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四章
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尋ねても、彼は無言で首を横に振るだけだった。何かを言おうか言わまいか迷っているような、そんな様子だ。無理に聞き出すのも可哀想なので、代わりに焼けた胴体の肉を差し出した。クロスはそれを素直に受け取り、一口かじった。
「なにこれ、すっごくおいしい!」
何で悩んでいたのかすっかり忘れた様子で、肉をガツガツと食べだした。少し呆れたが、とりあえず気は晴れた様子のクロスを見て、私は安心した。そして彼に奪われる前にと、胴体よりも美味しそうに見える後ろ足の刺さった棒を二本手に取った。
「僕さ、新鮮な肉なんて初めて食べたかも!今まで干した肉とか凍らせた肉ばっかでさ。まあ、それはそれで美味しいんだけどね」
「後ろ足はめちゃめちゃ美味しくないから、私が食べてあげるね。前足も食べなよ」
「いいの?ーーーありがとう!」
この子は遠慮というものを知らないらしい。そして、それを見越して後ろ足をいただく私も、なかなか悪いが。
後ろ足を一口かじると、じゅわっと肉汁が溢れ、危うく口の中をやけどするところだった。非常に美味である。
「あ、やばい。寄生虫とかのこと考えてなかった」
「治癒魔法使えるよ」
「じゃあいいーーー……のかしら。まあいいか。
それで?何があったの」
骨に付いている軟骨を犬歯でむしり取り、噛み砕いた。ゴリゴリと小気味いい音が脳内に響く。
「なにこれ、すっごくおいしい!」
何で悩んでいたのかすっかり忘れた様子で、肉をガツガツと食べだした。少し呆れたが、とりあえず気は晴れた様子のクロスを見て、私は安心した。そして彼に奪われる前にと、胴体よりも美味しそうに見える後ろ足の刺さった棒を二本手に取った。
「僕さ、新鮮な肉なんて初めて食べたかも!今まで干した肉とか凍らせた肉ばっかでさ。まあ、それはそれで美味しいんだけどね」
「後ろ足はめちゃめちゃ美味しくないから、私が食べてあげるね。前足も食べなよ」
「いいの?ーーーありがとう!」
この子は遠慮というものを知らないらしい。そして、それを見越して後ろ足をいただく私も、なかなか悪いが。
後ろ足を一口かじると、じゅわっと肉汁が溢れ、危うく口の中をやけどするところだった。非常に美味である。
「あ、やばい。寄生虫とかのこと考えてなかった」
「治癒魔法使えるよ」
「じゃあいいーーー……のかしら。まあいいか。
それで?何があったの」
骨に付いている軟骨を犬歯でむしり取り、噛み砕いた。ゴリゴリと小気味いい音が脳内に響く。
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