巻き戻った王子は幸せを掴む【三章完結】

そろふぃ

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3章 不識と無情

1話 

アレリア国に帰るとそこまで離れていなかったはずがとても懐かしく思えた。前を思うとこの国は怖い場所のはずが帰ってみると少しホッとするのは何故なのだろうか。

レイのことは一部のものにしか知らせず他のものには希少な魔物として保護という形で皇太子がプレゼントし、第三王子のペットとすることにしたと報告してある。初めは神をペットにするなどとも言い合ったのだが本人がそれでいいというのでそうすることにしたのだ。
皇太子がプレゼントしたとあれば手を出すことはしないだろう。

今日は外でお茶を飲みつつ本を読み、途中でアリアの手作りお菓子を食べながら過ごしていた。レイももちろんそばにいて、起きている時は本を読んでとせがむので読んでたり、聞き終わるとフランの見える範囲の庭で虫たちを追いかけたりなどと遊んでいる。

「フラン様」

「ん?」

アリアに呼ばれ顔を挙げるとこちらではなく違う方向を見ていていつもならしない行為に不思議に思いながらも同じようにそちらを見ると父の側近であるピエールがこちらに向かっていた。

ピエール・ファルメリアは公爵の位を持つファルメリア公爵家次男であり、父とは古くからの友人で今は父を側で支えるとても優秀な人だ。そしておそらく一番にフランを嫌っているであろう人でもある。それもそのはずだ彼の姉であるエリアルディア・ファルメリアはフランの母で、兄弟の中で最も母に似ているのがフランだ。そんな彼女に似ている顔で悪行をするフランを気にいるはずがない。

そのこともあり、フランにとっては叔父に当たるが彼と話したこともなければ顔を合わせるのも数えるほどしかないはずだ。陛下や他の者たちも彼の心情を察しているのだろう。まして大切な姉が産んだ子供が見るに絶えないような人間に育ってしまえば耐えることなどまず無理だろう。

そんな男がなぜと心では驚きすぎて荒れているがなんとか顔には出さずこちらに来る男を自と眺めていた。

「フランお久しぶりだね」

「、、、お、久しぶり、、、叔父様、、、」

「!、、、えぇ、お父上がお呼だ。こちらへ」

「、、、」

穏やかな顔が逆に怖いが父様が呼んでいるのなら断ることはできないだろう。
不安だがとりあえずついていくことにした。

「よくきたなフラン」

「はい、、、」

「ふっ、叔父がお前を迎えにいったことが怖かったのか?まぁ今まで交流もなかったのだから仕方ないな。けどわかってくれ、こいつも色々自制しているんだ。お前にあえばこいつの面目なんぞみるみる崩れていくぞ」

「何をいう。そんなことはない。たとえどんな貶められようとも私に口論で勝てるものなどいるはずがないだろう」

「?あの、、、」

「どうした?」

「えっと、、、叔父様はその、、、俺のことが嫌いなのでは?」

「なっ訳ないだろう!?こんな、こんな可愛い甥っ子をどうやって嫌いになれというんだ!!このクソ野郎がお前を避けていた時もお前が生まれてからこのかたお前を嫌ったことなどあるか!ただ会ったら可愛すぎて舐めちゃいそうだから自制していただけだ!お前の兄貴も昔は可愛かったのに今じゃこいつに似てひねくれちまって!姉さんのかけらも感じないし!俺の癒しはもうフランしかいないんだよ!!」

矢継ぎ早に言われ呆気に取られてしまう。今この場にはフランと陛下とピエールしかいない。つまりクソ野郎とかは陛下でただの側近が陛下にそんな口で聞いてもいいのか。それ以前に嫌っていなかったことが何よりも驚きだった。

「そろそろ限界そうだったんでな、合わせることにした。これ以上合わせないと犯罪者にしてしまいそうだ。それとフラン、お前にも聞きたいことがあってな、、、」

「?聞きたいこと?」

「首傾げるの可愛すぎかよ!!」

「お前ちょっと黙ってろ。はぁ、これからのことだ」

「!これから?」

「あぁ、フラン、私はお前の意思を尊重したい。これからお前がどのように歩んでいくのか私はその手助けはするつもりだがその道を歩むのはお前自身だ。お前は何を成し遂げたい?」

「、、、」

いずれは聞かれると思っていた。前は4年ほど後に聞かれていたが、未来が変わり彼らとの距離が少し縮まった今聞かれろのは早くなるとは思っていたがこうも早いとは思っていなかった。

「、、、俺には知識も、力もない」

「、、、」

「でも、それでも、俺も兄様たちのようにこの国のために何かしてみたい、、、です」

「そうか」

満足そうに頷く陛下の横で顔に手をあてて天井を見上げている叔父は気にしてはダメなのだろう。

「ならばまずは色々知ることから始めよう」

「?」

「お前の兄弟たちは各々自分の力に見合った仕事をしている。その仕事をまじかで見てみよ。言うなれば社会勉強だな。ルディアンのところは少々危険だから、しょうがなくこいつをつけるが、、、身の危険を感じたらみじかにいる人に必ず助けを呼ぶんだいいな?」

「は、はい」

「んなことなどするわけないだろう!!」

口喧嘩をする二人を珍しく眺めつつ言われたことを考えていた。皇太子の仕事も戦略家である兄上の仕事も騎士の仕事も音楽家の仕事も全て意味のある仕事だ。その仕事は才能もあるが絶え間ない努力の上で掴み上げたもののはずそんな仕事を見にいって邪魔にならないだろうか、、、。

「フラン」

「!は、はい」

「難しく考えなくて良い。お前の視点で考えてゆけばいいのだ。ゆっくり進めばいい」

「!はい、、、、ありがとう、、、ございます」

「グッフッ!可愛い!!」

「お前は、、、はぁ」

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