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04:槍士Lv1、踊り子Lv1、盗賊Lv1
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「今からレベルを上げに行くわ。あなたも一緒に行く?」
「それは嬉しい申し出だ。ぜひ一緒に行かせてくれ」
やっぱりジョブチェンジをすればレベルを上げに行くのか。
まあLv1になれば雑魚モンスターから経験値を得られてレベルが上がるようになるんだ。強さを求めているのならレベルを上げに行きたくなるか。
「あなた何も持っていないのでしょう」
「あぁ、何も渡されずに城を追い出されたからな」
「それなら剣をあげるわ」
どこから出すんだと思っていれば一瞬のうちにこの部屋にもう一人増えてビックリした。
部屋に現れたのはメイド服を着た女性だった。
黒髪をセミロングに揃えている女性は表情をあまり出さなさそうなタイプに見える。
こちらを見てもニコリともしない感じはきっと優秀な証なのだろう。創作作品ではそういうタイプは仕事ができると相場が決まっている。
「メイドのアニーよ。アニー、彼に剣を渡しなさい」
「はい」
アニーも何も持っていなかったが突然アニーの手に剣があった。
そういうスキルなのか?
「どうぞこちらを」
「ありがとう」
剣を受けとっても剣のステータスを見れるわけではない。
ただ武器の性能は俺のステータスを見れば分かる。
『宮藤万理
ジョブ:戦士
Lv1
体力:9
攻撃:13(+5)
防御:9
速度:7
器用:3
魔力:7
魔攻:6
魔防:6
装備<ブロンズソード>
魔法なし
スキル<ジョブチェンジ>』
ブロンズソード。攻撃力は5か。でもこれなら剣士でやった方がいいのか?
いやでも、スキルがなければ意味がないのではと思ってしまう。今は戦士で行くか。戦士の方が戦いに向いていそうな文字ではありそうだし。
「アニー、あなたもジョブチェンジを受けなさい」
ブレアの身近な人をジョブチェンジさせるのは分かっていたが、まさかメイドさんとは。
ブレアの印象では使えなければ捨てるみたいなことは言いそうだがそれは偏見だったか。
「ブレアお嬢様。私ではもったいないかと」
「やりなさい」
「……かしこまりました」
待ったをかけるアニーであったがブレアの一言で受けることになった。
「ではお願いします、バンリ様」
「分かった」
今の俺とアニーの距離は十分にジョブチェンジすることができるためジョブチェンジを使う。
『アニー・ホワイトのジョブチェンジ可能ジョブ
<盗賊><槍士><踊り子>』
「ジョブチェンジできるジョブは盗賊、槍士、踊り子の三つだ。三つ解放するとして、どのジョブにする?」
俺の問いかけに少し悩んだのち、アニーは口を開く。
「盗賊でお願いします」
「分かった。それなら解放するぞ」
俺は槍士、踊り子、盗賊の順番でアニーのジョブを変えた。
変えていく時に元のジョブが<メイド>であることも分かった。
それはもうメイドになるのが宿命づけられている。しかもジョブが変えることができないのだからメイドとして生きる方がいいという状態だろう。いやだなぁ。
「……レベルを1上げるよりも遥かにステータスが上がっている感じがします」
「そうね。それにこれでレベルを1から上げれるのだからジョブチェンジはすごいわ」
レベルの頭打ちをまだ理解していないが、ブレアとアニーの反応からすごいことだと理解できた。
「さぁ、行くわよ」
「あぁ、分かった」
ブレアに続いて俺とアニーは宿屋を出て都市の中を歩く。
ブレアは公爵家なのだからこんな街中を歩くものなのかと思ったが、俺の常識をこの世界に当てはめてはいけない。
歩いているとふと思い浮かんだことがあったからブレアに話しかける。
「ブレア、ひとつ聞いていいか?」
「なにかしら?」
「どうして異世界人の俺を探していたんだ?」
ブレアは俺を探していたとは言っていない。
少し見ていたとしか言っていない。俺を異世界人と認識して、城から追い出されたことも知っている。
もしかしたら俺のことを無様だと思って見ていたのかもしれない。
だがここはあえて探していたんだと聞いた。
「ここで腹の探りあいをするなんてごめんだから素直に言ってあげる。異世界人は私たちの世界よりも違う文明を発展させていると聞くわ。だからそれを目当てに探していたのよ」
この世界では世界の危機の際、異世界より勇者になり得る者を呼ぶことになっているのは呼ばれた時に聞いた。
何度か異世界召喚を行ったことがあるからそう聞かされていたのだろう。
しかし……それを求めているのはどういうわけだ? その文明の知識が貴重なら俺はステータスを言ってからすぐに追い出されたりしないだろうな。
まあ他の人に聞いている可能性が大だけど。
「文明の知識を聞かなくていいのか?」
「いらないわ。それよりも希少なスキルがあるのだからどうでもよくなった」
「聞きたいことがあれば聞いてくれ。お金はもらうがな」
文明を教えたとしてもこの世界では実現不可能の可能性があるからこの世界では価値のない情報の可能性は大いにあり得るからな。
その点、ジョブチェンジというレアスキルがあってよかったと心底思っている。
「それは嬉しい申し出だ。ぜひ一緒に行かせてくれ」
やっぱりジョブチェンジをすればレベルを上げに行くのか。
まあLv1になれば雑魚モンスターから経験値を得られてレベルが上がるようになるんだ。強さを求めているのならレベルを上げに行きたくなるか。
「あなた何も持っていないのでしょう」
「あぁ、何も渡されずに城を追い出されたからな」
「それなら剣をあげるわ」
どこから出すんだと思っていれば一瞬のうちにこの部屋にもう一人増えてビックリした。
部屋に現れたのはメイド服を着た女性だった。
黒髪をセミロングに揃えている女性は表情をあまり出さなさそうなタイプに見える。
こちらを見てもニコリともしない感じはきっと優秀な証なのだろう。創作作品ではそういうタイプは仕事ができると相場が決まっている。
「メイドのアニーよ。アニー、彼に剣を渡しなさい」
「はい」
アニーも何も持っていなかったが突然アニーの手に剣があった。
そういうスキルなのか?
「どうぞこちらを」
「ありがとう」
剣を受けとっても剣のステータスを見れるわけではない。
ただ武器の性能は俺のステータスを見れば分かる。
『宮藤万理
ジョブ:戦士
Lv1
体力:9
攻撃:13(+5)
防御:9
速度:7
器用:3
魔力:7
魔攻:6
魔防:6
装備<ブロンズソード>
魔法なし
スキル<ジョブチェンジ>』
ブロンズソード。攻撃力は5か。でもこれなら剣士でやった方がいいのか?
いやでも、スキルがなければ意味がないのではと思ってしまう。今は戦士で行くか。戦士の方が戦いに向いていそうな文字ではありそうだし。
「アニー、あなたもジョブチェンジを受けなさい」
ブレアの身近な人をジョブチェンジさせるのは分かっていたが、まさかメイドさんとは。
ブレアの印象では使えなければ捨てるみたいなことは言いそうだがそれは偏見だったか。
「ブレアお嬢様。私ではもったいないかと」
「やりなさい」
「……かしこまりました」
待ったをかけるアニーであったがブレアの一言で受けることになった。
「ではお願いします、バンリ様」
「分かった」
今の俺とアニーの距離は十分にジョブチェンジすることができるためジョブチェンジを使う。
『アニー・ホワイトのジョブチェンジ可能ジョブ
<盗賊><槍士><踊り子>』
「ジョブチェンジできるジョブは盗賊、槍士、踊り子の三つだ。三つ解放するとして、どのジョブにする?」
俺の問いかけに少し悩んだのち、アニーは口を開く。
「盗賊でお願いします」
「分かった。それなら解放するぞ」
俺は槍士、踊り子、盗賊の順番でアニーのジョブを変えた。
変えていく時に元のジョブが<メイド>であることも分かった。
それはもうメイドになるのが宿命づけられている。しかもジョブが変えることができないのだからメイドとして生きる方がいいという状態だろう。いやだなぁ。
「……レベルを1上げるよりも遥かにステータスが上がっている感じがします」
「そうね。それにこれでレベルを1から上げれるのだからジョブチェンジはすごいわ」
レベルの頭打ちをまだ理解していないが、ブレアとアニーの反応からすごいことだと理解できた。
「さぁ、行くわよ」
「あぁ、分かった」
ブレアに続いて俺とアニーは宿屋を出て都市の中を歩く。
ブレアは公爵家なのだからこんな街中を歩くものなのかと思ったが、俺の常識をこの世界に当てはめてはいけない。
歩いているとふと思い浮かんだことがあったからブレアに話しかける。
「ブレア、ひとつ聞いていいか?」
「なにかしら?」
「どうして異世界人の俺を探していたんだ?」
ブレアは俺を探していたとは言っていない。
少し見ていたとしか言っていない。俺を異世界人と認識して、城から追い出されたことも知っている。
もしかしたら俺のことを無様だと思って見ていたのかもしれない。
だがここはあえて探していたんだと聞いた。
「ここで腹の探りあいをするなんてごめんだから素直に言ってあげる。異世界人は私たちの世界よりも違う文明を発展させていると聞くわ。だからそれを目当てに探していたのよ」
この世界では世界の危機の際、異世界より勇者になり得る者を呼ぶことになっているのは呼ばれた時に聞いた。
何度か異世界召喚を行ったことがあるからそう聞かされていたのだろう。
しかし……それを求めているのはどういうわけだ? その文明の知識が貴重なら俺はステータスを言ってからすぐに追い出されたりしないだろうな。
まあ他の人に聞いている可能性が大だけど。
「文明の知識を聞かなくていいのか?」
「いらないわ。それよりも希少なスキルがあるのだからどうでもよくなった」
「聞きたいことがあれば聞いてくれ。お金はもらうがな」
文明を教えたとしてもこの世界では実現不可能の可能性があるからこの世界では価値のない情報の可能性は大いにあり得るからな。
その点、ジョブチェンジというレアスキルがあってよかったと心底思っている。
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