どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第九章-スプリングフィールド王国・再び編-

-第九章三十六節 思い出話と将軍の提案?と帰還報告-

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さて王城の玄関口で早速馬鹿を仕出かしながらも!…

殴られたマサツグとオリハが動ける様になると、

長い廊下を歩いて行き!…尚この間通路を開ける様に兵士達が依然整列!…

まるで何かの儀礼の如く!…

誰も彼もがピシッと身なりを整え視線を一つとして動かす事無く固まって居ると、

その様子に改めてマサキやくまさんが恐々とする!…

やはり緊張をする様子を露わにする!…

そしてそんな二人を尻目にマサツグがさも通い慣れた?様子で歩いて行くと、

ここで思い出話をし始め!…


「…なんか…懐かしく感じるなぁ…

確か最初王城に来た時…王城の中で迷子になって!…」


「…いや、兄さんの場合何処に行っても迷子になるんじゃ?…」


「…喧しいぞ?……とにかくシロに助けて貰った事が…」


その話と言うのもまだマサツグが駆け出しであった頃の話で有り、

懐かしむ様に王城で迷子になった事を話し始め!…

目的としてはマサキとくまさんの緊張を少しでも解こうと思ったのだが、

食い付いたのはオリハで有り!…

まだ懲りていないのかまた憎まれ口を叩いて行くと、マサツグも勿論文句を!…

だが喧嘩に発展させない様に話しをぶち切る!…

そして話の続きとしてシロに助けて貰って!…

やっとの思いで外に出た様な事を口にすると、

シロも思い出した様子で話しに乗っかり!…


「ッ!…あぁ~!…で、お魚を食べたのですよね?」


「ッ!…魚?…」


その際シロは耳をピクッと反応をさせては王城から出た後の事について語り出し!…

中でも特に印象に残っている様子で春王祭のある話しをして行き!…

と言うのもそこで振舞われた料理の事を!…

さもアレは美味しかった!とばかりに!…

嬉々としてくまさんに肩車をして貰いながら話し出すと、

そのシロの話に今度は食いしん坊のオリハがピクッと反応!…

それこそその話しを詳しく!と言った様子で戸惑いながらに復唱をする!…

因みにオリハは普段魚を苦手として居るのだが、

シロが美味しかった!と話した事で興味を持ったらしく!…

するとそのシロの話にまたマサツグが乗っかり始め!…

今度はその出された料理について話して行き!…


「あぁ、ホイル焼きな?…[時季知らず]って言う鮭と…

[バニーガールキャロット]って言うニンジンと…後トリュフだっけ?…

[土もどきトリュフ]って言う…」


「…何か随分と変な名前が出て来た様に聞こえるな…

[土もどきトリュフ]って!…それに[バニーガールキャロット]って!…」


この時マサツグも当然覚えている!とばかりにホイル焼き!と…

何なら使われていた食材についても、

名前から憶えている具合に話しをして行き!…

と、それこそ取って来るのが大変だった!と言わん様子で…

今となっては懐かしい記憶でもあるかの様に!…

マサツグが感慨深そうな様子を露わにすると、腕を組み頷く素振りを見せ!…

一方でその食材の名前を聞いたオリハがツッコミを口に!…

その中でも特に[バニーガールキャロット]と言う名前に、

一番引っ掛かりを持った様子で!…

戸惑う様にして言葉を漏らすと、

マサツグもそのオリハのツッコミに返事をするよう更に続け!…


「そうは言うが大変だったんだぞぉ?…

まぁ大変たってニンジンに苦戦をさせられただけだしな…」


「ッ!…え?…」


と、そこで話し出すはニンジン捕獲と言う名の奇妙な話で!…

オリハの言葉に対してチラッと振り返りながら!…

