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第3話 初仕事
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結局、欲望に負けて即決してしまったが…本当に大丈夫なのか?…
というかこの俺が神様と話したりしていいのか?クソガキは「大丈夫、大丈夫なんとかなるって」とか言ってたけど…
それはそうと早速1時間後に仕事があるらしい。クソガキも案外多忙なのかもしれない。
クソガキは私服でいいとか言ってたけど、スーツを頼んだ。
そりゃ自分で決めた仕事だ。せめて初めくらいキッチリとしたい。それが社会人の意地というものだ。
鏡と向き合い襟を整える。ネクタイも無性にキツめにしていた。
ネクタイを上げた手のひらを見るとじんわりと汗をかいている。
この感覚懐かしいなぁ…
会社に入って初めての会議…確かこんな感じだった気がする。
そういえばその時焦って部長のスーツにコーヒーぶち撒けたんだっけ…おっと嫌な思い出が蘇ってきた。忘れよう。そんなこと神界でしたら絶対クビじゃ済まない。
「おーい!出番だよー。えーと…」
「あ、俺篠宮恒一って言います」
「コーイチかぁ…じゃあ僕のことは好きなように呼んでよ」
好きなようにと言われても…
「リュっくん」
「…」
あ…さすがにまずかったか?…
「あ、いや別にいいけド…好きなように呼んでいいよって言って本当に好きなように呼ぶ人初めて見たなぁって…」
ま、そりゃそうか…
で・も・
「俺はあんたを神だと認めないからな!一回家壊されてんだし!!!!」
「わ―何にも聞こえなくなっちゃったよー(棒)」
両耳を手で覆って叫ぶ。
「あ?ふざけんな!クソガキ!いくらいい家にいい職もらっても恨みは絶対消えないからな!!!」
「うっワーこれだけ神の慈悲をかけてもらっておいてまだ望むとか終わってるわー。だから、人間は…」
「うるせー黙れ!!!!」
「ほらほら捕まえられるなら捕まえてみなよ~!!!」
容赦なく瞬間移動を使ってくる。
「それチートだろが!!!!」
この鬼ごっこはしばらく続いた。
――――――――――――――――――――
威圧感が半端ない…とにかく半端ない。
クソガキはともかく7人の神様から見つめられるのはさすがに弱る…
というか全員美男美女過ぎでしょ!眩しすぎて目がやられそうだ…
「お待たせ―」
クソガキが入ってくると神様たちの視線は一気にそちらに向きすっと立ち。
そして胸に手を当てお辞儀をする。
とりあえず真似てみる。
全員席に着くとクソガキが話し始める。
「さて、今日の議題だけど…」
初めてクソガキが真面目な顔になる。
すると先ほどまで収まっていた威圧感が再び解き放たれる。
ホントのホントに新人社員ならこの雰囲気に押されてコーヒーをぶち撒けるだろうが…俺はこう見えても一応ちゃんとした企業の会社の会議で…
ダメダこれ。
心臓が持たない。
無理だ。
これ死ぬかも。
まるで戦時中の敵領内での野営(知らんけど)のような緊迫した空気が会議場に満ちる。
「今日の夕食なににする?…」
…は?
「絶対焼肉だ!!!!リュクス様だって食べた――」
「いいえ、健康第一です!昨日だって肉料理を――」
「別に死なないしよくないっすか?」」
「わ、私野菜炒め食べたい…」
「甘味は欠かせないです!」
「そうじゃそうじゃ!」
「合理性がありません…」
やっぱ先ほどの多忙らしいというのは訂正しよう。
明らかにこの人たち暇だ…
「ほらコーイチ!出番だよ!」
全員がこちらを向く。
え?丸投げ?!俺に?!
すると左からガタイのいい男が勢いよく肩を組んでくる。
「お前も焼きにくく痛いよなぁ、人間!」
「ま、まぁ…」
今度は右から美女が…
「でもね人間くん…そんな不摂生な食生活をとってたら彼女もできないわよ」
「まぁ、確かに…」
「いや男なら焼肉だよな!」
「それどういう原理ですか!これだから脳筋は…」
「あ゛?やんのか?」
「ストーーップ!!」
あ…俺のバカぁ!!!なんでわざわざ首突っ込むんだよ!!
いや、落ち着け。
ここは勘に任せよう。
今日に気分、今日の気分…
「あ、えっと…じゃあ、焼肉で…」
女性陣が崩れ落ちた。
「っしゃあ!!!!さすが人間!!分かってるぅ」
「お前には見込みがあるな!弟子にしてやってもいいぞ」
「いや、たまたま今日の気分が…」
女性陣が恐ろしい形相で睨んでくる。
これ、やっぱ死ぬのかな?
