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3章 不識と無情
5話
来てしまったその日に少し体が重いが兄弟のお仕事を知るのはいい機会なので行きたい気持ちと行きたくない気持ちで少々不安げな顔をしてしまっている。悪い人ではないとは思うがなんともいえない背筋がヒヤリとする感覚がするのだ。
「よろしくお願いしますね。フラン王子」
「ぁい、、、」
「ふふふ」
「!?、、、」
「ではまずこちらへ」
少しだけ離れ、レイをいたくない程度にギュッと抱きしめながらエミナーザの後をついて行った。
「こちらは手紙の分別をする場所ですね簡単にいうと」
「手紙?」
「はい、王族に来た私的な手紙から交易の手紙まで色々ですね。民の意見箱に入っていた手紙などもこちらに回ってきて分別します。分別し適切な場所へ運びますが大抵はレイドルト様のものへ行きますね」
「!兄上のところに、、、」
レイドルトにはある程度の権力を与えられているため国同士の新たな交易以外の手紙の返答は任せれているらしい。
「次ですね、ここは研究所です」
「?研究?」
「えぇ、魔法から薬物、医療、科学色々な研究をレイドルトと陛下の元行っております。あのお方は頭はいいので、各方面の知識を有しているのです」
「すごい、、、」
「えぇ、すごいことなのでしょうが彼の性格がそれを台無しにしているのですよね、、、」
「?兄上は優しい人」
そう言うと何やら可哀想な人を見るような温かい目で見られてしまう。よくわからずに首を傾げているとあなた様はそれでいいとよくわからないことを言われてしまった。
その後色々と見回ったが多すぎて覚えられる気がしなかった。彼女曰く王子で一番仕事量が多いのは実務以外も全て含めればレイドルトなのだそうだ。基本的に皇太子の方が忙しいイメージがあったが彼が忙しいのは移動時間が長いせいもあるらしい。彼の場合赴くような仕事が多いそうだった。
「では最後にお兄様の執務室にいきましょうか?」
「!うん」
そこまで離れていなかったのかすぐにつくことができた。
「レイドルト王子お連れしまし」
言い切る前に扉が開き、満面の笑みのレイドルトに迎えられた。
「よく来たな!さぁ入ってくれ、お菓子もお茶も用意してある」
「、、、!アリア」
「お前が前にメイドのお菓子を美味しいと言っていたからな作ってもらった。、、、しょうがないから、本当は嫌だったがまぁ案内の礼だお前のも用意したぞ」
「安心しなさい。用意してなかったとしてもお前のを奪ってフラン王子とおしゃべりするつもりですから」
「このクソアマ、、、」
「ふふ、今の言葉を婚約者殿に聞かせたらどうなるか、、、実物ですね」
「くっ!」
「さぁ、フラン様、こちらへ。ガトーショコラを用意しました。たくさん歩いてお疲れでしょう?ホットココアも用意しておりますよ」
「!ホットココアに」
「生クリームももちろんついております」
「ん」
ホッと一息ついて美味しいお菓子と甘いココアに癒される。
「俺の仕事場はどうだった?」
「えっと、色々なことをしていて驚いた。、、、こんな忙しいなんて思わなかった、、、」
「そうだろう!まぁ俺一人で回しているわけじゃないからすごく忙しいってわけでもないけどな。今は戦争もないしな」
いつも会う兄は疲れた様子を見せないし、事実疲れていないのだろう。それだけ多くのある仕事をより効率的に捌いていると言うことなのだろうか。自分には一生真似できなさそうだ。
「、、、」
「?どうした?何か悩みがあるならお兄ちゃんが聞いてやるぞ?」
「うわ~」
甘い声で言うレイドルトにエミナーザが思いっきり顔を歪めて距離をとった。
「お前、、、そろそろ王族侮辱罪で捕まえてやろうか」
「安心しろ今のを見たら皆私は無罪というわ」
「この女、、、はぁ、、、フラン?」
「兄上、、、」
「大丈夫、なんでも言ってごらん」
「ルディアンのところ見て来た、、、今日兄上のお仕事も見て、、、でも俺にはお手伝いできる気がしないから、、、役に立てない」
「フラン、、、ルディアンはそもそも戦闘狂で仕事というより遊び感覚に近いからお手伝いも何もないと思うが、、、。フラン、俺も初めからなんでもできたわけではないぞ?」
「?」
「お前の歳の頃にがむしゃらにやって兄上、お兄様に近づきたくて頑張ったんだ。でもあの人はなんでも完璧にこなしてしまうからな。俺は運動方面は全然ダメだったからお兄様のお手伝いができるように知識をつけて話術も磨いて今の俺がある。小さい頃から全部できていたわけではないよ。それは俺もお兄様だってそうだ。今お前は考える時間とそれにみやった学ぶ時間がいる。どれだけ厳しいものでも諦めずにがむしゃらになってやればいずれ見えてくるものがあるはずだ」
「、、、、ん。頑張る」
「あぁ、頑張れ!俺はお前が決めたことであるなら全力でサポートしよう」
