どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第九章-スプリングフィールド王国・再び編-

-第九章十四節 空賊達の贖罪?とあばば!とくまさんの部屋!-

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さて事件の首謀者であるセルゲイが倒された事で、徐々に飛行船内の混乱は収束!…

その際セルゲイと共に事件を企てたゴロツキ達も、

他の冒険者プレイヤー達の手により一斉検挙され拘束された後!…

物置部屋へと追いやられるよう一か所に纏められ監禁されると、一先ずは平穏が!…

と、同時にここで更に問題が出て来る事になってしまう!…

と言うのもそれはリナ達の事であり、彼女達も当然間接的に関わって居る為!…

勿論お咎め無しと言う訳には勿論行かず!…

因みにリナ達の方は抵抗をする気は全く無い様で!…

部下共々反省をした様子で素直に従う姿勢を見せ、

今現在冒険者達の目の前で正座!…

となるとその処分を如何するか?で面々も悩んで見せる事に!…


__フウェイル号・食堂にて…


「…今回巻き込まれたとは言え!…俺様達も少なからず迷惑を掛けた身だ!!…

勿論逃げも隠れもしねぇ!!…煮るなり焼くなり隙にしてくれ!!!…

…今回は本当に!!…申し訳ない事をしたぁ!!!」


__ザッ!!…ババッ!!…ッ!?……スンマセンデシタアアアァァァ!!!!…


一度リナを含む部下達を食堂へ連れて行き、

まるで裁判を開く様に面々で監視をしながら相談会を!…

その際先に動きを見せたのがリナであり!…

リナは元の親分気質に戻った様で!…

自身のした事に対してちゃんと責任を感じている!と…

堂々と面々に声を掛け出すと、まずは謝罪!…

この時さも如何にでもしてくれ!と漢気を見せる!…

そして正座をしている状態からスッと頭を下げて床に額を付けて行くと、

誰が如何見ても土下座の形となって行き!…

と、そんなリナの土下座に他の部下の空賊達も一斉に!…

頭を下げて土下座をし始め!…

となると一方で頭を下げられた事で思わず面々も恐縮!…

中には違う反応を見せる者も居るのだが…

その誠実?な姿に別に許してもいいのでは?と言った声が出て来ると、

当然それに反対をする者が出て来て!…勿論の如く対立し出す!…


「…な、なぁ…ここまでやってるんだからもうこいつ等は良いんじゃ?…」


「ッ!?…何言ってんだよ!?…そんなの許される訳がないだろ!?…

そもそもコイツ等が攻めて来なければ!!…

こんな事にはならなかった訳だろ!?…コイツ等も同罪だ!!…

一か所にまとめて監禁しようぜ!!」


「でも実際にこうして頭まで下げて謝罪をしているのですよ?…

この誠意に当然!…もう少し慈悲を与えてもいいのでは?…」


「駄目だ駄目だ!!…しっかり罪を犯してるんだ!!…

やはりそれ相応の罰と償いをさせなければ!!…」


ある者はその様子からちゃんとリナ達が反省をしている様に見えたらしく、

戸惑いながらも面々に許しては?と提案をし始め!…

しかしその提案に対して真っ向から反対をする者が現れ始め!…

何なら元々の原因はコイツ等!と…セルゲイの部下達と同様監禁をした後!…

春野原にて衛兵に引き渡した方が良い様な事を口にすると、

それに対してまた別の反対の意見が!…今度は慈悲を持つよう諭し始める!…

それこそ頭を下げると言う行為を重く受け止めた様子で、

彼女達は本当に反省をしている!と信用をするよう言葉を口に!…

だがそれでも反対をする者達もやはり折れず!…

まず罪を犯した事自体が駄目だ!と…

償いをさせる事がその者達の為にもなる!と言い出し…

無罪放免は許さない姿勢を露わにすると、あぁでも無いこぉでも無いと…

逆に冒険者達がギスギスとする様子を見せ始める!…

