どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

文字の大きさ
833 / 962
-第九章-スプリングフィールド王国・再び編-

-第九章四十八節 御前試合開催!と分からない目的?と嫉妬の点火材?-

しおりを挟む



さてメインイベントより目立とうとしている?…そんな二人の試合に戸惑いつつ…

マサツグがポカ~ンと固まって居ると、一方場面は変わって闘技場の中央!…

まるで天下○武道会の様な舞台上に!…

ラインハルトに変わり大臣らしき男が壇上すると、

観客席にも人がドンドンと押し寄せ!…

今か今か!と言った様子でその壇上の大臣を見詰めて行く!…

その際先に観客席へと来ていたフィロ達一向はと言うと、

フィロの厳選により一番よく見れるであろう席を人数分確保してあり!…

因みにシロとハクはそれぞれマサキとくまさんの膝の上に座る事に!…

そしてその初めて見る人の熱気具合に感化され!…

先程まではマサツグと別れる際に曇っていたが、それも忘れた様子でおぉ~っ!と…

見事に周りの雰囲気に流されてしまうと、同じくワクワクとし始める!…

ピーカブーに構えて目をキラキラとさせてはその大臣の方へと視線を向ける!…


「おおおおぉぉぉぉ~~~!!!…こ、これが!!…これがお外の闘技場!!…

凄いのです!!…凄すぎなのです!!…」


「…ンン~…私としてはあんまり感化されて欲しくはない所やねんけど…

まぁ凄い盛り上がり様やね!…

まぁちゃんが言ってた通りコンサートかなんかみたい!…」


その際ハクに至っては初めても初めて!…その外の光景に目を輝かせ!…

何もかもが新鮮である様な興味の塊と化して行くと、辺りを頻りに見回し!…

気分を更に高揚させる!…

それこそまるで恋に落ちた様に頬を真っ赤にして目をキラキラとさせて行くと、

凄い!と何度も言葉を零し!…その一方でくまさんも苦笑いをしながら言葉を口に…

と言うのも女の子なんだから!とお淑やかに育って欲しい様な!…

それこそマサツグと同じ事を考えている様子で!…

無邪気に笑うと言うか興味を持ったハクに少し不安を覚えてしまうと、

これまた一方では壇上の大臣が何やら石を手に言葉を!…

観客達に向けて話し始める!…


〈…えぇ~…ゴホンッ!!…ではこれよりぃ!!…

第117回スティング国王陛下観戦による…御前試合を開催する!!!〉


__ワアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!…


「ッ!?…うるっさぁ!?」


この時その手に持っている石は如何やら拡声器の代わりの様で!…

大臣がその石を口元に持って来て言葉を発すると、

その大臣の声は闘技場全体へと響いて行き!…

と、その際何回目となるのか?も同時に聞こえ!…

そしてこれが御前試合である事を!…国王専用の観客席に向けて手を伸ばし!…

スティングが見ている事を強調すると、漸く御前試合開催の挨拶を!…

するとその言葉に合わせて一気に観客達が大いに盛り上がる!…

それこそまるで大気が揺れている様にも感じられると、

その周りの大声量にマサキも思わずツッコミ!…

となるとその隣ではフィロが仕方がない!とマサキに理由があるよう言葉を口に!…


「…何せ今回はあの[小娘の雪辱戦リベンジマッチ]と言っても過言ではありませんゆえ…

…まぁ?…それでもマサツグが負ける事は十二分に無いかと…」


「ッ!…ご主人様…」


と言うのもフィロ曰くやはり目玉はマサツグとリーナ!…

特にリーナに至ってはリベンジマッチ!となる訳で…

余計に観客達も盛り上がって居るのであろう事を口にすると、

それでもマサツグが負ける筈が無い!と断言!…何なら不敵に笑みを零す!…

それは既にマサツグ達の力量の差を知っているが故に!…

更にはマサツグを信じているからと言った様子で余裕の態度を露わに!…

するとそのフィロの言葉を聞いてシロもピクッ!と…

今になって思い出した様子で心配をし始め!…

ポソッとマサツグの事を呼んでいると、

一方でそんなシロなど御構い無しに大臣が更に司会進行を務めて行き!…


〈今回の決闘方式も一騎打ち!!…一対一による正々堂々とした決闘を行い!…

何方かが降参!…或いは勝負ありと判断された時点で勝敗を決める!!…

尚危険行為等に関しても厳罰対象とし!…犯した者には反則負け!…

