55 / 252
第三章 建国
第二十一話 魔物に追われて
しおりを挟む
僕が堀と下水を作り終わり一週間がたったある日、アステリアへ帰ってくるときに助けた冒険者の馬車が駆け込んできた。
「門を開けて~」
助けてからだいぶたっていたので魔物がうろついていたみたい。一度街に戻ってまじないをしてもらう事はしなかったみたい。まじない料っていくらくらいなんだろう?。
助けるのはいいんだけど、こう何度も周りに迷惑をかける人達だと何だかね。
ドドン!!
「間に合った~」
「ああ、しかし。もうウィーリーさんの依頼はうけんからな」
「そうね」
冒険者達が外から街に入る瞬間、門が閉められる。門はとても大きく上に持ち上げるタイプだ。凄く重いはずなんだけどアステリアの住人ならば二人で大丈夫、たぶん一トンはあるはずなんだけどね。
そして冒険者達はウィーリーさんの文句を口にして馬車からウィーリーさんの荷物を運んでいく。
「やあ、お久しぶり。早速で悪いんだけど、外の魔物はどんな感じですか?」
「あ!、ジーニ様。すいません、ウィーリーさんのせいでこんな事に」
「いえいえ、大丈夫だよ。それで魔物は?」
ウィーリーさんは商人だ。そういうやりくりをしてこその商人だし、しょうがないよね。まあ人死にが出てたら本気で怒ってたけど。
「魔物はゴブリンとオークの混合部隊です。あいつら人間を見るとすぐに襲ってきて徒党を組むんです」
「だけど変ね。数が多すぎるわ」
剣と盾を持つルーザと杖を持つエルサが話す。エルサが言うにはこの数をまとめるにはある程度のレベルの魔物がいなくちゃ無理なんだってさ。ゴブリンキングかオークジェネラル位いないと無理とか話してる。
「へ~そうなんだね。じゃあ皆さんは手続きをしていてください。僕は偵察をしてみますので」
「あっ、待ってください。アステリアではお医者さんはいますか?」
「え?誰か怪我したの?」
「ええ...」
エルサさんは俯いた。そして馬車の方へと視線を向ける。
「今ウスハが看病しているのだけど。どうやら矢に毒を塗られていたみたいで」
ゴブリンはこの世界ではほぼ最弱。だが中々に賢い、わざと錆びた矢じりを使ったりそこら辺の蟲を潰した物をつけたりして攻撃してくるらしい。そしてアスハさんがそれを肩に受けて今正に生死を彷徨っているみたい。
「そうだったんですね~。じゃあ僕が」
「ええ!?回復魔法を使えるんですか?」
「アイ!」
僕は子供らしく手を上げて応える。するとエルサさんはまるで子パンダに目を奪われる人の様に目を輝かせた。
「姉さん、どうしたんですか?」
「はっ!、いえ、何でもないわ」
「?、じゃあ行きましょうか」
ルーザさんに肩を叩かれて我に返ったエルサさん。馬車へと僕たちは行くと薄っすらと苦しむ声が聞こえてきた。
「ううう。苦しい....」
「お姉ちゃん...」
とても苦しそうに声をもらすアスハさんにウスハさんが手を握って心配している。アスハさんの握る力が強いのかウスハさんの手に血が滲んでいる。
「大丈夫ですか?すぐに楽にしますから。[キュア]」
「え!?」
ウスハさんは僕が回復魔法を唱えると驚いた。アスハさんはとても穏やかな顔で眠りにつく。僕は更に[ヒール]をかける。
「凄い....加護なしなのに」
ウスハさんは僕に驚いている。加護なしを蔑む人ではないけどやっぱりどこかで加護なしを下に見ていたんだろうな。
思わず口にだしてしまったようで口を抑えて俯いて後悔している。
「大丈夫だよ。僕は加護なしだけどみんなよりも強いし器もでっかいんだから。でもアステリアの人達にはあんまり聞かせないでね。彼らも強いけど僕は彼らが差別されるのは見たくないから」
僕がそういうとウスハさんは俯いたままコクリと頷いた。
「..すみません、ジーニ様。ウスハはそんなつもりじゃなかったんです」
