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厨二病、不機嫌になる。
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「じゃぁちょっと図書室行ってくるね!」
私は花梨と田中くんにそう告げると歩き出した。
「ふふ、まどか元気になったね。良かった!」
「これも俺のお陰かな?田中くん、やっぱりあなたがいい!とか言われないかな…っていたた!花梨ちゃん耳引っ張らないで!」
ガラッ
「……失礼します…………。」
春川先輩居ない……。先輩に告白されてから気まずくて図書室に行ってなかったけど……先輩も来てないみたいだね。違う先輩がカウンターにいる。
「あっ佐々木さん久しぶり!本借りに来たの?」
「いや、返しに。すみませんずっと借りてまして…。」
私は返しそびれていた本をカウンターに置いた。
「佐々木さんが返すの遅れるなんてびっくり!」
「すみません…いろいろあって……。」
「いやいやいいんだよ、返さない人だって居るんだし。」
彼女はそう言って図書カードに記入していった。
「佐々木さんまだ図書室にいる?」
「あっはい、ゆっくりしたいなと。」春川先輩も居ないことだし…。
「ならちょっと悪いけどここに居てもらっていい!?私先生に呼ばれててさぁ…。」
「ええ!?私貸し出しとか出来ないんですが…。」
「ああ、大丈夫図書室なんてそうそう来ないし。もし運悪く来ちゃったら職員室に来てって言っておいて!」
図書室ってあまり利用者居ないのか…。私が分かりました、と言うと彼女はありがと!と言って急いで出て行った。
「えっと…あの本は………あった!」
私は昔春川先輩がクリスに勧めていた本を取り出した。
「…………クリスは偽物だって言ってたけど…。」
一番奥の目立たない席に座ると私は本を広げた。もしかしたら…もしかしたら、異世界から召喚する方法があるかもしれない………。しかし私の期待は外れ、召喚魔法陣は全て悪魔召喚の物だった。
「……クリス………。クリスは戻ってこようとしてないの…?」
パラパラと捲っていると1枚の紙が出てきた。
「? 何これ……。あっこの字は……クリス!?」
出てきた紙はクリスのメモだった。異世界へと転移出来る方法……それがビッシリと書かれていた。
「クリス………やっぱりクリスは帰りたかったんだね…。」
そうか…クリスはこんなに必死だったんだ……ずっと帰りたかったんだ。やっぱり良かったんだ、無事に帰ることが出来て。クリスは今頃自分の世界で今までの日常を取り戻しているんだ。こっちの世界に居てもいいなんて……気の迷いだったんだ。
「……クリス帰ってきてって言うのは…私のわがままなんだな…。」
私がもしここでクリスを呼び戻す事が出来たとしても、クリスに怒られてしまうかもしれない………。なんて余計なことしてくれたんだ!!そう言って嫌われてしまうかもしれない………。
「うう………。」
涙が………涙が止まらないよ。
どうしてクリスはこの世界に来たの?どうしてクリスは日本に来たの?どうしてクリスは私達の所に来たの?
居なくなるのなら、初めから出会いたくなかった!こんな悲しい思いをするなら、仲良くなんてなりたくなかった!……好きになんてなりたくなかった!!
「うっ……ひっく………うぇ………。」
ダメだ涙が止まらない。クリスのせいだ。皆クリスのせいなんだ!呪ってやる!!クリスを末代まで呪ってやるんだからぁ!!
その時だった。激しい地響きが襲ってきたのだ。
「ひぃぃ!?何!?」
私は咄嗟に涙で濡れてしまった本を見ると、そこにはサターン召喚と書かれていた。
……………うわぁぁぁやばい!!末代まで呪ってやるとか言ったからサターンが降臨されてしまったぁ!!クリスってばこの本は偽物だって言ったじゃん!!クリスの嘘つきぃ!!