即刻退場と致して行く!!…〉


「…ふむ…まぁ要はいつも通りと言う事ですな?…

…去年は劇的な幕切れであった故!…

今日はどの様な戦いが!…」


それは例年と変わらない様子で形式は一騎打ち!とハッキリ口に!…

そして細かいルールも改めて説明をして行き!…

反則行為等についても罰を設ける事を続けて話すと、

そのルール説明に当たり前!と野次が…

しかし大臣は構う事無くさも無視をするよう続けて行く!…

一方で聞き取れなかった時の為に!…

フィロがマサキやくまさんへ簡単な説明を更にすると、

次には楽しみ!とばかりに目を輝かせ始め!…

と、これまた一方では今回さらに特例の処置を設けるよう言葉が続き!…


〈更に今回は例年に比べて出場者の志願が非常に多かった為!…

特別な試合も組み込んだ!!…これはその者の希望により実現したもの!!…

故に今回限りやもしれないので注目するよう!!…〉


その特例の処置と言うのも如何やらマサツグとリーナの事では無い様に!…

と言うのも今回志願者が多かった事を説明し始め!…

その志願者達による特殊な試合を設けた!と…今回限りの特例の様な!…

大臣もノリノリの様子で観客達を煽る様にその事を堂々と口にすると、

勿論観客達は大いに盛り上がりを見せ!…

何ならこの特別処置にフィロがピクッと興味を!…

寧ろ反応しない訳が無い!と言った様子で食い付き始める!…


「ッ!?…何特別な一戦があるじゃと!?…

これはまたとても良い余興を!…」


「…マァツグら無理せんかったらエェけど…」


宛らそれはフィロにとって吉報とばかりに聞こえて来ると、

フィロは席の上に立つ様にして機敏に反応をして見せ!…

しかし一方でやはり息子達が心配!と言った様子も!…

幾らゲームの中とは言えやはり気になってしまうモノで!…

故にマサキがポロッと不安を零し!…

更にフッと何か不安げな様子と言うか…

嫌な予感を感じた具合にその表情をクッと曇らせると、

大臣の説明もこれで終わりなのか!…

時間にして約十分はあったのだろうか?と言った説明に終わりを告げる!…


〈ではこれにて今試合の説明を終わりとする!!…

…皆の者!!…確と刮目する様に!!!〉


__ワアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!…


その最後でも大臣は盛り上げるよう刮目せよ!と言葉を口にすると、

観客達は大いに盛り上がり様を露わにし!…

と、その歓声は控室の方でもしっかりと聞こえ!…

各々はその歓声を聞いて思わずピクッ!と…

そろそろ始まりそうな雰囲気にソワソワとし始め!…

ある者は緊張に固まり!…

またある者は戦闘民族なのか興奮して来た様子で怪しい笑みを!…

と、マサツグの身内にも似た様な者が居り!…

リーナが聞こえてくる歓声に対して始まった!と言葉を零すと、

ふるふると小刻みに体を震わせ!…


__開催宣言直後・控室…


「…ッ!…歓声が聞こえるな!…遂に始まったと言う所か!…」


「…あぁ~!…ウズウズして来た!!…ちょっとアップしようかな?…

…リーナさん、少し打ち込みたいんだけど…」


興奮が抑えられない様子で体を動かしたい!と言い出す始末…

となるとそれを聞いてマサツグは呆れ!…オリハに対して怪訝と言うか、

とにかく眉間にしわを寄せてコイツ何言ってる?とばかりの表情を露わに!…

が、オリハはそんなマサツグの視線をモノともせず!…

次にはやはり我慢が出来ない様子で打ち込み!と、

出来そうな所について尋ね始め!…

となるとリーナは何とも思っていない様子でオリハに返事!…


「ッ!…あぁ、それならここを出て直ぐ…

対面の扉に打ち込み様の案山子かかしがある!…それで良ければ…」


「ッ!…あっ、了解でぇ~す!…では早速…」


ただオリハの要望を聞いて場所を説明!…何なら直ぐ近くにある様で!…

この部屋を出て直ぐの所にその打ち込みの出来る部屋がある事を口にすると、

相手は案山子である事を更に話し!…

と、それを聞いてオリハも十分!とばかりに返事をして行き!…

次には早速向かう様に!…今居る控室の出入り口に向かい歩いて行くと、

この時シルビィもオリハに付いて行く素振りを露わに!…

何ならオリハに付いて行く!と同じく身体を震わせながら口にする!…


「…私もお供致します…」


「ッ!…え?…」


「…私も少々…血が疼くと言いますか…」