となるとその様子に罪に問われているリナ達も!…

思わず困惑のの表情を浮かべて見せると、

如何したらいいモノか?とコッチもコッチで悩み始め!…


が、次にはそんな論争も如何でも良い事に!…

丁度良い具合にリナ達の処分が決まる事件が発生する!…と言うのも!…


__タッタッタッタッタッタッ!!!…バアアァン!!!…ッ!?…


「ハァ!!…ハァ!!…お、お忙しい所申し訳ありません!!…

だ、誰か!!…誰かこの飛行船の舵を取れる方はいらっしゃいませんか!?…」


「ッ!?…えぇ!?…」


この時リナ達は食堂のとある一室にてその裁決を受けていたのだが、

部屋の外から慌しい足音が聞こえ!…

と、次の瞬間今度はその部屋の扉が勢い良く開かれる音が耳に入って来て!…

中に居た者達も途端にビクッ!と…

そしてその音の聞こえた方へ機敏に反応を示し出すと、

そこで息を切らす本物の船員の姿を目に!…

となると勿論何事!?とばかりに凝視をする!…

するとその船員も息を切らしながらふと言葉を口にし出すと、可笑しな事を言い!…

と言うのも冒険者達に対して船の舵を取れる者は居ないか!?と…

まるで自分達では如何にもならない!と言っている様な…

聞いていてとても不安になる嫌な言葉の様に聞こえてしまうと、

当然面々は戸惑い!…しかし同時にその船員に質問もする!…


「え?…ちょっと待て?…船員の誰も扱えないの?…

そ、それこそ船長は別に捕まって居たとか?…」


「そ、それがぁ…我々今回が初の乗船であったり!…

日が浅い者達しか居ない様で誰も!!…

船長も何処かに監禁されていると言った事も無く!…

最初からこの船には乗っていなかった!…或いは!!…」


「ッ!?…わ、分かった!!…もう良い!!…」


と言うのも船員と名乗って船に乗っている以上、

誰かそっちで操縦出来る者は居ないのか?と…

それこそ何処かに船長が監禁されている様な事も無いのか?と、

更に戸惑いながらも質問を続けて行き!…

が、その質問に対して船員は全てを否定し始め!…

運が悪いと言うか何と言うか!…

今回乗り合わせていたのは初出勤組!と…

或いは船員としてまだ日が浅い者達で構成されている事を口に!…

と、更に慌てながら船員はこれまた絶望的な事を!…

それは船長不在の話であり、居ない理由としては最初から乗船して居なかった!…

或いは始末されたかも!と不穏な事を漏らし!…

しかし最後まで言わせる事無くその質問をした者が察した様で…

それ以上は答えを聞こうとせず!…

他の者達もちゃんとその話を聞いて青褪めるそんな様子を露わにすると、

ここでその話を聞いたリナが動きを!…

スッと立ち上がる様子を見せるなり船員に質問をし始める!…


「…ッ…おいそこの!…詳しい航路は如何なっている!?…」


「ッ!!…え?…」


「ッ!!…おい勝手に!!…」


それは緊急事態と知ってか!…

居ても立っても居られない様子で悩む事無く動き出すと、

まずは船員に今回の詳しい航路について尋ね始め!…

その際その時のリナの様子と言うのは先程とは打って変わって!…

まさに頼れる姉御の様に見えるモノで!…

一方でいきなり空賊の頭からそんな事を問われ出した事で、

船員も当然戸惑ってしまい!…

何ならまたある者はそんなリナに対して勝手な事はするな!と…

また何か余計な事をされるのではないか!?と警戒をする!…

やはり信用をしていないそんな反応を露わにするが、

リナはその静止を促して来た者に対して!…

死にたいのか!?とばかりに噛み付き反撃をして行き!…


「ッ!!…馬鹿野郎!!!」


__ッ!?…どよぉ!?…


「確かに今すぐ落ちるこたぁねぇだろうが!!…

航行する際に燃料ってのが要るんだぜ!?…

…そして!!…この燃料ってのはしっかりその距離分しか入ってねぇんだ!!…」


