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二章
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それは5歳くらいの女の子で、ピンク色のワンピースを身につけた可愛らしい子だ。長い赤毛を二つに束ね、三つ編みにしている。左目に泣きぼくろがあるが、今は満面の笑顔を浮かべている。
「いらっしゃい!旅人さんですか?」
「まぁ、そんなところ。
このお兄さん、私の連れなんだけどさ。凄い疲れちゃっててさ。早いとこ宿で休ませて上げたいんだ。案内できる?」
「いいよ!私のおうちが宿屋だから、一緒にいこう」
なるほど。こうやって客を呼び込む算段なのかもしれない。この子自身にはそんなつもりはないだろうが、親は少なからずともそれを目当てとしてそうだ。........もし私がこの子の親なら、間違いなくそう考える。社交的で可愛い娘、見事な客寄せだ。断りにくいしな。
「お兄ちゃん、大丈夫?」少女はこちらに駆け寄り、私と繋いでない方のクロスの手を掴んだ。もう少しだから頑張って、と明るい声で励ましながら、私と一緒になって彼の手を引く。........いい子!
「お嬢ちゃん、君の名前は?」
両手を引かれて歩きながら、ある程度息が整ったところでクロスが尋ねた。少女はクロスを振り返り、丸い目でまっすぐに彼を見上げた。振り返った瞬間、お下げが宙を舞った。
「マルトだよ。昨日5歳になったの」
「お、それはおめでとう。誕生日プレゼントもらった?」
「うん。このリボン!」
己の三つ編みの先を持って、そこに結んであるリボンを見せるマルト。ピンクのリボンの縁は、小さなレースで飾られている。物で溢れた世界で育った自分には、そんなもので嬉しいのかと感じてしまう。しかし彼女の屈託のない笑顔からは、大いに満足していることが伺えた。
「いらっしゃい!旅人さんですか?」
「まぁ、そんなところ。
このお兄さん、私の連れなんだけどさ。凄い疲れちゃっててさ。早いとこ宿で休ませて上げたいんだ。案内できる?」
「いいよ!私のおうちが宿屋だから、一緒にいこう」
なるほど。こうやって客を呼び込む算段なのかもしれない。この子自身にはそんなつもりはないだろうが、親は少なからずともそれを目当てとしてそうだ。........もし私がこの子の親なら、間違いなくそう考える。社交的で可愛い娘、見事な客寄せだ。断りにくいしな。
「お兄ちゃん、大丈夫?」少女はこちらに駆け寄り、私と繋いでない方のクロスの手を掴んだ。もう少しだから頑張って、と明るい声で励ましながら、私と一緒になって彼の手を引く。........いい子!
「お嬢ちゃん、君の名前は?」
両手を引かれて歩きながら、ある程度息が整ったところでクロスが尋ねた。少女はクロスを振り返り、丸い目でまっすぐに彼を見上げた。振り返った瞬間、お下げが宙を舞った。
「マルトだよ。昨日5歳になったの」
「お、それはおめでとう。誕生日プレゼントもらった?」
「うん。このリボン!」
己の三つ編みの先を持って、そこに結んであるリボンを見せるマルト。ピンクのリボンの縁は、小さなレースで飾られている。物で溢れた世界で育った自分には、そんなもので嬉しいのかと感じてしまう。しかし彼女の屈託のない笑顔からは、大いに満足していることが伺えた。
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