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合格者7人Ⅰ
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面接が始まった
1人づつ部屋に入るように言われる
8と書かれたプレート
真っ白な二畳ほどの部屋に小さな机と椅子
机の上に紙の束があり正面に大きなモニター
椅子に座るとモニターが光って面接官が写る バスから降りた時見た事あると考えていた顔 花水木で俺を接待してくれた小中だ
「お久しぶりです 紀田聖君」
「お久しぶりです」店では紀田様だったけど
「中林様のご紹介で間違いありませんね?」
「はい」聞くまでもないでしょ?
軽い挨拶の後
簡単な仕事内容を説明される
どうやらここは研究機関で新薬の治験者になる仕事らしい
期間は短くて2週間長ければ半年に及ぶらしい
その代わり1週間10万支払われる
2週間なら20万半年なら240万
治験が始まると外部とは連絡できなくなる
「命の危険はありますか?」
「全くないとは言えません」
「怖いですね」
「新薬の効果を知るために体に菌を少量入れる事もあります もちろん後遺症などない事が望ましいですがもしも体になんらかの不調が残るような場合は一生生活は保証されます 万が一万が一にも死亡した場合は事故としてご家族に相当なお見舞金が支払われます」
「相当って具体的にいくらですか?」
「紀田聖君は22歳なので8千万です」
「年齢で違うんですね」
「ここにくるのは20歳から25歳までとなっています 20歳なら一億25歳なら五千万です」
「支払った事はありますか?」
「今の所ないです」
本当なのか?死んだ人はいないのか?モニター越しの小中の目を見ていても何もわからない
でも別に死んでも良かった
迷惑をかけた両親にお金が入るならそれはそれでいい
「他に質問はありますか?」
「ないです」
「では机の上にある誓約書にサインしてから2枚目からの質問になるべく細かく答えてください」
また誓約書
仕事内容を理解し治験に参加する
名前と母印
2枚目からの質問は意味不明だった
好きな食べ物好きな色とかから始まり初恋や好きなアイドル
人生で1番嬉しかった事悲しかった事苦しかった事腹が立った事etc etc
治験とどう関係するのか?どう答えれば正解なのか?全くわからない
ただ正直に書くしかなかった
全部で500問
全て答えるのに何時間かかったのか携帯も時計もないからわからない
喉が渇いて仕方ない
すいません
声がガラガラなのに自分でも驚く
「なんでしようか?」
モニターがついて小中が映る
「水を 飲み物をもらえますか?」
「後何問ですか?」
「全て答えました」
小中がおやっというふうな顔をして「早いですね」と言った
「なるべく細かく答えていただきたいんですが」
「俺なりに細かく答えたつもりです」
「わかりました部屋の鍵を開けるのでドアを出てロビーに戻ってもらえますか?」
鍵がかかっていたことに初めて気づく
ロビーには俺しかいなかった
少しすると小中があの謎の飲み物を持って来てくれて「お疲れ様でした」と声をかけて来た
俺は渇いた喉を潤して一息つく
「あの質問の意図は何ですか?」
「失礼します」
問いには答えずに小中はいなくなる
「8番 先ほどの部屋に戻ってください」
スピーカーからアナウンスされて俺は小部屋に戻る
部屋には8と刺繍されたスウェット上下と鍵が用意されていた
「紀田聖君合格されました お部屋に案内しますので鍵と服を持って部屋を出てください」モニターの小中が微笑んでいる
こんなに早く合否がわかるということはあの500問に意味があったとは思えない
1人づつ部屋に入るように言われる
8と書かれたプレート
真っ白な二畳ほどの部屋に小さな机と椅子
机の上に紙の束があり正面に大きなモニター
椅子に座るとモニターが光って面接官が写る バスから降りた時見た事あると考えていた顔 花水木で俺を接待してくれた小中だ
「お久しぶりです 紀田聖君」
「お久しぶりです」店では紀田様だったけど
「中林様のご紹介で間違いありませんね?」
「はい」聞くまでもないでしょ?
軽い挨拶の後
簡単な仕事内容を説明される
どうやらここは研究機関で新薬の治験者になる仕事らしい
期間は短くて2週間長ければ半年に及ぶらしい
その代わり1週間10万支払われる
2週間なら20万半年なら240万
治験が始まると外部とは連絡できなくなる
「命の危険はありますか?」
「全くないとは言えません」
「怖いですね」
「新薬の効果を知るために体に菌を少量入れる事もあります もちろん後遺症などない事が望ましいですがもしも体になんらかの不調が残るような場合は一生生活は保証されます 万が一万が一にも死亡した場合は事故としてご家族に相当なお見舞金が支払われます」
「相当って具体的にいくらですか?」
「紀田聖君は22歳なので8千万です」
「年齢で違うんですね」
「ここにくるのは20歳から25歳までとなっています 20歳なら一億25歳なら五千万です」
「支払った事はありますか?」
「今の所ないです」
本当なのか?死んだ人はいないのか?モニター越しの小中の目を見ていても何もわからない
でも別に死んでも良かった
迷惑をかけた両親にお金が入るならそれはそれでいい
「他に質問はありますか?」
「ないです」
「では机の上にある誓約書にサインしてから2枚目からの質問になるべく細かく答えてください」
また誓約書
仕事内容を理解し治験に参加する
名前と母印
2枚目からの質問は意味不明だった
好きな食べ物好きな色とかから始まり初恋や好きなアイドル
人生で1番嬉しかった事悲しかった事苦しかった事腹が立った事etc etc
治験とどう関係するのか?どう答えれば正解なのか?全くわからない
ただ正直に書くしかなかった
全部で500問
全て答えるのに何時間かかったのか携帯も時計もないからわからない
喉が渇いて仕方ない
すいません
声がガラガラなのに自分でも驚く
「なんでしようか?」
モニターがついて小中が映る
「水を 飲み物をもらえますか?」
「後何問ですか?」
「全て答えました」
小中がおやっというふうな顔をして「早いですね」と言った
「なるべく細かく答えていただきたいんですが」
「俺なりに細かく答えたつもりです」
「わかりました部屋の鍵を開けるのでドアを出てロビーに戻ってもらえますか?」
鍵がかかっていたことに初めて気づく
ロビーには俺しかいなかった
少しすると小中があの謎の飲み物を持って来てくれて「お疲れ様でした」と声をかけて来た
俺は渇いた喉を潤して一息つく
「あの質問の意図は何ですか?」
「失礼します」
問いには答えずに小中はいなくなる
「8番 先ほどの部屋に戻ってください」
スピーカーからアナウンスされて俺は小部屋に戻る
部屋には8と刺繍されたスウェット上下と鍵が用意されていた
「紀田聖君合格されました お部屋に案内しますので鍵と服を持って部屋を出てください」モニターの小中が微笑んでいる
こんなに早く合否がわかるということはあの500問に意味があったとは思えない
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