その際まずは一言で一喝!…

するとそのリナの反撃具合に止めた者は勿論の事、

周りの冒険者達も思わずビクッと驚き戸惑い!…

が、それでリナの怒りが収まる事はそのまま無く!…

次には急ぐ理由を口にし出し!…

結構?状況的に切迫している様なそんな事をこれまた話すと、

その話を聞いた面々は驚き戸惑い!…更には止めた者が困惑し出す!…

それはその理由を聞いてもイマイチ話の内容を理解出来ていない様子で!…

別に尋ねるつもりは無かったのだが、

思わず動揺してさも尋ねる様に言葉をポロッ!と漏らし…


「ッ!?…な!?…何で!?…」


「…その理由ってのも不慮の事故を防ぐ為!!…

更に余計な所に行かせねぇ為にねぇんだ!!!…

…まぁ昔になんかあったからそう決まってるらしいが!!…

昔の事は良く分かんねぇ!!…

けど今はそんな事を言ってる場合じゃねぇ!!!…

既に余計な距離をあの馬鹿に飛ばされてるんだ!!!…

場合によっては不時着も考えられる!!…

今動かねぇとホント最悪全員死んじまうかもしれねぇんだぞ!?…

テメェはその責任を取てるってのか!?…あぁん!?」


となるとリナもリナでその言葉に律義に返事!…わざわざ理由を話し始め!…

さも昔から決まっている約束事から!…この飛行船もそうであるよう話しをすると、

正直リナも詳しい話は知らない!と言い…

だがとにかく慌てる理由ではある!と更に続けて行く…

その際既にそのネックとなっている燃料も…

セルゲイのせいで消費している事をこれまた話すと、

最悪の事態についても慌てながら話し!…

と、そんな話を聞いて徐々に周りの面々は青褪め始め!…

何故ならそれは嫌なまでに何か不吉なモノを感じさせ、

まるでリナの話が真実である様な!…

とても不安に駆られるモノである様に聞こえてしまうと、

周りの面々は信じ始め!…

それこそもうゲームのイベントである事すら忘れた様に!…

一方でリナはその止めて来た者に対して責任を問うよう!…

それこそこんな事をしている場合では無い!と…詰め寄る様にして文句を言い!…

更に一層真剣な鬼気迫る表情で睨んで行くと、

言われた方もその言葉でグッと怯み!…


「ッ!?…グッ!!……ッ…」


「…で、航空士は居るのか!?…

急いで確認をしねぇといけねぇんだが!?…」


結果的に何も言えない様子で引き下がる事に!…

その際ただ恨めしそうと言うか悔しそうと言うか!…

一人行こうとするリナの事をジッと睨む事しか出来ないで居ると、

一方でそんな者の事など女々しい!とばかりに…

急ぎ更に船員にある確認をし始める!…

と言うのも航海士ならぬ航空士が居るか如何かについて質問をすると、

なるべく急ぎで返事が欲しいよう真っ直ぐ見詰め!…

するとその問い掛けに対してこれまたハッ!と…

船員も反応をして見せると、慌てた様子で船員もリナに返事をし始め!…


「ッ!?…は、はい!!…航空士は!!…そして航路についても!!…

春野原大陸の王都・ストロべリンズを予定して!!…」


何故ならそれは若干リナに対して不安を覚えたからで有り!…

と言うのもリナはその船員より背が低く、

見た感じ身長も160有るか無いか?と言ったラインで!…

何なら前に引き合いに出されたリーナより、

間違い無く身長は低い様に見られてしまい!…

しかもその年齢も見た感じ自身より当然若々しい!と…

となると本当に任せて大丈夫なのか?と言った疑問を船員がふと感じてしまうと、

やはり一抹の不安を感じずには居られない様で!…

しかし同時に他に頼れそうな人物が居ない事にもハッと気付き!…

と、船員が理解をした所で遅らせながら!…

リナあの質問に対して航空士が居る事を返事すると、

同時にその詳しい行き先についても返事を!…


「ッ!!…まぁまだ何とか着陸はしやすい所か!!…