何なら一番入手するのに苦労をさせられた事を思い出しながら語り出すと、

そんな話を聞かされたオリハは勿論えっ?と戸惑いを露わに!…

何なら一番入手し易いのでは?と、

思った様子でマサツグにジッと視線を向ける!…

そして信じられない様子でいつもの冗談?とばかりに!…

マサツグの反応を待っていると、

一方でその話を一緒に聞いていたラインハルトも苦笑い!…

何ならその苦労が分かる様子で思わず頷き!…

これまた一方でマサツグは何故苦労をしたのか?…

その理由もちゃんと話し出すと、更にオリハを戸惑わせる!…


「…そのニンジン…生きててな?…

しかもすばしっこいは攻撃は痛いではでとにかく苦労したんだよ!!…

…因みにあの本ちゃんもブチ切れたヤベェモンスターな?…」


と言うのも一番に驚くべき点として、ニンジンが生きている事を口に!…

その際その他のゲームでも!…

モンスターとして襲い掛かって来る野菜や果物を見た事があれど、

しかしコイツだけは別格!とばかりに…

マサツグの体感的にさもはぐれなメタルを相手にしていた様な!…

とにかく厄介極まりない!…

害悪と言っても差し支えの無い強敵であった事を続けて行くと、

更に引き合いにモツを持ち出し!…

あのモツがキレていた!と付け添えて行く!…

するとその話を聞いてオリハも更に戸惑って見せると、

何処に信じられる要素が有ったのか?…

しかし信じた様子で返事をして行き!…


「ッ!?…に、ニンジンが生きてって!!…

それもうマンドラゴラの一種じゃ?…」


「あながち間違いじゃないかもしれん!…

…ッ!…っと、そんな事を話してたら謁見の間の前だな!…

…すげぇぞぉ?…色々な城を見て来たが…

未だにここの謁見の間の光景だけは鮮明に!…」


二足歩行の根菜などマンドラゴラ!と…さも疑問を感じた具合で漏らして行き!…

何ならそんな物が食べられるのか?とこれまた困惑の表情も浮かべて見せると、

マサツグもそんなオリハのマンドラゴラ発言を否定出来ない様子!…

フッと苦笑いをして見せる!…そして食べれるかどうかの言及に関しては、

謁見の間が見えて来た事を理由にはぐらかし!…

と、何なら更にここには凄い物がある!と…具体的には何かを言わず!…

しかし今まで見て来た中でもまるで感動を覚えた様に言葉を続けると、

今度はその会話にラインハルトも参戦!…

だがそこでトンデモナイ爆弾発言を投下する!…


「ッ!…フフフ!…貴殿がリーナと結婚をすれば!…

いつでも見放題になる訳だが?…」


「ッ!?…ちょ!?…将軍さん!?…」


「ッ?!…し、師匠!?……ッ…」


それは笑いながらふと会話に参加をすると、

その光景もリーナと結婚をすれば見放題になる!と…

となると一体何を思ってそんな事をいきなり口にしたのか!?…

当然その突然ラインハルトの発言に面々はどよめき!…

特にマサツグとリーナが顕著に反応!…

マサツグはえっ!?とばかりに戸惑い慌て!…

リーナもリーナで突如ラインハルトがそんな事を言い出したモノだから!…

顔を真っ赤にして同じくえっ!?とばかりに大いに狼狽え様を露わにすると、

だが一方で内心ナイスアシスト!とは思っている様子で!…

次にはモジモジとしてそれ以上は語らず!…

心の中でラインハルトに対してグッとサムズアップを思い浮かべると、

とにかく成り行きを見守る!…静観の様子を取って見せる!…

しかしこれまたその一方でそれを良しとしない者達も当然居り!…

シロとハクは揃って膨れに膨れ!…フィロもそのラインハルトの発言に対して、

挑戦状と受け取った具合に不機嫌な態度を見せ始め!…


__ッ!!!…プゥックウゥ~~~~~!!!!……


「…やいデカいの!…お主今のは如何言う了見で物を言ったのじゃ?…

事と次第によっては…

