どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第九章-スプリングフィールド王国・再び編-

-第九章二節 カラクリヲタクと飛行船の悪夢と予想外の襲来!-

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さてマサツグが自室にて轟沈している一方…

オリハと共に飛行船の探検に向かったハク達はと言うと、

まずは機関室に向かって居り!…

と言うのも如何やら飛行船がどの様に浮いて動いているのか?が気になるらしく!…

何か魔法の類なのか?…そう言った事を考えながら!…

子供らしくワクワクとした様子でその道中を急いで?居ると、

まぁ何事も無くその機関室に辿り着き!…

そこで種明かしとばかりにまずはエンジンを見つけて行く!…


__ゴゴゴゴゴゴ!!!…ッ!?…


「お、おぉ~!!…おっきな鉄の塊が唸っているのです!!…こ、これは!?…」


「ッ!…ハクちゃん、これがその飛行船の…」


機関室に入ると奥の壁一面に何やら物々しい鉄の塊が!…

それこそ言わずもがな飛行船のエンジンで有り、

そのエンジンの目の前に数人の整備士が!…

今まさに点検をしている様子で忙しなく動き回り!…

そんな整備士達の邪魔をしないよう遠巻きにジッと

エンジンの動く様子を見始めると、ハクがやはり初めて見る!とばかりに…

エンジンについて疑問を持つ!…

それは物自体を知らない様子でその唸っている様子から驚いて見せると、

この時オリハがその様子に気が付くなり質問に答えようとするのだが!…


「これが[えんじん]と言うモノじゃ!!…燃料を糧に働き!…

寡黙に文句も言わずこの巨大な風船の動力源を担う!!…

それは素晴らしいモノなのじゃぞ!…」


「ッ!…フィロさん?…」


次の瞬間フィロもその質問を聞いて機敏に反応!…まさに火が点いた様子で!…

突如饒舌にエンジンが何なのか?をさもこれが面白い!とばかりに話し出すと、

続けてエンジンの魅力を語ろうとする!…となるとオリハもその話を遮られた!…

いやそれよりも突如饒舌になり始めた事でフィロの様子に戸惑いを持つ!…

そして思わず困惑するようフィロの事を呼んで行くと、

一方でハクが更に禁忌に手を付けるようフィロに質問をし始め!…


「ッ!…[えんじん]?…[えんじん]って何ですか?…」


「ッ!…まずそこから説明をせねばならんのかや…ッ…まぁよい!…

ならばわっちが今一度!…

この飛行船と言うのが如何言うモノなのか?を教えてくれよう!…

よいか?…そもそも[えんじん]と言うのは…」


と言うのもハクはそもそもエンジンと言うモノ自体を全く知らない!…

となるとそれが如何なるものなのか?を尋ね始め…

フィロもその質問を受けてこの時若干戸惑った反応を見せるのだが、

次にはさも先生になった様に!…一からそのエンジンの説明をし始める!…

するとそこからはそのエンジンの話だけで簡単に時間を潰せる!とばかりに

饒舌になると、まさに永遠に続くよう上機嫌で語り続け!…


__約一時間後…


「であるからして!…この飛行船と言うのは…」


{…何となぁくフィロちゃんがこうカラクリと言うか…

機械フェチな事には気が付いていたけど…

いざ語らせるとこうも饒舌!…

しかも長々と語るタイプだったとは!…}


一時間経った所で二人は限界!…

しかし一方でフィロの話は一向に終わる気配を全く見せず、

まだまだ話せる!とばかりに続きを語ろうと…

その際その上機嫌で喋るフィロに対してオリハも驚き!…

と言うのもその片鱗は見えて居たのか、

それでもいざ喋らせるとこうも饒舌になるのか!?と…

この話に手を出した事がそもそも間違い?であったよう認識すると、

これまた一方ではその話が長過ぎて舟を漕ぎ出す!…

