あのエピローグのつづきから 〜勇者殺しの勇者は如何に勇者を殺すのか〜

shirose

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第三章 恢復の旅路

最終話 旅の終わり

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「こちらがメフィ様のお部屋です」

 シファナが扉の前に立った。

「初めて来た時、ここから出てきたんだよな、俺」俺は床を指さした。「ちょうど、シファナがいるあたりにアガレスが立っててさ」

 シファナは俯いて、そして顔を上げた。

「……ノウトきゅん──…いえ、ノウト様」

「なんだ?」

「また、お会いしましょうね」

「永遠の別れじゃないんだ。また会えるよ」

「胸騒ぎが……するんです。これが……これで、お会い出来るのが最後なんじゃないかという」

「そんな、縁起でもない」

 俺はそっと笑った。シファナはそんな俺の手を取った。

「絶対ですよ。絶対、またお会いしましょうね」

「ああ、もちろん」

 俺ははっきりと頷いた。
 そして、シファナは笑顔を見せてくれた。心が熱くなった。
 俺はドアノブを掴んで、その部屋の中に入った。シファナには、最後まで、なんで俺のことを『ノウトきゅん』って呼ぶのか聞けなかったな。
 なんてことを考えながら、周りを見渡す。
 以前と同じで、薄暗い。大きい本棚がいつにも増して大きく見えた。仄かな酸性の香りがする。小さな机の上には蛍光色に輝く液体がガラスの瓶の中に入っていて、それが並べられている。それらが、これがメフィの部屋だ、ということを強調しているようで、安心する。

「メフィ、いるか?」

 ノウトが呼ぶと、返事はなかった。足元に散らばる紙を踏まないように大股で進んでいくと、小さな背中が見えた。小さなこの部屋の主は机に向かって何かが描かれた紙を眺めていた。

「メフィ」

「むむ、ノウトか」

「久しぶり」

「久しぶり、というほど時間は経っていないじゃろう」

 メフィは振り返った。メフィは相も変わらず小さい。そりゃそうだ。いきなり縮んだり、大きくなったりするわけがない。

「それで、ノウト、おぬしが今生きてここにいるということは〈時〉の勇者と協力して危機は回避出来たということじゃな」

「うん。そうなんだ。でもさ。ナナセは──」

「死んだのか?」

「………うん」

 メフィは小さく嘆息をついた。

「そうなると思ったわい」

「……どういうこと?」

「あやつは覚悟を決めた目をしていた。初めて邂逅した時も、わしからあのアイナという小娘を全力で守ろうとした。〈時〉の勇者───ナナセはその小娘守るために全てを尽くしたのじゃろう」

「……凄いな、メフィ。俺は、全然気付いてやれなかったよ」

「わしは人を見る目には自信があるんじゃ」

「さすがだ」

「もっと褒めてくれてもいいんじゃぞ」

「よしよし」俺はメフィの頭を撫でた。

「ふふん」メフィは満足気だ。

「そうじゃ、ノウト。ラウラやロストガン達と会ったか?」

「うん。会ったよ。……みんな、いい人ばかりだった」

「……そう、じゃな。皆もノウトに会えて嬉しかったじゃろう」

「また、会いたいな」

「会えるさ」メフィは優しく微笑んだ。

「そう言えば、ユークにも会ったよ」

「ユークって、……ユークレイスか! おぬしら、喧嘩したじゃろ」

「ああ、ばっちり喧嘩してきた」

「ははぁ……その腹部の傷はその時のじゃな」

「よく分かったな。その通りだよ」

 俺はメフィの示した椅子に座った。

「それに、不死王にも会ってきたんだ」

「不死王に……ってそれはさすがに嘘じゃろ」

「嘘じゃないさ。不死王はテオだったんだよ。びっくりだろ?」

「わしはテオという人物を知らんがのぅ。本当に会ったことには驚きじゃわい」

「あとレンとダーシュは、前の俺が会ったことがあったんだ。レンに限っては記憶が失くなる前も友達だったんだってさ」

「……それは、良かったのぅ」

 メフィは目を細めて、ノウトから目を逸らした。ブクブクと何かが泡立つような音が絶えず聞こえる。部屋の隅に緑色の液体の入った容器から発せられているようだ。俺は天井を見上げた。

