Jelly Fish

誠奈

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 翔真の息が落ち着いたのを確認して、俺はゆっくり腰を振り始めた。
 あのポイントを探りながら、ひたすら腰を送った。そして漸くポイントに辿り着いた瞬間、翔真の身体が大きく仰け反った。

 『……ッハァ、ハァ……ッ……』

 翔真を気持ち良く出来ていることが嬉しくて、俺はそこを集中して攻め立て、涙を流し、荒い息を繰り返す翔真の唇に自分のそれを重ねた。
 角度を変えながら何度も何度も……

 「翔真、気持ちいいんだね、さっきから当たってるよ?」

 翔真の中心のに手を伸ばし、完全に勃ち上がり、腹の上で揺れる中心を握り込んだ。

 「ほら、こんなに涙零しちゃって……」

 俺の言葉に、いちいち反応する翔真が可愛くて、俺は尚も続けた。

 「ここだって、さっきから俺のことしっかり咥え込んでてさ……。翔真って、見かけによらずヤラシイんだね」

 ニヤリと笑って見せると、翔真の口が何かを訴えようとパクパク動く。

 『ば・か』
 「あ、今俺の事バカって言った? ねぇ、そうでしょ?」

 俺の下で揺れながら、翔真がクスリと笑った。

 「もう、許さないからね?」

 翔真の腰をガッチリ掴んで、中のモノを入り口付近まで引き抜いた。

「覚悟しろよ?」

 そこから一気に最奥目がけて突き上げ、手で翔真の中心を刺激しながら、腰を送る速度を上げた。
 翔真が苦痛と快感の狭間で揺れながら、声を上げることなく喘ぐ。

 「翔真……、一緒にイクよ……?」

 俺の言葉に、俺を咥え込んだ部分がキュッと締まった。

 「うあっ、それヤバイ……って……」

 一気に持ってかれそうな締め付けに、俺自身が悲鳴を上げる。

 『イッて……? 俺をいっぱいにして……?』

 薄い唇の妖艶な動きに、頭の中で何かが弾け……そして手と腹に感じた温度。

 俺の手の中の翔真と、翔真の中の俺の鼓動が重なり、何かに引き寄せられる様に俺達は唇を重ねた。

 「好きだよ、翔真……」

 言葉の代わりに小さく頷く翔。

「失くした記憶なんて思い出さなくてもいいからさ、これから新しい記憶を二人で作ろ? 俺と一緒に……」

 翔真の瞳から涙が零れた。

 『俺も……好き、雅……也……』

 唇が囁き、翔真は俺の腕の中で目を閉じた。








 「ねぇ、翔真? アンタは今どこを彷徨ってるの?」


 ……さあ、どこかな?
 あんまり深すぎて、もう俺にも分かんないよ……


 「俺、アンタのこと本当に好きだったよ?」


 ……うん、知ってる。俺もそうだから。


 「でもさ…」


 ……分かってる。好きな人が出来たんだろ?


 「ごめんね。でももう止められないんだ、この気持ちが……」


 ……ばか、謝るなよな。今幸せなんだろ?


 「うん、幸せだよ?」


 ……なら、いいじゃん。お前が幸せなら、俺は……


 「ありがとう、俺を愛してくれて。それから、ごめんね、一緒に逝けなくて……」


 ……泣くなよ。
 大丈夫、俺はちゃんとお前の‥‥和人の記憶の中で生き続けるから。





 ユラユラ、波に揺られながら、

 キラキラ、月明かりに照らされながら、



 俺はお前の中で、翔真として生きているから……
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