18 / 77
第18話 〈side:勇者〉大賢者の失態
しおりを挟む
私の名前はアリア・アート。
ルマトゥーラ王国が認めた最高の大賢者。
百万年にひとりの天才と言われているわ。この前の晩餐会のときにだって言われたし。間違いない。
ま、晩餐会はすぐ帰ったけど。あのキラキラした感じ、私には無理。居心地悪い。
私の機嫌がいいときに、向こうから来てくれるならいいんだけど……晩餐会って、そうはいかないでしょ? 皆、自分の都合ばっかり。
――嫌なことを思い出した。
そういえば勇者の奴、私が晩餐会を抜け出したのを知って無茶苦茶煽ってきやがったわね。「お前、ぼっちだもんな」とか何とか。
うるさいヘルファイアすんぞ。
たとえ勇者装備といえどもタダじゃすまないからなコラ。
いつもの口げんかだ。
けど最近、ただの口げんかが口げんかで終わらない感じになってきた。
なんていうかさ。イライラすんのよね。
ストレス発散の場所がなくなったというか。
ちょうどラクターの奴がパーティを去ってからかなあ。
なーんか、うまくいかないのよね。
うーん。けどなあ。あいつが居たら居たで、イライラしてたしなあ。
なんていうの? ああいう、いかにも「俺頑張ってますー!」とか「皆のためにー!」とか言う奴、嫌なんだよね。綺麗事言ってんじゃないよと思う。
勇者パーティってさ、圧倒的な力で敵を殲滅してこそでしょ。
ラクターが居たときは、よくこういう話をして、あいつの悔しそうな顔を見るのが好きだったんだけど。
あー、もう。まとまりがない。
実験に集中だ、集中。
――今、私はカリファの聖森林の奥地にいる。
スカルにも内緒で作った、個人的な魔法研究所だ。
人がいるとウザいので、いつもひとりだ。聖域の奥も奥なので、誰も近寄ってこれない。
その点、私は百万年にひとりの大賢者だから、転移魔法でぴょーんだ。疲れるから多用はできないけど、ひとりの平穏には代えられない。
ひとりはいいぞ。ぼっちって言うな。
最近は、とある極大魔法の研究に勤しんでいる。
きっかけは、勇者スカルのセクハラ。
あいつ、私のお尻まで触ってきやがった。「たまには昔の感触も」ってふざけんな。他の女にしなさいよ。いつもやってるみたいに。
……ってことで、勇者スカルでもぶっ飛ばせるような魔法の開発に取り組むことにしたのだ。無駄に強いし堅いからな、あいつ。ちょっとやそっとでは傷ひとつ付かない。
完成した『コレ』で脅したら、あいつはきっと慌てるだろう。そのときの顔を見るのが、今から楽しみだ。
「……けほっ」
咳き込んだ。気がつけば喉がカラカラになっている。
いかん。また悪い癖だ。この研究所にいると気が緩んで、思っていること全部口に出してしまうんだよな。無意識に。
けど私は痛い女ではない。なぜなら百万年にひとりの大賢者だから。他の皆もそう言ってるし。
――研究所を出て、少し森を歩く。
あらかじめ風の魔法で伐採した平地に、藍色の綺麗な球体が浮かんでいる。
大きさは、だいたい半径一メートルほど。順調に成長しているようだ。
私の魔法研究の成果だ。
この魔法は、火・水・風・土のいずれの属性にも当てはまらない。いわゆる無属性魔法。
周囲の魔力と生命力を集め、あらゆるものを内部で崩壊霧散させる超威力の結界を作り出すのだ。
本当は大爆発の方がロマンがあって好物なのだが、仮想標的は勇者スカルだし、王都ごと吹っ飛びかねないので自重した。私、優しい。
「さて、続きといきますか」
私は詠唱した。魔法の球体を活性化させる。
まだ研究途中なので、詠唱もそれなりに長い。若干、声嗄れを起こしていたので美しい詠唱文とはならなかった。後で直そう。些細な問題だ。
藍色の球体がうっすらと輝きを放ち、回転を始める。すると周囲からさまざまな色の光粒が集まってきた。魔力と生命力が可視化された光だ。
さすが聖森林。まだまだ元気だね。
光の粒は、魔法球体にどんどん吸い込まれていく。それに伴い、球体の回転速度はどんどん上がっていった。
「……あれ?」
背中にちょっと冷たい汗が出た。
想定よりも勢いが強い。
集まってくる魔力や生命力の量が多すぎる。
バキバキッ――と大きな音がして、私はびっくりした。近くの樹が朽ち果て、根元から折れる音だった。
他の樹も、急速に枯れていく。ひび割れた地面の上に、何かの動物の骨が転がった。
や、どうして? 私、ちゃんとやったよね?
詠唱とかも完璧に――。
「あ」
さっきの声嗄れ状態。もしかしたら、あれで魔法のバランス調整ミスった?
「あ、あ、あ。まずい、まずい。ヤバいヤバい」
背中だけでなく脇汗もすごくなってきた。
このままだったら森が枯れる。そうなったら怒られるだけじゃ済まないかも。
えーと、えーと。
「極大火炎魔法!」
私は思いつきのまま、地面に渾身の魔法を放つ。
轟音を上げ、地面がえぐれる。衝撃が辺り一帯に広がり、鳥たちが驚いて飛び上がる。
良い感じに大穴が空いたので、魔法球体を底に押し込んだ。
「極大地殻魔法!」
その上から地属性魔法を放ち、球体ごと穴を塞ぐ。
余波で平地の面積は十倍くらいに膨れ上がったが、まあ大丈夫。まだ森はあるし。
額の汗を拭い、塞がった場所をじっと観察。
魔力と生命力の流入は――まだちょっと、続いていた。
「あ、うん。大丈夫大丈夫。綺麗綺麗」
私はうなずくと、踵を返して研究所へ。
中から大事なものを回収すると、そのまま研究所を極大火炎魔法で焼き払った。
結構気に入ってたんだけど。まあいっか。また作れば。
うん。そう。これで解決。きっと誰にもわからない。
「かーえろ。寝たらなんとかなってるよね」
私は自慢の転移魔法で、その場を後にした。
◆◇◆
――自称、百万年にひとりの大賢者が森を去る瞬間。
いくつかの光粒が、彼女の身体にまとわりついた。まるで追いすがる怨霊のように。
あまりに小さな力ゆえ、大賢者はその存在に気づかない。
その様子を遠くから見つめる者がいた。
人間ではない。
それは、巨大な御神木だった。
森の動植物たちの力が徐々に、しかし確実に削り取られていく様子を見て、その御神木はつぶやいた。
『これは~、もう駄目かもしれませんね~』
すべてを受け入れ、耐えてきた存在特有の、達観した声だった。
ルマトゥーラ王国が認めた最高の大賢者。
百万年にひとりの天才と言われているわ。この前の晩餐会のときにだって言われたし。間違いない。
ま、晩餐会はすぐ帰ったけど。あのキラキラした感じ、私には無理。居心地悪い。
私の機嫌がいいときに、向こうから来てくれるならいいんだけど……晩餐会って、そうはいかないでしょ? 皆、自分の都合ばっかり。
――嫌なことを思い出した。
そういえば勇者の奴、私が晩餐会を抜け出したのを知って無茶苦茶煽ってきやがったわね。「お前、ぼっちだもんな」とか何とか。
うるさいヘルファイアすんぞ。
たとえ勇者装備といえどもタダじゃすまないからなコラ。
いつもの口げんかだ。
けど最近、ただの口げんかが口げんかで終わらない感じになってきた。
なんていうかさ。イライラすんのよね。
ストレス発散の場所がなくなったというか。
ちょうどラクターの奴がパーティを去ってからかなあ。
なーんか、うまくいかないのよね。
うーん。けどなあ。あいつが居たら居たで、イライラしてたしなあ。
なんていうの? ああいう、いかにも「俺頑張ってますー!」とか「皆のためにー!」とか言う奴、嫌なんだよね。綺麗事言ってんじゃないよと思う。
勇者パーティってさ、圧倒的な力で敵を殲滅してこそでしょ。
ラクターが居たときは、よくこういう話をして、あいつの悔しそうな顔を見るのが好きだったんだけど。
あー、もう。まとまりがない。
実験に集中だ、集中。
――今、私はカリファの聖森林の奥地にいる。
スカルにも内緒で作った、個人的な魔法研究所だ。
人がいるとウザいので、いつもひとりだ。聖域の奥も奥なので、誰も近寄ってこれない。
その点、私は百万年にひとりの大賢者だから、転移魔法でぴょーんだ。疲れるから多用はできないけど、ひとりの平穏には代えられない。
ひとりはいいぞ。ぼっちって言うな。
最近は、とある極大魔法の研究に勤しんでいる。
きっかけは、勇者スカルのセクハラ。
あいつ、私のお尻まで触ってきやがった。「たまには昔の感触も」ってふざけんな。他の女にしなさいよ。いつもやってるみたいに。
……ってことで、勇者スカルでもぶっ飛ばせるような魔法の開発に取り組むことにしたのだ。無駄に強いし堅いからな、あいつ。ちょっとやそっとでは傷ひとつ付かない。
完成した『コレ』で脅したら、あいつはきっと慌てるだろう。そのときの顔を見るのが、今から楽しみだ。
「……けほっ」
咳き込んだ。気がつけば喉がカラカラになっている。
いかん。また悪い癖だ。この研究所にいると気が緩んで、思っていること全部口に出してしまうんだよな。無意識に。
けど私は痛い女ではない。なぜなら百万年にひとりの大賢者だから。他の皆もそう言ってるし。
――研究所を出て、少し森を歩く。
あらかじめ風の魔法で伐採した平地に、藍色の綺麗な球体が浮かんでいる。
大きさは、だいたい半径一メートルほど。順調に成長しているようだ。
私の魔法研究の成果だ。
この魔法は、火・水・風・土のいずれの属性にも当てはまらない。いわゆる無属性魔法。
周囲の魔力と生命力を集め、あらゆるものを内部で崩壊霧散させる超威力の結界を作り出すのだ。
本当は大爆発の方がロマンがあって好物なのだが、仮想標的は勇者スカルだし、王都ごと吹っ飛びかねないので自重した。私、優しい。
「さて、続きといきますか」
私は詠唱した。魔法の球体を活性化させる。
まだ研究途中なので、詠唱もそれなりに長い。若干、声嗄れを起こしていたので美しい詠唱文とはならなかった。後で直そう。些細な問題だ。
藍色の球体がうっすらと輝きを放ち、回転を始める。すると周囲からさまざまな色の光粒が集まってきた。魔力と生命力が可視化された光だ。
さすが聖森林。まだまだ元気だね。
光の粒は、魔法球体にどんどん吸い込まれていく。それに伴い、球体の回転速度はどんどん上がっていった。
「……あれ?」
背中にちょっと冷たい汗が出た。
想定よりも勢いが強い。
集まってくる魔力や生命力の量が多すぎる。
バキバキッ――と大きな音がして、私はびっくりした。近くの樹が朽ち果て、根元から折れる音だった。
他の樹も、急速に枯れていく。ひび割れた地面の上に、何かの動物の骨が転がった。
や、どうして? 私、ちゃんとやったよね?
