔剣の巫女とは何なのか?を簡単に説明し始め!…

その際何か意味深な事を!…やはりその巫女が如何にも普通では無い様な!…

楔と言って何やら不穏な空気を露わにすると、ミサカがまた更に食い付く!…

何ならそれについての説明も求めるよう言葉を復唱する!…

となるともはや会議どころではなくなってしまい、

その会議に参加をして居る者達も諦め話を聞き出し!…

が、ゼファーは今はその話は重要ではない!と…


「とにかくその魔剣を扱える者を指す言葉だと思ってくれ…

…そして私はその魔剣の巫女より生まれ落ちた…

君達の言う巨悪の元凶をタネに生まれ落ちた子供なのだよ…

…それも…もっとも残酷で…

確実に母体が息絶えるであろう方法によって生み出された…ね?…」


__ッ!?…ッ……


やはり簡単に魔剣を扱える者と言う事でまとめて行き!…

そして自分はその魔剣の巫女とディマイオスの間に生まれた!…

まるで忌み子である様なそんなトーンでまずは自身の出生を明かすと、

更にまた不穏な空気を!…会議室内を重い空気で満たして行く!…

それは天井に穴が開き空が見えているにも関わらず、

その重苦しい空気が逃げる事は決してなく!…

となるとそんなゼファーの思わせ振りな様子にこれまた面々は

戸惑い続け!…だが誰も話を止める様子は見せず!…

ただジッとゼファーの話に耳を傾け続けて居ると、

ゼファーも今度はその出産方法について!…

さもそれがこの力の取得方法であるよう話し続ける!…


「…私の出産に付き合った助産師…いや私の乳母と言うべきか?…

何でも母の良き理解者として付き添い…その最後を見たらしい…

…それは常軌を逸し…具体的には私の母である魔剣の巫女を母体とし…

その巫女に適応した魔剣を突き立てる!…」


__どよぉ!?…ッ!?…ザワザワッ!!…ザワザワッ!!…


何でもそこで語られるはまだ感じ的に話しの触り程度なのだが、

とてもショッキングな内容であり!…

因みにその話も当然直に見た訳ではないので人伝であり!…

尚その人物はゼファーの出産を手伝った助産師で、兼乳母でもある!と…

だがそんな事は如何でも良く!…

問題なのはその助産師が見た恐ろしい光景!…まさに常軌を逸しており、

淡々と話すゼファーの様子に思わず恐怖を覚えてしまうと、

面々はこれまたコカトリスにでも睨まれたよう固まってしまう!…

そしてどよめきを上げて見せる!…だがそれで話は終わらず、

続けてゼファーはどうやって自分が生まれたか?を話し続け…


「その際逃げられないよう…抵抗出来ない様に拘束し…

その上であの男は行為に及び、私をその巫女に身籠らせた…

…そこからは十月十日…生かさず殺さず…

剣を抜く事無く私の出産に備えさせ…そして私が生まれ…

その際母はずっと呪いの言葉を吐いていたそうだ…

この国を呪う!と…あの男を殺す!と……そして私を生んだ理由も…

その男を殺させる為だけに生むと決めて…最後に力尽き死んだらしい…」


それはもう聞くに堪えない位のディマイオスの異常さが十分に伺え!…

もはやここまで来ると面々のどよめきは絶句に変わり、誰もがその表情を

青褪めさせ!…そしてそのゼファーの母もその所業で狂ってしまった様であり!…

自身の息子を息子として見ず!…ただ復讐の道具として見ていた事を!…

その乳母より聞かされた事をゼファーが淡々と話しをすると、もはや何も言えない…

ただその場でゼファーの声だけが聞こえて来る!…

そしてまだ話は続く様子で、今度は皮肉を漏らし始め!…


「…まぁこの話も何処までが真実なのかは分からないが…

あの男は私を戦争の道具に…母は自身の無念を晴らす道具として…

それぞれ違う事を考えて居た様だ…

…つまり私は望まれて生まれて来たのではない…

…正真正銘…ただの道具に過ぎなかったと言う事だ!…」


その際これがあくまで人から聞いた話である事を再度話すと、

どちらにしても気分がいいモノではない!と…

何なら結局のところ嘘か本当かも分からない訳で!…

ただ分かるのはゼファーはやはり両親から愛されていない!…

ただの道具として見られていた事を!…

そしてゼファーもそれを理解した上でこうして捻くれてしまった事が

分かって行くと、ゼファーは皮肉そうにそれを笑いながら話す!…

更にその場の空気を重くする!…

するとその話を聞いてミサカもヤバい話を聞いた!とばかりに

反応をすると、せめてフォローに入ろうとするのだが!…


「そ、そんな!……」


「…そしてこれがその業を代償として得た力!…

…如何だい?…君のご期待に沿えたかな?…」


__ッ!?…ッ…ッ~~~~…


「…故に…私はもう誰にも必要とされない…ただのガラクタなのだよ…

だからもう…今更極刑になった所で如何も思わない…

寧ろそれで死ねるのなら…私は喜んで!…断頭台に立って見せよう…」


言葉を零した所で焼け石に水!…これが知りたかった情報!とゼファーは笑い…

この話を振って来たミサカに対して更に追い打ちを掛けるようその感想を求めて

行くと、ミサカはビクッと息を呑む!…そして返事が出来ずに固まってしまう!…

それは見事に地雷を踏み抜いた訳で有り、一方でゼファーは改めて願望を!…

と言うのもこれを機にガラクタゼファー自身は処分してくれ!と…

何ならお願いをするよう言葉を続け!…その最後まで皮肉な笑顔を絶やさず!…

自身を解放してくれ!と死こそがまさに!…

救いであるよう嬉々とした様子まで露わにすると、更にその場の空気は

グンッと重く!…オマケで極寒の地の様に冷える一途を辿るのであった!…

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感想 63

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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