H・I・M・E ーactressー

誠奈

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第35章  scene7:僕達のParty Starters!

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 あ、そうだ!

 「ね、それ交換して貰うからさ、だから一緒に行かない?」

 今日……は無理だけど。
 でも、僕が自分の好みで選ぶよりは、翔真くんに好きなのを選んで貰った方が良いもんね?

 だって、ずっと使う物だもん。

 「そうしよ?」

 うん、その方が絶対良いって……、僕はそう思ったんだけど……

 「いいから……」

 翔真くんはなかなか「うん」って言ってくれなくて……

 「で、でも翔真くんこーゆーの好きじゃないでしょ? だったら…」
 「だから、そうじゃなくて……」

 え……?

 「これが良い……っつーか、これじゃないと嫌だっつーか……」

 ねえ、それって……?

 「ありがとう、すげぇ嬉しい」
 「本当……に?」
 「だって智樹が俺のためにって選んでくれたんでしょ?」


 うん、そうだよ?
 選んでる間中、ずーっと翔真くんのことばっか考えてた。

 髪もしっかりセットしちゃってさ、ビシッと真新しいスーツに身を包んだ翔真くんの姿を、ずーっと頭の中に思い描いてた。

 好きな人のために何かを選ぶってことが、凄く楽しくて、幸せな時間だった。

 それで、沢山ある中で「これだ」って思える物を見つけた瞬間、凄く胸が弾んで……

 気付いたら、恥ずかしいとか全然関係なく、翔真くんの好きな色の包装紙で包んで貰って、帰り道なんてずっとスキップなんかしちゃってさ……

 だから翔真くんに喜んで貰えたのが、堪らなく嬉しい。


 「あ、ねぇ、結んで上げる」
 「お願いしても良い?」
 「うん♪」

 僕は翔真くんからネクタイを受け取ると、襟を立てた翔真くんの首に回した……、けど……


 あ……れ……?
 ちょっと待って?


 「どうかした?」
 「んと……、あの……さ……」
 「うん……」
 「ネクタイって、どうやって結んだら良いの?」
 「え……?」

 自分から結んで上げるって言ったものの、良く考えたら僕、ネクタイって自分で結んだことないし、結び方も良く知らないんだった。


 あ~ん、僕のおバカ♡
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