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一章 過去の過ち
九話
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九話
お菓子はみんなで食べることになり、そのままお昼後のおやつとしてみんなの腹の中へと消えていった。宝石のようにキラキラしているお菓子たちはあまりの美味しさに涙が出そうなほどだった。食べても食べても飽きないお菓子でリューリがカロリーがぁと言いながらも食べる手を止められずにいて思わず笑ってしまった。
いつものように雑談をしお菓子も食べ終え一息ついたときにフェルが真剣な顔で話しかけてきた。
「相談したいことがあるんだけど、、、実は他にも一緒に相談に乗って欲しい人がいて、できればその人も一緒がいいんだけど、、、いいかな?」
「俺は大丈夫ですが、、、先生の誰かですか?」
「そうゆうわけじゃないんだけど、授業が終わった後に会う約束をしてるんだ。リンさえよければついてきてくれないかな」
「は、はい」
知らない人、相手からしたら自分のことを知っているかもしれないが、それよりも少しでも力になりたい気持ちの方が大きいため、自分に大丈夫だと言い聞かせる。何か言われたら途中で退出すればいい話だ。彼らが何に悩んでいるのかは知らないが、こんな俺にも少しは孤児院の時のように力になれるかもしれない。
頑張ろうと意気込んでる俺を申しわけなさそうな顔で見ている三人には気づかなかった。
ー3人sideー
いつも4人で食べている場所に行くとまだリンは来ていないようだった。芝生の上に座りリンをまっていたが今日はとても重要な任務がある。それはリンにバレずにユーストたちと合わせると言うことだ。今日の授業後にユーストの両親揃って話し合いができることになった。前々から決まってはいたがなんと言って誘えばいいのかわからず時間だけがすぎていき、とうとう当日にまできてしまった。今日誘えなければもうこんな機会は滅多に来ないだろう。
「ねぇさんは黙っててね。絶対ボロ出すんだから!説得は俺とフェルでやるから」
「わかってるわよ、、、」
リューリはもともと嘘をつけないタイプなので説得しようにもどこかでポロッといってしまいそうなので説得役はヘルンかフェルの担当になった。
そうこうはなしているうちにリンがやってくる。どこか緊張してしまうが、ふといつもは持っていないカゴに目が入った。
「す、すいません。少し遅れました」
慌てたように言う彼にすかさず3人も言葉を返す。リンはすぐに自分を貶す傾向があるのでできるだけ謝らせないようにしている。少しでも自分に自信を持って欲しいものだ。そしてついでとばかりにリューリが持っている荷物について指摘する。
「大丈夫だよ。僕たちもさっき来たし」
「そうそう!リン、今日はいつもと違って大荷物ね?」
「あ、ほんとだ」
他の2人も気づいたようで何が入っているのだろうとみていると、リンが恥ずかしそうに顔を赤らめ、声もいつもより小さいが最後は勢いよくカゴを俺たちの前に持ってくる。とりあえず可愛かったということを伝えておこう。
「あ、こ、これは、、、あの、よ、よければ三人で食べて欲しくて、そのよければもらってください!」
「「「え??」」」
中にはこれでも勝手くらいに美味しそうなお菓子がこれでも勝手ほど詰まっていた。開けた瞬間に漂ってくる匂いだけで絶対に美味しいとわかるほどだ。そして聞くと、俺たちがリンをどうやってユーストたちの元まで連れていこうとうじうじ悩んでいるのを、リンは元気がないと受け取ったようでもじもじしながらそのことを伝えてきた。それがさらに愛おしく感じた。
「うっわ!めっちゃうまそう!え?もしかして作ったの??」
「あ、作ったわけではなくて、クラスの人たちが話していたお菓子屋さんに頼んで作ってもらったんです。最近三人の元気がないようでしたので。何かしてあげたいと」
「「「いい子か!!」」」
そもそもこんないい子が他にいるだろうかついつい3人揃っていい子かと叫んでしまうほどには彼の心は純粋すぎる。
俺たちが急に叫ぶ声にすらいちいち反応してしまう子が出家なんてできるはずがない。絶対攫われて奴隷コースまっしぐらに決まってる。これは必ず2人の中を仲良くとまでは行かなくても出家なんて考えさせないほどには修復させないと。
「みんなで食べよ!、、、、食べ終わったら相談があるんだけどいい?」
フェルがいい感じに話を持っていってくれる。そんな一言にリンは背景に花が飛んでいる幻覚が見えそうなほど喜んでいた。
「!は、はい!もちろん大丈夫です!」
天使のような汚れのない強いさな微笑みに心を打たれる。
リンを騙すのはなかなか心が痛いが、心を鬼にして挑まなければ。3人は再度、意思を固めた。
**************************
残りの剣術の授業ではいつものごとく先生との2人でのお話会へと変わっていった。最初は緊張したものの、クライシス先生とのお話はとても有意義でとてもためになる。先生の学生の頃の話や世間話、今はやっていることや剣術のことなどいろいろだ。驚いた話とすれば俺の師匠であるダリアと先生が知り合いだってことと、俺のことを殴った先生の同級生で彼の恋人が自分に一目惚れしてしまい修羅場に発展してしまった話だ。
今の流行や外での決まり事、普通のことが俺にはわからない。だからこそ先生の話を聞くことが俺の中で一つの楽しみになっている。
