3 / 45
厨二病、勉強会をする。
しおりを挟む
食後ののんびりした団らんの時間――。
私達はお互いの世界を知る勉強会を開いていた。
「俺はクリス=シュナイダー=アレクサンドリアだ。」
えっ長い……。
「えーと…クリスシュナイ………長いからクリスさんね。国はどこから?」
「フリスコードという国から来た。」
うーん聞いた事無いなぁ…。やっぱり異世界か。
「すみません、フリスさん。やっぱり分からない国です。」
「俺はフリスじゃない、クリスだ。」
あっ間違えた……………。
まぁまぁいいじゃない。とお母さんが呑気に入ってきた。
「じゃぁ今度はこっちの番ね。私は佐々木 雪子。こっちは旦那の佐々木 勇気。そしてこの子が娘の佐々木 まどかよ。」
よろしく……と呟いて改めてクリスの顔を見る。うわぁ綺麗な顔!!透き通るような白い肌、大きくて綺麗な青眼、長くてフサフサのまつ毛、スっと通った鼻筋、絹糸のような金髪……異世界ってこんな美少年ばかりなのかしら。
って事は私が異世界に行ったら美少女になるの!?
私が1人デュフフと妄想を広げている傍で、お母さんは日本の説明をしていた。
「なるほど……何となく分かった。しかし覚えられないのでメモをしよう。雪子、紙とペンをくれないか。」
「やだ、雪子だなんて!お母さんって呼んで。勇気さんの事はお父さんって呼んでね。」
息子が出来たようで嬉しい!と鼻歌を歌いながらお母さんは紙とペンを取りに行った。やっぱり呑気だな。
「えっ日本語書けるんだ。」
私はクリスが書いているメモを見て驚いた。
「ニホンゴ…?なんだそれは。俺はフリスコード語を書いているだけだ。」
「えっだって日本語……。」
そう言えばクリスって日本語喋れてる!異世界の人なのに!
どういう事?私が混乱しているとお母さんがチートよ、と答えた。
「チート?」
「そう、主人公がやたら魔力強いとかそう言うご都合設定よ。まぁいいじゃない、今から日本語の勉強教える手間が省けたわ。」
確かに今から教えていたら大変だな…。私はチートとやらに感謝した。
「さて、もう遅いし勉強会はここまでにしましょう。
クリスちゃん、お風呂に入ってきたら?疲れたでしょ?」
「クリス……ちゃん…?それにお風呂ってなんだ。」
「えっクリスってばお風呂に入らないの!?汚いっ!」
「汚いとはなんだ。身体ならいつも訓練後に大衆浴場で洗っているぞ。」
「あっお風呂ってその大衆浴場のこと。びっくりしたなぁ。」
「そっかクリスちゃんは騎士団に居るから団員皆で入るのね?日本にも大衆浴場はあるけど家にあるお風呂は大衆用じゃないわ。」
「ふふん、俺は騎士団の中でも上の方だからな。いつも1人で入る。」
「えっクリスって上の方だったんだ!」
「見てわからないか俺の威厳が。剣さばきは団長には負けるがドラゴンの扱いや魔法の腕は団1番…いや、国1番だ。」
えっ何この才色兼備。まだ若いのに凄い。
「そう言えばクリスって私と同じくらい?16?」
「何!?お前も16か!お前はまだ13ぐらいかと思ってたぞ。」
えっなにそれムカつく。確かに背は小さいけど13は無いだろ!