今にも寝てしまいそうなハクの様子も同時に見られる!…


__…ッ……ッ……ッ!!…フルフルッ!!…


{…あぁ~…ハクちゃんも余りの話の長さに寝落ちし掛けてるし!…

それでも自分から話しを聞いた手前…ちゃんと聞こう必死になってる…

…と言うかそろそろここいらで止めないと本当に止まりそうもない……よし!…}


この時オリハの隣に立って!…

オリハの服の裾を掴みながら必死に寝ない様に堪える様子を見せるのだが、

やはり耐え切れない様子で何度も首をカクン!と…

それこそ首を痛めないか心配になってしまう程であり!…

時たまハッと我に返るよう首を振り!…フィロが話してくれている手前、

寝るのは駄目!と言った具合にやはり必死に堪える様子を見せるのだが!…

眠気には抗えない!…今にも倒れそうなヤバい素振りを露わにする!…

となるとオリハもそんなハクの様子を見てもう駄目である事を認識すると、

次にはフィロに待った!を掛けるよう声を掛け出し!…


「…あぁ~フィロちゃん?…話は一旦置いといて!…

一度食堂と言うかフードコートに行ってみない?…

掘らずっと喋ってると喉も乾くだろうし!…

それに小腹も空いて来ない?…」


それは饒舌になっているフィロの事を傷付けない様に!…

この時寝落ち寸前のハクの様子も見ながら、

タイミングを見て恐る恐るとばかりに声を掛け出し!…

それこそずっと語り続けて居るフィロの心配をするよう!…

ここいらで話しを一旦止め!…

休憩にする様なそんな提案を口にすると、

フィロもここでピクッとその呼び掛けに反応!…

そして若干ムスッとするそんな表情を露わにする!…


「ッ!…何じゃオリハ!!…ここからが面白い所じゃと言うに!!…

…しかし少し喉が渇いたのはまた事実……よかろう!…

講義はこの位にしてまたの機会にして…

次はその[ふーどこーと]とやらに行ってみるかや!…」


__ッ!…ッ…はあぁ~……


その際フィロはここからが面白くなる!と言った事を口にするが、

しかし恐らく面白いのはフィロだけであろうと言うのが

もう既に薄々分かっており!…

しかしフィロもなんだかんだで喉が渇いた!と感じている様で、

次には渋々?了承して行き!…スッと話を止めて元の探検!…

もとい今度はフードコートに向かい歩いて行くと、

その様子にオリハもホッ!と…長い講義が終わった事に安堵する!…

それこそ悟られないよう溜息として口から苦労を吐いて行くと、

次には寝落ち寸前のハクをスッと抱き抱え!…

と、その向かう道中で飛行船の地図を見つけ!…


「ッ!…おっ!…丁度良い所に!…どれどれ?…」


__パラッ……ッ!…


「…へぇ~?…この飛行船にもなるモノがあるのかぁ~…

…何かそう聞くとって思うけど…」


探検と続ける上で必須のアイテムな訳であり、ハクの事を抱っこしつつ!…

その飛行船の案内を一つ取り!…

何気なしに中を見て何か珍しいモノがあるかどうかを見て行くと、

そこで飛行船なら付いて在って当然なのか?…

屋上デッキが完備されて有る事を確認する!…

するとオリハもそれを見てふとある出来事を思い出すと、

思わずフラグめいた事を口に!…

となるとそんなオリハの言葉にフィロも冗談交じりで言葉を零し!…


「ッ!…あぁそう言えばその様な事も…

しかし草々何度も起きる事も無かろうて!…

確かに航路としては今回若干日数は長いが…」


「ッ!…だよねぇ~!!…あははははは!…」


それこそその時の事を思い出す様に!…そして草々起きる筈がない!と、

思い出しては笑い飛ばし!…更にはその可能性についても少し触れ!…

と言うのも今回の帰路の航路は若干長く!…

秋羊雲オータムクラウド大陸から冬粉雪ウィンタースノー大陸までの航路は三日、

しかし冬粉雪ウィンタースノー大陸から春野原スプリングフィールド大陸までは五日掛かり!…

期間的には確かに長いモノであるのだが、

