変態転生令嬢が強面不細工を狙う

狗沙萌稚

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051 戦場…?

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とうとう今日は夜会の日です。来ちゃいました…。

新しいドレスはウキウキしますがやはり良い思い出が無い夜会には緊張と不安が押し寄せます……。今日はお母様が一緒だからあからさまな方はいないと思うのですが……。

「ふぅ~……」

「お嬢様?どうかされましたか?」

「なんでもないわ……。サリィ、ドレスの着付けと髪の毛も綺麗にしてくれてありがとう。……若干メイクが濃い気がするけど……」

「夜会ですからこれくらいでちょうど良いんですよ。あまり薄いメイクだとドレスとのバランスもよくありませんし。」

「そうなのね………。見慣れない自分だから不安だわ。」


昨日のドレスだけでもいつも合わせない色なのに、髪の毛もちょっと盛り気味でセットされていつもよりメイクもだいぶぱっちり盛りだわ……。

なんか武装しているみたい……。


「さぁ、奥様もお待ちだと思いますわ。行きましょう。」

「ええ。……よし、行きましょう!!」

武装も間違いでは無いわね。これから女の戦場に向かうんだわ!!




***




ーーーーーーーーガタガタッガタッ


馬車に揺られて揺られて……うぅぅ……やっぱり緊張しますぅぅぅぅ。

「うふふ♪レニちゃん大丈夫よぉ~。今日のはそんなに大きく無いからそこまで変な人はいないわ。」

「そうなんですね……。でもやっぱり夜会は緊張します……。」


今日はお家の馬車を使っているのでゆったり仕様ですが………緊張と相まってちょっとグロッキーになりそう……

「あっ!そういえば……レニちゃん、今日は頑張って良い人ができましたって宣伝しなさい。でもまだオルセイン様のお名前は言っちゃ駄目よ。私の名前を出しても良いから頑張ってね♪」

「はい……。でも何故まだ言っては駄目なんでしょうか?」

「まだ正式に婚約を結んだ訳では無いし、今日はオルセイン様はいらっしゃらないから念のためよ~」

お母様が言うのだから何か意味があるのかしら…?とりあえずうっかり言わないように気をつけましょう。………というか良い人できたアピールが難しいですね……。

まぁ愛想笑いしてたらいっか……


そんな事を考えていると目的地に着いたようで…

「さぁレニちゃん!笑顔を絶やしちゃ駄目よ。女の武器は素敵な笑顔ですからね♪」


お母様の美しい笑顔を見て、私も気を引き締めます。





***





ーーーーーーーガヤガヤガヤーーーーーー



そんなに大きくないといっていたけど……予想よりは大きい夜会なのね……。人がいっぱいだわ。
お母様と別れて比較的若い方々がいらっしゃるスペースへ移動します……。うぅぅ…視線が嫌だわ……。
でも嫌な顔はしないように気をつけて、少ないですが顔見知りの女性達の元へ向かいましょう。

「ご機嫌よう、白薔薇姫様。」

「ご機嫌よう。」

「ご機嫌よう、エレーヌ様。今日の装いはいつもと違いますね?」

「えぇ……とある方に譲って頂きまして……。どうかしら?」

「とっても素敵ですわ!!どなたからですか?」

あっ……お母様にまだ教えてもらってないわ……

「うふふ……内緒です♪」

きゃ~って叫んでいる?お嬢様方を見ると返としてはセーフかな?


「あっ!皆様!!あちらにいらっしゃる方……見慣れないですがとても素敵ではないでしょうか?」

「あら……本当ですわ。どこの方かしら?」

きゃあっと黄色い声援を送っていらっしゃる方々はお元気だわ……。


「あら?ねぇ、こちらにいらっしゃるみたい!私達も挨拶しましょう!!
エレーヌ様もご一緒に行きませんか?」

「私は……またの機会にしますわ。大人数で行くとあちらも大変だと思いますし。」

「そうですか……ではまた後ほど…」

きゃっきゃっうふふ♪な子達となんとか逃れて離れ、飲み物をもらおうと食べ物が置いてあるエリアへ足を向けると………


「あらぁ?これはこれは……エレーヌ様ではありませんか~?夜会に参加しているなんてとても珍しいですわね?一体どういった風の吹き回しかしら?」

このとても…聞き覚えのある甲高い声は……
すごーーーく面倒だけど、ゆっくり振り向くと
真っ赤な髪にド派手な赤いドレス……うぅ目が痛いわ……。しかもドット柄のリボンと金色の刺繍と………派手だわぁ……。

「ご機嫌よう、デイジー様。今日は母と一緒にきましたの。」

「あらそうでしたの。最近全然お顔を見なかったので何かあったのかと……とても心配しておりましたわ~」

扇で隠しながらニヤニヤしてるのが分かるわ~。大して心配もしていないくせに。まぁ~そんなことは言えないけど……

「ご心配をおかけして申し訳ありません。この通り元気なのですが……家族が心配性でして……」

「あぁ!そういえばお兄様はお元気ですか?今日はいらっしゃらないみたいですが……?」

「ちょっと今忙しいみたいで………」

うふふ~って誤魔化しましょう!!もう~この方私のことではなくてお兄様に猛烈なアプローチが凄いんですよ!!
しかもお兄様本命かと思ったら…本命は王太子様らしく……凄いアグレッシブだわ……。


まぁお二人にはちょっと引かれているみたいなので……心の中で合掌しましょう……。


「エレーヌ様は今日は珍しい……赤いドレスですね。お人形みたいな白薔薇姫にはちょっと似合わないような……あら正直にごめんなさい。まさかそのドレスはご自分で考えましたの?」

「いえ……」

「えっ?聞こえませんわぁ!本当に白薔薇姫はお人形様みたいなのね~……。」

あぁ……面倒くさい……。お人形、お人形って……大人しいだけのつまらない人間って言いたいんだろうけど……。

あのニヤニヤの顔は扇で隠してるのか…隠す気が無いのか……ついどうでもいいことを考えちゃうわ………。




「おや?エレーヌ嬢ではありませんか?」







============================


遅くなってしまい申し訳ありません!
新作(?)も書き始めました。良かったら見てください。
またこちらもゆっくりですが、最後までよろしくお願いします。
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感想 14

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みんなの感想(14件)

ざと
2022.05.05 ざと

もう続きは書かれないのですか?
更新まってます

解除
はるか
2021.03.05 はるか

去年見つけてから思い出しては何度も読み直してます!!すごく好きです!!

解除
千穂
2020.07.27 千穂

オススメ一覧に載ってたので読んでみたらすごくおもしろかったので一気に読んでしまいました!
とても楽しい時間をありがとうございました!

解除

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