終わりの鐘がなり、先生に軽く挨拶し俺は3人の元へと向かった。
お菓子はみんなで食べることになり、そのままお昼後のおやつとしてみんなの腹の中へと消えていった。宝石のようにキラキラしているお菓子たちはあまりの美味しさに涙が出そうなほどだった。食べても食べても飽きないお菓子でリューリがカロリーがぁと言いながらも食べる手を止められずにいて思わず笑ってしまった。
いつものように雑談をしお菓子も食べ終え一息ついたときにフェルが真剣な顔で話しかけてきた。
「相談したいことがあるんだけど、、、実は他にも一緒に相談に乗って欲しい人がいて、できればその人も一緒がいいんだけど、、、いいかな?」
「俺は大丈夫ですが、、、先生の誰かですか?」
「そうゆうわけじゃないんだけど、授業が終わった後に会う約束をしてるんだ。リンさえよければついてきてくれないかな」
「は、はい」
知らない人、相手からしたら自分のことを知っているかもしれないが、それよりも少しでも力になりたい気持ちの方が大きいため、自分に大丈夫だと言い聞かせる。何か言われたら途中で退出すればいい話だ。彼らが何に悩んでいるのかは知らないが、こんな俺にも少しは孤児院の時のように力になれるかもしれない。
頑張ろうと意気込んでる俺を申しわけなさそうな顔で見ている三人には気づかなかった。
ー3人sideー
いつも4人で食べている場所に行くとまだリンは来ていないようだった。芝生の上に座りリンをまっていたが今日はとても重要な任務がある。それはリンにバレずにユーストたちと合わせると言うことだ。今日の授業後にユーストの両親揃って話し合いができることになった。前々から決まってはいたがなんと言って誘えばいいのかわからず時間だけがすぎていき、とうとう当日にまできてしまった。今日誘えなければもうこんな機会は滅多に来ないだろう。
「ねぇさんは黙っててね。絶対ボロ出すんだから!説得は俺とフェルでやるから」
「わかってるわよ、、、」
リューリはもともと嘘をつけないタイプなので説得しようにもどこかでポロッといってしまいそうなので説得役はヘルンかフェルの担当になった。
そうこうはなしているうちにリンがやってくる。どこか緊張してしまうが、ふといつもは持っていないカゴに目が入った。
「す、すいません。少し遅れました」
慌てたように言う彼にすかさず3人も言葉を返す。リンはすぐに自分を貶す傾向があるのでできるだけ謝らせないようにしている。少しでも自分に自信を持って欲しいものだ。そしてついでとばかりにリューリが持っている荷物について指摘する。
「大丈夫だよ。僕たちもさっき来たし」
「そうそう!リン、今日はいつもと違って大荷物ね?」
「あ、ほんとだ」
他の2人も気づいたようで何が入っているのだろうとみていると、リンが恥ずかしそうに顔を赤らめ、声もいつもより小さいが最後は勢いよくカゴを俺たちの前に持ってくる。とりあえず可愛かったということを伝えておこう。
「あ、こ、これは、、、あの、よ、よければ三人で食べて欲しくて、そのよければもらってください!」
「「「え??」」」
中にはこれでも勝手くらいに美味しそうなお菓子がこれでも勝手ほど詰まっていた。開けた瞬間に漂ってくる匂いだけで絶対に美味しいとわかるほどだ。そして聞くと、俺たちがリンをどうやってユーストたちの元まで連れていこうとうじうじ悩んでいるのを、リンは元気がないと受け取ったようでもじもじしながらそのことを伝えてきた。それがさらに愛おしく感じた。
「うっわ!めっちゃうまそう!え?もしかして作ったの??」
「あ、作ったわけではなくて、クラスの人たちが話していたお菓子屋さんに頼んで作ってもらったんです。最近三人の元気がないようでしたので。何かしてあげたいと」
「「「いい子か!!」」」
そもそもこんないい子が他にいるだろうかついつい3人揃っていい子かと叫んでしまうほどには彼の心は純粋すぎる。
俺たちが急に叫ぶ声にすらいちいち反応してしまう子が出家なんてできるはずがない。絶対攫われて奴隷コースまっしぐらに決まってる。これは必ず2人の中を仲良くとまでは行かなくても出家なんて考えさせないほどには修復させないと。
「みんなで食べよ!、、、、食べ終わったら相談があるんだけどいい?」
フェルがいい感じに話を持っていってくれる。そんな一言にリンは背景に花が飛んでいる幻覚が見えそうなほど喜んでいた。
「!は、はい!もちろん大丈夫です!」
天使のような汚れのない強いさな微笑みに心を打たれる。
リンを騙すのはなかなか心が痛いが、心を鬼にして挑まなければ。3人は再度、意思を固めた。
**************************
残りの剣術の授業ではいつものごとく先生との2人でのお話会へと変わっていった。最初は緊張したものの、クライシス先生とのお話はとても有意義でとてもためになる。先生の学生の頃の話や世間話、今はやっていることや剣術のことなどいろいろだ。驚いた話とすれば俺の師匠であるダリアと先生が知り合いだってことと、俺のことを殴った先生の同級生で彼の恋人が自分に一目惚れしてしまい修羅場に発展してしまった話だ。
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終わりの鐘がなり、先生に軽く挨拶し俺は3人の元へと向かった。
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