そもそもとしてあのイベント事態レアで有り!…

そう聞いたあの時の事を思い出す様に!…

フィロがあり得ない!とばかりに片手をパタパタと振って見せると、

オリハもそれを見て笑い!…フィロの言葉に共感する!…しかし!…


__ドゴオオオォォォォォォン!!!!…ッ!?…ッ!?!?…


「え?…え!?…」


「よ、よもや本当に!?…本当にまたなのかや!?…

…ッ…と、ともかく!!…ッ………ッ!?…」


それは突如二人の言葉を否定するよう鳴り響く!…

別に船体が大きく揺れると言った事は無いのだが、

何故か謎の砲撃音が飛行船の外より聞こえ!…

となると当然そのいきなりの砲撃音に二人も戸惑い!…

オリハはまさか!?と慌ててふためき!…

フィロも言った傍から現実になった!?とばかりに!…

困惑しながらも次には辺りに対して気を張り詰めるよう探り出すと、

そこで慌しく動き回る船員達の気を感知!…

そして嫌な予感を感じ始める!…


「…オ、オリハよ!!…これはひょっとしてひょっとするやもしれん!!…」


「ッ!?…ちょ!?…えぇ!?…」


この時フィロは珍しく額に汗を滲ませ慌てて見せる!…

それは面倒な事になった!と物語る様に…フィロが言葉を発する前に!…

もうその表情からも分かる位に面倒がやって来た事を露わにすると、

次にはフィロが更にそれを肯定するよう言葉を!…

何やら怪しい物言いをして見せる!…

となるとその物言いにオリハも眠るハクを抱っこしながら慌て出すと、

こっちはもう混乱の余り言葉にならないのか声だけを漏らし!…

となると更にフィロはここに来てふとある事を計算し始め!…


「…確かこの客船には今回然程冒険者達は乗って居らなんだな?…

あの時と比べて少数!!…

そしてあの時の様な化け物が出てきた場合相手に出来るのは?…」


「…それって私達しか居ないって事?…よもや死にに行けと?…」


_………。


それはこの飛行船に乗り合わせて居る冒険者達の数であり!…

何ならプレイヤーNPC問わず!…今回乗り合わせて居るのがフィロの記憶上!…

あの時に比べて少ない事を口にすると、

更にフィロは慌てるようその言葉を疑問形に!…

と、それを聞いてオリハも率直に思った事をポロッと漏らす!…

そして二人の間で奇妙な沈黙が訪れていると、次には船内アナウンスが!…

船全体に伝わるよう緊急事態エマージェンシーが告げられて行き!…


__ピンポンパンポォ~ン♪…ッ!……ジジジッ…


〈…今回はフウェイル号に御乗船いただき、誠にありがとうございます!…

現在本船は定期点検の為、試しで砲撃の点検をさせて頂いております!…

お客様の安全を守る為!…今しばらくはご了承の程を…

よろしくお願い申し上げます!……尚、続きまして…船員全体に連絡!!…

!!…は、

直ぐに操舵室にまで来てください!…繰り返します!!…船員の…〉


と言うのもそれはさも普通の船内アナウンスの様に!…

まずは乗船した客人達に向けてお礼の挨拶をし!…

そして先程の砲撃音に対して言い訳をするよう、音の原因を点検と言い!…

それこそさも心配は要らない様に安心を呼び掛け!…

しかし次には不思議な事に!…

突如船員を呼ぶ様なそんなアナウンスまでし始めると、

今度はそれに繰り返し!…

と、一方でそれを聞いたオリハはホッ!と安堵して見せるのだが!…


「ッ!…な、なぁんだ!!…た、ただの点検か!!…驚いて損し…」


「…いや、可笑しい!!…」


「ッ!?…え?…」


この時オリハは心配して損をした事を口にして行き!…

その際ホッと漏れ出た吐息がハクを首筋を擽り!…

ハクもそれに対してピクッと身震いをするそんな反応を見せるのだが、

いやそれ所では無い!と次にはフィロがそのアナウンスに疑問を持ち!…

と言うのも腕を組み何かを考える様にして可笑しい!と…

