両翼少年協奏曲~WINGS Concerto~【腐女子のためのうすい本】

さくら怜音/黒桜

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五冊目 恋愛相談には危険がいっぱい!? ~えっちな先生いかがですか

……⑨ ♡

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「はっ……あ、ンンッ……や……あ、ぅあ……っ、も……やめ……っ」

何度懇願しても、保と晴樹の愛撫は終わらない。
胸、首、お尻、腹に太ももに大事な股間の前後まで。甘いシロップの香りがする潤滑ローションをたっぷり垂らされ、全身くまなく舐め回されて、光は今にも発狂しそうになっていた。
何度も襲い掛かる快感に身を捩り、遠慮なく精を吐露してしまう。出しすぎてそのうち止まらなくなったそれは、まるで水のように腹の上を伝い落ちていく。物足りなくて自分で乳首を弄っていたら、面白がった晴樹に齧られてさらに腰が跳ね上がった。

「あーあ、ついにおもらししちゃった。乳首触っただけなのに。君本当に感じやすいね。最高の猫ちゃんじゃないか」
「ホント。あの奥手の勝行が開発したとは思えないんけど」
「でもこれで判明したね、タモツ。彼がネコって納得した?」

少し不満げにため息をつきつつ、保は「そうね俺の負け」と呟いた。どうやら光がタチなのかネコなのかで、二人はくだらない勝負をしていたらしい。

「勝行はノンケでしょ。どう考えてもハルみたいなエロバカわんこの光が無理やり絆したんだとばかり……」
「さりげなく俺の事ディスってる?」
「気のせいよ」
「にしても、後ろの具合の良さからして絶対に素人じゃないよ、まだ若いのに。ねえ君、こんなに厭らしい身体で、一体何人の男を誑かしてきたの……?」
「んあああっ……」

意地悪っぽく囁く晴樹の舌に耳裏の筋をついとなぞられ、拡がった後孔には遠慮なく数本の指を埋め込まれた。期待以上の刺激に声を弾ませると同時に、ぞくぞくする感触に負けてまた先端から勢いよく何かが零れ出ていく。

「ねえ、指入れただけでトコロテンだよ。マジどんな素質」
「あ……あああ……ごめ……ごめんなさ……ごめんなさい……もう……いやだぁ……」
「あれあれ、さっきまでの威勢はどうしちゃったのさ。可愛いからいいけど。なんか俺、悪者になっちゃった気分」
「高校生に手を出してる時点で十分悪い男よ……。それよりちょっと待ってハル。この子、以前ヤクザ稼業のスポンサーに誘拐されて、暴行被害に遭ったらしいのよ。思い出したわ……だからネコっていうよりは」
「ふうん……そうか、なるほど。なら慎重に可愛がってあげないと。もしそこで辛い思いをしたのなら、心の傷を抉ってしまうね」
「そうね。……んっ……ぁあん……ハルぅ……ソレ、もっと」

光の身体を弄びつつ、保と晴樹同士も全裸で絡まり互いを愛撫し合うオーラルセックスを楽しんでいた。だが二人がどんな会話をしているのか、既に達しすぎて朦朧としている光の思考にはいまいち入ってこない。与えられる快感に何の抵抗もできず、ただただ喘ぐばかりだ。

「ほら光、俺たちのラブラブセックスがどんなものなのか、見てみたかったんでしょう?」
「目を凝らしてよく見ないと。君一人でイキまくってるんじゃあ、勉強にならないよ」

確かにそう言った。
恋人同士でするセックスと、自分の知るそれがどう違うのか。保のいう【大人の性教育コーナー】とやらで学べと言われ、試しに質問してみたところ、ただただ二人から甘ったるい愛撫ばかりを与えられ、今に至る。
涙を零しながらもういやだと保の腕を引くと、優しく髪や頬を撫でさすられる。それすら気持ちよすぎて、鼻から甘ったるい声を零してしまう。保はまるで母親のように光の頭を優しく抱え、耳元で囁く。

「本当に嫌だと思ってる? 気持ちよくはなかった? 正直に答えてみなさい。大丈夫、相手を思いやることが大事だからね。本気で嫌ならもうこれ以上はしない」
「……はっ……はぁっ……うっ……」

何もかも見透かされている気がする。光はうまく回らない思考を張り巡らせるよりも、素直にあるがままを吐き出す方が楽だと思った。それがどんなに己のプライドを傷つけるとしても、少なくとも勝行に迷惑をかけることにはならないはずだ。――きっと……。

「きもち……よすぎて……しにそ……」

荒れる呼吸の向こう側から必死に言葉を紡ぎ出す。くたくたに蕩けたその顔は、大人たちの理性をも吹っ飛ばしてしまったようだ。
可愛いなあと喜ぶ晴樹が、大きくしなった己の象徴を解れた保の中に突き入れ、抽挿し始める。それを気持ちよさげに受け入れる保は、揺れる身体を光に絡ませたまま、その唇に吸い付いた。

「んっ……んん……ぅ……っ」

じゅるると音を立てて吸い上げ、ねっとり舌を絡ませてくる保のキスは甘ったるい蜜の香りがする。別に今まで保とキスしたことがないわけではない。けれどこんなに激しくも厭らしい行為など、彼に憧れている勝行に見られてはいけない気がして、光は懸命に抵抗して保を押し返した。
だが保はその程度では怯まなかった。

「……っはぁ……恋人同士のセックスがどんなものなのか……知りたがったのはお前でしょ……? キスも大事な恋人同士のセックスのひとつよ」
「……ぇ……キスも……?」
「勝行とだって、いつもしてるでしょう?」

保は背後から片手で抱きしめる晴樹の方に顔を寄せ、見せつけるように情熱的なキスを始めた。背面座位の体制になり、自ら腰を上下させる保が吐息を零しながらベッドをぎしぎしと揺らしていく。
自分の目の前で気持ちよさそうにまぐわう二人が羨ましくなった光は、思わず起き上がり、保の腕にしがみついた。

「おれ……俺もうしろ……いれたい……いれ……てぇ」
「ははっ……光くん、前だけじゃ物足りない?」
「たりな……足りない……後ろ……もっかい……」

口からするする零れ出る欲望は、性欲旺盛な大人たちすらも驚くほど素直だった。だめよコウコウセイ、とその頬に口づけながら、保は再びローションまみれの光の肌に指を這わせ、ひくついた後孔へと挿し入れた。待ち望んでいた刺激に思わず甲高い声を上げて保にしがみつくと、互いの前張り同士が擦れ合って更なる快感が再び光に襲い掛かる。
「三人で気持ちよくなろうねえ」と舌なめずりをする晴樹が、抱き合う二人を押し倒して上から腰を打ち付けた。
止まらない獰猛な大型犬のプッシュが二人の猫を揺らす。片腕でしか使えない代わりに、全体重をかけて前立腺を刺激され、挟まれた保からも甘ったるい喘ぎ声が止まらなくなる。

「はあっ……はあっ……可愛い……かわいいよ、タモツと光くん……っ」
「ぁああーっ、あ、うぁ……あ…っ……」


もう何も考えられなかった。ただただ快楽を貪る動物になり果てた大人たちに翻弄されるがまま、光は何度目かの欲を吐き出し、果てた。
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