わっちはこの国を即刻滅ぼさねばならん事になるのじゃが?…」


もう直ぐ謁見の間だと言うのにまた一騒動!…

シロとハクはラインハルトにジッと視線を向けて見せると、

ただただ無言で圧をドンドン掛けて行き!…

一方でフィロも当然!とばかりに不服の言葉を口にし始め!…

この時ラインハルトの事をデカいの!と…今の発言は如何言う意味か?…

事と次第によっては戦争も辞さない様な物騒な事を更に続けると、

一気に緊張状態に!…それこそ謁見どころではなくなってしまう!…

そしてそんな事を言うフィロに対して!…

マサツグも待った!を掛けようとするのだが、

そこは歴戦のラインハルトと言った所か!…

話術でも見事な戦ぶり?を披露して見せ!…


「…ッ?…ではお主達もマサツグ殿の花嫁になればよいでは無いか!…」


「ッ!…何ぃ?…」


然程その威嚇や圧が聞いていない様子で言葉を口に!…

何なら簡単になれば良い!と…

さも難しい問題では無い様にサラッとまたトンデモナイ事を言って見せると、

当然そのラインハルトの言葉にマサツグは大いに戸惑い!…

文句を言ったフィロも思わずえっ?と疑問を持った表情を見せる!…

それこそ如何いう意味か?を尋ねる様に返事の言葉を漏らして行くと、

ラインハルトもそんなフィロの反応を見て!…

まるで獲物が掛かった!とばかりにフッと笑みを浮かべて見せると、

その意味について話を続け!…


「…ッ…この国では別に多重婚は禁止しておらん!…

故に皆で結婚をすれば花嫁!…余程の事がない限り!…

その関係を別つ事も無いであろう!!…」


「ッ!?…しょ、将軍!?…何を口走っちゃってくれて!?…」


その際ラインハルトはこの国の法律と言うか、

婚姻に関しての決まり事を徐にマサツグ達へ話し始め!…

と言うのも単刀直入にハーレムを築ける!と言葉を口に…

故に全員の要望を叶えられる!と…

さも誰も不幸にはならない様なそんな事を更に続けると、

一方でマサツグは勝手に話を進められている事で大いに戸惑い続け!…

何ならラインハルトに慌てて待った!を掛けて行くが…

ラインハルトはマサツグに対して宥める様に!…

落ち着かせる様に言葉を掛けると、これまた更に話しを続け始め!…


「…まぁまぁ!…あくまでも一つの可能性を話しているだけだ!…

この中の誰もが貴殿を好いて居る!…

そんな中で一人だけを選ぶと言うのは中々に難儀!…

そして酷と言うモノであろう!…

勿論貴殿が一人だけと決めて居るのであればそれはそれで仕方の無い事!…

だがこの国であればその酷な難儀を省略出来る!!…

何となくその事を今貴殿に!…ここに居る面々に話して置きたく思ってな?…」


と言うのもあくまでも可能性の話をしている!と…

一体何を思ってこんな事を話しているのか?…

とにかく傍から見てもマサツグが好かれて居るのは一目瞭然!とばかりに…

そんな乙女達の思いを無碍にするのは心苦しい様な!…

そんな話しをマサツグにすると、先程の話!…

ハーレムを築く事を提案する!…

勿論あくまでもそれを築くかどうかはマサツグが決める事である事を口にするが、

一方でその話を聞いたシロやハク!…は、置いといて!…

フィロは考える様なそんな反応を露わにすると、悪くはない様な事を口にし始め!…


「…た、確かに…選ばれぬまま朽ちる事を考えれば!…

こ、これも良い話であるのやも…」


「…シロは絶対にご主人様から離れないのです!!…」


「ハクも!!…ハクもです!!…」


「ッ!?…わ!…私とて!!…

そ、そんな事を言い出したら!!……ッ…ッ~~~…」


何故なら言わずもがなフィロとしては!…

マサツグのお嫁さんになる事を絶対としており、

花嫁競争に負ける事を何より一番に恐れているからであって!…