となるとそんなフィロの奇妙な否定に戸惑い!…

一体如何言う事?とばかりに思わずフィロに反応を示すと、

フィロはその問い掛けに応えるよう言葉を!…

自身の疑問を口にする!…


「確かに点検は分かるとして…

しかしじゃがそれでも先程の慌しい気はなんだったと言うのじゃ!?…

ただの点検であれば幾ら何でもあそこまで慌てる必要も無い!!…

ましてやその案内の最後にあの様な!!…

!?…」


その際フィロが言うには先程気を探った際の慌しい様子が気になるらしく、

それこそただの点検にしては慌ただし過ぎる!と感じた様で…

何なら更にはそのアナウンスの最後の言葉についても気になった様子!…

?と…

入れるにしてもタイミングが悪い!と思った様で、

急いでいるが故にあの様なタイミングであの連絡を入れたのでは?と

考える素振りをフィロが見せると、

オリハもそれを聞いて何か心当たりが有るのか!…

次にはハッ!と思い出した具合に言葉を漏らす!…と言うのも!…


「ッ!?…も、もしかして[隠語]の事言ってる!?…い、いやでも!!…」


オリハはその話を聞いて何と無く何処かで聞いた事が有る様なそんな反応を!…

それは何か緊急時に客人達を混乱させない様に!…

或いは誰にもバレないよう秘密の言葉的なやり取りで円滑に対処すると言った!…

要は先程のアナウンスに隠語が使われていた!?と理解を示し!…

しかしその一方でその隠語の存在に疑問を持つ事に!…

と言うのもまぁここまでのAIであれば別にやっても可笑しくはないが、

ここでも先の記憶にて!…

ワイバーンが攻めて来た時はその隠語が使われなかった事を思い出すと、

本当に隠語なのか?とそこに疑問を感じてしまい!…

だがそんなオリハの疑問に答えるよう次にはある者達が現れ始め!…


「…ッ!…申し訳ありません!!…」


「ッ!…え?…」


「現在この船は全体清掃の時間となりましたので!…

お客様方は一度お部屋の方にお戻り頂きたく!!…」


そのある者と言うのも恐らく船員!…

オリハ達が通路で喋っている事に気が付くと、

途端に慌てた様子でスッと近付いて来るなり謝り始め!…

と、一方でいきなり声を掛けられた事で!…

いやこの場合は謝罪をして来た事にと言うべきか!…

とにかく二人はそんな船員に思わず戸惑い!…

オリハが驚いた様子でその声を掛けて来た船員の方へ振り向くと、

その船員はオリハ達に部屋へ戻って欲しい様な…

それこそいきなり掃除の時間!と言って慌てて見せる!…

となると余計にこうなって来ると、

オリハ達からは余計にその船員が怪しく思え!…


「…何故なのじゃ?…ちゃんと納得のいく理由を説明をせい!…」


「ッ!?…フィ、フィロちゃん!?…」


遂にはフィロがその船員に噛み付く始末に!…

ジトッと疑う様にして船員を見詰め、まるで嘘を言っている!とばかりに

本当の説明を求め!…

となるとそんなフィロの態度にオリハも思わずこれまた戸惑い!…

それこそフィロを落ち着かせる様に!…

名前を呼んで自身の困惑具合を露わにすると、

一方で船員もそんなフィロの態度と言葉に戸惑って見せる!…

しかしフィロは一切改める事無く更に言葉を続けて行く!…


「…何か起きたからこうして部屋に戻れと言っておるのであろう?…

ではそれが何なのか?…ちゃんと説明をせん限りわっち達は戻らぬぞ?…」


「ッ!?…な、なりません!!…げ、現在大変忙しく!!…」


それはもう相手を追い込む様に詰めて行くと、

ちゃんと説明を受けない限り言う事を聞かない!と言い…

その際フィロとしても別に怒って居る訳では無いのだが、

もう船員の事を怪しみ続け!…

となるとその怪しまれている船員も更に戸惑い!…

何なら話せない!とばかり…

ただ誤魔化す様にして自分達は忙しい!の言葉で

何とかごり押そうとして見せると、次にはまた衝撃音が!…

