スキルソード(だった何かの)オンラインゲームをノンビリ楽しむ(予定だった)話。

ユニー

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第26話 初めてのパーティー戦。

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ダイト達と共に蟻エリアに移動した。
蟻エリアに大量の蟻がウヨウヨしていた。
「多いな。」
「多くの奴ら、ってか俺たちも含まれるが蟻エリアの外園しか手を出していない。」
「それだけやっかいなのか?」
「多すぎるんだ、そのため手出ししたくても完全に物量で全滅してしまう。」
「大手ギルドどもは?」
「炭鉱の方が旨いだとよ。」
「やれやれだな。」
「そう言っても、今や病でほぼ全員木偶の坊だ。」
病気は本当に良い仕事をしている。
それでも、病を治すためゲームを再開しているプレイヤーがいるから、ある意味凄い。
大半は、見切りを付けてキャラを作り直すか、撤退するかのどちらかだ。
「じゃ、俺たちも外園に行くぞ。」
「なんだか嫌な予感しか無いのは俺の気のせいか?」
「気のせいだ。」

この中で一番攻撃の射程範囲もとより攻撃範囲が広いのは誰かというと、
「そろそろ俺の攻撃範囲にはいるが?」
一番外園で一匹だけウロウロしていた蟻が入ろうとしていた。
「広いな!」
「しっ!声が大きい!」
「ぉぅ。すまん。」
「入ったらまず一撃、でいいか?」
「頼む。」
「では。」
と言ったとたん、その一匹が群れの中に戻っていった。
ダイト達に目線を送り、外園に近づくが・・・。
さらに、蟻たちは全体的に遠のいていった。
「???」
ダイト達の顔を見てみたが、同じく困惑していた。
そんな中、ポッンという緊急メッセージが送られてきた。
タイトルは、町に蟻の集団進撃確認、防衛戦参加求む!!であった。
「緊急メッセージ見たか?」
「いや、送られてきていないが?」
「蟻の集団が町に向かっているようだ。」
「アレ見て!」
ユッチの声に蟻の集団に目線を戻す。
蟻たちが一斉に俺たちから離れるように一斉に行動し始めた。

そもそも蟻のエリアは町から見てスライムエリアの奥にある。
俺たちは、ネズミエリアからウサギエリアを越えて迂回して丁度、町から見て蟻エリアを挟んで反対側いる。
俺たちから逃げるでは無く、蟻たちが町に向かっている行動であった。
「おい、これだけの規模が町を襲撃するのかよ!?」
「ちょっとヤバいじゃ無い!?」
「ヤバいどころでは無い。」
「どうするの?」
「ターゲット状態になった蟻は、ターゲットを変更することはあるのか?」
「それはないが・・・まさか・・・」
「やるしか無いだろ、それにアレを見ろ。」
大規模に動き始めた蟻の主力集団から離れた蟻の出現ポイントでは蟻が出現し後続について行っていた。
「まじかよ・・・。」
「完璧な物量戦になるぞ。」
「後続だけでも俺たちが潰すのか?」
「出来れば、町から見て後方の蟻たちもな。」
「ああ!もう!やるの?やらないの?」
ダイトは周辺に他のキャラが居ないかメッセージを送っていたコマさんに目線を向けた。
向けられたコマさんは、顔を横に振った。
「やるしか無いだろ!ここには俺たちしか居ないからな!」

俺は直ちに、メールで返信する。

告ぐ!
我、集団の後方に居り。
同士共に新規出現す蟻、後続中につき駆除を行う。
後続切断次第、後方にて攻撃を開始する。
以上!

このメールを送った後に回答が来た。

返信
判りし候、武運祈る。
以上

「運営からGOサインが出た。いつでも行けるぞ。」
「初期目標は、新規で出てきた蟻、後続を断ち切ること。」
ダイトが戦略的なことを言い始めた。
目標が解らなくなるのは危険なので同意を含めて頷く、
「その後撤退し、余裕が有り次第後方を削る。良いな?」
「ああ。」
「OK!」
「解りました。」
「了解した。」
次にどう戦うか、戦術的なことを話し始める。
「カキヤから先ず稲妻から頼む!」
「解った。」
「次にユッチの(風魔法)ウィンスラッシュ。」
このウィンスラッシュは空斬撃と同じような魔法であるが、空斬撃は個体攻撃であるが、ウィンスラッシュは集団攻撃も出来る幅広い魔法である。
「取り残しを、俺とアルドがやる。」
「大丈夫なのか?」
「棍棒を持ってきている。それで相手になる。」
「なるほど。」
「で、コマは。」
「何時もの通り、後方で回復と状況把握でしょ?」
「そうだ、頼む。」
「いいわ。」
パーティー独自の空気に少し・・・いや、だいぶ高揚していた。
「よし行くぞ!」
『おう!』

稲妻が走る。
此処で予定外の事が起きる。
個別攻撃用の稲妻が集団で効果が出た。
「なんだか一斉に蟻たちが麻痺になったんだけど!?」
「鉄なんだから電気通すだろ!」
「それもそうっか!」
「第二波行くぞ!風魔法は!?」
「もう少し距離を詰めないと!!」
「了解!」
「なんだか違う意味でヤバい気がする!!」
「気にしたら終わり。押し通すのみ。」
「もう掃討戦に成るのかしら?」
などと、言い合っている余裕は直ぐに消えた。
いくら麻痺になっても、HPまでは微々たる程度しか削れていない。
足止めは出来るが、消し去ることは出来ないで居た。
「HPが自棄に高くないか!?」
「パーティを組んで確実に仕留めるモンスターだからね!」
「麻痺をしてくれるだけもかなり優位です。」
「だが、後続を切るだけでスタミナが消える。」
「泣き言は後だ。次行くぞ!」
黙々と麻痺した蟻を討伐していき、ようやっと後続の流れが切れたときそれは起きた。
「スタミナ切れだ。」
「俺も庇うスタミナは無いぞ。」
「これを使え。」
そう言って、スタミナポーションを出す。
「スタミナポーションだ。」
「おお、幻の!」
「頂こう。」
知らないことは幸福で有る。
「よっしゃー!」
「ふぁいとがでた。」
改めてもう一度言うよう、知らないことは幸福で有る。
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