故に先程のラインハルトの発言に噛み付いた訳で!…

要は競争相手が居なくなれば自分が一番!と考えているからであって、

しかし現実はそう上手くは行かず!…と言うのも難敵シロとハクを目の前にして!…

更には本当の自分に匹敵するナイスバデーなリーナにシルビィ!と…

排除したくとも出来ない敵が増えて来た事で、

フィロとしてももしかすると?と思わず不安を抱えてしまい!…

と、一方でそんな事など考えても居ない様子でシロとハクは各々主張!…

手をバッと挙げてこちらも絶対!と…譲らない意思を二人揃って露わにすると、

触発された様子でモジモジリーナも!…顔を赤くしながら声を張り出す!…

だが途中で恥ずかしくなったのか途端にシュンッと縮こまってしまうと、

また照れる様にしてモジモジとして見せ!…するとそんなリーナを置いといて!…

ラインハルトが更に言葉を続けて行くと、要はリーナのアシストを!…

巧みに言葉を選びつつ!…周りを巻き込みながら外堀を埋める様な言動をすると、

あくまでも!と念を押す!…とにかくマサツグの退路を塞ぐ!…


「…まぁ、あくまでも!…こう言う話があると言う事だ!!…

何今すぐ決めねばならぬ話でもあるまい?…

貴殿が身を固めようと思った時!!…こう言った話もあった!…

選択肢もあると言う事を!!…覚えて欲しいと思ったまでよ!…」


__……ッ…


この時退路を塞ぐ!と言っても完全に塞いでしまうのでは無い様で、

ラインハルト自ら会話の出口を一か所だけ明けて行き!…

と言うのも選択肢と言うモノを印象付けたかったらしく!…

それが故のあくまでも!と…

こう言った選択もある事を誇張するよう続けて行くと、

マサツグもそんなラインハルトの術中に嵌ってしまった様!…

もはや黙りこくって呆然とする!…

何なら色々と面倒が押し寄せて来た様子に!…

今この場から逃げられないか?と思考を巡らそうとしていると、

ラインハルトが改めてその場の空気を入れ替え始め!…


「…さぁ!…ここで無駄話もお終いにしよう!!…

この先に我々が仕えている王が既に待って居られる!!…

各々方準備はよろしいか?…

良ければワシが扉を開けてエスコートをする!!…」


__……ッ…


「…よろしい!…では、参ろうか!!…」


それはこれ以上マサツグを追い詰めるのはヤバい!と分かって居るからであり、

マサツグへの刺激?も程々にして行き…

更にはもう謁見の間の前と言う事から尚更空気を入れ替える必要が有った訳で!…

その際既にもうスティングが待っている事を口にすると、

準備は良いか?と面々に問い掛け!…

と、いきなり改められる事を求められたので各々は戸惑い!…

それでも直ぐにサッ!と…

気持ちを切り替えてラインハルトに軽く頷く様子を見せると、

ラインハルトもそんな各々の反応を見て扉に手を!…

遂に謁見の間の中へと入って行く!…


__ガコンッ!!…ギイイィィィィ!!!……ッ!?!?…


「な!?…こ、これは!?…」


するとそこに広がっている光景と言うのはまるで神聖な神殿の様な!…

天井は高く壁や床は時代を感じさせ、

その内装は簡単に言うと派手な装飾の無いベルサ○ユ宮殿の様に見え!…

故に厳かな雰囲気が感じられると、

まさに気分はファンタジーの世界に迷い込んだ様な!…

思わず胸躍る光景にくまさんもハッと目を見開き輝かせる!…

そんな様子を露わにすると、

その隣ではマサキも思わずこれは!?と言葉を零し!…

ただ立ち尽くすそんな反応を取って見せる!…

その際高い天井に目を向けるとそこには如何やって取り付けたか分からない!…

長い垂れ幕がまるで時が止まったかの様に付けられて有るのが見られると、

一方で床にも目立つモノが!…

それは玉座に向かい一直線に伸びる赤い絨毯がより荘厳さを引き立たせ!…

しかしそれよりも目を引く!…

と言うのも先程挙げたのは前座とばかりに玉座のその更に奥!…

ある物が各々の視界にスッと入って来る様に映ると、

これまた思わず息を飲む様な!…そんな感動を覚えて行く!…


__サアアアァァァァ!!……


「…綺麗ぇ……」


その際各々の目に飛び込んで来たのはまるで神秘的な一枚の絵の様な光景!…

確かにそこは謁見の間と言うだけあって、

当然ながら王と妃用の玉座が並んで奥に設置されて有るのだが!…

その更に奥には庭園があるのか、その庭園には一本の巨大な樹が!…

と言うのも桜の樹がこれでもか!とばかりに咲き誇ってはひらひら!と…

その花びらを儚げに散らしながら堂々と存在感を露わにしていた!…

この時更にその謁見の間の影の具合と庭園からの光によって!…

この暗明が見事に噛み合ってはより幻想的な光景を作り出し!…

何ならその庭園へは直ぐに出られる様になっているのか!…

その玉座の奥よりスゥッと心地よい風がこれまた肌で感じられると、

まさに気分は異世界へようこそ!…このゲームのポテンシャルに驚かされる!…

そしてこの光景を見てハクが思わず薄っすらと目に涙を浮かべてしまうと、

ただ一言[綺麗]と零し!…

と、一方でマサツグも改めて面々に問い掛けるよう言葉を口に!…


「…な?…スゲェだろ?…俺もこれを最初見た時…

親父やくまさんの様になったからな?…」


「…あれまぁ……見事な桜の樹ぃ!!…」


自分も最初この光景を見た時、衝撃を受けた!と…

それこそまさに今のマサキやくまさんの様に!…

その桜を見詰めながらマサツグもジッと固まって見せると、

懐かしい!とばかりに…思わずフッと笑みを浮かべる!…

するとそんなマサツグの様子にリーナもピクッと気が付いた様子で反応をすると、

マサツグの顔をチラ見して!…次には同じ様にフッと笑みを零し!…

一方でくまさんもそんな桜の樹にもう首ったけ!…思わず田舎言葉を口にして行き…

次にはスッとまるでその桜の樹に吸い寄せられる様な歩みを見せ始めると、

その桜の樹から声が!…ならぬ玉座より優しい声が聞こえてくる!…


「…我が国の国宝…お気に召して頂けたようでなによりです…」


「ッ!?…ふぇ!?…え?…え?…」


それは入って来た者達全員に問い掛けるよう言葉を口にして行くと、

その桜を国の宝!と話して行き!…

と、突如玉座から声が聞こえて来た事でくまさんもハッ!と…

我に返った様子で驚き戸惑い!…

思わずその場で声の主の正体を探す素振りを露わにすると、

マサツグ達も一人先行くくまさんの後を追って進み!…

くまさんの身柄を確保する!…

と言っても別に先行くくまさんを拘束する!と言った訳でも全然なく、

ただ王様との謁見を進める流れで回収をして行き!…


「…くまさん?…先行き過ぎ!…」


「ッ!…す、すんましぇ~ん…」


この時別に咎める事無くただくまさんにツッコミを入れるようマサツグが言葉を!…

と、一方でそうマサツグから言葉を掛けられた事でくまさんもピクッ!と…

すると次にはお道化る様にして反省をして見せ!…

以降はマサツグ達と共に玉座の前まで約数mの所まで近付くと、

そこで漸くスティングの姿を目視!…

更にその隣にアムネスが同じく玉座に腰かけて居るのを見つけて行く!…

さてそこからはスッとマサツグ達の前に出るよう!…

ラインハルトとリーナが移動をすると、

次にはその玉座に座るスティングに対して傅き始め!…


__コッ…コッ…コッ…コッ……ズシャッ!!…ッ!!…


となると突如リーナとラインハルトが傅き出した事でオリハ達は驚き戸惑い!…

それこそ自分達も真似をした方が良いのか?と…

思わず慌て出すそんな様子を露わにすると、

一方でマサツグとフィロは堂々の仁王立ちをして居り!…