寝込んでいたアスハさんが言葉を絞り出すように話す。まだ回復したばかりだから頭が回らないようだ。でも彼女はウスハさんを庇う様に言葉をつなぐ。
「私達の親は加護なしだったんです。ですから昔から加護なしの扱われ方を見ていて....ですからジーニ様のような加護なしがいる事にびっくりしただけなんです」
アスハさんは言葉を紡ぎ終わると悲しそうに俯いた。ウスハさんも同様に俯いている。どうやら僕が不敬罪か何かで罪をおおうとすると思っているみたい。なので安心させる言葉をかける、
「大丈夫だよ。こんな世の中だもの、しょうがないよ。実際に加護なしっているのはとても弱い存在だからね。人間ってどうしても自分よりも弱い存在を蔑むものだからね」
とても聡い事を僕が話すとその場にいた全員が目を見開き僕を見据える。
「魔物の大群が来たぞ~」
外からそんな声が聞こえてくる。城壁は完璧だけど堀はまだ水が通っていない。武器も剣槍弓と投石くらいしかないのですぐに行かないと、
「こんなことしている間にも魔物の群れが来たみたい。じゃあアスハさん、お大事にね。開いている家ならどれ使ってもいいから。今の所宿屋もないし」
僕はアスハさん達にそう声をかけて城壁の方へと飛んでいった。みんなポカンとしていたけど大丈夫かな?
「門を開けて~」
助けてからだいぶたっていたので魔物がうろついていたみたい。一度街に戻ってまじないをしてもらう事はしなかったみたい。まじない料っていくらくらいなんだろう?。
助けるのはいいんだけど、こう何度も周りに迷惑をかける人達だと何だかね。
ドドン!!
「間に合った~」
「ああ、しかし。もうウィーリーさんの依頼はうけんからな」
「そうね」
冒険者達が外から街に入る瞬間、門が閉められる。門はとても大きく上に持ち上げるタイプだ。凄く重いはずなんだけどアステリアの住人ならば二人で大丈夫、たぶん一トンはあるはずなんだけどね。
そして冒険者達はウィーリーさんの文句を口にして馬車からウィーリーさんの荷物を運んでいく。
「やあ、お久しぶり。早速で悪いんだけど、外の魔物はどんな感じですか?」
「あ!、ジーニ様。すいません、ウィーリーさんのせいでこんな事に」
「いえいえ、大丈夫だよ。それで魔物は?」
ウィーリーさんは商人だ。そういうやりくりをしてこその商人だし、しょうがないよね。まあ人死にが出てたら本気で怒ってたけど。
「魔物はゴブリンとオークの混合部隊です。あいつら人間を見るとすぐに襲ってきて徒党を組むんです」
「だけど変ね。数が多すぎるわ」
剣と盾を持つルーザと杖を持つエルサが話す。エルサが言うにはこの数をまとめるにはある程度のレベルの魔物がいなくちゃ無理なんだってさ。ゴブリンキングかオークジェネラル位いないと無理とか話してる。
「へ~そうなんだね。じゃあ皆さんは手続きをしていてください。僕は偵察をしてみますので」
「あっ、待ってください。アステリアではお医者さんはいますか?」
「え?誰か怪我したの?」
「ええ...」
エルサさんは俯いた。そして馬車の方へと視線を向ける。
「今ウスハが看病しているのだけど。どうやら矢に毒を塗られていたみたいで」
ゴブリンはこの世界ではほぼ最弱。だが中々に賢い、わざと錆びた矢じりを使ったりそこら辺の蟲を潰した物をつけたりして攻撃してくるらしい。そしてアスハさんがそれを肩に受けて今正に生死を彷徨っているみたい。
「そうだったんですね~。じゃあ僕が」
「ええ!?回復魔法を使えるんですか?」
「アイ!」
僕は子供らしく手を上げて応える。するとエルサさんはまるで子パンダに目を奪われる人の様に目を輝かせた。
「姉さん、どうしたんですか?」
「はっ!、いえ、何でもないわ」
「?、じゃあ行きましょうか」
