あのエピローグのつづきから 〜勇者殺しの勇者は如何に勇者を殺すのか〜

shirose

文字の大きさ
159 / 182
序章 きみが灰になったとしても

第35話 正しき解

しおりを挟む


「ッ……」男は一瞬驚いて、それから何かを叫ぼうとした。
 ノウトは条件反射的に飛び出して、彼に飛びかかった。引き倒して、首を絞める。起き上がったままだと、抵抗されて暴れられた時に後頭部などの危険な箇所を壁や地面に打ちつけてしまいかねない。寝技に持ち込んでしまえば、あとは基本大丈夫だ。
 男の首に、ノウトの右腕がしっかりと食いこんでいる。その右腕に左腕でかんぬきを掛けているので、ちょっとやそっとでは外れない。
 男は苦しみながらも抵抗して、ノウトを殴ろうとするか、引っ掻こうとした。それをなんとか守りながらも、袖の中に仕込んだメフィお手製の睡眠針を滑らせて、男の首に刺した。男はびくんと痙攣して、死んだように白目を向いた。もちろん、死んではいない。全身から力が抜けている。ふりではない。確実に気絶している。
 ノウトは一呼吸置いて、その場で立ち上がり、立ち去ろうとして、頭を振った。
 彼は確かに気を失っている。だが、いつかは目を覚ます。それは一時間後か、もしくは十分後かもしれない。起きてしまったらノウトのことが広められてしまう。
 さすがにこのままにしてはおけないよな……? どうにかしないと。──どうにかって? 動けないようにする? 縛る? それとも、───……。
 いや、それこそだめだ。人を殺してはいけない。殺せば、また悪いことが起きてしまう。ミェルキアを殺したときのように不幸が舞い降りてしまう。
 だけど、この男が目を覚ませば、何が起きるかは瞭然だ。もしかしたらノウトたちは大地掌握匣グランアルカを奪えなくなるかもしれない。
 ──ならば、殺すしかない?

「……くそ」ノウトは掌底で額をとんとん叩いた。

 迷いが。正解が。道筋が。躊躇ためらいが。
 この魔人の男は一人だった。
 表通りではなく、わざわざ裏路地にいて、地面に散らばる花びらを見てうずくまっていた。
 彼は花束を誰かに渡そうとしたが、拒否されてしまった。だから花束はばらばらになってしまい、ここで座り込んでいた。
 そんな想像が働いてしまった。いや、違う。だから何だ。仲間の命には変えられない。ノウトは見られてしまった。生かしていおいたら危険だ。殺そう。さくっと。弑逆スレイを使うだけだ。殺ろう。殺るべきだ。

 ──まぁ、そんなこんなで、ノウトは暗殺ソロリサイドを使いながら裏路地を出て、違う場所へと移動した。一度あったことは二度目もありえる。
 大丈夫だ。処置は適切だった。大丈夫、問題は無い。気をつけなくてはいけないのは分かるが、ああ言うこともある。ああ、びっくりした。ほんとに。気をつけよう。うん、もちろんだ。
 屋根の上で周りを見渡す。誰もこちらには気づいていない。そりゃそうだ。二年間もロストガンに鍛えられて暗殺ソロリサイドは極地に至っている。
 仲間たちのもとへ戻ってくる時だった。ふと、屋根伝いにそれぞれを見ると、ある建物が目に入った。場末の工場街のひとつの建物の上、屋根に誰かが座っている。そして、しきりに辺りを見回している。
 何かを探しているようだ。なんだ? 何をしている? もしかして、ノウトを探している? バレたのか? さっきのさっきで? まさか、そんなわけ……。
 結果的にはそのまさかだった。
 ノウトはゆっくりと屋根に佇むやつに近付いた。近づくにつれて、その姿がはっきりしてくる。思い出した。そうだ。王都でまた会おうと約束をしていた。暗殺ソロリサイドを解除して、彼の隣に降りる。