それは緊張から来る震えではなく、

シルビィもオリハと一緒で戦闘民族であったらしく!…

しかし気品は忘れていない様子でやはりスンと…

一方でそのシルビィの言葉にマサツグが戸惑い!…

思わずシルビィも?とばかりに若干の戸惑い様を浮かべて見せると、

そんなマサツグの反応にシルビィもピクッ!と…

次には血が疼く!と物騒な事?を口にする!…

となるとそんな返事が返って来た事でマサツグも更に戸惑ってしまうと、

今度は呆れた反応を見せながらこう言葉を!…


「…血の気が多くて敵わねぇや!…

俺はここで出番が来るまで寝てようかな?…」


「…随分な余裕振りだね兄さん?…」


まるで自分は違う!とばかりに呆れる始末!…

両手を挙げては首を左右に振って見せ!…

次にはスッと気だるげな様子で自分は寝て待つ事をポロッと漏らすと、

そのマサツグの言葉にオリハがスッと…徐に足を止めて見せる!…

するとそれに合わせてシルビィも思わず足を止めると、

えっ?とばかりにオリハを見詰め!…

と、一方のオリハは徐にマサツグを挑発するよう!…

まるで火を付けるよう余裕の様子!と…

何か小馬鹿にもしている様なそんな反応を露わにすると、

マサツグもそのオリハの言葉を聞いて勿論ピクッ!と反応…

となると雰囲気が一気に怪しくなり始める!…


「……何が言いたい?…」


「そんな調子でうっかり!…

リーナさんに脚を掬われたら大笑いなんだけど?って話…」


それこそ今ここで一戦交えそうな感じで!…

不穏な空気バリバリにオリハへ返事をすると、

そのマサツグの様子にリーナとシルビィもピクッ!と反応して行き…

と言うのも言わずもがな今ここで喧嘩をされるとても大変と言うか迷惑を被り!…

故にいつでも取り押さえられる様に!…

ハッとした様子でリーナとシルビィが身構え出すと、

一方でそんな二人の様子が見えていないのか!…

オリハが更にマサツグへ言葉を続ける!…

何でもオリハが言いたかった事と言うのは、

余裕をぶっこき過ぎてリーナに負けてしまうのではないか?と…

となるとそれを聞いたマサツグは更に怒りを露わに!…


「ッ!!…おいそれ如何言う意味で!!…」


「べっつにぃ~?…じゃ、私とシルビィはアップをしに!…じゃあね!」


その際マサツグは怒ると言っても馬鹿にされた事を怒っているのではないらしく!…

そのオリハからの言葉を聞くなり真剣に!…

途端に何か別ベクトルで怒る様子を露わにすると、

一方のオリハは分かって居ないのか!…

お道化た様子で次にはその場から逃げるよう足早に部屋を出る!…

この時捨て台詞?って訳でもないのだが、

自分はもう行く!とばかりに言葉を残し!…

と、今度は控室に扉の閉まる音が響いて行き!…


__ガタンッ!!…ギイイイィィ!!…


「ッ!?…あっ!…オ、オリハ様!…ッ…ッ~~~…

…だ、旦那様!…では!…」


結果的に喧嘩にはならなかったのだが、非常に空気は重く悪く!…

何なら置いて行かれたシルビィがもっとも戸惑いを露わに!…

出て行ったオリハとマサツグを交互に見て!…

自分は如何したら!?とばかりに慌てるそんな素振りを見せてしまうと、

次には居た堪れない様な!…となると今度はオリハを追い駆け退室する!…

その際マサツグにも断りの言葉を口にすると、

マサツグはイライラした様子で頭を掻き毟り!…


「…はあぁ~…今自分が如何言う意味で言ったのか気が付いて!!…」


「ッ!…いや、いいんだ!!…ッ…正直…私がマサツグに敵うとは…」


「ッ!…え?…」


と言うのも先程のオリハの言葉は別の聞き方でも受け取れてしまい!…

恐らく本人にその意図はないであろうが、しかしそれでもマサツグは許せず!…

となると心底呆れた!とばかりに溜息を吐きながら文句を口に!…

それこそオリハを追い駆けて!…

一体如何言うつもりなのか?を問い質そうとも考えるのだが、

それを止める様にリーナがマサツグを背後から抱き付き止める!…

何ならいい!とマサツグに訴え始める!…

その際オリハの言葉を肯定するよう更に自信なさげな感じで言葉を続けて行くと、

マサツグもその言葉を聞いてピタッと足を止めて見せ!…

するとリーナは更にマサツグへ言葉を続け!…


「敵うとは思っていない!!…けど!!…

如何してもマサツグと真剣に手合わせを!!…如何してもしたかったのだ!!…

…婚約や結婚など関係無い!!…ただ純粋に手合わせを!!…」


「…何でそこまで?…アレか?…武人として強い奴と…的な?…」


それは本音を零す様に自信なさげに俯き始め!…

そして正直勝てるとは思っていない事を続けて話し!…

しかしその一方でマサツグと手合わせする事で!…

何か意味がある様なそんな口振りも露わにすると、

ただ今はマサツグと真剣に戦いたい事を続けて漏らし!…

次にはフッと顔を挙げてはマサツグの事を見詰めて見せる!…

となるとそんなリーナの不可思議な様子にこれまた戸惑う反応を取ると、

今度はリーナに何故そうまでして戦いたいのか?を尋ね…

と言うのも武人としての性なのか?と…

するとその問い掛けに対してリーナもフッとまた悩む様な表情を浮かべ!…


「…自分でもよく分からないのだ!…ただ…漠然と…マサツグとは…」


「…はあぁ~…よくもまぁ…あんだけ担架切っといてそれとは…」


__ッ!!……ッ…ッ~~~…


そんな気もする様なしない様な?…とにかく戸惑う様にして言葉を漏らし!…

何方にせよハッキリとしない様子で分からない!と…

ただマサツグと戦う事で何かを見出せそう!と漠然とした事を口にすると、

更にマサツグを戸惑わせる!…何ならリーナに対してまで溜息を吐く!…

そして大見得を切った癖に!と更に茶化すよう言葉を口にして見せると、

一方でそれを聞いてリーナもピクッと反応をしてはまた俯き始め!…

その際モヤモヤとリーナ自身も困惑している様な表情を露わに!…

因みにその様子と言うのは勿論マサツグからは見えないのだが!…

それでも思い悩む様なそんな表情を浮かべ!…

マサツグの茶化す言葉に対して如何にも返事がし難い様な!…

しかし次にはハッとした様子で顔を上げると、マサツグに慌てた反応を!…


「ッ!!…お、おい!!…だからって手を抜いたり!!…」


「しねぇよ!!…」


この時その慌てた理由と言うのもマサツグの機嫌を損ねると言うか!…

約束した通りに全力で相手をするよう!…

それでないと意味が無い様にマサツグにくっ付きながらお願いの言葉を口にすると、

マサツグもそんなリーナの様子に対して更に呆れる!…

と、今度はツッコミを入れる様に本気を出す事を返事する!…

その際クルッと振り向きリーナと向き合う素振りを取って見せると、

リーナもそんなマサツグの様子に気が付いた具合にハッと顔を上げ!…


__ッ!…ッ……スッ…


「お望み通り本気を出して相手をする!!…

けど完全に引き出せるかどうかはお前次第だ!!…

だから予め先に言っておくぞ?…

生半可な気持ちで言ったのなら!!…俺はお前を本気で後悔させる!!…」


顔を上げるとそこには真剣な眼差しを向けるマサツグの姿が!…

何ならリーナの優柔不断?具合に怒っている様にも見えるモノで、

リーナはハッとした様子でマサツグを見詰め!…

と、一方でそんなリーナに対してマサツグは約束を守る事を口に!…

何ならリーナを後悔させる!と…

容赦など一つも見せない事を堂々とその場で公言すると、

ジッと睨む様にしてリーナを凝視!…

となるとそんなマサツグからの視線にリーナはこれまた戸惑って見せる!…


__ッ!?……ッ…


「自分で言った以上!!…ちゃんと自分の言葉に責任を持て!!……いいな?…」


それこそ目を皿の様に真ん丸にして見開いて行くと、

何度もマサツグを見詰めたまま瞬きをして見せ!…

と、リーナが戸惑う様子を見せて居る一方で…

マサツグも更にリーナを説教するよう自分の言った事に対して責任を持て!と…

何ならラインハルトを彷彿とさせる様に堂々と威圧感までも露わにすると、

さももう戦いは始まっている様な!…とにかくリーナをジッと睨む!…

するとそんなマサツグの視線にこれまたリーナもハッ!とすると、

次には若干考える様な!…

しかし今度はフッと挑発に乗った様子で笑みを浮かべると、

負けない!とばかりにマサツグをジッと睨み返し!…


「ッ!!……ッ…フッ!…」


__ジッ!!…ッ!…


「当たり前だ!!!」


ジッと不敵に睨み返して来た事でマサツグもピクッ!と…

それは警戒をする様な!…いやこの場合は嬉々とすると言うべきか、

意図は分からないながらも!…

リーナが立ち直った様に見える事でふと心の中で安堵すると、

リーナもマサツグの言葉に対して目を逸らす事無く返事!…

いつもの強気を露わにする!…

尚この間ずっとリーナはマサツグに抱き付くよう拘束しており、