「………あ~あ……」

「どうしたんじゃ?」

「なんかさ……」

「怖いか?」

 メフィは毅然とした態度でノウトを見つめた。

「……ああ」俺は頷く。

「当然じゃ。わしも、怖いよ。ノウト、お前がどうなるのか、わしにも分からない」

「……俺は、消えてしまうのかな」

「わしは正直者じゃからな、否定も肯定も、無責任には出来ぬよ」

「……そりゃ、そうだよな。詳しく、この神機について説明してくれないか?」

「うむ」

 メフィはとある神機を指さした。
 金属ともラバー素材とも言えない光沢感のある素材が上下にくっついていて、中央部に液体が満たされている。その中に微かに煌めく一筋の光があった。

「〈魂〉の神機、〈魂魄入出機ソウルグラフィ〉……これはそのレプリカじゃ」

「本物、じゃないんだな」

「本物は連邦王国の都市にあるからのぅ。しかし、レプリカと言ってもこれはわしが造りあげたもの。信頼して欲しいのじゃ」

「メフィがつくったんなら、信じられるよ」

 メフィはそっと笑った。

「………ここに今までノウトが生きていた魂のコピーがある。ノウトは人間領に行く前、念の為にとここに魂の複製を置いていったのじゃ」

「前の、俺が……。用意周到だな」

「そうとも……言えるな」メフィは困ったように笑った。

「魂は記憶、か……」

 俺は思い出すように呟いた。

「記憶を取り戻すのならば、それなりの覚悟が必要じゃ、というわけじゃな」

「覚悟なら出来てる。俺は、誰かの命を守る為に闘うよ」

「……ノウトはいつだって変わらないな」

 メフィが目線を下ろした。

「──記憶のないノウトも、記憶があるノウトも両方同じ……両方とも、優しいノウトじゃ」

「ありがとう、メフィ」

「……無責任なわしを許してくれよ、ノウト」

 俺は自らの胸に手を置いた。自らの体温を感じる。生きてる。俺は今生きてるんだ。その事実は絶対に変わらない。不変の理だ。

「──どんな結果になっても、俺は変わらない。俺は俺を信じてるんだ」

「そうか。わしも……おぬしを信じてるよ。ノウト」

 メフィが微笑んだ。その表情は今まで見たきたメフィの中で一番暖かくて、俺の胸の中も熱くなってきた。

 目覚めてからここまで本当に長い道のりだった。
 多くの出会いと、そして別れを体験してきた。たくさんの感情と想いを受け取ってきた。そして、それらに大いに救われてきた。
 今の“俺”を、俺はもう記憶が無いなんて言えない。
 足りないものばかりだった俺に、みんなが新しい記憶を、想いを与えてくれた。

 みんなに救われてきた。
 与えられ続けてきた。

 そうだ。
 これは、今生きている、記憶のない“俺”という人格の長い旅だったのかもしれない。

 過去の自分を取り戻すための、言うなれば……恢復の旅路だ。


 ──今、俺の長い旅が終わりを迎える。


「……それじゃ、メフィ。始めてくれ」

「───了解じゃ」

 メフィが俺の頭にヘルメットのようなものを乗っけた。見た目よりも軽かった。ヘルメットからはチューブが延びていて、それがさっきの、ノウトの魂が入った容器に繋がっていた。

「う゛っ……」

 一瞬、頭にノイズが迸った。ジジジッ、と雑音が頭の中で蠢いている。
 そして、うなじあたりに何かを刺されたのを感じた。注射みたいな、いや、それよりも感覚は太めだ。うなじから身体に何かを注入されている。