「おっ!?」

 彼はこちらを見て驚いた声を上げた。同時に嬉しそうだった。

「いやー焦ったすよー。そういやこっちで落ち合う方法伝えてなかったなーって」

「俺が飛べるって知ってたのか?」

「ま、これでも情報戦は強い自信あるんで」スクードはそう言ってにひひと笑った。

「とりあえず会えてよかったっす。伝えたいことがまだあったんです」

「俺も、聞きたいことあるし、会えて良かった」ノウトがスクードの横に腰かけた。 

「そういや、俺がここにいるの、疑問に思わないんすか?」

「それは、屋根の上にいるって意味か?」

「いやいや。前会った時はここからだいぶ離れたとこにいたんで、普通に考えてノウトたちと並走して進まないと俺がここにいるのはおかしいってなりますよね」

「どうせ瞬間転移陣ステラグラム使ったんだろ?」

「わっ、ご明察」

「それくらいは俺も分かるよ。連邦の瞬間転移陣ステラグラムだから俺達が使うわけにもいかなかったって理由もわかる」

 ノウトが言うと、スクードは少し驚いた顔をした。

「ノウトは頭がいいっすね」

「馬鹿にしてないか? それ」

「違いますよ、言い方に語弊があったっすね」

 スクードは頭の後ろに手をやって髪をかいた。

「そんなことより、前から聞きたいことがあったんだ」

「なんすか?」

「スクードがあの場で待ち伏せしてたってことは、俺たちがここに来ることを予期してたってことだろ? なんで来ることが分かってたんだ?」

「あー、それはっすねー……」

 スクードは珍しく口を濁した。

「俺の打ったその〈殺戮〉の剣──黒刃の剣にちょっと細工をしてまして」
 
「あー……。何となく察した」

「ま、それは追々ってことで」スクードがうーん、と腕を組む。「前会った時ってどこまで話しましたっけ? ……あれ、会ったら言おうって思ってたことがあるんすけど」

 スクードが頭をひねった。ノウトは眼下に映る街並みを眺める。

「不死王を殺せって、スクード言ってたよな」

「あっ、それ言いました」

「何か軽いな、お前……」

「ああ、ごめん」スクードが頭を軽く下げた。楽観的なやつだ。

「……俺さ、確かに不死王のことを少なからず恨んでいるんだ。フィーユやミファナたち──大切な、人を俺は不死王のせいで失った。でも、殺すのは、違う気がする。それじゃ同じなんだ。復讐の負の連鎖を断ち切らなくちゃ、駄目なんだ」

 ノウトが言うと、スクードは言葉を選ぶようにゆっくりと口を開いた。

「……ノウトは本当の意味で勇者なんすね」

 スクードは茶化すように言わずに、ただ真面目にそう答えた。そして、ノウトと目を合わせる。

「でも、俺は、あいつのいる世界が憎くてたまらない……。怒りの炎で身体が焼き尽くされてしまいそうなんすよ」

「………」

 ノウトは押し黙った。喉の奥の方が熱い。何か言うべきか。何を言うべきか考えていると、先にスクードが話を始めた。

「……不死王が死ねば、魔皇が再び大陸を統一できる」

 この大陸は一度、過去の魔皇によって統一された。しかし、そこに現れた勇者を自称する者たちによって、魔人は二つに別れてしまった。
 勇者から逃れるために南に遷都した反魔皇派の不死王率いるガランティア連邦王国、そして勇者を迎え撃つ魔皇派の魔帝国マギアとその周辺の諸国域。

「確かに、不死王がいなくなれば連邦王国は崩壊してなくなるかもしれないけれど、……だからってまた統一出来るかは分からない。勇者が不定期で襲ってくることもあるしさ」

「でも、不死王がいなくなれば、今の現状よりは良くなるはずっすよ」

 聞いて、ノウトは自らの手首を握った。

「……スクードに、不死王を殺せと言われて、色々考えていたんだ。……本当に不死王がいなくなれば、世界は良くなるのかなって」

 ノウトが街並みを見下ろした。

「不死王が戦争を仕掛けてくることは分かっているけど、ここに暮らす人々は不死王を支えに生きている。帝国も連邦側も等しく命は生きている。それを奪うことは俺には出来そうにないよ」

「ノウトはやっぱり良い奴っす」

 スクードはノウトの言ったことに何も驚いていない。ただ小さく笑っていた。

「不死王は正真正銘の──真っ黒な悪っすよ」

 はっきりとした口調でそう告げる。

「──ここに来るまでに動く死体にでくわしませんでした?」

「あったよ。ゾンビってやつだろ?」

「よくご存知で」スクードが指をぴんと立てた「ゾンビについて、どこまで知ってます?」

「いや、全然。帝国側からじゃ全く耳に入れない情報だから、動く死体ってこと以外は特に」

「ま、普通そっすよね」

「彼らが何か、スクードは分かるのか?」

「あいつらは、極位魔人ファグスの成り損ないっす。極位魔人ファグスってのがなんなのかは知ってますよね」

「……ああ、もちろん」

 極位魔人ファグスというのは、首を切らない限り再生し続ける魔人族のことを指す。過去、ノウトはミェルキアやその他極位魔人ファグスと会ってきた。

「具体的にどんな手段で極位魔人ファグスをつくっているかは分からないっすけど、極位魔人ファグス化に失敗すると脳が壊されてゾンビみたいにあてもなく彷徨さまよう廃人になっちゃうんす」