ルーザさんに肩を叩かれて我に返ったエルサさん。馬車へと僕たちは行くと薄っすらと苦しむ声が聞こえてきた。
「ううう。苦しい....」
「お姉ちゃん...」
とても苦しそうに声をもらすアスハさんにウスハさんが手を握って心配している。アスハさんの握る力が強いのかウスハさんの手に血が滲んでいる。
「大丈夫ですか?すぐに楽にしますから。[キュア]」
「え!?」
ウスハさんは僕が回復魔法を唱えると驚いた。アスハさんはとても穏やかな顔で眠りにつく。僕は更に[ヒール]をかける。
「凄い....加護なしなのに」
ウスハさんは僕に驚いている。加護なしを蔑む人ではないけどやっぱりどこかで加護なしを下に見ていたんだろうな。
思わず口にだしてしまったようで口を抑えて俯いて後悔している。
「大丈夫だよ。僕は加護なしだけどみんなよりも強いし器もでっかいんだから。でもアステリアの人達にはあんまり聞かせないでね。彼らも強いけど僕は彼らが差別されるのは見たくないから」
僕がそういうとウスハさんは俯いたままコクリと頷いた。
「..すみません、ジーニ様。ウスハはそんなつもりじゃなかったんです」
寝込んでいたアスハさんが言葉を絞り出すように話す。まだ回復したばかりだから頭が回らないようだ。でも彼女はウスハさんを庇う様に言葉をつなぐ。
「私達の親は加護なしだったんです。ですから昔から加護なしの扱われ方を見ていて....ですからジーニ様のような加護なしがいる事にびっくりしただけなんです」
アスハさんは言葉を紡ぎ終わると悲しそうに俯いた。ウスハさんも同様に俯いている。どうやら僕が不敬罪か何かで罪をおおうとすると思っているみたい。なので安心させる言葉をかける、
「大丈夫だよ。こんな世の中だもの、しょうがないよ。実際に加護なしっているのはとても弱い存在だからね。人間ってどうしても自分よりも弱い存在を蔑むものだからね」
とても聡い事を僕が話すとその場にいた全員が目を見開き僕を見据える。
「魔物の大群が来たぞ~」
外からそんな声が聞こえてくる。城壁は完璧だけど堀はまだ水が通っていない。武器も剣槍弓と投石くらいしかないのですぐに行かないと、
「こんなことしている間にも魔物の群れが来たみたい。じゃあアスハさん、お大事にね。開いている家ならどれ使ってもいいから。今の所宿屋もないし」
僕はアスハさん達にそう声をかけて城壁の方へと飛んでいった。みんなポカンとしていたけど大丈夫かな?
56
あなたにおすすめの小説
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
固有スキルが【空欄】の不遇ソーサラー、死後に発覚した最強スキル【転生】で生まれ変わった分だけ強くなる
名無し
ファンタジー
相方を補佐するためにソーサラーになったクアゼル。
冒険者なら誰にでも一つだけあるはずの強力な固有スキルが唯一《空欄》の男だった。
味方に裏切られて死ぬも復活し、最強の固有スキル【転生】を持っていたことを知る。
死ぬたびにダンジョンで亡くなった者として転生し、一つしか持てないはずの固有スキルをどんどん追加しながら、ソーサラーのクアゼルは最強になり、自分を裏切った者達に復讐していく。
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
異世界でのんびり暮らしたいけど、なかなか難しいです。
kakuyuki
ファンタジー
交通事故で死んでしまった、三日月 桜(みかづき さくら)は、何故か異世界に行くことになる。
桜は、目立たず生きることを決意したが・・・
初めての投稿なのでよろしくお願いします。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる