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家族は長男でした-第一号-
しおりを挟む「説明って言っても、あまり言うことないんだけど。」
「別に構わないよ。私は翠のことならなんでも知りたいからね。」
......言ってて恥ずかしくないのかな?
因みに言われてる私はとても恥ずかしい。しかもそんな事言われたことないし、イケメンが言ってくるから余計に恥ずかしい。
顔には出ていないと思うけど、ロイは分かるんだろうな。
.....あっ。そんな事より?説明しないと。
「これは私が物心ついた時にはもう生えてた。父は、私と出会った時には翼じゃなくて左手の甲にタトゥーの様なものがあったと言ってた。今も翼を納めると出るからいつも手袋とか手を隠せるものをつけてる.......いくら姿を偽っても、これだけは偽れなかった。」
「そうか、今まで大変だったね。これからは、私がスイを守るから安心してくれ。」
「.....ありがとう。」
「あぁ、私はスイの家族だからな。」
......一瞬頭が真っ白になった。
ロイの言っていることが理解できなかった。
「えっ........今、なんて。」
「あっ、すまない許可もなく。えっと、私はスイの家族になりたいと思っている。」
(家族?ロイが?)
「なんで?」
「私が、そうしたいと思ったからだ。」
「......。」
「ダメかい?」
頬に暖かい何かが流れた。
最近は涙がよく流れるな.....良いことでも悪いことでも
「いいの?本当に家族になってくれるの?」
「あぁ、でも、本来は私がその言葉を言わなければいけないのだけどね。」
困った様でいて、楽しそうに微笑むロイ。
家族だと言ってくれた。それが......ただ嬉しかった。
「ロイ、私は養子なの。」
「えっ....養子?」
「そう.....孤児院にいた気味の悪い私を助けて育ててくれた。母は6歳ぐらいの時に、父は中学三年生の時に他界した。」
「.......そうか、ありがとう。」
「どうしてお礼なんて言うの?」
暗い話をされて嫌な気分になったのはロイの方なのに
「スイは、私の事を信じてくれたから話してくれたんだろ。」
“それが嬉しかったんだ”と言われて
私の方が救われたような気がした。
嬉しかった
.....本当に敵わない。その心が眩しくて暖かくて心が満たされていく様な気がする。
「ありがとう。」
涙を流しながら笑う私を見て、ロイは............抱きしめてきた。
驚いた私は......私の涙は止まってしまった。
「えっと、ロイ?なんで私、抱きしめられてるの?」
そんな雰囲気だったっけ?
「えー。だってスイが可愛かったんだから仕方ないし、せっかく家族になったんだしね。抱きしめるぐらいいいじゃないか。」
「いやっ、たぶん違う気がする。いろいろと。」
「まぁ、そんな事は置いといて......私は、なんのポジションかな?兄それとも父?」
「.......兄かな。兄弟欲しかったし。」
お父さんって言うには、なんか違う感じがするし
「そうか、なら、お兄ちゃんって呼んで欲しいな。」
「いいよ。」
「......えっ?いいの?」
「別に嫌じゃないし。」
「なんかあっさりOK出たから拍子抜けだ。」
「で、これからどうするの?ロイにい。」
(ズキューン!!.........っ///)
「今なんて。」
「えっ、これからーー」
「その後!」
「ロイ兄?」
(ズキューン!!..........っ///)
「可愛い過ぎる、スイは私を殺す気かい?」
「....なんで?ロイ兄って言うのはロイ呼びで慣れちゃったから今更お兄ちゃんなんて言いにくいなと思って。」
「いや、良いんだよ。たぶんこれからスイの家族は増えていくと思うしね。......という事は私が長男か。いや良いな。」
なんだか変な思考に入って行った様な気がするのは私だけ?
あっ、此処には私とロイ兄以外いないんだった。
「そうだスイ。此処じゃなくて別の世界、異世界で暮らさないか?」
「異世界?魔法とかある、ラノベとかで有名なあの?」
「そうだ。まぁ、神界経由だけど。」
「神界?」
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