そしてシロとハクは揃ってキョトンとして見せる!…

と言うのも今から何が行われるのか全く分かって居ない様子で、

ただその様子をジッと見詰め!…

と、各々が色々と反応を見せて居る所で更に話しが進んで行き!…


「…父上!…ご迷惑をお掛けしました!!…

…リーナ・ハイデルグ・スプリングフィールド!!…

ただいま帰還いたしました!!…」


「同じく!…ラインハルト・アイアンズ!!…

戦地より帰還いたしました!!…」


それはまるで帰還報告と言った所か!…リーナが今回迷惑を掛けた事を謝罪し!…

自身のフルネームを口にすると、帰って来た事を続け!…

するとそれに続くよう今度はラインハルトも戦地から帰って来た!と二人に報告!…

そこからずっと二人揃って傅いたまま!…

まるで王様からの言葉を待つようジッと石化した様に固まって見せると、

一方でアムネスが何故かジッとラインハルトを見詰める!…

そして何かフフフ!と不気味な感じでほくそ笑み始める!…


__…ッ…フフフフ♪…ッ!?…ッ……


「…あ、あははは……ッ…」


__…コッ…コッ…コッ…コッ……ッ…


この時何故このタイミングでほくそ笑み始めたのか?は分からないが…

その際その様子は宛らふと悪い事でも思い付いた様に見えてしまうと、

ラインハルトもそれに気が付いた様子でピクッ!と反応をして見せ…

と、その反応にスティングもふと気が付いた様子で次には思わず苦笑い!…

しかし何事も無かったかの様にスッと取り直し!…

徐に席を立ってそのままリーナの方へと歩いて行くと、

ただ謁見の間内にスティングの歩く足音だけが響く!…

そして次にはリーナの前でその足音がピタッと止んで行く!…

となるとその様子にリーナも顔は見えないのだが、

緊張してる様子を露わに!…

と言うのもやはり怒られる!と思っている様子で、よぉく見ると震えて居り!…

だがそんな事など御構い無しにスティングはリーナに声を掛け!…


「…リーナ…顔を挙げなさい…」


「ッ!…ッ…はい!……ッ…ッ!!……ッ!…」


その第一声はまず顔を上げる様にリーナへ言葉を!…

その際一応優しく声を掛けている様には聞こえるのだが、

しかしリーナだけはそうは聞こえなかった様子で怯え続け!…

声を掛けられた事でピクッ!と反応…

そして意を決する様に返事をして行き!…

恐る恐るリーナがふとスティングの方に顔を挙げると、

そこには心配をして居た様子で安堵の笑みを浮かべる父親の顔が…

と、それを見てリーナもハッとして見せる!…

するとその次の瞬間スティングもスッとしゃがみ込むと、

我が子の安否を確かめる様にリーナを抱き締め!…


__スッ…ガバァ!!……


「ッ!?…ち、父上!?…」


となると公衆の面前で突如父親に抱き付かれた事でリーナも戸惑いを露わに!…

それこそ先程の恐怖も何処へやら!…

とにかくこの時どの様な反応をしたら良いのか?が分からないで居ると、

両腕を広げてオロオロ!と慌て様を露わに…

ただ戸惑った具合にスティングを呼ぶ!…

だが呼んだ所でスティングがリーナを放す事は決してなく、

ひたすらに自分の娘が無事に帰って来た事を噛み締める様にギュッと抱き締め!…


「あぁ…良かった!…」


「ッ!…ち、父う…」


何なら泣き出す程にホッと安堵!…とにかく良かった!と言葉を零して行き…

アムネスもスッと静かに席を立ってリーナの方へと近付くと、

次には母親らしく娘の帰還を喜ぶ顔を!…フッと笑みを浮かべて見せる!…

それこそ先程まで邪悪?な笑みを浮かべていた人物とは思えない!…

そんな様子を露わにすると、

ラインハルトも思わず何か呆れると言うか訝しむと言うか…

が、一方でリーナは戸惑いっぱなし!…とにかく恥ずかしいと言った様子で!…