詠唱とかも完璧に――。
「あ」
さっきの声嗄れ状態。もしかしたら、あれで魔法のバランス調整ミスった?
「あ、あ、あ。まずい、まずい。ヤバいヤバい」
背中だけでなく脇汗もすごくなってきた。
このままだったら森が枯れる。そうなったら怒られるだけじゃ済まないかも。
えーと、えーと。
「極大火炎魔法!」
私は思いつきのまま、地面に渾身の魔法を放つ。
轟音を上げ、地面がえぐれる。衝撃が辺り一帯に広がり、鳥たちが驚いて飛び上がる。
良い感じに大穴が空いたので、魔法球体を底に押し込んだ。
「極大地殻魔法!」
その上から地属性魔法を放ち、球体ごと穴を塞ぐ。
余波で平地の面積は十倍くらいに膨れ上がったが、まあ大丈夫。まだ森はあるし。
額の汗を拭い、塞がった場所をじっと観察。
魔力と生命力の流入は――まだちょっと、続いていた。
「あ、うん。大丈夫大丈夫。綺麗綺麗」
私はうなずくと、踵を返して研究所へ。
中から大事なものを回収すると、そのまま研究所を極大火炎魔法で焼き払った。
結構気に入ってたんだけど。まあいっか。また作れば。
うん。そう。これで解決。きっと誰にもわからない。
「かーえろ。寝たらなんとかなってるよね」
私は自慢の転移魔法で、その場を後にした。
◆◇◆
――自称、百万年にひとりの大賢者が森を去る瞬間。
いくつかの光粒が、彼女の身体にまとわりついた。まるで追いすがる怨霊のように。
あまりに小さな力ゆえ、大賢者はその存在に気づかない。
その様子を遠くから見つめる者がいた。
人間ではない。
それは、巨大な御神木だった。
森の動植物たちの力が徐々に、しかし確実に削り取られていく様子を見て、その御神木はつぶやいた。
『これは~、もう駄目かもしれませんね~』
すべてを受け入れ、耐えてきた存在特有の、達観した声だった。
4
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
最強付与術師の成長革命 追放元パーティから魔力回収して自由に暮らします。え、勇者降ろされた? 知らんがな
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
旧題:最強付与術師の成長革命~レベルの無い世界で俺だけレベルアップ!あ、追放元パーティーから魔力回収しますね?え?勇者降ろされた?知らんがな
・成長チート特盛の追放ざまぁファンタジー!
【ファンタジー小説大賞の投票お待ちしております!】
付与術のアレンはある日「お前だけ成長が遅い」と追放されてしまう。
だが、仲間たちが成長していたのは、ほかならぬアレンのおかげだったことに、まだ誰も気づいていない。
なんとアレンの付与術は世界で唯一の《永久持続バフ》だったのだ!
《永久持続バフ》によってステータス強化付与がスタックすることに気づいたアレンは、それを利用して無限の魔力を手に入れる。
そして莫大な魔力を利用して、付与術を研究したアレンは【レベル付与】の能力に目覚める!
ステータス無限付与とレベルシステムによる最強チートの組み合わせで、アレンは無制限に強くなり、規格外の存在に成り上がる!
一方でアレンを追放したナメップは、大事な勇者就任式典でへまをして、王様に大恥をかかせてしまう大失態!
彼はアレンの能力を無能だと決めつけ、なにも努力しないで戦いを舐めきっていた。
アレンの努力が報われる一方で、ナメップはそのツケを払わされるはめになる。
アレンを追放したことによってすべてを失った元パーティは、次第に空中分解していくことになる。
カクヨムにも掲載
なろう
日間2位
月間6位
なろうブクマ6500
カクヨム3000
★最強付与術師の成長革命~レベルの概念が無い世界で俺だけレベルが上がります。知らずに永久バフ掛けてたけど、魔力が必要になったので追放した元パーティーから回収しますね。えっ?勇者降ろされた?知らんがな…
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる