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第四章 逆転
第18話 今からそれを
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「だったら俺も一緒に行く」
サリオンは駄々をこねる子供のように反論した。
レナは男の扱い方に関しては、他の 追随を許さない。
だからこそ故国クルムでも公娼でも変わらず頂点で君臨できるのだ。
アルベルトはレナに説明すると言う。後宮に迎え入れる心づもりがあることを。
もう見ず知らずの男達に犯され続けることもない。
そして半年経っても二人の間に子供を授かることが出来なければ、アルベルトはレナとの間に皇太子となる子供をもうける。
その半年を短いと取るか、長いと取るかはレナの気持ち次第だろう。
おそらくレナはアルベルトからの申し出を、ひとまず承諾するだろう。
けれども、「はい。そうですか」と、大人しく答えるなどとは思えない。
必ず何らかの条件をレナは持ち出す。
もしくは 懐柔しようとするはずだ。
そうでなければ昼三の自分が後宮止まりで、下男の廻しが皇帝と生活を共にする王宮へ招き入れられ、皇妃として遇されるなど、レナの 矜持が許さない。
「レナと二人にさせるのは心配か?」
弾んだ声で訊ねられ、ハッとした。
我に返り、ふいと顔を背けたが、図星を刺されて憎まれ口が出て来ない。
「……別に」
「お前に妬いてもらえているなんて、俺はまだ夢の中にいるようだ……」
サリオンは無意識に頬を膨らませ、に口を尖らせ、不満を顕わにしていた自分に気づかされ、次第に頬が火照ってくる。
すると、さらに体を密着させたアルベルトに、指の背で頬を撫でられた。
「お前は俺が、どれほどお前を求めているかを知らないだけだ」
耳殻を食むようにして囁かれ、ますます体が強張った。
屈辱めいた感情から、恥ずかしさの意味合いが、思いがけなく変容する。
動じているのだ。
想いを寄せる相手の吐息と体温に。
「だが、今からそれを知ることになる」
ふいに語気を強めたアルベルトに、サリオンは顔を振り向けた。
間近で目と目を合わせると、体が痺れたようになる。
四方を囲まれ、逃げ場を失い、じりじり隅の方へと追いやられている。
鼓動が胸を打ちつける。
甘美な期待と恐れを胸に、突き刺すような目をした男に狩られる時を待っている。
サリオンは駄々をこねる子供のように反論した。
レナは男の扱い方に関しては、他の 追随を許さない。
だからこそ故国クルムでも公娼でも変わらず頂点で君臨できるのだ。
アルベルトはレナに説明すると言う。後宮に迎え入れる心づもりがあることを。
もう見ず知らずの男達に犯され続けることもない。
そして半年経っても二人の間に子供を授かることが出来なければ、アルベルトはレナとの間に皇太子となる子供をもうける。
その半年を短いと取るか、長いと取るかはレナの気持ち次第だろう。
おそらくレナはアルベルトからの申し出を、ひとまず承諾するだろう。
けれども、「はい。そうですか」と、大人しく答えるなどとは思えない。
必ず何らかの条件をレナは持ち出す。
もしくは 懐柔しようとするはずだ。
そうでなければ昼三の自分が後宮止まりで、下男の廻しが皇帝と生活を共にする王宮へ招き入れられ、皇妃として遇されるなど、レナの 矜持が許さない。
「レナと二人にさせるのは心配か?」
弾んだ声で訊ねられ、ハッとした。
我に返り、ふいと顔を背けたが、図星を刺されて憎まれ口が出て来ない。
「……別に」
「お前に妬いてもらえているなんて、俺はまだ夢の中にいるようだ……」
サリオンは無意識に頬を膨らませ、に口を尖らせ、不満を顕わにしていた自分に気づかされ、次第に頬が火照ってくる。
すると、さらに体を密着させたアルベルトに、指の背で頬を撫でられた。
「お前は俺が、どれほどお前を求めているかを知らないだけだ」
耳殻を食むようにして囁かれ、ますます体が強張った。
屈辱めいた感情から、恥ずかしさの意味合いが、思いがけなく変容する。
動じているのだ。
想いを寄せる相手の吐息と体温に。
「だが、今からそれを知ることになる」
ふいに語気を強めたアルベルトに、サリオンは顔を振り向けた。
間近で目と目を合わせると、体が痺れたようになる。
四方を囲まれ、逃げ場を失い、じりじり隅の方へと追いやられている。
鼓動が胸を打ちつける。
甘美な期待と恐れを胸に、突き刺すような目をした男に狩られる時を待っている。
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