「あらあら、同い年だったのねぇ。ほら、クリスちゃんお風呂の準備出来たから入ってきなさい。」
「……クリスちゃん………。」
「あっお風呂上りはこれに着替えてね。」
お母さんはそう言うとお父さんの昔使ってたパジャマを渡した。
「!?なんだこれは!こんな物着れるわけ無いじゃないか!」
あっこんな物とかやめて。お父さん傷付いてる。
「やだクリスちゃんってば、お風呂上りにまた団服着るつもりだったの?ダメよ、お洗濯します。」
「しかしこれはあまりにも薄すぎる!!これでは魔物が襲ってきたらやられるではないか!」
「クリスちゃん言ったでしょ?日本には魔物はいないの。裸で寝ても大丈夫なんだから。」
「しっ…しかし!」
「クリスちゃん、ルール。」
クリスはとぼとぼとお風呂場に向かった。
お母さんクリスの扱いを短時間で習得したな…これはチートってやつなのかな…。
そんな事を考えているとお風呂場から
「狭っ!!」
というクリスの声が聞こえた。
私達はお互いの世界を知る勉強会を開いていた。
「俺はクリス=シュナイダー=アレクサンドリアだ。」
えっ長い……。
「えーと…クリスシュナイ………長いからクリスさんね。国はどこから?」
「フリスコードという国から来た。」
うーん聞いた事無いなぁ…。やっぱり異世界か。
「すみません、フリスさん。やっぱり分からない国です。」
「俺はフリスじゃない、クリスだ。」
あっ間違えた……………。
まぁまぁいいじゃない。とお母さんが呑気に入ってきた。
「じゃぁ今度はこっちの番ね。私は佐々木 雪子。こっちは旦那の佐々木 勇気。そしてこの子が娘の佐々木 まどかよ。」
よろしく……と呟いて改めてクリスの顔を見る。うわぁ綺麗な顔!!透き通るような白い肌、大きくて綺麗な青眼、長くてフサフサのまつ毛、スっと通った鼻筋、絹糸のような金髪……異世界ってこんな美少年ばかりなのかしら。
って事は私が異世界に行ったら美少女になるの!?
私が1人デュフフと妄想を広げている傍で、お母さんは日本の説明をしていた。
「なるほど……何となく分かった。しかし覚えられないのでメモをしよう。雪子、紙とペンをくれないか。」
「やだ、雪子だなんて!お母さんって呼んで。勇気さんの事はお父さんって呼んでね。」
息子が出来たようで嬉しい!と鼻歌を歌いながらお母さんは紙とペンを取りに行った。やっぱり呑気だな。
「えっ日本語書けるんだ。」
私はクリスが書いているメモを見て驚いた。
「ニホンゴ…?なんだそれは。俺はフリスコード語を書いているだけだ。」
「えっだって日本語……。」
そう言えばクリスって日本語喋れてる!異世界の人なのに!
どういう事?私が混乱しているとお母さんがチートよ、と答えた。
「チート?」
「そう、主人公がやたら魔力強いとかそう言うご都合設定よ。まぁいいじゃない、今から日本語の勉強教える手間が省けたわ。」
確かに今から教えていたら大変だな…。私はチートとやらに感謝した。
「さて、もう遅いし勉強会はここまでにしましょう。
クリスちゃん、お風呂に入ってきたら?疲れたでしょ?」
「クリス……ちゃん…?それにお風呂ってなんだ。」
「えっクリスってばお風呂に入らないの!?汚いっ!」
「汚いとはなんだ。身体ならいつも訓練後に大衆浴場で洗っているぞ。」
「あっお風呂ってその大衆浴場のこと。びっくりしたなぁ。」
「そっかクリスちゃんは騎士団に居るから団員皆で入るのね?日本にも大衆浴場はあるけど家にあるお風呂は大衆用じゃないわ。」
「ふふん、俺は騎士団の中でも上の方だからな。いつも1人で入る。」
「えっクリスって上の方だったんだ!」
「見てわからないか俺の威厳が。剣さばきは団長には負けるがドラゴンの扱いや魔法の腕は団1番…いや、国1番だ。」
えっ何この才色兼備。まだ若いのに凄い。
「そう言えばクリスって私と同じくらい?16?」
「何!?お前も16か!お前はまだ13ぐらいかと思ってたぞ。」
えっなにそれムカつく。確かに背は小さいけど13は無いだろ!
