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3章 不識と無情
13話
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最初こそ何やら黒いオーラの出ていた部屋からはボソボソと何やら声が聞こえていたのだが、途中からはなにも伺えず、ただ周りが、それに加えルディアンまでもプルプル震え、汗を滝のように流しているのが不思議だった。そっとロイドに伺ってみても首を振って、大丈夫ですとだけ言った。そして、30分ほどたったころようやく部屋から出てきた兄様はとってもいい笑顔でこちらに歩み寄ってきた。怪我がないことにほっとしているとやっぱり何やら周りにいるものたちの顔色が悪い。
「?、、、兄様、怪我はない?、、、」
心配そうに見つめるフランにアルディナは優しそうに微笑みを返した。
「ん?ふふ、俺は大丈夫だよ。情報も色々聞けたしね。皆、俺は一度国へ戻り情報を陛下と共有させる。第二騎士団以外の団員は残り警備を続行せよ!」
「「「はっ!!」」」
「フラン、こんなことになってしまっては仕方ない。君も国へ戻ろう」
「う、うん」
魔族との新たな戦争が始まろうとしている。そんな一大事にお仕事の見学なんてしていられるはずがない。今のフランは国王の代理という立場だがこうなってしまっては致し方ない。この場所ですらこうなってしまっているのだ。国はすでに落とされてしまっていてもおかしくはないかもしれない。
「皇太子殿下、転移陣をお使いになられますか?」
「いや、何か陣に罠を仕掛けられている可能性も考えられる。しかたがないが私は馬で先に向かう、お前たちはフランを連れ安全にしかしできる限り急いで国に戻るんだ」
「っは」
「ルディアンここは任せたぞ!転移陣からは出来る限り目を離すな。近づいてくる人影があればそれがどんな容姿であれ疑え」
「了解!じゃなくて、承知しました皇太子殿下!」
「では私は先に行く。ロイド、フランを頼んだぞ」
「はい。私の命に変えてもお守りします」
ロイドの覚悟を確認して、兄様は数人の部下を連れて国へと戻っていった。各自自分の勤めに戻っていきフランたちも国へ戻るため馬車に乗り込んだ。
「では出発します」
「はい。ルディアン、、、あの、気をつけて、、、」
「!ふ、ふん!俺は魔族如きに負けるかよ」
「、、、それでも、心配だから、、、」
「、、、っだぁ!もう!わかったよ!無傷で帰ってやるよ!そしたらなんかご褒美くれよな!!」
「!うん!」
顔を赤くしながらも子供っぽく告げられたそれは弟の初めての約束、未来の約束だった。無傷は流石に無理かもしれないけれど生きて帰ってきてくれればそれだけでもういい。フランには何もできない自分が惨めでただ城で彼らが無事に帰ってくることを祈り待つことしかできないのだから、、、。
* * *
14話も今日の深夜0:00に公開します
「?、、、兄様、怪我はない?、、、」
心配そうに見つめるフランにアルディナは優しそうに微笑みを返した。
「ん?ふふ、俺は大丈夫だよ。情報も色々聞けたしね。皆、俺は一度国へ戻り情報を陛下と共有させる。第二騎士団以外の団員は残り警備を続行せよ!」
「「「はっ!!」」」
「フラン、こんなことになってしまっては仕方ない。君も国へ戻ろう」
「う、うん」
魔族との新たな戦争が始まろうとしている。そんな一大事にお仕事の見学なんてしていられるはずがない。今のフランは国王の代理という立場だがこうなってしまっては致し方ない。この場所ですらこうなってしまっているのだ。国はすでに落とされてしまっていてもおかしくはないかもしれない。
「皇太子殿下、転移陣をお使いになられますか?」
「いや、何か陣に罠を仕掛けられている可能性も考えられる。しかたがないが私は馬で先に向かう、お前たちはフランを連れ安全にしかしできる限り急いで国に戻るんだ」
「っは」
「ルディアンここは任せたぞ!転移陣からは出来る限り目を離すな。近づいてくる人影があればそれがどんな容姿であれ疑え」
「了解!じゃなくて、承知しました皇太子殿下!」
「では私は先に行く。ロイド、フランを頼んだぞ」
「はい。私の命に変えてもお守りします」
ロイドの覚悟を確認して、兄様は数人の部下を連れて国へと戻っていった。各自自分の勤めに戻っていきフランたちも国へ戻るため馬車に乗り込んだ。
「では出発します」
「はい。ルディアン、、、あの、気をつけて、、、」
「!ふ、ふん!俺は魔族如きに負けるかよ」
「、、、それでも、心配だから、、、」
「、、、っだぁ!もう!わかったよ!無傷で帰ってやるよ!そしたらなんかご褒美くれよな!!」
「!うん!」
顔を赤くしながらも子供っぽく告げられたそれは弟の初めての約束、未来の約束だった。無傷は流石に無理かもしれないけれど生きて帰ってきてくれればそれだけでもういい。フランには何もできない自分が惨めでただ城で彼らが無事に帰ってくることを祈り待つことしかできないのだから、、、。
* * *
14話も今日の深夜0:00に公開します
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