傍から見るとある意味イチャイチャイチャイチャしている様に見え!…


__……ッ…ギリギリギリギリッ!!…


となるとそんな二人の様子に居た堪れない様なイライラとする様な!…

ある者達は恥ずかしがっては視線を逸らし!…

またある者達もその様子に嫉妬めいた!…

或いは怨念の様な視線をジッと向けて行くと、

負けない!とばかりに歯を食い縛って見せる!…

何なら血涙を流しそうな表情をずっと浮かべ続ける!…

さてそうして色々とありながらも各々が出番が回って来るのを待っていると、

徐に控室の扉が独りでに開き始め!…


__ガタンッ!!…ギイイイィィィ!!!…


「…ではこれより御前試合第一試合から入って行く!!…

呼ばれた者は速やかにゲートへ移動…!!…ッ!?…」


その扉の向こうからは衛兵が数名、入って来るなり御前試合の開始を口に!…

その際辺りを見回し全体に準備を促すよう声を掛けると、

そこでマサツグに抱き付くリーナの姿を見つけ!…

となるとそれを見つけてしまった衛兵達も思わず吃驚して見せ!…

一方でリーナもそんな衛兵達の姿を見てん?と…

一体如何したのだろう?とばかりに自分達を見て吃驚している事だけを理解すると、

チラッと今の自分達の状態を確認!…

と、そこで漸く自分達の状態に気が付き慌てて見せる!…


「……ッ?…ッ……ッ!?…

ス、スマン!!…続けてくれ!!…」


「……ッ!?…し、失礼いたしました!!…

…では、第一試合!!…[ピラルク]選手は東ゲートに!!…

対する[アジアの中心]選手は西ゲートに!!……続いて…!!」


それこそリーナは慌ててバッとマサツグから手を放すと、

衛兵達に手を止めさせてしまった事を頬を赤らめながら謝罪し!…

と、リーナに謝罪をされて思わず我に返るよう衛兵達もハッ!と…

すると次には改めて選手の呼び出しを続けて行き!…

まずは去年と一緒でそれぞれのゲートに!…

第一試合から第五試合までの選手に移動をするよう声を掛けると、

その案内に沿って選手が移動をし始め!…控室が広くなる!…

いやこの場合は人が減った事によって、そう見える様に感じられるだけで!…


__わいわい!!…ガヤガヤ!!……ッ…


「…人が減った事で広く感じる様な?…まぁ当たり前か…

別にすし詰め状態って訳でも無かったけど…

それでもこうして改めて人が減った事で面積が…」


「…私達が呼ばれるのは恐らく最後であろう!…

…にしてもこの待ち時間が…如何にも更に緊張を誘うのは何故…」


若干人口密度が減った事で風通りが良くなった様な?…

と、そんな様子を見てマサツグも言葉を…

今まで幾度となく見て来た筈では有るのだが!…

何度見ても感じても不思議!とばかりに言葉を漏らすと、

一方でリーナは出番を気にした様子で言葉を!…

隣にいるマサツグに投げ掛け始める!…

と言ってもマサツグ達の出番は最後で有り、まだ出番が回って来る事は当然無く!…

しかしこの待たされている時間と言うのは如何にも緊張を誘って来るモノであり!…

リーナは案の定気にする様に落ち着かない具合に足踏みを!…

その場でタンタン!とリズムを刻む様にして踏んで見せると、

これまた一方のマサツグは何とも思っていないのか?…

次にはベンチを見つけるなりスッと腰かけに向かって行く!…


「…ッ!…おっ!…丁度良い所にベンチが!…

しかも壁側に置かれて有るから背もたれも…」


「ッ!…あっおい!!…全く!!…アイツの心臓には毛が生えているのか!?…」


__ギッ……ギッ……ッ!?……コックリッ…コックリッ…


それはまるで立ちっぱなしはシンドイ!とばかりに歩いて行くと、

壁にもたれ掛かる様にしてベンチに座り!…

と、その緊張感のない様子にリーナもふと気が付くとツッコミを入れ出し!…

それこそ無神経なのか?と呆れる様に!…

マサツグを追い駆けまたその隣に座って見せると、その様子に周りもえっ?と…

やはり恋人同士なのか!?と言った視線を向けて行く!…

それは戸惑う様にして向ける者達も居れば、

やはり怨嗟の眼差しを向ける者達も当然居り!…だが肝心の二人は全く気にせず!…

次には寝不足のマサツグが船を漕ぎ出し!…

一方のリーナはマサツグの隣に座るなり説教をするよう言葉を口にし続けると、

緊張感を持て!と…先程とは打って変わっての様子を見せる!…


「…はあぁ~…良いか?…

