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交差し始める想い

お互いの本音(side秋桜)

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ヒカルは橋本をこの場から離れさせてくれた玲桜に感謝しつつも、カゲと魔王の話を見守っていた。

「……何故、橋本との話をしていたのを切らせたんですか?」

魔王は橋本が離れた事を確認するとカゲに問いかけた。

カゲもヒカルも魔王は何を言っているのかと首を傾げたが、カゲは身に覚えがあるのか問い返した。

「…もしかして、東山と北が泊まっていた時の通話相手は春風か?」

「……解っていて切らせたんだろ!橋本を好きな俺から遠ざけて…、いつも楽しく食事して俺から橋本をとらないで下さい、西影さんなら橋本じゃなくてもいい…はずだ
!」

「俺が切らせた訳じゃない…その時は、あいつも色々あってだな、…北がやり過ぎた行動の後だっただけだ」

ヒカルは魔王とカゲとの会話に問いかけの状況を把握していたが…。

「…何で、いつも俺が橋本に連絡する時に西影さんと会ってるんだよ…。俺は橋本に同性愛者だって言われて……好きだって気づかれて距離とられてるのに、何で貴方は側に居られるんだ!!」

カゲは魔王が橋本に想いを告げていたのかと驚きながらも考え込んでいた。
ヒカルは思わず、間に入り込むように会話の間に割って入った。

「……なあ、舞桜。橋本に好きだって気づかれてるのか、本当に?橋本は舞桜の好きな人は西影さんだって思ってるんだけど…。俺は同性愛を肯定も否定もしないけど、好意は相手が受けとめて考えてからだって思うんだけど??舞桜は、本当に橋本に好きだって言ったのか?」

カゲはヒカルの言葉に橋本が魔王の想いに気づいていないというか、勘違いしている事を理解した。

「……春風と光一…橋本が恋人同士になるなら俺は橋本とは二人では二度と会わないって約束してもいい、だが俺を想い側にいると言われたら手離すつもりはない」

「……何故好きなのにそんな事が言えるんですか?俺と想い合えば譲れるなんて…?」

「……なあ、舞桜と西影さんが話し合っても答え出ないよな?橋本がどう答えるかだと思うから。二人とも橋本に好きだって伝えてから話し合いじゃないのか?……そもそも、大会前に精神的メンタルに負荷かけてミスるって、橋本が俺達との公式試合を楽しみにしてたの知ってたよな?橋本だって…豪騎と俺のせいで多少、精神的メンタル弱ってたけど、それを見せないで試合してたから、舞桜は橋本に真っ直ぐ伝えないと誤解されてるからな?俺からは、これくらいしか言えないけど…」

ヒカルの言葉に魔王とカゲは橋本達が待つ方へと向かうことにした。
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