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第6章 007
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本木は猫背をピンと伸ばし、俯かせていた視線を上向かせると、
「そうですね、まず相原社長から連絡を貰ったのは、今から丁度1時間前のことで、私がここに到着したのは、今から丁度50分前です」
自身の腕時計で時刻を確認しながら、早口で捲し立てるように言った。
「成程……。でも、連絡が入ったのが1時間前で、到着が50分前ということですが、随分早かったですね?」
「ええ、相原社長から連絡を貰った時、定期点検のため、このホテルのセキュリティルームにいましたから」
言いながら本木は、相原に同意を求めるようにゆっくりと視線を送り、相原もそれにウンウンと何度も頷く。
「分かりました。因みに、そのセキュリティルームはどこに?」
「地下です。警備室のすぐ横の階段を降りると、従業員用の休憩室があって、その奥にセキュリティルームがあります」
「そうですか。では本木さん、貴方がその時刻に来訪されたのを証明出来る方は……」
「それなら、警備室の警備スタッフに聞いて頂ければ……。それから、セキュリティルームにも、二人程警備スタッフがいたので、確認してくだされば分かるかと思いますが……」
「成程……。では、その件に関しては後で確認することにして……」
本木の聞き取りに一旦終止符を打った黒瀬は、ゆっくりと視線をホテルオーナーであり、この部屋の住人でもある相原へと向けた。
「そうですね、まず相原社長から連絡を貰ったのは、今から丁度1時間前のことで、私がここに到着したのは、今から丁度50分前です」
自身の腕時計で時刻を確認しながら、早口で捲し立てるように言った。
「成程……。でも、連絡が入ったのが1時間前で、到着が50分前ということですが、随分早かったですね?」
「ええ、相原社長から連絡を貰った時、定期点検のため、このホテルのセキュリティルームにいましたから」
言いながら本木は、相原に同意を求めるようにゆっくりと視線を送り、相原もそれにウンウンと何度も頷く。
「分かりました。因みに、そのセキュリティルームはどこに?」
「地下です。警備室のすぐ横の階段を降りると、従業員用の休憩室があって、その奥にセキュリティルームがあります」
「そうですか。では本木さん、貴方がその時刻に来訪されたのを証明出来る方は……」
「それなら、警備室の警備スタッフに聞いて頂ければ……。それから、セキュリティルームにも、二人程警備スタッフがいたので、確認してくだされば分かるかと思いますが……」
「成程……。では、その件に関しては後で確認することにして……」
本木の聞き取りに一旦終止符を打った黒瀬は、ゆっくりと視線をホテルオーナーであり、この部屋の住人でもある相原へと向けた。
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