緊張しない事は良い事だが!!…緩み過ぎるのもどうかと思うぞ!?…

それこそオリハやシルビィの二人を見習えとまでは言わないが!!…

それでももう少し!!…って聞いて居…!!」


それこそ今度はリーナの方が呆れた様子で声を掛けると、

マサツグに気を引き締めるよう言葉を口に!…

その際オリハやシルビィとまでは行かなくとも!と二人を引き合いに出して行き!…

しかし今の状態のマサツグにとっては馬の耳に念仏と言った様子で有り!…

マサツグの船の漕ぎ様は宛らヘッドバンキング!…

とまでは行かないが頻度が多く今にも倒れそうになっていると、

一方でまだまだリーナの説教は続く!…

しかしやはりマサツグの耳には一切言葉が入って行かない!…

そして遂にマサツグも倒壊するよう一際大きくガクンと前に倒れて見せると、

不可解な動きを見せ!…


__ガクンッ!!……スゥ~~コテンッ!……ッ!?…ッ!?!?…


と言うのもまた復帰しようと一度は踏ん張りを見せるのだが!…

その復帰しようとする力は在らぬ方向に向かい発揮され、

体を横に傾けて伸ばして行き!…

するとマサツグの頭は丁度リーナの居る所でピタッと止まり!…

となると次には重力に逆らえず倒壊!…

意図せずリーナに太腿に頭を落とす事になって行くと、

リーナの柔らかい太腿がクッションに!…膝枕をして貰う形になってしまう!…

さてそうなると今度はリーナがヘッ?とばかりに気が付き出すと、

恐る恐ると言った具合に視線を下に落として行き!…

と、そこにはマサツグが寝息を立てている様子がそこにあり!…

リーナの太腿を枕に!…何ならその重さもしっかりリーナに伝わり!…

リーナもその重さにこれは何?と言った困惑する様子を見せ始めると、

終いには一気にボッと赤くなってしまう!…

そして一人アワアワ!とこれまた慌てて行く!…


「ッ!?…ちょ!?…マ、マサツグ!?…一体何を!?…」


__……チッ!!……ギリィッ!!……チャキ!!…ジィ~~~~……


勿論この時動揺しまくりマサツグに何を!?と言うのだが、

しかしだからと言って起こす様な素振りは取らず!…

ただまるでテンプレの様な慌て様で両手をバタバタ!として見せ…

別に踊りたくて踊っている訳では勿論なく!…

如何したら良いのか分からず狼狽えまくり!…

更に顔を真っ赤にして羞恥に悶える様なそんな様子を見せて居ると、

周りの者達もそれを見るなり更に激震を覚えた様子で!…

それは言わずもがなもう戸惑い等は一切なく!…偶然にせよ羨ましい!と…

嫉妬と怨嗟の目でマサツグが見られる事になると、その視線を感じてか!…

マサツグはリーナの太腿に顔を埋める素振りを見せる!…


__スコォ~~…スコォ~~……ッ…ッ~~~…


「ッ!?!?…そ、その様に顔を埋め!!…ッ~~~!!!…」


となるとそんなマサツグにリーナも更に動揺をして見せると、

驚き慌て困惑の言葉を口に!…が、やはり起こす様な素振り等は一切無く!…

何なら恥ずかしがっては居るが満更でもない様な!…

とにかく幸福と言うか恥かしいと言うか!…

色々とパニックを起こし頭から湯気を発していると、

マサツグは素知らぬ顔で夢の中へ!…そのまま眠りに入ってしまう!…

尚その様子と言うのはその現場に居ない!…

当然見ている訳でもないのだが、機敏に反応を示す者達がこの時居り!…


「…ッ!!…何じゃ!?…今如何しても許せぬ事案が起きている様な!?…」


「「ッ!?…ご主人様先生!?」」


「ッ?!…きゅ、急にどないしたって!?…ゆ、許せへん?…」


言わずもがなそれはマサツグの事が大好きなワンコロ達で!…

まるで第六感が働いた様に!…

機敏に何かを感じ取りふと許せない気持ちになってしまうと、

自分でもこの気持ちは何!?と…当然疑問を感じてしまう!…

特にシロとハクはその原因がマサツグにあるよう感じられると、

その場に居ないのに辺りを見回し!…

となると急に動きを見せたモノだからマサキとくまさんも戸惑いを露わに!…

一体何事!?と声を掛け…

最後に許せない!と言う言葉を聞いて余計に戸惑いを感じて行くと、

思わず二人揃ってアワアワ!…

もはや試合どころではなくなってしまうのであった!…


因みにこの時目の前で戦っている選手たちも殺気立ち!…

と言うのもマサツグへの嫉妬心でパワーアップ!…

例年以上の白熱した戦いを見せるのであった!…

しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~

仮実谷 望
ファンタジー
とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

現代ダンジョン奮闘記

だっち
ファンタジー
15年前に突如としてダンジョンが登場した現代の地球。 誰が何のために。 未だに解明されていないが、モンスターが落とす魔石はすべてのエネルギー源を代替できる物質だった。 しかも、ダンジョンでは痛みがあるが死なない。 金も稼げる危険な遊び場。それが一般市民が持っているダンジョンの認識だ。 そんな世界でバイトの代わりに何となくダンジョンに潜る一人の少年。 探索者人口4億人と言われているこの時代で、何を成していくのか。 少年の物語が始まる。

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

俺の家に異世界ファンタジーガチャが来た結果→現実世界で最強に ~極大に増えていくスキルの数が膨大になったので現実世界で無双します~

仮実谷 望
ファンタジー
ガチャを廻したいからそんな理由で謎の異世界ガチャを買った主人公はガチャを廻して自分を鍛えて、最強に至る。現実世界で最強になった主人公は難事件やトラブルを解決する。敵の襲来から世界を守るたった一人の最強が誕生した。そしてガチャの真の仕組みに気付く主人公はさらに仲間と共に最強へと至る物語。ダンジョンに挑戦して仲間たちと共に最強へと至る道。 ガチャを廻しまくり次第に世界最強の人物になっていた。 ガチャ好きすぎて書いてしまった。

おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ

双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。 彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。 そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。 洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。 さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。 持ち前のサバイバル能力で見敵必殺! 赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。 そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。 人々との出会い。 そして貴族や平民との格差社会。 ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。 牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。 うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい! そんな人のための物語。 5/6_18:00完結!

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。 目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。 『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。 カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。 ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。 ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

生活魔法は万能です

浜柔
ファンタジー
 生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。  それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。  ――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。

処理中です...