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3章 不識と無情
6話
レイドルトの仕事場には2週間ほど滞在し、終わる頃には少し資料の仕分けを手伝うことができるほどには職場の人たちとも打ち明けていた。レイドルトの職場は良くも悪くも個性的な人が多くフランのことも怖がらず話しかけてきた。フランの大柄な男性が苦手なことも知っているようで一定の距離以上はあまり近付いてこず慣れてきてから隣にたつようにと気遣いもしてくれてフランも少しずつだが心を開くようになったのだ。
「あぁーーー!今日からフランが来ないと思うと仕事に手がつかない、、、もうここで良くない?俺のところで癒し担当としていてよくないか?」
「ダメに決まっているでしょう。フラン王子は次、ベルリア王女のところにいくんだから」
「それはわかってはいるがっ」
ぐだぐだと嫌がっている兄を、ここにきてからある程度慣れてしまったフランは苦笑しながら見ていた。
「フランだって俺と離れたくないだろう!?」
「え?え、えっと」
「そこは“俺もお兄ちゃんと離れたくない”って即答してほしかった!!」
咽び泣く兄にどうしたらとオロオロするフランだがエミナーザにすかさずこれが正常なので気にしなくていいと言われたので大丈夫?だろう。
泣く泣く見送ったレイドルトよそれを叩きながら仕事場へ戻すエミナーザは今はもう慣れ親しんだ光景だ。初めの頃はこんなことを従兄弟であろうと王族である兄にしていいのかと不安に思ったが兄も周りのものもそれを許しているのだフランが何か言うことではないだろう。
長くも短い期間だったがそれなりに楽しくもし結婚せずこの国に残るようなことがあればレイドルトの下で働くのもいいのかもしれない。
「フラン様!おかえりなさいませ」
「ん」
「今日でレイドルト様のところは最後ですね」
「、、、、うん」
若干寂しそうな顔ををしていうフランにアリアはいい傾向だなと優しげな目線を向ける。他のものが見ても些細な表情の変化にしか見えないがアリアにはその機微がわかるのだ。
「ふふ、お暇な時にレイドルト様の元を訪れるのもいいのかもしれませんね。きっとお喜びになります」
アリアがそう言うとフランは寂しそうな顔から嬉しそうに顔をきらめかせている。
「、、、でも、急に行ったら迷惑、、、かも」
「そこは私がレイドルト様にお聞きしに行きます。フラン様はご家族にお会いになりたい時、私に仰ってくれればいつでも皆様方の用事をお聞きしに行きますよ」
「、、、いいの?」
「はい、もちろんです」
「じゃあ、、、その時は、お願い」
「はい!」
照れくさそうにいうフランに今日の茶菓子を出して満足そうに微笑むアリアだった。
「あぁーーー!今日からフランが来ないと思うと仕事に手がつかない、、、もうここで良くない?俺のところで癒し担当としていてよくないか?」
「ダメに決まっているでしょう。フラン王子は次、ベルリア王女のところにいくんだから」
「それはわかってはいるがっ」
ぐだぐだと嫌がっている兄を、ここにきてからある程度慣れてしまったフランは苦笑しながら見ていた。
「フランだって俺と離れたくないだろう!?」
「え?え、えっと」
「そこは“俺もお兄ちゃんと離れたくない”って即答してほしかった!!」
咽び泣く兄にどうしたらとオロオロするフランだがエミナーザにすかさずこれが正常なので気にしなくていいと言われたので大丈夫?だろう。
泣く泣く見送ったレイドルトよそれを叩きながら仕事場へ戻すエミナーザは今はもう慣れ親しんだ光景だ。初めの頃はこんなことを従兄弟であろうと王族である兄にしていいのかと不安に思ったが兄も周りのものもそれを許しているのだフランが何か言うことではないだろう。
長くも短い期間だったがそれなりに楽しくもし結婚せずこの国に残るようなことがあればレイドルトの下で働くのもいいのかもしれない。
「フラン様!おかえりなさいませ」
「ん」
「今日でレイドルト様のところは最後ですね」
「、、、、うん」
若干寂しそうな顔ををしていうフランにアリアはいい傾向だなと優しげな目線を向ける。他のものが見ても些細な表情の変化にしか見えないがアリアにはその機微がわかるのだ。
「ふふ、お暇な時にレイドルト様の元を訪れるのもいいのかもしれませんね。きっとお喜びになります」
アリアがそう言うとフランは寂しそうな顔から嬉しそうに顔をきらめかせている。
「、、、でも、急に行ったら迷惑、、、かも」
「そこは私がレイドルト様にお聞きしに行きます。フラン様はご家族にお会いになりたい時、私に仰ってくれればいつでも皆様方の用事をお聞きしに行きますよ」
「、、、いいの?」
「はい、もちろんです」
「じゃあ、、、その時は、お願い」
「はい!」
照れくさそうにいうフランに今日の茶菓子を出して満足そうに微笑むアリアだった。
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