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2章 懺悔と喜悦
14話
フランが寝ている間に陛下、父上と兄様がモアナに訪れていた。そもそもフランはあの日から数日寝ていた。その間にアレリア国に早急に使いを送り二日と待たずモアナにやってきたのだ。あの光の爆発の後、大神殿で信託があったのだ。フランがあったロウベリアンによる最後の信託だ。それは過去から今まで何があったのか、そしてフランにより救われたこと、次代である子を神獣に神格化するまではフランに預けたいということを簡潔に述べ、天へと帰っていった。
そんなことがあり、モアナ国は大騒ぎとなった。共謀者の多数があの光と共に消え、残りのものらは、ばらけてはいたが一人が捕まることで芋蔓式にどんどんと捕まっていった。貴族や神官、商人、平民と身分はさまざまだった。彼らの行ったことは神殺しだ。極刑は逃れられないだろう。
「、、、」
「フラン、そんなに怖がらなくとも話をするだけだよ」
「、、、話し?」
「あぁ、簡単なことは信託で先代のロウベリアン様からお聞きしたがそれでもお前にも話を聞かないといけないんだ」
「、、、」
話さなければいけないと言われても実は未来で処刑され、数々の悪行を償うために遡ってきたなどと言えるはずがない。言ったとて信じてもらえるとは限らないのだ。それにせっかく不格好でも家族のように接せられるようになったというのに未来の話をして仕舞えばまた前のように戻ってしまうかもしれない。それだけは嫌なのだ。
思わず立ち止まってしまうと、フランが考えていることがわかるのかアルディナは目線を合わせ優しい瞳と声で話しかけてくれる。
「フラン、俺たちも父上もお前が何かを隠していることには気づいている」
「!、、、あ」
「でも、無理に話さなくてもいいんだ。話たいと、話てもいいと思えるようになってからでいい。今からの話し合いでも無理そうなら言わなくともいい。俺たちは皆お前を信じているんだ」
「!!、、、にぃさまっ」
また涙が溢れる。一度泣いてしまったことでタガが外れているのか次から次へと溢れてくる。
「フラン、そんなに泣くと目が腫れてしまうぞ。あぁ、擦ってはいけない、余計に腫れてしまう」
「んぅ、、、ごめん、なさい」
「謝らなくてもいい、ほら行こう」
「ん」
優しい二人に自然と微笑みが溢れる。まだ若干ぎこちないがそれでも微笑むフランはそれはもう可愛らしく兄二人をよくよく悶えさせる。
応接間に入ると陛下とモアナ国の国王らが話し合っていた。フランたちがつくとアルディナの言う通り怒っている様子はなく、優しく微笑んでくれた。
「お久しぶりです。フラン、こちらがモアナ国の国王であらせられるグリエルド・ウィル・モアナ様だ」
「!アレリア国第三王子フラン・ルイス・ディ・アレリアです」
「そう、畏まらずとも良い。フラン王子此度は我が国の守護神であられるロウベリアン様を救っていただいたことモアナ国を代表してお礼申し上げる」
「!あ、え、っと」
当たり前のことをしただけなのにお礼を言われるとは思わずどうすればいいのかわからない。助けを求めるように陛下や兄らを見ても優しく微笑んでいるだけで助けてくれる様子は全くない。
「、、、はい」
「謝礼金はもちろん、何か欲しい物でもあればなんでも言ってくれ」
「!?い、いらない、です」
「そう言わず、何かないか?宝石が好きと聞いたぞ。世界のありとあらゆる宝石を集めても良い。なんでも言ってくれ」
「、、、、」
「むう、聞いてはいたが本当に無欲なのだな、まぁ無理にとは言わんが謝礼は受けっとってくれ、とりあえず色々と送っておく。これはモアナの失態を救ってくれたことによる我が国の総意なのだ。断ってくれるなよ」
ちらりと陛下を見ると小さく頷いているのを見て渋々了承した。
「では、次の話に移ろう。、、、今代のロウベリアン様についてだ」
そんなことがあり、モアナ国は大騒ぎとなった。共謀者の多数があの光と共に消え、残りのものらは、ばらけてはいたが一人が捕まることで芋蔓式にどんどんと捕まっていった。貴族や神官、商人、平民と身分はさまざまだった。彼らの行ったことは神殺しだ。極刑は逃れられないだろう。
「、、、」
「フラン、そんなに怖がらなくとも話をするだけだよ」
「、、、話し?」
「あぁ、簡単なことは信託で先代のロウベリアン様からお聞きしたがそれでもお前にも話を聞かないといけないんだ」
「、、、」
話さなければいけないと言われても実は未来で処刑され、数々の悪行を償うために遡ってきたなどと言えるはずがない。言ったとて信じてもらえるとは限らないのだ。それにせっかく不格好でも家族のように接せられるようになったというのに未来の話をして仕舞えばまた前のように戻ってしまうかもしれない。それだけは嫌なのだ。
思わず立ち止まってしまうと、フランが考えていることがわかるのかアルディナは目線を合わせ優しい瞳と声で話しかけてくれる。
「フラン、俺たちも父上もお前が何かを隠していることには気づいている」
「!、、、あ」
「でも、無理に話さなくてもいいんだ。話たいと、話てもいいと思えるようになってからでいい。今からの話し合いでも無理そうなら言わなくともいい。俺たちは皆お前を信じているんだ」
「!!、、、にぃさまっ」
また涙が溢れる。一度泣いてしまったことでタガが外れているのか次から次へと溢れてくる。
「フラン、そんなに泣くと目が腫れてしまうぞ。あぁ、擦ってはいけない、余計に腫れてしまう」
「んぅ、、、ごめん、なさい」
「謝らなくてもいい、ほら行こう」
「ん」
優しい二人に自然と微笑みが溢れる。まだ若干ぎこちないがそれでも微笑むフランはそれはもう可愛らしく兄二人をよくよく悶えさせる。
応接間に入ると陛下とモアナ国の国王らが話し合っていた。フランたちがつくとアルディナの言う通り怒っている様子はなく、優しく微笑んでくれた。
「お久しぶりです。フラン、こちらがモアナ国の国王であらせられるグリエルド・ウィル・モアナ様だ」
「!アレリア国第三王子フラン・ルイス・ディ・アレリアです」
「そう、畏まらずとも良い。フラン王子此度は我が国の守護神であられるロウベリアン様を救っていただいたことモアナ国を代表してお礼申し上げる」
「!あ、え、っと」
当たり前のことをしただけなのにお礼を言われるとは思わずどうすればいいのかわからない。助けを求めるように陛下や兄らを見ても優しく微笑んでいるだけで助けてくれる様子は全くない。
「、、、はい」
「謝礼金はもちろん、何か欲しい物でもあればなんでも言ってくれ」
「!?い、いらない、です」
「そう言わず、何かないか?宝石が好きと聞いたぞ。世界のありとあらゆる宝石を集めても良い。なんでも言ってくれ」
「、、、、」
「むう、聞いてはいたが本当に無欲なのだな、まぁ無理にとは言わんが謝礼は受けっとってくれ、とりあえず色々と送っておく。これはモアナの失態を救ってくれたことによる我が国の総意なのだ。断ってくれるなよ」
ちらりと陛下を見ると小さく頷いているのを見て渋々了承した。
「では、次の話に移ろう。、、、今代のロウベリアン様についてだ」
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