よし分かった!!…俺様が舵を取る!!…

そして着き次第信号を送れ!!…場合によっては不時着も考えられるって!!…」


「ッ!?…は、はい!!…了解しました!!!…」


するとリナもそれを聞いて直ぐに反応!…

何なら停泊もした事がある様子で言葉を漏らし、停泊出来る自信が有るのか!…

次にはその飛行船の舵を取る事を改めて請け負い!…何なら直ぐに指示も出し!…

と言うのも最悪の事態に備えて、連絡手段があるのか!…

恐らくストロべリンズの管制塔とすぐさま連絡を取る事を口にすると、

それを聞いた船員はハッとした反応を!…

そしてリナに対して敬礼をするなり返事もする!…

宛らそれは船長として認めた様に慌しい様子も露わにすると、

更にリナは自身の部下に指示も出し始め!…


「…おいオメェらも行くぞ!!!…まずはさっき暴れた分損傷の確認!!…

航行に影響が出そうな箇所は片っ端から直して行け!!…分かったな!!!」


__ッ!!…へい!!!…任せて下さい!!!……ッ!?…ッ!?!?…


と言うのも先程の騒動で損傷個所が無いか?を心配し始め!…

何故なら航行に支障が出るかもしれない訳で、

見つけ次第すぐに修理出来そうな箇所は修理!…

そう言ってすぐさま探しに行かせるよう!…

自身の部下達に指示をサッと出して行くと、

そのリナの指示を聞いた部下達は途端にピクッと反応!…

そして顔を上げるなりやる気満々!…リナへ元気に返事をする!…

となるとそんな空賊?達の様子に!…

裁判をしようとしていた冒険者達まで戸惑い始め、

何なら当然ながらもう罰を考える等と言っている場合ではなくなってしまい!…

と、次にはリナを含めた空賊?達は行動を開始!…

それはもう慌しい様子を露わにし!…


__ドタドタドタドタアアァァ!!!!…ッ!?…ッ!?!?…


「…こんな所でくたばれるかよ!!…俺様はまだやりてぇ事があんだ!!!…

それを叶えるまでは絶対!!…絶対に!!!…」


宛ら鉄砲水が如く空賊達が一気に部屋を後にし始め!…

それこそ我先に!と言わんばかりにリナの命令に従い!…

何ならその要領も分かっている様子でバッと空賊達は散って行き!…

と、それを見送った所でリナも行動!…

直ぐに操舵室へ向かい歩き出し!…自分も何かまだやる事がある様子で!…

死ねない事を口にすると、決意を漲らせる!…

絶対に成功させる!とばかりに意気込んで行く!…


さてそうしてまた違う意味で慌しい様子を見せようとしている一方で、

突如眠ってしまったマサキと言うか…マサツグ達御一行はと言うと!…


__フウェイル号・マサツグの自室…


「………。」


「マ、マサツグ?…も、もう大丈夫だ!!…脅威は去った!!…だから!!…」


依然として騒がしい様子を見せて居た!…

と言うのもあの事態が収束するまでずっと!…

飛行船内は揺れていた!と言っても過言ではなく、

結果としてマサツグはベッドのシーツを頭から被っては丸くなり!…

その際宛らその見た目はさも大福の様に見えるモノで、

しかも小刻みに震えるバイブレーション機能まで備え付け!…

と、そんなマサツグの様子にリーナも戸惑いを隠せない様子!…

思わず恐る恐ると言った具合に言葉を掛け出すと、

言わずもがなもう安全は確保した!と…

もう何も心配は要らない事を口にするが、

マサツグは依然としてシーツを被ったまま丸くなる!…

何なら今現在進行形でプルプルと震えている様子を露わにすると、

そんなマサツグの様子にシロも思わず困惑!…

とにかく見たまんまの事を口にする!…


「…ご、ご主人様が真ん丸になっちゃったのです!!…」


__プルプルプルプルプルプル!!!……ッ…ペフッ…


それこそ最初は死んだ様に!…

青褪めたままピクリとも動かなかったマサツグが、今は猫の様に丸くなり!…

と、動きを見せた事でシロも最初に比べて若干安堵!…