レイドルトの心からの励ましに俺はもうしたを向くのはやめようと思えた。使命が完遂できた後この国の役に立てるように、、、。
「よろしくお願いしますね。フラン王子」
「ぁい、、、」
「ふふふ」
「!?、、、」
「ではまずこちらへ」
少しだけ離れ、レイをいたくない程度にギュッと抱きしめながらエミナーザの後をついて行った。
「こちらは手紙の分別をする場所ですね簡単にいうと」
「手紙?」
「はい、王族に来た私的な手紙から交易の手紙まで色々ですね。民の意見箱に入っていた手紙などもこちらに回ってきて分別します。分別し適切な場所へ運びますが大抵はレイドルト様のものへ行きますね」
「!兄上のところに、、、」
レイドルトにはある程度の権力を与えられているため国同士の新たな交易以外の手紙の返答は任せれているらしい。
「次ですね、ここは研究所です」
「?研究?」
「えぇ、魔法から薬物、医療、科学色々な研究をレイドルトと陛下の元行っております。あのお方は頭はいいので、各方面の知識を有しているのです」
「すごい、、、」
「えぇ、すごいことなのでしょうが彼の性格がそれを台無しにしているのですよね、、、」
「?兄上は優しい人」
そう言うと何やら可哀想な人を見るような温かい目で見られてしまう。よくわからずに首を傾げているとあなた様はそれでいいとよくわからないことを言われてしまった。
その後色々と見回ったが多すぎて覚えられる気がしなかった。彼女曰く王子で一番仕事量が多いのは実務以外も全て含めればレイドルトなのだそうだ。基本的に皇太子の方が忙しいイメージがあったが彼が忙しいのは移動時間が長いせいもあるらしい。彼の場合赴くような仕事が多いそうだった。
「では最後にお兄様の執務室にいきましょうか?」
「!うん」
そこまで離れていなかったのかすぐにつくことができた。
「レイドルト王子お連れしまし」
言い切る前に扉が開き、満面の笑みのレイドルトに迎えられた。
「よく来たな!さぁ入ってくれ、お菓子もお茶も用意してある」
「、、、!アリア」
「お前が前にメイドのお菓子を美味しいと言っていたからな作ってもらった。、、、しょうがないから、本当は嫌だったがまぁ案内の礼だお前のも用意したぞ」
「安心しなさい。用意してなかったとしてもお前のを奪ってフラン王子とおしゃべりするつもりですから」
「このクソアマ、、、」
「ふふ、今の言葉を婚約者殿に聞かせたらどうなるか、、、実物ですね」
「くっ!」
「さぁ、フラン様、こちらへ。ガトーショコラを用意しました。たくさん歩いてお疲れでしょう?ホットココアも用意しておりますよ」
「!ホットココアに」
「生クリームももちろんついております」
「ん」
ホッと一息ついて美味しいお菓子と甘いココアに癒される。
「俺の仕事場はどうだった?」
「えっと、色々なことをしていて驚いた。、、、こんな忙しいなんて思わなかった、、、」
「そうだろう!まぁ俺一人で回しているわけじゃないからすごく忙しいってわけでもないけどな。今は戦争もないしな」
いつも会う兄は疲れた様子を見せないし、事実疲れていないのだろう。それだけ多くのある仕事をより効率的に捌いていると言うことなのだろうか。自分には一生真似できなさそうだ。
「、、、」
「?どうした?何か悩みがあるならお兄ちゃんが聞いてやるぞ?」
「うわ~」
甘い声で言うレイドルトにエミナーザが思いっきり顔を歪めて距離をとった。
「お前、、、そろそろ王族侮辱罪で捕まえてやろうか」
「安心しろ今のを見たら皆私は無罪というわ」
「この女、、、はぁ、、、フラン?」
「兄上、、、」
「大丈夫、なんでも言ってごらん」
「ルディアンのところ見て来た、、、今日兄上のお仕事も見て、、、でも俺にはお手伝いできる気がしないから、、、役に立てない」
「フラン、、、ルディアンはそもそも戦闘狂で仕事というより遊び感覚に近いからお手伝いも何もないと思うが、、、。フラン、俺も初めからなんでもできたわけではないぞ?」
「?」
「お前の歳の頃にがむしゃらにやって兄上、お兄様に近づきたくて頑張ったんだ。でもあの人はなんでも完璧にこなしてしまうからな。俺は運動方面は全然ダメだったからお兄様のお手伝いができるように知識をつけて話術も磨いて今の俺がある。小さい頃から全部できていたわけではないよ。それは俺もお兄様だってそうだ。今お前は考える時間とそれにみやった学ぶ時間がいる。どれだけ厳しいものでも諦めずにがむしゃらになってやればいずれ見えてくるものがあるはずだ」
「、、、、ん。頑張る」
「あぁ、頑張れ!俺はお前が決めたことであるなら全力でサポートしよう」
レイドルトの心からの励ましに俺はもうしたを向くのはやめようと思えた。使命が完遂できた後この国の役に立てるように、、、。
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