同時に今度は軽く船体に揺れが生じる!…


__ドゴオオオォォォォォォン!!!!…ッ!?…ッ!?!?…


「トトトト!!…こ、今度は何!?…」


「…不味い事になったかも!!…」


不意に足元が揺れ出した事で三人は思わずフラ付いてしまう!…

何ならオリハは重りハク?を持って居る為!…

他二人より多少振り回される様子を露わにすると、

思わず戸惑う言葉も!…だがそれよりも何が起きたのか?に注視する!…

それこそ揺れを耐え切った所で何が起きたのか?を口にすると、

一方で船員が更に慌て!…何なら意味深に不味い事になったかも!と…

となるとそれを聞き逃さなかった具合でフィロが反応!…

次にはまた辺りの気配を探るよう集中すると、

そこで思って居たモノと違う反応を感じ取る!…


__ッ!…ッ……ッ~~~!!……ッ!!…ッ!!…


「…ん?…これはぁ?……ッ!…

…なるほどのぉ?…そう言う事か…」


この時スッと目を閉じ更に詳しく辺りの気を探って行くと、

そこでワイバーンの群れとは何か違う!…

いや群れである事に違いはないが、異様なモノを感じ取り!…

と、同時にその耳には人同士が争い合っている様な声も聞こえ!…

何なら合戦でもしているのか、激しく武器がぶつかり合う!…

やはり普通とは思えない異音を如何にも耳にすると、

フィロはそれらの音や気配を感じて次にはふと理解!…

船員が何を隠しているのか?を悟って行く!…

となると一方でオリハもそれに気が付いた様子でハッとした反応を見せると、

率直にフィロへ質問をし!…


「ッ!?…フィロちゃん!?…一体何が!?…」


「…お主!…が現れた事を隠しては居らんかや?…」


一体何が分かったのか?について尋ねて行くと、フィロはオリハに答える事無く!…

質問の先をその目の前に居る船員に向けて話し始め!…

その際まるで名指しで呼ぶようお主と言い、続けて自身の答えが合っているか?…

その確認する様にこの状況は空賊が襲って来たのでは?と問い掛け出すと、

そのフィロの予想外の問い掛けにオリハは戸惑い!…

何なら目の前の船員もえっ!?とばかりに驚いて見せる!…


「ッ!?…え!?…く、空賊?…」


「ッ!?…な、何故それを!?…ッ!?…ッ~~~…」


この時予想だにして居なかった答えがフィロの口から出て来た事で、

オリハは思わずハクを抱えたまま芸人の様なリアクションを取ってしまい!…

と、一方でそれを指摘された事で船員も思わず本音をポロリ!…

すると次にはハッ!とした様子で自身の言葉にしまった!と…

しかし当然ながら時既にお寿司であり!…

それを見たフィロやオリハは肯定と受け取った様子で!…

更には何故その考えに至ったのかフィロがその根拠を話し始める!…


「あのトビトカゲ共にしては可笑しい気が感じられる!…

もっと言うと感じられるは大量の人の気!…

そして上から聞こえて来る何かと戦っている様な音の数々!…

…恐らくは自分達でまだ処理が出来ると踏んでのあの奇妙な案内と言った所か?…

故にわっちらに万が一が遭ってはならない!と考えてのこの避難勧告!…

と、言った所かや?…

ともかくわっちらが危惧していたモノとは違う事が今分かった訳じゃが…」


何でもフィロ曰くワイバーンの気とは何か違うモノを感じたらしく、

具体的にはさもいつもと変わらない人だかりの気を感じた様子で!…

そして更に先程集中をした際に聞こえて来た音から推察した!と…

オマケでやはりあの案内が可笑しかった事も口にして行き!…

それらがパズルのピースとなり!…

フィロの頭の中でさも一枚の絵に変わったよう閃いた事を続けて行くと、

更にその答え合わせるする様に!…頭の上からまた衝撃音が三度聞こえる!…


__ドゴオオオォォォォォォン!!!!…ッ!?…ッ!?!?…


「…で、如何なのじゃ?…

客を心配させまい!とするその心意気は立派であるが!…

如何にして信用を勝ち取り!…

また客を安心させるかと言う事もお主らの責任であるとわっちは思って居る!…

…ここまで言われれば分かるであろう?…別に怒ったりは…」


その音は紛れもなく善戦をして居る様には聞こえないモノで、

そして心成しか騒ぎの音が近付いて来ている様な!…

もう時間もあんまり無い様なそんな雰囲気が感じられると、

フィロも更にその船員に対して再度答えを求め!…

言わずもがな合っているのかいないのか?…その際船員の心遣いも尤も!と…

しかしそれ以上に説明責任も今求められている場面である事を話して行くと、

自身が怒って居ない事を口に!…更に口を割らせようと振舞って見せる!…

しかしそんな言葉も次にはタイムアップの様子で、

上から誰かが降りて来る足音が聞こえ!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ッ!…ッ…


「…ぐへへへへ!!…コブ付きだが上玉が一人!…

なりはちいせぇが良いモノを持ってるガキが一人いるなぁ!!…」


「…よし!…さっさと掻っ攫っちまおうゼ!!…

そんで後でたぁ~っぷり!!…ぐひひひひひ!!!」


と言うのもフィロが求めていた答えに足が生えてやって来た様な!…

そこには見るからに悪者と言った格好をした男が二人!…

それぞれ小汚いツナギの様なモノを着て、その頭に飛行帽!…

更にはゴーグルらしき眼鏡の様なモノも装着して現れると、

オリハ達を見つけて開口一番!…メスを見つけた様に言葉を漏らす!…

そしてその口振りも言わずもがななモノであり、

二人揃って途端に下卑た笑みを浮かべ!…

と、そんな二人の男の様子を見てオリハも途端に鳥肌を立たせ!…


__ッ!?…ゾワワワワアアアアァァァァ!!!…ッ~~~!!!…


「い、今!!…久々にこれ程までにない位に寒気を感じたんだけど!?…

本当に気持ちが悪いって言うか!?…」


「…はあぁ~…やれやれ…モテる女は辛いよのぉ?…」


それこそ秋羊雲オータムクラウドでオーガキングを相手にした時より嫌悪感を露わに!…

種族と言うか見た目が違うだけでこうも感じ方が違うのか!?と…

自身でも驚き直ぐに身構えるそんな様子を取って見せると、

一方でフィロは慣れた様子!…さも呆れる様にして言葉を漏らす!…

何ならそんな目で見られる事も当然であるよう振舞って見せると、

次にはその避難勧告を出して来た船員がその空賊達に身構え始め!…


「ッ!!…も、もうここまで!!…お客様方!!…お下がりを!!…」


その際勿論空賊が現れた事で戸惑い慌てて見せるのだが、

それでもお客様の命を最優先に!…と、次には自らが盾となる様に!…

空賊達へ立ち向かう勇敢な姿を取って見せると、

その船員の姿にオリハとフィロがピクッ!と…

それこそ感心をする様なそんな視線を向けて行く!…

しかしそんな船員の姿も次にはスッと陰る様に、

突如機敏にオリハ達の背後からある者が飛び入り参戦をし始め!…


__バシュンッ!!…バキッ!!…ガキャアァッ!!…ッ!?!?……ッ…


それは敵味方問わず不意を突く様に速攻を仕掛け!…

と、突如現れたその者はまるで稲妻の様に!…一気に空賊達と接敵して行き!…

自身の得物でそれぞれの顔に遠慮のない渾身の一撃を見舞って見せると、

その一撃で二人をノックアウト!…まさに鮮烈な登場の仕方を披露する!…

となるとそんなまるでアニメや漫画の様な登場の仕方に三人が

それぞれ驚いていると、オリハとフィロがその人物に見覚えがある事に気が付き!…


「…ハアァ~……ったく、しゃ~ないやっちゃのぉ~?…」


「「ッ!?…お、親父ぃお義父様ぁ~!?…」」×2


一方でその突如現れた人物はと言うと手慣れた様子で!…

軽くその手に持つ得物を振り回し!…

一度落ち着く様にスッと脇に挟んで構え直す様なそんな素振りを露わにすると、

何やら意味深に言葉を!…と、そんな人物にオリハとフィロはマサキと呼ぶ!…

それこそまさかの登場の仕方に当然驚いた反応を取って見せると、

更にその驚く二人の背後からスッと音も無くシルビィが現れ!…

何ならこちらも騒ぎを聞き付けて来た様子で有り!…


「…ッ…先に大旦那マサキ様がお片付けになられた後で御座いましたか…」


「ッ!?…どおぉ!?…シ、シルビィ!?…」


「ッ!?…バ、馬鹿な?!…こ、このわっちが気配を悟れん!?…」


この時シルビィも既に事態を把握している様子で言葉を口に!…

と、マサキが空賊を倒した後である事に淡々と冷静!…

それこそ必然!と言った具合に…

さすがマサツグの父!とばかりにその背中をジッと見詰めて行くと、

一方で突如現れたシルビィにこれまた三人が驚き戸惑い!…

思わず慄くそんな反応を見せてしまう!…

それはオリハと船員がそれぞれ単純に驚く中、

フィロだけは自身がそのシルビィの気配を感じ取れなかった事に驚き!…

と、そんな三人の反応を目の前にしてもシルビィは至って冷静であり!…


「…驚かせてしまい申し訳ございません…ですがこれも旦那様の為…」


「ッ!…え?…あ、兄さん?…」


その際驚く三人に対してまずは会釈!…

そして謝罪の言葉を口にして行き、今こうして動いている理由についても!…

マサツグが関係している様子で旦那様の為!と続けて行くと、

そのシルビィの言葉にオリハが疑問を持つ!…

この時聞き間違いで無いか?を確認するようマサツグの名前を上げて見せる!…

するとそのオリハの問い掛けに対してシルビィも更に反応を示すと、

オリハに肯定をしながら話しを続け!…


「…はい…先程から飛行船が揺れております故…

旦那様も落ち着かず更に青褪める様子をお見せに…」


「あ、兄さんぇ…」


何でもマサツグが今も尚青褪めているのが原因らしく!…

と言うのも空賊のせいで飛行船が揺れる!…

故にマサツグが安心出来ずに困っている!と…それを見て不憫に思い!…

今まさに自身が事件解決の為に動いている事を口にすると、

その理由を聞いたオリハはマサツグに呆れる!…

それこそマサツグの名前を呟いて見せる!…

そしてシルビィの方が納得出来たところで今度は何故マサキも?と

疑問を持ち始めると、その理由についてもシルビィが続けて説明をして行き!…


「ですので事件解決に私が動き…

大奥くまさん様も同じご様子…故に大旦那マサキ様とご一緒に…」


「ッ!?…あ、あの二人はぁ~…

…て言うか何でピンポイントでこんな珍イベント引き当てちゃうかなぁ~?…」


と、ここまで来るとその理由も何と無く想像が出来るモノで!…

と言うのも子が子なら親も親、くまさんもマサツグ同様揺れに対して

非常に怯えているらしく!…

となるとそれを解決しようとマサキが果敢にも動き出した様で!…

その事を簡潔にシルビィがオリハ達に説明をして行き!…

その話を聞いてオリハも更に呆れ!…

同時に何故この様な奇妙なイベントを引き当てるのか?と…

運が良いのか悪いのか分からない変な運命に戸惑って見せると、

一方でそんな戸惑って居る時間も無い!と…更に空賊達が攻めて来る!…

すると飛行船内は更に慌しいモノになって行き、自動的に巻き込まれる事に!…

飛行船奪還?戦に参加をする事になるのであった!…

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
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ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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