H・I・M・E ーactressー

誠奈

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第35章  scene7:僕達のParty Starters!

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 吊り戸棚の奥に隠してあった例のモノを取り出し、背中に隠して腕時計をはめる翔真くんの前に立つ。


 う~ん、翔真くんの腕時計をはめる仕草、僕好きなんだよね♪

 だって凄くセクシーなんだもん♡


 ……って、うっとりしてる場合じゃない!

 「あの……、翔真……くん?」
 「ん、どうした?」


 あー、そうそう、このちょっぴり眉毛を下げて笑う顔も好きなんだよね♪


 ……って、だからそうじゃなくて!

 「あの……ね、これ……」

 僕は背中に隠した赤い包を、シャツのボタンを全て留め終えた翔真くんの前に差し出した。

 「これ……は?」
 「んと……、就職祝い……かな……」
 「うっそ、マジで? 俺にくれんの?」

 僕が差し出した赤い包みを手に取り、下がっていた眉毛を更に下げて微笑む翔真くん。


 喜んでくれてる……んだよね?


 「開けて良い?」 
 「……うん」

 もし気に入って貰えなかったらどうしよう、なんてことも考えてしまうけど、それでも僕は翔真くんにプレゼントしたかったんだ。

 翔真くんの人生の節目になる日に、どうしても着けて欲しくて……

 勿論、プレゼントにネクタイを選んだのは、それだけの理由じゃないけどね?

 包装紙を捲り、箱の蓋をゆっくりと開く翔真くん。


 う~、ドキドキする…


 「どう……かな……?」

 箱を手にしたまま、ぴくりとも動かない翔真くん。


 え、やっぱり気に入らなかった?


 「あ、あの、もし気に入らなかったら、僕他のと取り替えて貰って来るから……」 

 確かレシートは財布の中にまだあった筈だし、それに買ってから日も経ってないから、多分大丈夫……だよね?

 僕は固まってしまった翔真くんの手から、ネクタイの入った箱を取り上げようと手を伸ばした。

 でも、「いいから……」って、僕の手を翔真くんが掴んだ。

 「で、でも……」

 気に入らない物を着けるよりも、やっぱり翔真くんが気に入った物を着けて貰った方が、僕は嬉しいから……
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