一度落ち着いて貰おうともう一度スティングの事を呼ぼうとするが、

その前にスティングが言葉を!…トンデモナイ事を口にする!…


「本当に無事でよかった!!……もし…

リーナにもしもの事があったなら、私は!!…

あのデグレアントを!!…

この世から消し去る計画を練らねばならない所であった!!…」


__ッ?!…怖ッ!?…


と言うのもこれでリーナが無事でなければ!…

本気でデグレアントとの戦争を考えて居た様で、

感動的な場面で在りながら国を一つ消し去ろうとしていた事を口に!…

と、そんな事を安堵した様子の声でサラッと言うモノだから各々ビクッ!と反応…

心の内で誰もがスティングに恐怖を感じ!…

何も言えないままこの空気は何!?と言った様子で戸惑っていると、

一方でリーナが必死にスティングを落ち着かせよう!と…

自分が無事である事をアピールする!…


「ち、父上!!…お、落ち着いて下さい!!…

わ、私はこの通り!!…マサツグ達の尽力もあって無事です!!…

ですから一旦落ち着きに!!…」


__…ッ…ハラッ……ッ!…ッ…


その際両手をブンブンと振って未だ慌て様も露わにすると、

まずは落ち着いて欲しい旨をとにかく伝え!…

そしてマサツグ達のお陰で無事帰って来れた事を口にして行き!…

となるとそれを聞いてスティングも漸く少しは落ち着いた様子で拘束を緩め!…

が、緩めた際にリーナの懐から一枚の紙?が…

スルリと零れ落ちた様にスティングの目の前で宙を舞うと、

そのまま床に音無く落ちて行く!…

するとスティングもそれに当然気が付いた様子で反応を示す!…


「…何か落ちたみたいだが…これ…は?…」


「ッ!!…あっ!!…そ、それは!!…」


それはその落ちた紙に対して何の気なしにスッと手を伸ばして行くと、

一体何の紙なのか?を確認をして行き!…となると勿論そこに書かれて有る!…

或いは描かれて有るモノを目にする訳で!…

スティングはそれを目にするなり思わずその場で言葉を失い!…

ただ一点にその紙を信じられない!と…

凝視しながらピタッと動きを止めてしまうと、

リーナもそんなスティングの様子にハッ!とした反応…

何ならその紙を見られた事にこれまた慌てる!…

ではそんなスティングを絶句?させた紙と言うのは何なのか?と言う事なのだが、

次にはその答えを見せる様にリーナへ質問をし始め!…


「……リーナ?…これは何かな?…」


「そ、それはぁ……そのぉ……」


それは別に怒っているとかそう言う反応では無いのだが、

それでも明らかに大きなショック!…

或いは酷く動揺をしている様子がハッキリと見られ!…

と、次にはその紙をリーナに見えるよう突き付け!…

とまでは行かないが、とにかくマサツグ達にも見えるよう開示!…

するとその紙と言うか写真には!…まるで結婚式を行ったかの様に着飾り!…

二人で映っているマサツグとリーナの姿が有ると、それを見た面々は戸惑い!…

と言うのもその写真の存在自体は知っていたが、違う意味で慌てて見せ!…

何故なら間違い無く面倒な事になるのが予想されると、

同じくそれを見たマサツグはその場で石化!…何なら気持ち的に吐血する!…

さて一方でそれを突き付けられたリーナも途端にモジモジとして見せると、

言葉に詰まり!…この時アムネスはその写真を見てニヤニヤが止まらず!…

自分の娘も中々やる!と…ちょっかいを出したくて仕方がない!…

そんな意地悪な笑みを浮かべて見せると、リーナもリーナで更に慌てる!…

まさに修羅場?を迎えそうになるのであった!…

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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