「はぁっ……はぁっ……っ!!」

 自分の心音が聞こえる。
 息遣いが聞こえる。
 メフィが、俺の名前を呼んでいる気がする。
 せせらぎが聞こえる。
 彼女の声が聞こえる。
 がたんごとんと、何かが走る音がする。
 大きな爆発音が聞こえる。
 虫の音が聞こえる。
 泡立つ音が聞こえる。
 ノイズが走る音が聞こえる。
 誰かの足音が聞こえる。
 液体の滴る音が聞こえる。



 ───しんしんと、灰が降っているみたいだ。



 灰が目に入らないように気を付けないと。手で庇をつくって歩く。肩に積もる灰を手で払う。隣を歩く人の肩にも灰がかかってるみたいだ。それを払うと、彼女はありがとうと言った。暗い。でも。明るい。月明かり。もしくは街の灯り。あれ。俺は。今。どこで。何を。しているんだっけ。



 ああ。



 雨が降っている。



 頭の上に滝のように雨が。
 いや、違う。これは。波だ。
 大きな波が押し寄せてくる。息が、息が出来ない。まるで、水の中にいるみたいだ。溺れている。意識の中で、手をばたつかせて、なんとか海面に顔を出そうとする。でも、ダメだ。このままじゃ溺死する。これは、奔流だ。








 ───記憶の奔流が、頭の中へと流れ込む。







「相変わらず気持ちよさそうに昼寝してるね~」「ほら、お弁当。また忘れたでしょ」「お前、ロメリーのこと好きなの?」「心配しないで。大丈夫だから」「お前、……ノウト…か……?」「邪魔をしないでくれ。俺にはこれしか」「綾都は優しいな」「じゃあノウトくん、だね」「よくわかんないけど、あったかいね」「魔王を倒すんだ」「他の女神憑きを殺して」「本当にお人好しだよな、お前」「アヤ、私が手伝ってあげる」「どうして人を殺しちゃいけないんだと思う?」「他の誰かを想えるきみだから」「俺、逢奈に告白しようと思う」「ラスコーリニコフが苦悩したから」「あなたは誰でも殺せる」「社会的弱者になるからだ」「ずっとお前が羨ましかったんだ」「よろしくね」「もうちょっと、いい?」「優しいんだね」「………こうしていられるのも、最後だと思って」「いつか手を取り合って」「どうせなら、……君の手でいきたいな……」「そんな顔、しないで」「──生きて」「私はこう見えて、困ってるやつは放っておけないタチなんだ」「泣きたい時はいくらでも泣いていいんだ」「ノウト……きゅん?」「死にたくなかったら立ちな!」「地力だよ。底力。見せつけろオレに。お前の可能性の全てを」「あたしはラウラ。アンタのこと、認めてやってもいいよ」「センパイはかっこいいですね」「お前は臆病なんかじゃない」「いいぞ君!! 名を名乗れ!! もっと死合おう!!」「私、ノウトに着いてきて正解でした」「ほら、俺ならできるっていったでしょ?」「……へたれ」「お前とは初めて会った気がしないんだ」「姫を任せたぞ!! ノウト!!」「ダーリン、愛してるよ」「どうでもいい」「よくも……、よくも僕の仲間達を……ッ!」「ああ、また会えるさ」「最期に、何か言うことはあるか?」「もう、ほんと涙腺緩いんだから」







 まるで、───まるで記憶の大海だ。
 溢れる。溢れる。溢れる。
 溢れて止まらない。
 溢れる全てを、受け入れられない。





 とめどなく流れる、透き通るような川の中にいるようだ。
 記憶が、思いが、感情が。全てが。
 身体に、心に、命に、魂に流れ込んでいく。
 これ、全部、俺の記憶なのか。あまりにも多い。多すぎる。こんな、こんなにも俺は────

 これを全部受け入れないと、俺がにはなれない。
 自分を取り戻せ。取り戻すんだ。悔いるな。今の俺はもしかしたら消えるかもしれない。そんなこと、どうだっていい。どうだっていいんだ。今はただ、みんなのために。

 リアを。
 みんなを。

 救けるために。

 そう。


 ただ、自分以外の全てのために────




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