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2 そうだ、王都に行こう
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魔境:ロッスド山地
ジフスミラ子爵領とヒョード男爵領にまたがる広大な魔境で、調査はほとんどされていなかった。
理由は、岩石系魔物に魔鉄系魔物っと言う硬い魔物が多数出現し、その魔物は総じて巨大なのである。
装備を整えても、武器となる剣や弓矢が魔物にダメージを与える事が出来ずに、剣とかの武器の消耗と消失に獲得した素材の利益が補填できないほどの赤字っと言った感じだ。
手に入る素材即ち皮などは加工が難しく、今だにこれと言った加工方法が確立されていない。
鉱石も手に入るのだが、不純物が多く利益還元が出来ない。
多くの冒険者に嫌われた魔境なのである。
その為、調査は奥地までされずに、魔境に面しているジフスミラ子爵領とヒョード男爵領は大きなお荷物を抱えているのだ。
開墾をしようとしても、ロッスド山地からくる魔物で開墾地が荒らされるのだから、今や手つかずの自然がそのまま残っている。
二つの領地は交易ルートでの関税で何とか保っている。
ここでハルハートン辺境伯領へと行く近回りのルートとして繁栄できるのかと言っても、冒険者の赤字になるのは目に見えているため誰も行こうとはしなかった。
現に突破した冒険者も大赤字を出し、パーティーは解散したそうだ。
俺としたら好都合だった。
噂が追ってこない辺境に行ける事、人目を誤魔化せることが出来る事、鈍った体を再度鍛えることが出来る事、良い事尽くめであった。
そうと解れば目立たない様に旅の準備を行い、野菜系の食材を購入し領都を出ていった。
*
街道を使わずに近くの森を使いながら進んだ。
理由は二つ、一つは人目を誤魔化すため、もう一つはロッスド山地では長期戦を想定して大量の食糧が必要となる。
領都では目立たない様にしたため、安心できる程の食糧は手に入らなかった。
森で、動物や魔物や木の実、薬草類を出来るだけ調達した。
無論乱獲や取りすぎは噂になるのでやり過ぎない程度にした。
少しずつロッスド山地に向かい、ロッスド山地の出入りを管理している村が在ったが、夜に成ってから素通りして、ロッスド山地に入った。
周りは高山平原であり、見通しは良すぎる。
村の目から遮る物がある場所まで移動が大変であった。
大岩を発見し此処を狩りの拠点にした。
初めは勘を取り戻すために、弱い魔物で対応しながら奥へと進んでくことにした。
偽造用の通常の剣は、魔導鞄にしまい愛用の二刀流用の二振りを取り出し、拠点から離れて挑発した。
噂通りの硬さと大きさが出迎えてくる。
序盤の魔物でも、火花が出るぐらい硬さだ。
『オイオイ・・・マジかよ・・・一旦下がれ!』
と言ってタツヤが投擲剣で牽制をしてくれる。
「わかった!」
バレットの森で簡単に骨を切り裂いていた刀剣が薄皮一枚斬るだけで刃先がボロボロになった。
殴り倒すぐらいの攻撃ではないとこれは無理だと思いつつも、刀剣を成長させるのに都合がいいと思った。
「魔法で倒す!!」
『了解!』
投擲剣が避難し覚えたばかりの新魔法で魔物を素材に変えていく・・・。
此処で役に立ったのは、電撃魔法であった。
この魔境で、魔法の質と刀剣の質が上がりそうだ。
拠点に戻り、獲得した魔物グッレガル(岩山羊)の死体を解体をしようとするが、皮の余りにの硬さに霹靂した。
狩り終えた魔物の情報はタツヤの御蔭で知る事が出来た。
タツヤ曰く移天の知識と言うスキルの御蔭と言う事。
それはともかく・・・。
持っている刃物は全部使えない様になっていた・・・。
『今日はそれくらいにして、今日は寝ろ。』
「え?いいの?」
『俺は魂魄の存在だ。疲れはない。ヤバくなったら教えるから寝ていろ。』
と嬉しい事を言ってくれる・・・。
「それって、今までずっとそうだったの?」
『ん?装備とかの改造でそれどころじゃなかった。』
「なるほど・・・。」
解体途中の素材は、再び鞄に入れ
「んじゃ、お休み。」
と言って、横になった。
『お休み。』
翌日に成っても刃物類は回復する事は出来ずに今日はそのまま休みになった。
この魔物一頭から解体をするのに数日掛かった、何回刃物類がダメになったか・・・。
まぁそのおかげで、刀剣の入れ味が上がり、段々戦いが楽に成っていった。
中盤以降までスピードは鈍かった魔物が、少しずつであるが魔物が素早くなって行った。
デカくなる硬くなるに加えて速くなる。
スピードも出てきたので、スピード対決もしなくてはいけなくなった。
確かに此処の魔物は一つ違う恐ろしさが有った。
刀剣がダメに成ると、直ぐに魔法に切り替えて攻撃をして行く、中には電撃でのダメージを与えることが出来ない魔物も現れた。
いい意味で多くの経験を積むことが出来た。
ジフスミラ子爵領とヒョード男爵領にまたがる広大な魔境で、調査はほとんどされていなかった。
理由は、岩石系魔物に魔鉄系魔物っと言う硬い魔物が多数出現し、その魔物は総じて巨大なのである。
装備を整えても、武器となる剣や弓矢が魔物にダメージを与える事が出来ずに、剣とかの武器の消耗と消失に獲得した素材の利益が補填できないほどの赤字っと言った感じだ。
手に入る素材即ち皮などは加工が難しく、今だにこれと言った加工方法が確立されていない。
鉱石も手に入るのだが、不純物が多く利益還元が出来ない。
多くの冒険者に嫌われた魔境なのである。
その為、調査は奥地までされずに、魔境に面しているジフスミラ子爵領とヒョード男爵領は大きなお荷物を抱えているのだ。
開墾をしようとしても、ロッスド山地からくる魔物で開墾地が荒らされるのだから、今や手つかずの自然がそのまま残っている。
二つの領地は交易ルートでの関税で何とか保っている。
ここでハルハートン辺境伯領へと行く近回りのルートとして繁栄できるのかと言っても、冒険者の赤字になるのは目に見えているため誰も行こうとはしなかった。
現に突破した冒険者も大赤字を出し、パーティーは解散したそうだ。
俺としたら好都合だった。
噂が追ってこない辺境に行ける事、人目を誤魔化せることが出来る事、鈍った体を再度鍛えることが出来る事、良い事尽くめであった。
そうと解れば目立たない様に旅の準備を行い、野菜系の食材を購入し領都を出ていった。
*
街道を使わずに近くの森を使いながら進んだ。
理由は二つ、一つは人目を誤魔化すため、もう一つはロッスド山地では長期戦を想定して大量の食糧が必要となる。
領都では目立たない様にしたため、安心できる程の食糧は手に入らなかった。
森で、動物や魔物や木の実、薬草類を出来るだけ調達した。
無論乱獲や取りすぎは噂になるのでやり過ぎない程度にした。
少しずつロッスド山地に向かい、ロッスド山地の出入りを管理している村が在ったが、夜に成ってから素通りして、ロッスド山地に入った。
周りは高山平原であり、見通しは良すぎる。
村の目から遮る物がある場所まで移動が大変であった。
大岩を発見し此処を狩りの拠点にした。
初めは勘を取り戻すために、弱い魔物で対応しながら奥へと進んでくことにした。
偽造用の通常の剣は、魔導鞄にしまい愛用の二刀流用の二振りを取り出し、拠点から離れて挑発した。
噂通りの硬さと大きさが出迎えてくる。
序盤の魔物でも、火花が出るぐらい硬さだ。
『オイオイ・・・マジかよ・・・一旦下がれ!』
と言ってタツヤが投擲剣で牽制をしてくれる。
「わかった!」
バレットの森で簡単に骨を切り裂いていた刀剣が薄皮一枚斬るだけで刃先がボロボロになった。
殴り倒すぐらいの攻撃ではないとこれは無理だと思いつつも、刀剣を成長させるのに都合がいいと思った。
「魔法で倒す!!」
『了解!』
投擲剣が避難し覚えたばかりの新魔法で魔物を素材に変えていく・・・。
此処で役に立ったのは、電撃魔法であった。
この魔境で、魔法の質と刀剣の質が上がりそうだ。
拠点に戻り、獲得した魔物グッレガル(岩山羊)の死体を解体をしようとするが、皮の余りにの硬さに霹靂した。
狩り終えた魔物の情報はタツヤの御蔭で知る事が出来た。
タツヤ曰く移天の知識と言うスキルの御蔭と言う事。
それはともかく・・・。
持っている刃物は全部使えない様になっていた・・・。
『今日はそれくらいにして、今日は寝ろ。』
「え?いいの?」
『俺は魂魄の存在だ。疲れはない。ヤバくなったら教えるから寝ていろ。』
と嬉しい事を言ってくれる・・・。
「それって、今までずっとそうだったの?」
『ん?装備とかの改造でそれどころじゃなかった。』
「なるほど・・・。」
解体途中の素材は、再び鞄に入れ
「んじゃ、お休み。」
と言って、横になった。
『お休み。』
翌日に成っても刃物類は回復する事は出来ずに今日はそのまま休みになった。
この魔物一頭から解体をするのに数日掛かった、何回刃物類がダメになったか・・・。
まぁそのおかげで、刀剣の入れ味が上がり、段々戦いが楽に成っていった。
中盤以降までスピードは鈍かった魔物が、少しずつであるが魔物が素早くなって行った。
デカくなる硬くなるに加えて速くなる。
スピードも出てきたので、スピード対決もしなくてはいけなくなった。
確かに此処の魔物は一つ違う恐ろしさが有った。
刀剣がダメに成ると、直ぐに魔法に切り替えて攻撃をして行く、中には電撃でのダメージを与えることが出来ない魔物も現れた。
いい意味で多くの経験を積むことが出来た。
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