「あらあら、同い年だったのねぇ。ほら、クリスちゃんお風呂の準備出来たから入ってきなさい。」
「……クリスちゃん………。」
「あっお風呂上りはこれに着替えてね。」
お母さんはそう言うとお父さんの昔使ってたパジャマを渡した。
「!?なんだこれは!こんな物着れるわけ無いじゃないか!」
あっこんな物とかやめて。お父さん傷付いてる。
「やだクリスちゃんってば、お風呂上りにまた団服着るつもりだったの?ダメよ、お洗濯します。」
「しかしこれはあまりにも薄すぎる!!これでは魔物が襲ってきたらやられるではないか!」
「クリスちゃん言ったでしょ?日本には魔物はいないの。裸で寝ても大丈夫なんだから。」
「しっ…しかし!」
「クリスちゃん、ルール。」
クリスはとぼとぼとお風呂場に向かった。
お母さんクリスの扱いを短時間で習得したな…これはチートってやつなのかな…。
そんな事を考えているとお風呂場から
「狭っ!!」
というクリスの声が聞こえた。
0
あなたにおすすめの小説
恋と首輪
山猫
恋愛
日本屈指の名門・城聖高校には、生徒たちが逆らえない“首輪制度”が存在する。
絶対的支配者・東雲財閥の御曹司、東雲 蓮の「選んだ者」は、卒業まで彼の命令に従わなければならない――。
地味で目立たぬ存在だった月宮みゆは、なぜかその“首輪”に選ばれてしまう。
冷酷非情と思っていた蓮の、誰にも見せない孤独と優しさに触れた時、みゆの心は静かに揺れはじめる。
「おめでとう、今日から君は俺の所有物だ。」
イケメン財閥御曹司
東雲 蓮
×
「私はあなたが嫌いです。」
訳あり平凡女子
月宮 みゆ
愛とか恋なんて馬鹿らしい。 愚かな感情だ。
訳ありのふたりが、偽りだらけの学園で紡ぐカーストラブ。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
婚約破棄された堅物令嬢ですが、鬼の騎士団長の娘として宮廷の陰謀を暴くのに忙しいので、美貌のカストラート(実は王子)に溺愛される暇はありません
綾森れん
恋愛
「お前のような真面目くさった女はいらない。婚約は破棄させてもらう!」
婚約者だった公爵令息に冷酷に言い放たれたリラ・プリマヴェーラ。
だが、彼女の心にあったのは悲しみではなく―― 十年前の王族暗殺事件を調査したいという情熱だった。
伯爵令嬢であるリラは、鉄の掟を守る『鬼の騎士団長』の娘。
彼女には恋よりも何よりも優先すべき使命があった。それは、十年前に幼い王子が暗殺された事件の真相を暴き、父を、そして王国を陰謀から救うこと。
婚約破棄直後、彼女の前に現れたのは、天使の歌声を持つ美貌のカストラート(去勢歌手)、アルカンジェロだった。
彼が十年前の事件について密かに調べていることを、リラは知ってしまう。
真相を探るため、リラは彼を自分の音楽教師として迎え入れ、距離を縮めていく。
事件解決の協力者として彼と接するうち、リラは謎めいたアルカンジェロに危機を救われることになる。
しかし、リラは知らない。
アルカンジェロの正体が、十年前に暗殺されたはずの第三王子であることを。
そして彼にとってリラこそが、初恋の女性であることを。
彼は十年間、密かにリラを想い続けていたのだ。
王位を狙う者たちから身を隠すため、声楽の技術を駆使して、教会歌手として大聖堂で生き延びてきたアルカンジェロだったが、王家を巡る不穏な陰謀が静かに動き始めていた。
捜査に猪突猛進な堅物令嬢と、彼女を影から支え執着を見せる、カストラート歌手のふりをした王子。
宮廷の闇を切り裂く二人の恋と事件の行方は――?
※本作は、過去に投稿していた『真面目くさった女はいらないと婚約破棄された伯爵令嬢ですが、王太子様に求婚されました。実はかわいい彼の溺愛っぷりに困っています』の設定・キャラクター・構成を大幅に改稿し、新作として再構成したものです。
物語の結末やキャラクターの掘り下げを強化しておりますので、初めての方も、以前お読みいただいた方もお楽しみいただけます。
【完結】こっち向いて!少尉さん - My girl, you are my sweetest! -
文野さと@書籍化・コミカライズ
恋愛
今日もアンは広い背中を追いかける。
美しい近衛士官のレイルダー少尉。彼の視界に入りたくて、アンはいつも背伸びをするのだ。
彼はいつも自分とは違うところを見ている。
でも、それがなんだというのか。
「大好き」は誰にも止められない!
いつか自分を見てもらいたくて、今日もアンは心の中で呼びかけるのだ。
「こっち向いて! 少尉さん」
※30話くらいの予定。イメージイラストはバツ様です。掲載の許可はいただいております。
物語の最後の方に戦闘描写があります。
助けた騎士団になつかれました。
藤 実花
恋愛
冥府を支配する国、アルハガウンの王女シルベーヌは、地上の大国ラシュカとの約束で王の妃になるためにやって来た。
しかし、シルベーヌを見た王は、彼女を『醜女』と呼び、結婚を保留して古い離宮へ行けと言う。
一方ある事情を抱えたシルベーヌは、鮮やかで美しい地上に残りたいと思う願いのため、異議を唱えず離宮へと旅立つが……。
☆本編完結しました。ありがとうございました!☆
番外編①~2020.03.11 終了
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる