H・I・M・E ーactressー

誠奈

文字の大きさ
653 / 688
第34章  scene6:HIMEは君の中にずーっといるよ♡

しおりを挟む
  僕達が結婚式(練習ね)を挙げてから半月が過ぎた頃、僕の元にやたらと大きなダンボールの荷物が届いた。

  送り主は、僕が男の娘アイドルとしてお世話になっていた事務所からだった。

  何だろうと思って開けてみると、中には僕宛てのお手紙がたーっくさん入っていて……

  いくつか封を開けて中の便箋を広げてみると、どうやらファンレターってやつらしくて、どれも凄く温かい言葉が綴られていた。

 まあ、差出人の名前は全部男名義だし、可愛らしい便箋に並ぶ文字は、どっからどう見たって男の人ならではの、ダイナミックな文字ばっかだし、何回ヌいただの、オカズにしてますだの、とーってもお下品な言葉が並んでたりもするんだけどさ

  でも、「ありがとう」とか「寂しい」とかさ……、そーゆーの見てると胸がジワーっと熱くなっちゃって……

  僕はダンボールいっぱいのお手紙を床に広げて、一人鼻を啜った。

  そんな僕の様子を、手の中でスマホを弄りながら見ていた翔真くんが、黙ってティッシュを一枚差し出してくれたけど、全然足りないよ……

一箱あったって足りないかも……

でもその優しさが僕は嬉しい。

  「何かさ、今までもお手紙とか貰ったことはあるけど、凄く嬉しいモンなんだね」

  そりゃさ、翔真くんみたいに直接会ってお話が出来るわけでも、顔が見れるわけでもないから、中にはニキビくんみたいな人もいっぱいいるのかもだけど、それでもやっぱり嬉しいことには変わりない。

  僕は床に広げたお手紙を掻き集めていくつかの束にすると、丁寧にダンボールの中に仕舞った。

その時……

  「あれ?  まだ何か入ってる」

  ダンボールの底に、お手紙とは遥かにサイズの違う、茶封筒があるのに気が付いた。

  手に取ってみると、厚さも明らかに違う。

  なんだろう?
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...