過去の罪《お直しのため非公開中》

そろふぃ

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一章 過去の過ち

十五話

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城が近づくにつれ自分に落ち着きがなくなっていくのがわかる。まず何を話せばいいのか、、、。いやまずは謝罪を、、、。いやだが、、、、。

「お義父さん、顔が面白いことになってるねぇ。何考えてるかすごくわかるなぁ」

「ほんとだねぇ。僕もリンくんに会えるのが待ちどおしいよ!一緒にお買い物もしたいし、できれば一緒にお料理とかもしたいなぁ。シリアもフレッドも料理が壊滅的なんだもん」

「あ、はは、どうも細かい作業が苦手で」

「私も、料理はなんとも、、、。あちらでもどうにかしようとしたんですけど三回ほどキッチンを爆破してから出禁になってしまって、、、」

((どうしたら爆破するんだろうか??))

3人がホワホワと会話している間もグレイスは悶々とリンと何を話すか考えていた。

そうこうしないうちに城へ着いてしまい。グレイスは面白いほどに挙動不審だ。彼を知るものが見れば驚きのあまり失神するかもしれない。実際に城の門番がびっくりし過ぎて顔がすごく青くなってる。

案内に来た執事を前にグレイスは何も言わず。というか言えず、執事はそろそろ限界で今にも泣き叫びそうな顔をしている。

「コホン!えっと、リンのところへ案内してくれますか?」

「!は、はい!喜んで!!」

泣いて喜ばれてしまいルアンもこれほどグレイスが緊張するとは思わなかった。

そう言えば昔から人前とかだと固まることあったかもしれない。その時はまだなんでもわかるほど仲が深いってわけでもなかったから分からなかったのかもしれないけど、、、。

時々見かけるリンくんは彼に聞かされたことをしたとは思えないほどに弱々しかったが、専属執事は毎回言うことは一緒だった。

「どうしようもないほどに、暴れ、教育係にも暴力を振るっていて、まだお会いすることは避けた方がいいとのことです」

淡々とした報告に少しは疑っていたのだが今更だ。愛される時期に愛されなかった子供は比較的感情の表現が薄くなってしまうと聞いたことがある。今からでは遅いかもしれないけどたっぷりと愛情を注いであげたい。僕を家族と見てくれるかも重要だけど、それは大丈夫な気がする。

リンくんが待っているであろう部屋の前につきグレイスの背を推しながら中に入った。


             ****


中にはリン、ユースト、陛下がいた。優雅にお茶というよりは陛下とユーストは優雅にお茶をしているがリンはなぜか死人のような何か諦めたような顔をしていた。だがこちらを見るやいるや動揺して顔を真っ青にしキョロキョロと周りを見た後に顔を下げてしまった。

「陛下、すいません。いらっしゃるとは思わず」

「いや、いい。公式の場ではないしな、それで終わったのか?」

「はい、シリアも協力してくれて、、、いえ完結したのはシリアと言っていいかもしれません」

「ほう、隣国では良い教育を受けたようだな」

「はい、陛下、とても興味深いことを学ぶことができました」

淡々と話していく中グレイスは一切話していなかった。ただただリンの方をみていた。
彼が陛下に挨拶をしないことなんてなかったがそれ以上にリンのことが大切なのだろう。

意を結したのかグレイスはゆっくりとリンに近づいた。気を利かせてユーストが席を離れグレイスはリンと向き合うように前にたった。

「リン、、、、」

「!、、、は、は、、、い」

「、、、、、、、、」

「、、、、、、、、」

「、、、、、、、、」

「?、、、?、、、っ」

だめだこのヘタレ、とその場にいる全員が思った。

「、、、、す、すぃません」

「?、、、、、何をだ」

「ご、ご迷惑をかけてしまって、お、お仕事が忙しいはずですのにこんなて、手間をかけさせてしまい、、、」

「迷惑ではない」

「!で、でも、あ、あの、えっと」

沈黙に耐えかねたリンが自分から話しかけたはいいが今にも泣いてしまいそうだ。見守っているものの中にはハラハラしながら見ていたり父親のヘタレぐらいに呆れたり、面白いものが見れたと今後のネタにしようと悪巧みしたりと色々だ。

「はぁ、グレイス。僕たちの紹介をしてくれる?」

「!あ、あぁ、リン、こちらがお前のお義母さんに当たるルアンだ。こちらが義兄に当たるフレッド、そしてこの子がお前の妹に当たるシリアだ」

「初めましてルアンと言います。呼び方はなんでもいいよ?僕は男だしお母さんってわけでもないから呼び捨てでも好きに呼んでね!」

「は、い」

「僕はフレッド一応君の兄だよ。できればお兄ちゃんって呼んで欲しいけど、無理せず呼びやすい呼び方で呼んでね!」

「お兄様、シリアです。ずっと会えることを楽しみにしていました。遠くから見ていて本当はずっとお話ししてみたかったんです!私のことは気軽にシリアと呼んでくださいね!」

次々に話しかけられどうすればいいのかわからずワタワタしてしまう。名前などは知っていてたまに窓から眺めていた時に目が合うこともあったが驚いていつも目を逸らしてしまう。

「あ、ぅ、は、初めまして、ルアン様、お、、、フレッド様、シリアさ「シリア」シリアさ「シリア」、、、シリア「はい!」、、、リンと申します。気軽に呼び捨てでお呼びください」