しかしその様子に異様さを拭えず!…

ただジッと戸惑った様子でマサツグの事を見詰め続けると、

一方でハクがそんなマサツグの様子を見て何を思ったのか?…

次には徐にその震えるマサツグに向かいそっと手を伸ばて見せる!…すると…


「ッ!…あばばばばばばば!…」


「ッ!?…ハ、ハクちゃん!?…」


ハクがマサツグの体にそっと手を触れた瞬間!…

そのバイブレーション機能はまるで伝染した様に!…

ハクの腕を伝って今度はハク自身を小刻みに震わせて行くと、

そのバイブレーションにハクもあばば!と…

それはもう言葉にならない言葉をずっと漏らし始める!…

となると隣でハクがあばば!と言い出し!…

震える様子を見せ始めた事でシロも更にビクッと反応をすると、

戸惑った様子でハクの事を呼び出し!…

が、ハクを呼んだ所でハクから返事は帰って来ず!…

と、一方で未だ震える様子を見せており!…

何なら若干楽しそうなそんな反応も見せて居ると、

ここでハクが徐にシロに向かって手を伸ばし!…


__ブブブブブブブブブ!!!…ッ…スッ…


「ッ!…ハ、ハクちゃん?…」


「あばばばばばばば!…」


この時ハクは右手でマサツグを触っており、左手をシロに差し向け!…

と、一方でいきなり左手を差し出された事でシロも勿論の如く戸惑う事に!…

それこそ若干警戒気味に、もう一度ハクを呼んで一歩後ろに下がる!…

そんな様子を露わにするが、ハクはそれでもシロに向かい手を伸ばす!…

まるで共有したい様なそんな表情を浮かべて見せる!…

そしてそんな風にずっと手を差し出して来る様子を見て、

シロもふと興味を持ってしまったのか?…

次にはそのハクの手に向かいスッと自身の手を伸ばして行き!…


__…スッ…ッ!…ブブブブブブブブブ!!!…


「「あばばばばばばば!…」」×2


「ッ!?…な、何をやっているのだ?…二人よ?…」


するとシロがハクの手に触れた瞬間、やはりそれは伝染するよう!…

ハクに釣られてシロもプルプルと震え出し!…そこからやはり同じくあばば!と…

今度は二人揃って震え言葉にならない言葉を口にすると、

その様子に気が付いたリーナが思わず戸惑い!…

一体何をしている?と質問をし出す!…

だがシロとハクに質問をした所で帰って来る言葉はあばば!と…

全く返答になっておらず!…と、二人が謎に楽し気?な様子を見せて居る一方…

そこに疲れた様子でフィロが部屋に帰って来て、

その震えるシロとハクを見てん?と一瞬疑問を持つと、

こっちもリーナと同じく何をしているのか?と…


「…ふえぇ~~!……た、ただいまなのじゃあぁ~…

…って、んん?…お主ら…一体何をして居るのじゃ?…」


「「あばばばばばばば!…」」×2


部屋に入って来てこの光景であれば当然と言った所か?…

理解出来ない様子で呆れて見せ!…

ジッとシロとハクを見詰めて今の状況の説明を求めると、

やはりシロとハクはあばば!と…声にならない声を二人で発して行く!…

その際若干ながら二人は目をキラキラとさせる様な!…

楽しげな様子を見せて居ると、フィロもフィロでその二人の様子であったり!…

そのあばば!と言う二人の言葉の意味が分かった様子で更に会話を続けて見せ!…


「…ンン~?…なになに?…体がすっごい揺れて楽しい!…とな?…」


「ッ!?…わ、分かるのか!?…」


と言うのも二人は如何やらこのバイブレーション状態を楽しんでいる様子で、

フィロはさも翻訳するよう言葉を口に!…

と、この状態のシロとハクの言葉を翻訳した事にリーナも思わず驚きを露わに!…

その際自身は全く分からなかった!と…

当然の様に動揺をフィロへハッ!と浮かべて見せると、

フィロもフィロでそんなリーナの戸惑い様に対して更に言葉を!…

表情をそのままに返事をする!…


「んん~?…これ位聞き分ける事など造作もない!…