「うわぁぁぁクリスのバカぁぁぁー!!」
「…………おい、誰がバカだ。」
え?私が恐る恐る目を開けるとそこには………サターンではなく愛しい人が顰めっ面で立っていた。
私は花梨と田中くんにそう告げると歩き出した。
「ふふ、まどか元気になったね。良かった!」
「これも俺のお陰かな?田中くん、やっぱりあなたがいい!とか言われないかな…っていたた!花梨ちゃん耳引っ張らないで!」
ガラッ
「……失礼します…………。」
春川先輩居ない……。先輩に告白されてから気まずくて図書室に行ってなかったけど……先輩も来てないみたいだね。違う先輩がカウンターにいる。
「あっ佐々木さん久しぶり!本借りに来たの?」
「いや、返しに。すみませんずっと借りてまして…。」
私は返しそびれていた本をカウンターに置いた。
「佐々木さんが返すの遅れるなんてびっくり!」
「すみません…いろいろあって……。」
「いやいやいいんだよ、返さない人だって居るんだし。」
彼女はそう言って図書カードに記入していった。
「佐々木さんまだ図書室にいる?」
「あっはい、ゆっくりしたいなと。」春川先輩も居ないことだし…。
「ならちょっと悪いけどここに居てもらっていい!?私先生に呼ばれててさぁ…。」
「ええ!?私貸し出しとか出来ないんですが…。」
「ああ、大丈夫図書室なんてそうそう来ないし。もし運悪く来ちゃったら職員室に来てって言っておいて!」
図書室ってあまり利用者居ないのか…。私が分かりました、と言うと彼女はありがと!と言って急いで出て行った。
「えっと…あの本は………あった!」
私は昔春川先輩がクリスに勧めていた本を取り出した。
「…………クリスは偽物だって言ってたけど…。」
一番奥の目立たない席に座ると私は本を広げた。もしかしたら…もしかしたら、異世界から召喚する方法があるかもしれない………。しかし私の期待は外れ、召喚魔法陣は全て悪魔召喚の物だった。
「……クリス………。クリスは戻ってこようとしてないの…?」
パラパラと捲っていると1枚の紙が出てきた。
「? 何これ……。あっこの字は……クリス!?」
出てきた紙はクリスのメモだった。異世界へと転移出来る方法……それがビッシリと書かれていた。
「クリス………やっぱりクリスは帰りたかったんだね…。」
そうか…クリスはこんなに必死だったんだ……ずっと帰りたかったんだ。やっぱり良かったんだ、無事に帰ることが出来て。クリスは今頃自分の世界で今までの日常を取り戻しているんだ。こっちの世界に居てもいいなんて……気の迷いだったんだ。
「……クリス帰ってきてって言うのは…私のわがままなんだな…。」
私がもしここでクリスを呼び戻す事が出来たとしても、クリスに怒られてしまうかもしれない………。なんて余計なことしてくれたんだ!!そう言って嫌われてしまうかもしれない………。
「うう………。」
涙が………涙が止まらないよ。
どうしてクリスはこの世界に来たの?どうしてクリスは日本に来たの?どうしてクリスは私達の所に来たの?
居なくなるのなら、初めから出会いたくなかった!こんな悲しい思いをするなら、仲良くなんてなりたくなかった!……好きになんてなりたくなかった!!
「うっ……ひっく………うぇ………。」
ダメだ涙が止まらない。クリスのせいだ。皆クリスのせいなんだ!呪ってやる!!クリスを末代まで呪ってやるんだからぁ!!
その時だった。激しい地響きが襲ってきたのだ。
「ひぃぃ!?何!?」
私は咄嗟に涙で濡れてしまった本を見ると、そこにはサターン召喚と書かれていた。
……………うわぁぁぁやばい!!末代まで呪ってやるとか言ったからサターンが降臨されてしまったぁ!!クリスってばこの本は偽物だって言ったじゃん!!クリスの嘘つきぃ!!
「うわぁぁぁクリスのバカぁぁぁー!!」
「…………おい、誰がバカだ。」
え?私が恐る恐る目を開けるとそこには………サターンではなく愛しい人が顰めっ面で立っていた。
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