シリアのおしに若干陛下が引いてる。隣国の前皇妃の押しの強さは一時期留学していた陛下ならよく知っているだろう。

「リンくん、グレイス、あなたのお父さんが言いたいことあるんだって」

「!」

「ルアン、、、」

「いい加減、早く仲直りしなさい!じゃないとあなたの嫌いなあれをずっとご飯に出させるからね」

リンには聞こえないように耳元でボソッて言われ脅し、脅し?を言われてしまった。あれってなんだ?色々ありすぎてわからん。

「リン」

「は、はい」

「その、、、すまなかった」

「!おと、公爵様に謝罪させられるようなことは、謝罪するのはお、俺の方で、、、あの、、、」

「いや、悪いのは俺なんだ。本当なら数日で元に戻すつもりだった。そんな時にフィリアが死んでしまった。彼女はもともともう1人を産めるほど体が丈夫ではなかった。わかっていたはずなんだ。もしかしたら最悪もあるかもしれないってことは、、、。フィリアが死んでしまって俺は思ってはいけないことを思たり、自分が自分ではなくなったような何もする気力が出ず気づいたら長い時間が経っていてどうお前と会えばいいかわからなかった」

辛そうにリンの目を見て話すグレイスにどうやっても何故かリンは目を反すことができなかった。お父様はずっと自分のことをいらない子だと思っているだろうことはブランに長い間刷り込まれていたのですぐには考えを変えることはできない。

「?、、、?でも、お母様が死んでしまったのは俺のせいなので」

「違うんだよ、シリアを産む際に言われているんだ。体が耐えられないかもしれないっと」

「で、でも、みんな俺のせいだって言っていました」

「家に帰ったら誰に言われたか教えなさい、、、リン、いいか、フィリアが最後にお前に残したものがあるんだ」

「?」

グレイスはそうゆうとポケットの中を探り小さな箱を取り出した。
ゆっくりと丁寧に箱を開けていった。

「これはフィリアの形見だ。幼少期からずっと身につけていたもので死ぬ際にリンにやってくれと言われた」

箱の中には懐かしい、お母様はずっとつけていたネックレスとピアスだった。とても綺麗な色合いで見える角度によって白く見えたり緋色に見えたり、その色合いがお父様とお母様を指しているようで数度欲しいとねだったことがあった。でもまだ早いと言ってみたり触ることは許してもくれることはなかった。でも一度だけ、妹が生まれることがわかった時に話してくれた。

『リン、いい?これはお母さんとの秘密よ?もしもお母さんが遠くへ行っちゃたり、リンが大人になって独り立ちできるようになったらこのネックレスとピアスをあげるわ』

『?おかあさまどこかにいっちゃうの?』

『もしもの話よ。このネックレスとピアスは魔法が刻まれているの』

『魔法?』

『そうよ。あなたを守ってくれる魔法よ。あなたが危なかったり苦しかったりするときに助けてくれるの』

『?』

『ふふ、まだわからないかしら?リン、これだけは覚えていてね、私はリンのことを愛しているの、お父様もよ?あの人はツンデレだからわかりにくいかもしれないけれど。私は何があったとしてもずっとずっとリンを愛するわ。このネックレスやピアスには古代魔法《真実の魔法》が刻まれているの』

『《真実の魔法》?』

『そう、この魔法はね、、、』

俺は母との思い出が思い出され、ゆっくりと父の手にあるネックレスとピアスに震える手を伸ばす。

心の中はわかっているはずなのに怖くて怖くて震えるてを、汗をどうすることもできない。そんな俺を父の視線や周りの不思議そうな視線がつき刺さる。

そんな俺をみかねて父がネックレスとピアスをもちゆっくりとリンの手に置いた時、ピアスやネックレスが淡く光出した。

『この魔法は愛するもの同士が触れ合うと淡く綺麗に光るのよ?これは私たちの血族しか見ることができないからお父様には内緒ね』

その時母と触れ合ったように淡く綺麗に光る。父はなんともないような何も見えていないような顔をしているがシリアがとても驚いている顔をしているのを見るにこの光は本当にあるものなのだろう。だとしたら公爵様は、、、お父様は、、、。

「あ、、、あぅ、、、」

「!?り、リン?」

急に泣き出す俺にお父様はとても驚いたような顔をしてあわあわとしていた。
もらったものを握りしめ俺は口を開いた。

「お、お父様、、、」

「なんだ?どうした?」

「、、、、うっ、ヒック、わ、私は、私はお父様をお父様をあ、あい、愛して、愛しても、いいので、しょうか?」

そんなことを泣きながら言う俺にお父様は目を見開き動かなくなった。やっぱりだめなのだろうか、と思いかけた時、お父様が俺を抱きしめてくれた。

「!」

「何をいっているんだ、当たり前だ。お前は俺の大切な家族の1人じゃないか。俺もリンを愛している。逆にこんな俺をリンは愛してくれるのか?」

「!!、、、はぃ!はい!」

お父様の言葉にさらに泣けてきて、お母様が死んでしまった時も泣く余裕がなくて、泣くと怒られるからどんな時も泣かないようにしていたから今までに貯めていた悲しさが押し出せれているかのように俺は泣いた。

************


更新が遅くなってすいません!
できるだけ早く更新できるように努力しますのでこれからも応援していただけると助かります!

ちなみにグレイスの嫌いなものはピーマンですw



















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