次期魔王の教育係に任命された

ミイ

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第1章

16. 本番

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モリオンのお披露目の儀が開催されることはネフライトをはじめ、アイオライトさん達の協力によって全魔族達に通達された。

それ以降、城内がピリピリとした雰囲気に包まれている。僕は不安を抱えながらも恒例である魔王様のところへ向かった。

「城内が騒がしいな。」

開口一番、魔王様はこの状況を分かっていた様に告げる。

「…はい、近々モリオンのお披露目の儀が行われますので。」

「なるほどな…それで魔族達が落ち着かないのか。」

「分かるのですか?」

「ああ、色んな奴らの不穏な動きが魔力を伝ってこちらに流れてくる。北の森の奴らが1番怪しいな。」

「北の森…。」

「サトー、モリオンのことを頼むぞ。きっとその日は其奴らが怪しい動きをするはずだ。」

「分かりました。ネフライトやアイオライトさん達にもお伝えします。」

僕は魔王様からの言付けを受け、部屋を後にした。

「モリオン、お披露目の時は気をつけないとね?僕がずっと抱っこしとくから安心してね?」

そう言いながらギュッと抱き締める。モリオンもそれが分かったのか「あー。」と言いながら僕の服を握りしめた。






そして当日、厳重な警備の元、モリオンのお披露目の儀が開催された。城の周りには多種多様の魔族が集まり、モリオンの姿を一目見ようと足を運んでいる。

僕はネフライトから登場の指示をされ、モリオンを抱いて城のベランダから顔を出す。僕がその場に立ち止まるとネフライトが特別な伝達機能を使い、モリオンの誕生や名前の説明、そしてこの場に集まった魔族達へお礼を告げる。その言葉が終わると同時に魔族達から「ワーッ!」と歓声が上がり、さらには所々から「モリオン様、万歳!」と賞賛の声が上がった。

これで無事閉幕と思いきや、問題はこの後に起こったのである。

お披露目の儀が終わり、魔族達がそれぞれ帰る様子をモリオンと共に眺めていると目線より上から…空中から攻撃を受けたのだ。瞬間的に僕の周りには防御壁が出来た為、その攻撃は弾かれたのだが、その衝撃は皆を驚かせる。

「やはり来たか!」

インペリアルが叫ぶ。

空の飛べるアイオライトとコウモリに変身したアルマンディンが空へと飛び立つ。そしてパパラチァが弓矢を構えた。

先程の攻撃でその場は騒然となり魔族達は逃げて行く。

「ショウ様!モリオン様!お怪我はありませんか⁉︎」

ネフライトが走り寄ってくる。

「はい!攻撃は受けましたが弾いたので大丈夫です。」

「良かった…!今から襲撃犯と撃ち合います。お二人は安全な場所に避難して下さい!」

そう言われ、僕はインペリアルさんに担がれた。

「うわっ!ちょっ…!」

「しっかり掴まっておけ、モリオン様を離すなよ!」
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