女神様たちと夕食の気分が合わなくて殺されるとかやなんだけど…
「まぁまぁいいじゃないの。コーイチは初仕事なんだし」
クソガ――リュクス様!…
「リュクス様がおっしゃるなら…」
先ほどの女性が手こちらに手をかざす。
すると次の瞬間体が引っ張られる感覚がした。
振り返るといつの間にか柱に縛り上げられていた。
「え!っちょ待ってくださいよ!!!!」
「この程度で許しますわ」
笑顔でうなずくなクソガキ!…
まぁこれで済んだだけましか…
「あら、そういえば自己紹介がまだだったわね」
柱に張り付けたまま、女性が優雅に微笑んだ。
その姿はまるでどこかの雑誌のモデルのようだ。
「私は大地の女神ガイアよ。よろしくね」
「ガハハハ!戦の神ヴァルドだ。よろしくなぁ、人間!」
次に大声をかけてきたのは、あのガタイのいい男。
道理でガタイがいいわけだ……
背負っている大剣は、建物の柱より太い。
笑うたびに会議室のシャンデリアが地震のように揺れる。
うるさい……っていうか、このままじゃ鼓膜が物理的に死ぬ…
「……静かに。この人間は不死じゃありませんよ」
銀髪を揺らし、氷のように冷ややかな声を響かせたのは、透き通るような肌の美女だった。
「水の女神リリアです。よろしく」
「そうですよ。ヴァルド様。この前も笑い声でリュクス様愛用のティーカップを割ったのはどなたです?」
ヴァルドが黙り込む。
っていうか笑い声でティーカップって割れるの?!
「知恵の女神ソフィアです。シノミヤ、あなたの採用により神界の業務効率が0.15%向上することを期待します」
随分と具体的だな…まぁ0.15%と言われてもよくわからんが…
すると他の神々をお構いなしにテーブルの上に上半身を乗せる青年がいた。
「俺は炎の神イグニスだ! よろしくな!」
「あ……あ、あの……」
イグニスの背後に隠れるようにして、おどおどとこちらを伺う小柄な少女(?)が見える。
「わ、私…農業の女神メレアって言います…よ、よろしくお願いします…」
「まぁそこまで気張るな! 歓迎するのじゃ」
最後に、すらりとした背丈の美女なのだが、雰囲気はまさに無邪気そのものである。
「風の女神フィーネじゃ! よろしくなぁコーイチ!」
そして、このカオスな面々の中央で、
「ま、そういうわけだから。改めてよろしくな、コーイチ」
と言って、紅茶を呑気に飲む少年――創造神リュクス。
「皆さんよろしくお願いします!」
「よし、定時にもなったし夕飯食べに行こ―」
「久しぶりの焼肉だぜ!!!!」
「もう今回だけですからね――」
「あれ?もしかして俺…このまま?…」
というかこの俺が神様と話したりしていいのか?クソガキは「大丈夫、大丈夫なんとかなるって」とか言ってたけど…
それはそうと早速1時間後に仕事があるらしい。クソガキも案外多忙なのかもしれない。
クソガキは私服でいいとか言ってたけど、スーツを頼んだ。
そりゃ自分で決めた仕事だ。せめて初めくらいキッチリとしたい。それが社会人の意地というものだ。
鏡と向き合い襟を整える。ネクタイも無性にキツめにしていた。
ネクタイを上げた手のひらを見るとじんわりと汗をかいている。
この感覚懐かしいなぁ…
会社に入って初めての会議…確かこんな感じだった気がする。
そういえばその時焦って部長のスーツにコーヒーぶち撒けたんだっけ…おっと嫌な思い出が蘇ってきた。忘れよう。そんなこと神界でしたら絶対クビじゃ済まない。
「おーい!出番だよー。えーと…」
「あ、俺篠宮恒一って言います」
「コーイチかぁ…じゃあ僕のことは好きなように呼んでよ」
好きなようにと言われても…
「リュっくん」
「…」
あ…さすがにまずかったか?…
「あ、いや別にいいけド…好きなように呼んでいいよって言って本当に好きなように呼ぶ人初めて見たなぁって…」
ま、そりゃそうか…
で・も・
「俺はあんたを神だと認めないからな!一回家壊されてんだし!!!!」
「わ―何にも聞こえなくなっちゃったよー(棒)」
両耳を手で覆って叫ぶ。
「あ?ふざけんな!クソガキ!いくらいい家にいい職もらっても恨みは絶対消えないからな!!!」
「うっワーこれだけ神の慈悲をかけてもらっておいてまだ望むとか終わってるわー。だから、人間は…」
「うるせー黙れ!!!!」
「ほらほら捕まえられるなら捕まえてみなよ~!!!」
容赦なく瞬間移動を使ってくる。
「それチートだろが!!!!」
この鬼ごっこはしばらく続いた。
――――――――――――――――――――
威圧感が半端ない…とにかく半端ない。
クソガキはともかく7人の神様から見つめられるのはさすがに弱る…
というか全員美男美女過ぎでしょ!眩しすぎて目がやられそうだ…
「お待たせ―」
クソガキが入ってくると神様たちの視線は一気にそちらに向きすっと立ち。
そして胸に手を当てお辞儀をする。
とりあえず真似てみる。
全員席に着くとクソガキが話し始める。
「さて、今日の議題だけど…」
初めてクソガキが真面目な顔になる。
すると先ほどまで収まっていた威圧感が再び解き放たれる。
ホントのホントに新人社員ならこの雰囲気に押されてコーヒーをぶち撒けるだろうが…俺はこう見えても一応ちゃんとした企業の会社の会議で…
ダメダこれ。
心臓が持たない。
無理だ。
これ死ぬかも。
まるで戦時中の敵領内での野営(知らんけど)のような緊迫した空気が会議場に満ちる。
「今日の夕食なににする?…」
…は?
