読切ホラー短編集

にゃんこ

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怖いと思うかは人それぞれ

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行きたくないと言っても、騙され連れていかれる事が行きたがる知人を持っていた。


知人はいつもドライブに行こうと、数人の友達を連れてドライブに誘って来ていた。

その日も、突然のドライブに誘われ同乗していた。

そんな中、知人は車内で楽しそうに友達と談話していた。

「……ちょっと!…ここって心霊スポット?」

私が知人に尋ねると、悪びれずにバレた?と笑って答えていた。

いつも、突然に連れてこられていたが……。ここは、駄目だと思った。怖い、無理!!

私は、震えながら後部座席から助席シートの座席にしがみつき、半狂乱していた。

隣にいる知人と助席にいる友達は私に困惑していたが、知人が後ろを振り返ろうとしたが私は泣き叫びながらも

「振り返らないで!」

と、言ったが知人は面白がり止まって降りようと、振り返るのはやめてくれたが運転手の友達に頼んでいた。

運転手の友達もバックミラーだけ見て、無言で車を止めずに走ってくれた。

私は震えながら、半狂乱でみんなに「止まらないで、振り返らないで!」
それだけを告げていた。

やっと震えもなくなり、青い顔をしながらも一息つけた。

運転手に何故止まらなかったと知人はいう

「……バックミラーに、な…」

運転手はそれしか言わなかった。

「……無数の手、引き止めようと…。止まったら、怖かった。……ありがとう」

私は、簡潔に説明しながらも運転手に礼を言った。

「……手か、嫌な感じはしただけだから」

運転手が言うと、知人は面白がり「見たかった」とか笑っていたが、青ざめる私と運転手に助席の友達だけは何も言わずにいた。

知人には、突然連れて来ないでと切実に頼むが聞き入れる事はなかった…。





知人に誘われドライブへと

知人は助席、以前に助席にいた友達は運転手、運転手は後部座席で私の隣だった。


今回は、カラオケにでも行こうと言われ安心していた。

ふと、過ぎ行く窓からの風景を何気なく見ていて、何ガードレールの場所を見て振り返り凝視していたら、隣りにいる友達が前にいる2人に聞こえない位の声で呟いた。

「……本当に見えてるんだな?あそこ、今朝方事故あって小さい子が…」

「…そっか。でも、いるけど…気づいてるから成仏は出来るよ?」

「……そうか。それなら良かった」

友達の知り合いなのか、ホッとしたように息を吐いていた。

助席にいる知人は面白そうに振り返り

「なになに?友達に惚れたの?」

私と友達は視線を合わせ苦笑いを浮かべた。

面白がるのに、何も気づかない知人に仕方ないなと友達と2人で小さく笑った。
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