…それよりも久々に疲れたわ!…よもやこんな事になろうとは…

…{であればあの様な物をばら撒くべきではなかったな!…失敗失敗!…}…」


この時別に自慢をする様子も無く…

いや自慢にもならない様子で適当とばかりに返事をすると、

それよりも何かをこなして来たのか?…疲れた!とフィロは言葉を零し!…

その際大きく伸びをしてはんん~っ!と、苦痛に耐える様な表情も浮かべ!…

が、それも一瞬の様な間の事で次にはふぅっと…一息吐いては今回の事件に!…

まさかこの様な事になるとは思わなかった事を口にすると、

何か思い当たる事があるのか?…思わず誰も聞こえない様に言葉を漏らす!…

それこそ反省するよう失敗!と零して誤魔化していると、

リーナが微かに聞こえた様子でピクッと途端に反応をして見せ!…


「……ッ?…何か言ったか?…」


「ッ!…んにゃぁ~?…何も言ってはおりんせん!…気のせいじゃ…」


「…そ、そうか……ッ…」


それこそ自身の聞き間違いかどうかを確認するよう言葉を口に!…

その際何か言ったか?と率直に尋ね、

そのリーナからの問い掛けに対してフィロも騙す事に長けている!とばかりに…

まるで猫でも被るかの様で!…

表情を変える事無く気だるげな様子のまま返事をすると、

気のせいの言葉で片付けてしまい!…

となるとそう返事をされたリーナとしてもそれ以上の言及が出来ない様子で!…

と言うか本当に聞き間違いと納得して行き!…

次にはそのシロとハクの震える様に!…

自身も何か徐々に興味を持ったそんな反応を露わにすると、

思わずスッと手を伸ばし!…そしてシロとハクと同様震え始める!…

何ならこれまた同じ様にあばば!としか喋れなくなってしまうと、

不思議な感覚に思わず気分が高揚し!…


と、そんな事をやっているとまた一方で!…と言うのもくまさん達の部屋にて!…

突如眠りについたマサキがシルビィに背負われ運ばれて来ると、一先ずはベッドへ…

そして詳しい症状?…と言うか診断を!…

くまさんも同じく頭からシーツを被って何とか様子を見始めると、

直ぐにその心配も解ける様にして消え!…


__ゴソゴソッ…スッ……ッ…スッ……ッ…


「…た、多分大丈夫!…ただの疲労から来た気絶…だと、思う…

なんせ自分一人だけで初めて強敵を相手にした訳でしょ?…

それはもう気を張って居たって言うか…

いつも以上に神経を尖らせて居たって言うか…

そりゃ不慣れな事をしたらいつも以上に疲れるだろうし…」


「…そ、そうで御座いますか……ふぅ…」


その際くまさんは民間療法ながらにマサキの体を簡単に調べ!…

と言うのもそれはイビキの掻き方であったり、脈を取ったり!…

しかしそれらからくまさんが思う異常な点は見つからず、

次には自身の思う診断結果を口に!…

心労と疲労のダブルパンチの可能性が高い事を話して行く!…

そしてその理由付けに関してもマサキがやって来た事をシルビィから聞いたのか、

まんまそれが原因!とばかりに話しを続け!…

となるとそれを聞いたシルビィも改めて安堵し始め!…

この時本当に心配をして居た様子で胸に手を当て!…

ホッと一息吐く様子をくまさんの目の前で取って見せると、

くまさんもそれを見て思わずニコッ!と…シルビィに感謝をし始める!…


「…それにしてもありがとねぇ?…」


「ッ!…え?…」


「お父さんを回収して来てくれて!…

それにこんなに心配までしてくれて!…」


それはここまでしてくれているシルビィに対して、

更には心配をしてくれている事に対しても感謝を示し!…

となるとくまさんにいきなり感謝の言葉を言われた事で、

シルビィは思わず戸惑ってしまい!…

何故ならシルビィからすればそれらは全て当然出来て当たり前の事で!…

忠犬として、従魔として!…

当たり前の事をやって今まで褒められた事がない!…

そんなシルビィからするととても変な事の様に感じてしまい!…


「ッ!?…い、いえこれは当然の事をしたまでに御座います!…

その様に感謝をされる様な事では!!……これも従魔としての務めで…」


勿論今までにマサツグや他の面々もシルビィに感謝をした事はあるのだが、

何故かこの時このくまさんからの言葉だけは今までとは何か違う様に感じ!…

となると思わず恐縮してしまい!…

それこそ勿体ないお言葉!とばかりにくまさんに対して慌てて見せると、

そんなシルビィを持てくまさんは思わずキョトン!と…

そしてそんなシルビィに対してある意味否定の言葉を口にする!…


「ッ!…んん~ん?…シルビィちゃんは従魔じゃない!…だよ?…」


「ッ!…え?…」


それはもうただの主従関係では無い事を口にすると、

次にはシルビィにニコッと笑って見せ!…

と、一方でいきなり従魔を否定された事でシルビィもこれまた更に戸惑い!…

そしてくまさんの顔をジッと見詰め!…一定意味が分からない様な…

いや分かっているのだが更に混乱する様なそんな表情を浮かべていると、

くまさんもくまさんで更に言葉を!…

シルビィが家族である理由みたいなモノを話し出す!…


「確かに血は繋がって無くても!…もう家族みたいなモノでしょ?…

一緒にご飯を食べて!…一緒に旅をして!…

一緒に戦って!…一緒に泣いて笑ったり!…それだけでもう十分でしょうよ!!…」


「ッ!?…し、しかし私は!!…ッ!!…」


この時くまさんが言うには自分達と同じ時間を共に共有した事を差す様で、

その密度についても今まで共にやって来た事を簡単に交えて話して行き!…

と、それだけで十分!と言っては何かを必要!とする事を勿論言わず!…

そして満面の笑みをシルビィに向け!…

自らが家族である事をシルビィに態度で示して行くと、

一方でシルビィはやはり恐縮した様子で慌てて見せる!…

それこそまだ自身の過去を気にしている事から畏れ多い!と言った…

遠慮をするそんな反応を露わにするが、

当然それを良しとしないのがくまさんで有り!…

そんな否定しようとするシルビィの口に向かいスッと手を伸ばして行くと、

それ以上は言わせないよう人差し指を当てて閉じさせ!…


「それ以上は言いっこなし!!…たまには甘えて良いんだからね?…」


「ッ!!…ッ…ッ~~~~………は、はい…大奥様!…」


次には全てを受け入れる!とばかりに笑顔のままで言葉を口に!…

それはさもそれ以上は言わなくてもいい!とシルビィに話し!…

その気持ちも分かっている具合で!…

甘えなさい!と母親らしく振舞って見せると、

この時シルビィからはくまさんが本当に自身の母親の様に見えたのか!…

それこそ不意を突かれた様に感極まってしまう!…

そして我慢が出来ない様子でその目にふと静かに涙を溜めて行くと、

そのままポロポロ!と泣き出してしまい…

となるとくまさんもその様子を笑顔のままでジッと見詰め!…

何ならそれ以上何も言う事は無い様で!…スッと手を退けて行き!…

ただ本当に見守る様にしてシルビィの反応を見詰めていると、

シルビィは遅れながらにくまさんへ返事!…

そして更にその忠誠心を高める事を心の中で誓うのであった!…

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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
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ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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