「絶対焼肉だ!!!!リュクス様だって食べた――」
「いいえ、健康第一です!昨日だって肉料理を――」
「別に死なないしよくないっすか?」」
「わ、私野菜炒め食べたい…」
「甘味は欠かせないです!」
「そうじゃそうじゃ!」
「合理性がありません…」
やっぱ先ほどの多忙らしいというのは訂正しよう。
明らかにこの人たち暇だ…
「ほらコーイチ!出番だよ!」
全員がこちらを向く。
え?丸投げ?!俺に?!
すると左からガタイのいい男が勢いよく肩を組んでくる。
「お前も焼きにくく痛いよなぁ、人間!」
「ま、まぁ…」
今度は右から美女が…
「でもね人間くん…そんな不摂生な食生活をとってたら彼女もできないわよ」
「まぁ、確かに…」
「いや男なら焼肉だよな!」
「それどういう原理ですか!これだから脳筋は…」
「あ゛?やんのか?」
「ストーーップ!!」
あ…俺のバカぁ!!!なんでわざわざ首突っ込むんだよ!!
いや、落ち着け。
ここは勘に任せよう。
今日に気分、今日の気分…
「あ、えっと…じゃあ、焼肉で…」
女性陣が崩れ落ちた。
「っしゃあ!!!!さすが人間!!分かってるぅ」
「お前には見込みがあるな!弟子にしてやってもいいぞ」
「いや、たまたま今日の気分が…」
女性陣が恐ろしい形相で睨んでくる。
これ、やっぱ死ぬのかな?
女神様たちと夕食の気分が合わなくて殺されるとかやなんだけど…
「まぁまぁいいじゃないの。コーイチは初仕事なんだし」
クソガ――リュクス様!…
「リュクス様がおっしゃるなら…」
先ほどの女性が手こちらに手をかざす。
すると次の瞬間体が引っ張られる感覚がした。
振り返るといつの間にか柱に縛り上げられていた。
「え!っちょ待ってくださいよ!!!!」
「この程度で許しますわ」
笑顔でうなずくなクソガキ!…
まぁこれで済んだだけましか…
「あら、そういえば自己紹介がまだだったわね」
柱に張り付けたまま、女性が優雅に微笑んだ。
その姿はまるでどこかの雑誌のモデルのようだ。
「私は大地の女神ガイアよ。よろしくね」
「ガハハハ!戦の神ヴァルドだ。よろしくなぁ、人間!」
次に大声をかけてきたのは、あのガタイのいい男。
道理でガタイがいいわけだ……
背負っている大剣は、建物の柱より太い。
笑うたびに会議室のシャンデリアが地震のように揺れる。
うるさい……っていうか、このままじゃ鼓膜が物理的に死ぬ…
「……静かに。この人間は不死じゃありませんよ」
銀髪を揺らし、氷のように冷ややかな声を響かせたのは、透き通るような肌の美女だった。
「水の女神リリアです。よろしく」
「そうですよ。ヴァルド様。この前も笑い声でリュクス様愛用のティーカップを割ったのはどなたです?」
ヴァルドが黙り込む。
っていうか笑い声でティーカップって割れるの?!
「知恵の女神ソフィアです。シノミヤ、あなたの採用により神界の業務効率が0.15%向上することを期待します」
随分と具体的だな…まぁ0.15%と言われてもよくわからんが…
すると他の神々をお構いなしにテーブルの上に上半身を乗せる青年がいた。
「俺は炎の神イグニスだ! よろしくな!」
「あ……あ、あの……」
イグニスの背後に隠れるようにして、おどおどとこちらを伺う小柄な少女(?)が見える。
「わ、私…農業の女神メレアって言います…よ、よろしくお願いします…」
「まぁそこまで気張るな! 歓迎するのじゃ」
最後に、すらりとした背丈の美女なのだが、雰囲気はまさに無邪気そのものである。
「風の女神フィーネじゃ! よろしくなぁコーイチ!」
そして、このカオスな面々の中央で、
「ま、そういうわけだから。改めてよろしくな、コーイチ」
と言って、紅茶を呑気に飲む少年――創造神リュクス。
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