「彼らも、……もともとはちゃんとした人だったんだな」

 ノウトが言うと、スクードは頷いた。

「……俺の姉貴も」スクードがノウトから目を逸らした。「極位魔人ファグスにされる実験に連れて行かれて、それで失敗して、ゾンビになった」

「……その人は今どこに?」

「それは分からないっす」スクードが眉を下げて笑った。明らかに無理をした笑い方だった。

「地下街に収容されているのか、それともあてもなく地上をさまよっているのか」

 その横顔の哀愁がノウトを襲う。
 ノウトはいつかの晩にゾンビに襲われた。もしかしたら、あの中にスクードの姉もいたのかもしれない。その可能性は低いけど、ゼロじゃない。ノウトは片手で自らの顔の下半分を覆った。

「不死王は人の命なんてどうでもいいと思ってるクソ野郎っす。あいつは不死身だから平気で他人を殺せるし、平気で人の幸せを奪う」

 スクードはどこか怒りの籠った声で言った。

「俺は、あいつを殺したくてたまらない。俺から、家族を奪ったあいつを……」

 怨嗟の炎がスクードの瞳を焦がす。

「とにかく、不死王がいなくなったあとは、もうほんとに、これでもかってくらいサポートするんで、どうか頼みますよ、ノウト」

 スクードは真剣な眼差しでノウトを見た。ノウトは頼まれたら断れない性格だと自負している。だけど、こればかりは二つ返事は出来ない。
 不死王がいなければ、フィーユたちは死んでいなかった。
 スクードの姉もゾンビにされなかった。
 戦争がここまで激化することも無かった。
 スクードの言うことが本当ならば、不死王は世界を破壊しようとしている。その目的は分からないが、神機を集めて何かを企んでいることは事実だ。
 不死王がいなくなれば、残る問題は勇者と、それからどう統一するかだけだ。
 ここまで言うならば、スクードには何か手筈があるのだろう。

「ま、全部ノウト次第っすけどね。期待はしてますけど、責任を押し付けるつもりは全くありませんし。これは、勇者であるノウトにしか頼めない」

「…………」

 やはり、ノウトはすぐには頷けない。殺してくれなんて頼まれるのは初めてだ。どうしたらいいのか。分からない。何も。

「ごめん、スクード。、自分の出す答えに自信が持てないんだ。だから、その頼みには答えられないかもしれない」

 言うとやはりスクードは驚かなかった。また怒りも焦りもしない。

「ノウトは優しいから、そう言うと思ってました」

 どこかもの寂しそうだ。でも、この回答には後悔はしていない。出来ない約束をするものでは無いからだ。

「悪い、スクード。そろそろ行かないと。仲間が待ってる」

 ノウトが振り返って言うと、スクードは懐から何か丸まったスクロールを取り出した。

「これは俺がつくった城内の地図っす。特注品っすよ」

 ノウトは黙ってそれを受け取った。

「健闘を祈ってるっす、ノウト」

 スクードはにっ、と笑って親指を立てて、ノウトを見送った。何が正解か分からないこの世界じゃ、敵を倒すことさえも正解かは分からない。
 ……なんて。我ながら自分のおかしさに笑ってしまいそうになる。
 本当は、もう何も失いたくないだけなのに。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る

ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。 異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。 一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。 娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。 そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。 異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。 娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。 そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。 3人と1匹の冒険が、今始まる。 ※小説家になろうでも投稿しています ※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!  よろしくお願いします!

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

勇者の隣に住んでいただけの村人の話。

カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。 だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。 その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。 だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…? 才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~

タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。 時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま! 「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」 ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは―― 公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!? おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。 「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」 精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

お子ちゃま勇者に「美味しくないから追放!」された薬師、田舎でバフ飯屋を開く

ファンタジー
現代日本から転生した味覚オタクの薬師ユージンは、幼い勇者パーティの“保護者枠”として命を守るため口うるさくしていたが、「薬が苦い」「うるさい」と追放される。 田舎ミズナ村で薬膳小料理屋「くすり香」を開いた彼の“バフ飯”は冒険者を覚醒させ、村を救い、王都の薬利権すら揺らす。 一方、追放した子どもたちはユージンの真意を知って大泣きするが、彼は戻らない──自分の人生を取り戻すために。

処理中です...